初心者の陸上スパイクの選び方②

初心者のスパイク選び②

以前、初心者の陸上スパイクの選び方という記事を書いております。

初心者の陸上スパイクの選び方はこちら…


前の記事は、非常に長い割に内容が分かりにくいと思います。なぜならばオススメのスパイクではなくてスパイクを買ううえでの心構えを書いているから。

で、今回は初心者がどのスパイクを選べばいいのかを簡潔にご紹介しようと思います。言ってること自体は前回の記事とおんなじようなことです。

100mでおすすめのスパイクはこちらで紹介しています

 

 

 

 

 

初心者にオススメなスパイク

初心者というのは陸上を競技として始めたばかりの方です。
小学生の陸上大会に出てみる人や、中学、高校に入って陸上部に入った人、あるいは大人になってからトラックを走り始めた人。
そんな方はスパイクについての知識なんて持っているはずがありませんので、どのスパイクを買ったらいいのか分からないと思います。

初心者は脚への負担ができるだけ軽いスパイクを選んだほうがいいと思います。
脚への負担というのはプレートの硬さ、長さによってだいたい決まります

初心者向けの兼用スパイクはプレート自体が非常に短いので足への負担が軽い
あるいは、中距離用であればプレート自体が軟らかいので脚への負担も軽くなります。

初心者用スパイクの足裏はどれも上画像のような感じで、前足部にだけ短いプレートが付いているタイプです。
何パターンかオススメのスパイクをご紹介します。

初心者向けにメーカーが売っているスパイク(中学生にオススメ)

メーカーが初心者向けとして販売しているモデルがいくつかありますのでご紹介します。
こういうモデルは『初心者モデル』あるいは『兼用モデル』と呼ばれていて、ピンをつけかえることで土とタータンのどちらにも対応しています。

メーカーが初心者向けと謳っているだけあってその機能はちょっと特殊。
速く走るためというよりも、『スパイクに慣れる』ことに特化したスパイクです。

反発は無いけどその分脚への負担も少ないということで、お店に行って初心者ですって言ったら間違いなくこのラインをオススメされます。
それで文句なければもうそれでいいと思います。

兼用スパイクは中学生をメインターゲットにしているため、校庭での練習に耐えうるように土での使用を想定して耐久性を上げていますのでプレートは硬くそして分厚くできています。
プレートにはしなりがないので反発はありません
ネジ山も鉄で出来ているため、放っておくとネジ山がサビることも。

プレートが短くて硬いため、走り心地は専用スパイクとはかなり異なる。
足入れはどれもかなりゆったりとしていて、1サイズ間違っていても履けるくらいのサイズ感
正直いって、このクラスのスパイクはどれを履いても大して違いはありません。
見た目や値段で選んでも問題ないと思います。
オススメはオーソドックスなエフォートかブレイブウイングでしょうか。

エフォート(アシックス)

適応種目:全種目


[アシックス] EFFORT MK  
アシックスの初心者向けスパイクと言えばこのエフォートです。
なんにもわからなければこれをスタートにしておけばいいんじゃないかと思います。
適用種目をトラック種目全般としており、一番オーソドックスなスパイクと言えるでしょう。
かかとが平たくできているため、ふつうのランニングシューズと同じ感覚で歩いたりできますので、シューズからの移行に最適。
ゆったり設計のため、足が痛くなることもない。
フィット感は高くなく、スパイクとしてはかなりブレる。

ヒートフラット(アシックス)

適応種目:トラック種目全般、跳躍種目全般、ハードル種目


[アシックス]HEATFLAT FR 7 
エフォートにベルトを付けたモデル。
エフォートと何か違いがあるかといえば…ない。
エフォートの欠点であるブレを押さえるようにベルトが付いていて、強い衝撃のかかる跳躍種目にも対応しているとされているが、そもそもシューズの造り自体がかなりゆったりしているのでベルトがついたところで変わらない。
かかとは平たいため中距離種目にも対応している。

ヒートスプリント(アシックス)

適応種目:短距離種目全般


[アシックス] HEATSPRINT FR8 
エフォート、ヒートフラットが全種目対応なのに対して、このモデルは短距離しかやらないという人のために作られているモデル。
違いとしてはクッションをちょっと抜いて軽くして、かかとを丸めてひっかかりをなくした構造をしているだけ。
なのでエフォートと大きな差は無い。

ヒートラッシュ(アシックス)

適応種目:短距離種目全般


[アシックス] ヒートラッシュNS2 
エフォートをはじめとする初心者モデルとは見た目もかなり違って、オールウェーザ―専用スパイクに限りなく近い初心者向けモデルです。
足入れも他のモデルよりかはタイトで、専用スパイクに近い履き心地です。
これを買うならオールウェザー専用スパイクを買った方がいいとは思いますが、どうしても土のグラウンドでもスパイクを使いたいというのであればこれもあり。
ベルトフィッティングはフィット感が悪いので跳躍には使わない方が良いと思います。

ブレイブウイング(ミズノ)

適応種目:全種目


[ミズノ] ブレイブウィング3 
アシックスのエフォートに対してミズノはブレイブウイングです。
ミズノで一番オーソドックスな初心者用スパイクで、何もわからなければこれを買っておけばいいと思います。
私も最初は何も考えずにこんな感じのスパイクを履いていました。
初心者用スパイクとしてはなんの不満もないスパイクで、これ以上もこれ以下もないと思います。無難です。

シティウスウイング(ミズノ)

適応種目:全種目


[ミズノ]シティウスウィング2 
ブレイブウイングに足首ベルトを追加したモデル。
ベルトがある分、安定感は上がるが、女子選手が履くとベルトが異様に長くなってしまう場合もあるので注意。
ブレイブウイングと迷ったら…どっちでもいい!

ジオバーサス(ミズノ)(オールウェザー専用)

適応種目:短距離種目全般


[ミズノ]ジオバーサス2 
初心者用スパイクでありながら、土での使用はできないオールウェザー専用スパイク
専用スパイクでありながら足入れのゆったりさや柔軟なプレートといった初心者に優しい設計をしている。
それでいてかなり軽量に作られているため、ちゃんとしたスパイクを履いている感覚になれるスパイク。
土での使用はしないというのであれば初心者用のラインナップのなかでは一番おすすめのモデル
見た目もかっこいいので、もし高校生あるいは大人であればこのモデルかそれ以上のものを選んでスタートしたほうがいいと思います。
中学生でもオールウェザーの練習でしかスパイクを履かないのであればこれがいい。

専用スパイクとはいえ、レベルが上がってくると物足りなさは感じるはず。
そしたら中級スパイクへステップアップ!!

ナイキ・アディダスの初心者用もあることにはある

ミズノ、アシックスのいわゆる国産スパイク(実際はベトナムとかで作ってますが)に対して、ナイキ・アディダスの欧米製スパイク(実際は中国産ですが)は陸上では避けられる傾向があります。
最近はランニングシューズを中心に取り扱いが増えましたが、海外勢は日本から撤退していた時期すらあるほどで、あえて選ばなければ縁がないのが海外勢。
陸上用品でナイキ・アディダスを選ぶのはマニアだと言っていいでしょう。

私が初心者のころにはナイキの初心者用スパイクも普通に売っていましたが、現在は店舗でみることはありません。
どうしても欲しければ通販するか旅行の時に買ってくるしかないでしょう。

zoom rival(ナイキ)

適応種目:全種目


Nike Zoom Rival S9 
ナイキの初心者向けスパイク。
現行モデルはちゃんとみたことないけど、他のナイキのモデルと比べると明らかに分厚い作りをしていてアシックスのヒートスプリント当たりに近そう。
ひととかぶるのが嫌ならいいんじゃないでしょうか。

 

 

 

初心者向けじゃあちょっと嫌だという人にオススメのスパイク

メーカーが初心者向けとして売っているスパイクはスパイクとしての性能は最低レベルです。反発はないしブレるし重いし、なんといっても見た目がダサい。
初心者のスパイク選びに中級者向けのラインナップを選択肢として入れてると選択の幅が一気に広がります。

軟らかいくて脚に優しいスパイク(高校生にオススメ)

脚への負担はスパイクの硬さ(プレートの長さ)によって決まります。
硬いスパイクはスピードを出せる半面、脚への負担が大きいので初心者には向きませんが、400mや800mを狙って作られているスパイクは長い距離を走れるように非常に軟らかく出来ています

こういった長い距離を想定したスパイクを短距離で使うというのも初心者にはオススメです。上級者でも脚への負担を減らすために練習ではこういったモデルを履いている選手もいます。

サッカー出身者など、ある程度の土台がある初心者であればこれくらいのスパイクなら難なく履きこなせると思います
初心者用とは違って、プレートが薄くて軟らかいため地面との接地する感覚がよくかわります。
どのモデルも土のグラウンドでは使えないオールウェザー専用スパイクになります。

ジオストリーク(ミズノ)

適応種目:短距離種目全般(本来は800m向け)


[ミズノ]ジオストリーク4 
ジオバーサスに比べると足入れはタイトで、本来は中距離の中級者向けとして作られているモデル
短いプレートが特徴のスパイクで、足への負担を抑えることが出来る。もともとは短距離向けのフラットシューズとして設計されたプレートなので、短距離で使っても軟らかすぎることなく使える。
100m13秒台までであればこのスパイクで十分対応できる。

ジオサイレンサー(ミズノ)

適応種目:短距離種目全般(本来は400m向け)


[ミズノ]ジオサイレンサー10 
ミズノの400m向けスパイク。
高校女子の短距離選手が履いていることもあるモデルで、軟らかくてしなりのあるプレートが特徴
筋力がなくても曲げられるため、足への負担は少ない。それでいて軽さやフィット感などはしっかりしているのでとても走りやすい。
ジオストリークに比べるとちょっと本格的な短距離スパイクになるが、高校から陸上部に入ったっていう初心者にはこれくらいのモデルの方がいい。
12秒台までなら大きな不満なく使えるはず。

ちょっと硬いけど履きやすいスパイク(高校生以上にオススメ)

中学で陸上部に入ったような本当の本当に初心者であればあまりオススメしませんが、高校生以上の初心者であれば、ある程度硬いモデルでそれでいて履きやすくて脚への負担が大きすぎないスパイクをオススメします。

部活で陸上をやる場合には毎日練習をするため、脚への負担も大きくなります。
毎日タータンを走るのであれば当然軟らかいスパイクが必要です。
週に1度土曜日だけタータンで走る場合であっても、スパイクは軟らかめの方が怪我のリスクは減らせます。
しかし、短距離を走る場合は基本的には硬ければ硬いほど速く走れます

怪我のリスクと速く走ることを天秤にかけて自己判断できるようであれば、ある程度硬いスパイクを履いた方が練習効率は上がります
あるいは練習自体が週に数回しかないような大人であれば、脚への負担はそれほど過剰にはなりません。
多少硬くても、履きやすいスパイクであれば初心者でも履けます。

サイバーブレード(アシックス)

適応種目:短距離種目全般(本来は400m向け)


[アシックス] CYBERBLADE HF 
アシックスの万能スパイク。
ここまで紹介したスパイクのなかでは一番硬いスパイクで、当然脚への負担も増える。
ただ、練習頻度が低い場合や、1回の練習でのダッシュの本数が少ないのであればこれくらいの硬さがあった方がしっかりと走れる
ピン配置も拇指球で押すタイプのため、複雑な動きをしなくてもスプリントの動作がスムーズにできるのもいいところ。
スパイクとしての性能は抜群で、このスパイク1足あれば上級者になってもそのままいけるくらい。
もしベルト式が嫌であれば紐タイプのモデルもあります。
量より質という練習スタイルであればオススメのスパイク

個人的にもけっこう気に入っているスパイク。別記事でレビューしてます。

ジオスプリント(ミズノ)

適応種目:ショートスプリント


[ミズノ]ジオスプリント4 
初心者の中学生にはあまりオススメできないくらい硬いモデル。
サイバーブレードよりも硬い。
その硬さゆえに敬遠されがちなジオスプリントだが、反発が高い分、地面からの反発を受けて進む感覚を感じやすい
頑張って走るのではなくて脚をスッと置いていくというスプリント動作の基本を身につけやすいスパイクと言える。
他のスパイクと違って頑張らなくても速く走れる。
これもサイバーブレードと同様、量より質なスタイルの状況であればオススメ
とはいえ、硬さからくる負担もあるので初心者のうちは短めのピンに付け変えて使うのがオススメ。

 

 

色々とこじつけると国産のラインナップはどれでも初心者にオススメできるってことになってしまいます。しかし、実際には初心者向けのモデルを選ぶ人がほとんどです。
それで間違いではありません。特に中学生であればこの先いくらでも買い換えのチャンスはあります。最初の1足がなんであろうとあまり関係ないでしょう。しかし、初心者向けのモデルを履いたところでシューズより速く走れるとは思いません。
私は高校に入るまで初心者用スパイクしか履いたことありませんでしたが、初めて短距離用を履いた時にはそれまでの数年間がとても無駄な時間だったように思えました。初心者用と短距離用は全くの別物です。
速く走れるシューズは怪我のリスクが増えますが、速く走れないシューズで走ったってしょうがない。その辺のバランスをどう取るのかが、スパイク選びのポイントです。

土用スパイクピンについてはこちらで紹介しています…






Twitterで更新をお知らせしています↓