初心者のランニングシューズ選び その1基礎編

その1 基礎編

近年のランニングブームよって、ランニングシューズのラインナップも非常に充実しています。
一昔前まではとりあえずお店で初心者用がどれか聞いてそれを買えば良かったのですが、今は初心者用のなかでも各メーカーいろいろと特色を出しているため、どれを買っていいものか悩む人も多いはず。
初心者の方がどのようにランニングシューズを選べば良いのか、陸上競技者目線でご紹介します

ランニングシューズを選ぶに当たっては、市民ランナーとして走り始めようと思っているのか、陸上競技を始めようと思っているのかによってポイントが全然変わってきまので、3回に分けてどのようにシューズを選んでいけばいいのかを紹介しようと思います。
各回とも画像少なめ文字多めの小難しい内容になってます。キャッチ―な感じで選び方を知りたい方はグーグルで検索するといっぱい出て来ると思いますので、そういうのも参考にしながら選んで頂くと良いと思います。

その1:基礎編
その2:市民ランナー編
その3:陸上競技者編

最初は基礎編。
ランニングシューズに関しての知っておいた方がいい基本的な知識をご紹介。
2回目は市民ランナーが選ぶべきシューズを、3回目は陸上競技初心者が選ぶべきシューズをご紹介します。

シューズ自体の紹介は別の記事でまとめています。
2019年(ミズノアシックス
2018年(ミズノ・アシックス
2017年(ミズノ・アシックス・海外メーカー

スパイクの事情はこちら
2019年(ミズノアシックス
2018年(ミズノアシックス
2017年(ミズノアシックスナイキアディダス
2016年(ミズノアシックスナイキアディダスその他
初心者(初心者のスパイク

 

 

ランニングシューズの基本

ランニングシューズは大きく分けて3種類あります。

  1. クッションが厚くサポートのある初心者タイプ
  2. クッションがありながらも軽量のレーサータイプ
  3. とにかく軽くて薄いエキスパート(エリート)タイプ

基本的には、薄ければ薄いほど上級者向けで、厚ければ厚いほど初心者向けになります。
それは厚さと重量の関係からなのですが、近年(というかこの1,2年)はナイキの『ヴェイパ―フライ』という革命的な厚底シューズの登場によって、トップ選手が厚底シューズを履いている場合もあります。っていうか、国際大会の上位はほぼナイキの厚底シューズが占めています。
厚底で速く走るというトレンドは今の段階ではまだトップ選手あるいはナイキのシューズに限った事ですので、この記事では従来の『競技レベルが高いほど薄底』というスタンスで解説します。どちらにしても、初心者向けのシューズは厚みがあります。
初心者用と上級者用を見分ける一番のポイントはクッションの厚さですが、アッパーの素材も初心者用は分厚く、上級者用は薄く出来ていますので店頭で見比べればわかると思います。

 

ランニングシューズの特徴

ランニングシューズとスニーカーの違いは機能です。走ることに特化したスニーカーがランニングシューズだと言っても良いでしょう。見た目はスニーカーでもランニングシューズでもほぼ変わらないのですが、履けば違いは歴然。
ランニングシューズに求められる主な要素は5つだと思います。

  1. クッション性
  2. 軽量性
  3. 反発性
  4. 耐久性
  5. フィット性

デザイン性が大事って人もいるでしょうが、それはよくわかりません。
この5つをどのようにバランスさせるかでそのシューズの性格が決まります。
クッション性を高めると軽量性は低くなり、フィット性を高めると耐久性は低くなるといった具合に、それぞれが影響し合っているため非常に難しい。ただ、値段の高いモデルは良い素材を使っているのでその分犠牲が少なくなって全体的なレベルも上がります。

シューズタイプごとの違い

シューズについてその特徴を紹介します。どのメーカーでもこのタイプ分けはほぼ共通です。細かく見ればタイプの中でもシューズによって違いはあるのですが、それぞれのタイプの性能イメージを5つの要素を星で示してみます。

初心者タイプ

性能 5段階評価
クッション性 ★★★★★
軽量性 ☆☆☆☆☆
反発性 ☆☆☆☆☆
耐久性 ★★★★★
フィット性 ★☆☆☆☆

クッション性の高いランニングシューズ群
ランニングを始める人が増えたことで各メーカーとも力を入れて開発をしているため、最新の技術が投入されているモデルもある。
良いモデルはサポート性が高く、筋力が弱い事に起因する怪我を防止できるため、初心者が選ぶにはこういったシューズがまちがいなくオススメ。
一方で、分厚いだけの廉価モデルもあり、その区別が付きにくいのも初心者を惑わすポイントになっている。
足入れはゆったりしている。
クッションのヘタリも少ないため、耐久性は非常に高いけど1年は持たないか。

レーサータイプ

性能 5段階評価
クッション性 ★★★☆☆
軽量性 ★★★☆☆
反発性 ★★★★☆
耐久性 ★★★☆☆
フィット性 ★★★☆☆

そこそこのクッションに軽いアッパーを組み合わせたシューズ群
マラソンチャートではサブスリー前後に置かれているタイプのシューズで、トラックでのスピード練習に使われることも多く、ラインナップも豊富。
サポート性はほとんどないモデルが多いため、ある程度の筋力がないと膝や足首への負担によって怪我をするリスクがある。中級者以上であれば、余計なものがないので自分の動きをダイレクトに走りに結び付けることができる。
足入れはゆったりなものからタイトなものまで様々。
クッションはあるものの軽さも重視されていてヘタリやすいため、走行距離の多いランナーはそれなりの買い替え頻度を覚悟する必要がある。ロードでは1シーズンくらいが寿命。

エキスパート(エリート)タイプ

性能 5段階評価
クッション性 ★☆☆☆☆
軽量性 ★★★★★
反発性 ★★★★☆
耐久性 ☆☆☆☆☆
フィット性 ★★★★★

クッションが最低限しかないシューズ群
学生ランナーや上位の競技者に向けて作られているシューズで、超軽量のため非常に高いスピードが出せる。クッションがない分、接地や蹴り出しのダメージが足に直接くるため、それなりのトレーニングをしていないと扱いきれない。
耐久性はほとんどないため、マラソンであれば1レースか2レースで寿命と考えていい。
足入れはタイト。

 

メーカーごとのクッションの特色

クッション材には各メーカーそれぞれの色があります。メーカーごとの特色を知って、自分に合ったメーカーを探しましょう。

アシックス

高橋尚子や野口みずきをオリンピック金メダルに導いた、超薄底シューズの第一人者
初心者モデルにも力を入れていて、ラインナップが豊富。市民マラソンでの初心者っぽい人のアシックス着用率は非常に高く、支持があることがうかがえます。
かかとのクッションはスポンジであるためクッション材にはかなりこだわっている様子で、ややこしくも色々なタイプのクッション材が使用されています。
また、一部モデルではゲルが使用されています。
昔ながらのスポンジであるE.V.A.、高反発材であるSpEVA、軽量スポンジのSolyte、軽量で耐久性とクッション性の高い最新のFlyteFoamという4種類のスポンジとGELが使われています。
ややこしいのですが、E.V.A.→Solyte→FlyteFoamという風に進化したものだと考えて良いと思います。進化したものほど軽くて耐久性と反発性があります。
SpEVAはスピードを出すタイプの反発材ですのでちょっと違いますし、ゲルは軽さよりもクッション性を重視したモデルに搭載されています。
ゲルはアシックスの代名詞だったのですが、最近はあまり聞きません。昔はいろんなモデルにゲルを搭載して『ゲル~』っていう商品名で売っていたのですが、重たいからなのか思った性能が出せないからなのか、最近は限られたモデルでしかゲルを搭載していません。
アシックスはこれらのいろいろなクッション材をうまい事組み合わせることで、シューズの特徴を出しています。
初心者モデルではオーバープロネーション(着地時にかかとが内側に倒れ込む)による足への負担を軽減する為に内側だけ硬い素材を使っていたりガイダンスラインと呼ばれる溝を作ることで接地から蹴り出しまでの重心移動をサポートするような作りになっています。

ミズノ

『U4ic』と、より軟らかい『U4icX』というクッション材が使用されています。厚めのモデルにはU4icXが使われているのであまり考える必要はありません。


ミズノ最大の特徴はクッション材ではなくてミズノウェーブと呼ばれるプラスチックがソールに内臓されている事でしょう。1997年に発売された『ウェーブライダー』に初搭載されたミズノウェーブは、クッションだけでなくアシックスでいうガイダンスラインの役割も持っていて、ミズノウェーブのおかげで接地時のブレをおさえ、正しい位置での重心移動が出来るようになっています。
クッション材を使用せずに『インフィニティウェーブ』というウェーブだけを使った奇抜なシューズもあります。
初心者モデルだけではなく上級者モデルにもこのミズノウェーブは搭載されていることからも、ミズノウェーブブの優位性は高いのでしょう。
ミズノウェーブについてはミズノのHPに開発の話が掲載されています

ナイキ

近年最も進化したシューズはナイキの製品であることは間違いないでしょう。最近のナイキのトレンドは『厚底』。新しく発売されるほとんどのナイキのシューズは厚底になっていて、薄底のナイキがあればそれはちょっと前のモデルだと判断できます。


厚底以前のナイキと言えば『エア』ですが、今でも『エアズーム~』っていう名前の商品にはエアバッグが使用されています。外からは見えないのですが、名前にエアがあればエアクッションが入っているはず。
上級のモデル関して言えば厚底で高反発というトレンド急先鋒のナイキですので、形から入るのであればもうナイキしかないのですが、上位モデルと下位モデルの見た目が似ているのである程度詳しくないとどれがどれだか分からないと思います。

アディダス

ナイキが厚底をブームにする直前の時代、2010年代前半はアディダスの時代でした。各メーカーがスポンジを改良したクッション材を頑張って開発しているなかで、アディダスはBoostというE.V.A.に代わる新しいミッドソール素材を開発しました。見た目は発泡スチロールなのですが、超高反発でありながら耐久性が高くてクッション性もあるという夢のようなクッション材です。最近のアディダスのシューズはほとんどがこのBoostを使用しています。
Boostを使ったシューズを履いたキプサング選手は2:03:23のマラソン世界記録を樹立Boostの性能の高さを実証しました。
時を同じくしてアディダスを履いた青学が箱根で大活躍。宣伝がうまいのもあってそれまでのミズノとアシックスの2強はあっと言う間に追い抜かれ、箱根駅伝にもナイキアディダス時代が到来。青学が好きならアディダス買うのがいいと思います。

 

アシックスかミズノのどちらかを選ぶべき

日本の2大メーカーであるアシックスとミズノですが、その商品は日本のメーカーらしく細かいところまで考えて作ってあります。
初心者のうちはアシックスかミズノのどちらかのメーカーを選べば失敗することはありませんし、これから先のシューズ選びがしやすくなります。

国産メーカーの初心者向けモデルは良く出来ている

アシックスとミズノの初心者向けモデルは後述しますがいろいろな機能がついていたり、ちゃんと考えられたクッション配置になっていて、上級者モデル程ではないと思いますが、なかなか時間をかけて開発されているのが見てとれます。一方で、海外メーカーの廉価モデルはスニーカーレベルのものまでランニングシューズとして売られていることがあります。海外メーカー品はデザインが良いがゆえに、廉価モデルとちゃんとしたモデルの区別がつきません。海外メーカー品には詳しくなってから手を出した方が良いと思います。

国産メーカーはシューズ選びの基準にできる

海外メーカーは新素材や新しいトレンドがあるとすぐにラインナップが一新されます。最近はアディダスはみんなBoostフォームになり、ナイキはみんな厚底になっています。
デザイン性を考えればトレンドに流された方がおしゃれだし新鮮でいいのですが、日本のメーカーは流行に乗り遅れています。デザインで考えればこの乗り遅れは致命的なのですが、流行に流されないシューズ作りをしていると考える事も出来ます。
ロングセラーである『ウェーブライダー』や『ゲルカヤノ』なんかは古臭くて野暮ったく見えますが、長年蓄積したのデータを使って真面目に作られたシューズであろうかと思います。
こういったシューズはランニングシューズに求められる基本性能がしっかりしており、ずば抜けた特徴がない分、不足している部分もありません。誰が履いても平均点を出せるシューズだと言えるでしょう。
シューズに特に悪い点がないため、次のシューズを選ぶときにも今履いているシューズと比べ易く、シューズ選びの基準となるはずです。

 

 

 

初心者が初心者向けモデルを選んだほうがいい理由

お店で初心者だと言ってどれがいいか聞けば店員さんは初心者向けのモデルを勧めてくれるはずです。
そりゃあ、初心者のために作ったモデルが初心者向けモデルなので当たり前っちゃ当たり前なのですが、初心者向けモデルとそれ以外のモデルの違い、どうして初心者は初心者向けモデルを選んだほうがいいのかを解説。

初心者には何よりもクッションが必要

どのメーカーを選んだとしても、初心者向けのモデルはかなり分厚く出来ています。上級者向けモデルから比べれば3倍くらいのクッションが入っていると思います。
初心者の場合、特にロードを走る場合は他のどんな性能よりもまずはクッション性能を重視する必要があるからです。

クッションで関節を守る

走る時には必ず片足で接地します。この時に体重の5倍とかの力がかかるそうです。
基本的には人間の体はそれくらいの力には耐えられるように出来ているのですが、これが何カ月も続けばそのダメージは確実に蓄積されて行きます。
初心者の場合は走り始めの数カ月はどんどん心肺機能や筋力がついてくるので、走力もどんどん上がっていくのですが、腱や関節はその成長スピードについてこれません。ランニングを始めて3カ月くらいすると膝や足首を痛める人は非常に多いのはこのためです。それまで衝撃に耐えてきた関節の許容量を、成長してきたランニングスピードが上回るのが大体3ヶ月くらいのタイミングなのです。
クッション性能の高いシューズを履いていれば体にかかる衝撃を分散してくれるので負担は減ります
健康的なイメージがあるランニングですが、意外にもランニングに起因する怪我は起こりやすく、どんなに気を付けていても怪我をする可能性はあります。そのリスクを少しでも減らす為に、初心者のうちは少し過剰だと思ってもクッション性の高いシューズを履くべきです。

厚みで耐久性を担保する

シューズには5つの要素があり、その中には耐久性という要素があります。ランニングシューズがダメになる時と言うのは、『アッパーに穴があいたとき』か『ソールがヘタったとき』あるいは『ソールがすり減ったとき』のどれかです。
初心者用のシューズはこれでもかと言うほどの厚みのあるクッションが採用されていて、その素材も耐久性の高いものであることが多く、クッションの耐久性とクッションの量はほぼ比例します。何カ月も走った後にクッションが残っているかどうかは単純にクッションの厚さによりますので、分厚ければ分厚いほど長く使うことが出来ます。
初心者のうちは何足ものシューズを持つことはないと思いますので、出来るだけ長く1足のシューズを履くためにはクッションの厚いシューズを選ぶべきなのです。

 

初心者向けモデルはサポート性能が付いている

初心者向けのモデルにはサポート性能が付いています。これはランナーの足が接地の衝撃で変な方向に落ち込んだり、スムーズな蹴り出しが出来ないなどの、筋力が弱いことに起因した足への負担を減らす為の機能です。
中級者以上になると筋力でカバーできる部分ですが、初心者向けシューズはこれをサポートするような構造になっています。

サポート性能があれば怪我の防止になる

『プロネーション』という言い方で広く知られるようになっていますが、接地あるいは重心移動の瞬間に、筋力で支えきれなかった力が足を落ち込ませます。その力は関節で吸収されるのですが、これが蓄積されると膝痛や足首痛を引き起こします。もちろん、この落ち込みを意識して走ってしまうとそれはそれで変な走り方になってしまって怪我の原因となります。
もはやどうしようもなさそうなものなのですが、初心者向けのシューズを履くだけでこの怪我はある程度防止できます
アックスの初心者向けシューズにはガイダンスラインと呼ぶ重心移動の溝が足底に掘られていたり、左右のスポンジの硬さを変えるなどしてあるため、何も考えずに接地して蹴り出せばこのラインに沿ってシューズが歪んでくれます。
ミズノはミズノウェーブが正しい接地位置に足を誘導してくれるので、こちらもまた何も考えずに走れます。

サポート機能で正しい走りを覚えられる

中級者以上のランナーからするとサポート機能でガイドされる走りと自分の感覚とにズレが出て来るため、走りにくい場合があります。しかし、初心者の場合は、シューズのサポートに沿った重心移動や接地を続けるだけで教科書通りの正しいランニングフォームが見につきます
ランニングを始めて半年から1年くらいサポート機能のあるシューズで走っていれば、自分の走りを支えるだけの筋力が付いてきているはずです。その段階になったらサポート機能のないシューズにレベルアップして自分に合った走りを見つけましょう。
ファンランであればレベルアップする必要は無いので、サポート機能の充実したシューズを履き続けて怪我のないランニングライフを送れるようにしましょう。
正しい接地や蹴り出しを覚えることで関節や腱への負担を減らし、怪我のリスクを減らすことができます。

 

デザインよりも履き心地!!

ランニングシューズで一番大切な事はちゃんと走れる事です
おしゃれなシューズもいいですが、ランニングをするのであればちゃん走れるシューズを買った方がいいと思います。最近はランニングシューズにもデザイン性が高いものが増えてきたため、なんとなくデザインが良い方を買ってしまいたくなりますが、デザインなんて走りには全く影響しません。
デザインの良いシューズでモチベーションが上がる場合もあると思いますが、履き心地の良いシューズの方が上がります。
試し履きをしてみて気に入ったシューズのデザインが良かったらラッキーくらいに考えましょう。

必ず試着をしてから買いましょう

絶対に失敗しない!!みたいな紹介を読むともうそれでいいような気になってしまいますが、ランニングシューズは普通の靴と違って各商品ごとにけっこう性格が違います。同じような見た目のシューズであっても足入れや屈曲性が全然違う場合もありますので、実際に履いてみて履き心地が良いシューズを買うようにしましょう。
ネットの方が安いのであれば、お店で試着してネットで買えばいいと思います。

指先に若干余裕があるサイズがベストサイズ

初心者のうちは指先に1センチくらいの余裕があるサイズを選ぶようにしましょう。
速く走るためにはきつめのサイズの方がいいのですが、初心者向けのシューズはアッパーが分厚いため、タイトなサイズを選ぶと窮屈になります。
ランニングシューズには『ヒールカップ』という、かかとをフィットさせる機構が備わっていますので、サイズを測るときにはかかとをトントンして密着させた状態にしてから紐を締め、指先の余裕を測るようにしましょう。スニーカーなんかだとかかとに指を入れてみたりしますが、この測り方はランニングシューズには向きません。

試着時にはむくみとソックスの厚みを考慮

足のサイズは朝と夜で1cmくらい違うとかなんとか。実際に何センチ違うかはどうでもいいのですが、試着する際にはむくみとソックスの厚みを考慮してください。
実際にランニングをすると血行がよくなるので足はかなり細くなります。夕方の仕事終わりの足ではぴったりだったシューズもちょっと走ればガバガバになってしまうはず。できれば軽くジョギングでもして血流を良くしてから履くのがいいのですが、普通はそんなことしないと思いますので、自分の足がむくんでいない状態ではどれくらいだろうかと想像しながら試着しましょう。
また、ランニング用のソックスを履くのであれば、試着用のソックスがあるはずですのでお店で薄手のソックスを貸してもらうようにしましょう。足長にはあまり影響ありませんが、足囲にはかなりの違いが出ます

紐はギューっと締めましょう

試着の際には実際のランニングを想定して紐をきつく締めましょう。
紐を締めあげた時にアッパーが中央に寄ってしまうようなシューズは横幅が広すぎます。そういった場合にはスリムモデルを選ぶようにしてください。
中級者向け以上のモデルではもともとタイトに作られているのであまり考えなくて良いのですが、初心者向けのモデルはアッパーがかなりゆるく作ってあるので、幅がちゃんと合っていないと走っていて足の裏に豆ができたり、ものすごい斜めにソールが削れたりします。
試着で思いっきり締めるのははばかられるかもしれませんが、買う気があるならちゃんとしたお店であれば嫌な顔されることは無いはずです。何か言ってくるようなお店はダメ。限度はありますが。

最高のランニングシューズなんてない

ランニングシューズは数多ありますが、どんなに売れたモデルであってもモデルチェンジをしていきます。それは、最高のランニングシューズなんてないから。

これさえ買えば失敗しないってことはない

絶対に失敗しないとか、これさえ買えば大丈夫みたいなことは良く言われますが、当たり前ですが実際のところそんなシューズはありません。最初に紹介したように、ランニングシューズにはいろいろな要素があり、その組み合わせで1足のシューズが出来ます。
初心者でも薄いシューズの方が好きな人だっているでしょうから、そういう人は薄いシューズを買うべきですし、デザインを重視したい人はデザイン性の高いシューズを買うべきです。

数カ月もすれば違うシューズが欲しくなる

買ったその日には大満足だったシューズも、しばらくすると他のシューズのほうが良いような気になります。自分の走力が上がったからということもあるかもしれませんが、なんとなく自分のシューズが合っていない事に気付いているのかもしれません。そんな時は買い換えましょう。
買ったシューズが本当に気に入っていたとしても、違うシューズを履くとそっちの方が自分に合っている気になるはずです。
合うシューズなんて一発で見つかるはずありませんし、そもそも本当に合うシューズが市販されているわけがありません。市販品はどれも妥協の産物です。どのシューズにも欠点はあります。

 

 

本当はシューズなんてなんだっていいんだよ!!

シューズなんてなに履いたって足の速さは変わらないんです。
ちゃんとしたシューズさえ選べていればそれで良いんです。
何よりも大切なのは自分の走り方。シューズによって走りが変わってしまうような走りではなく、イメージ通りの動きができるようになりましょう。
初心者向けシューズはサポートはしてくれますがそれはあくまでサポートです。走り方に致命的なまちがいがあればどんなシューズを履いていても怪我します。シューズを選ぶ事以上に、自分がどういうフォームで走っているのかを気にすることが大切です。花壇にスマホを置いて自分の走りを録画してみると、いかに自分のイメージと実際の走りが乖離しているのかわかると思います。
結局、シューズよりフォームの方が大切!!
もちろん、初心者向けのシューズをちゃんと選んで練習を積むことが必要ですが。大事なのはどのシューズを履くかではなく良い走りが出来るようになるかどうかです。

個人的な話になります。

私、ランニングシューズにこだわってオーダーまでしていたのですが、ある時大学から支給された微妙なシューズを履いてみたら別にそれで十分な気になりました。
微妙なと言っても、名前は忘れましたがウェーブクルーズの耐久性上げた版みたいなやつですのでそれなりに良いやつですが。
その後、スパイクの紐が切れた時にシューズの紐を移植したせいで、シューズには15センチくらいの超短い紐しかついていない状態になり、2つくらい穴に通してギリギリ結んだ状態で無理やり使っていました。当時はそれでパフォーマンスが落ちるようなことはありませんでした。結局なんだっていいんだと思います。
最近はまた無駄にオーダーしているのですが、やっぱりオーダーはいいなぁと思うと同時に何万円も払って買うようなものじゃないとも思っています。

結局のところシューズなんて自己満足です
怪我の防止やレースでのパフォーマンスを考えればそれに合ったシューズが必要ですが、そうででなければちゃんとしたメーカーのちゃんとした商品であればどれだっていいと思います。
ただし、スニーカーとランシューは別物です!!

 

 

 

ってなことで、その1は終わりです。
その2は市民ランナーとして走り始めたいという方のシューズ選びについてご紹介します。テーマは『まともなシューズを選べ!!』です。






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