【2019年陸上世界ランキング②】夏シーズンの動向
世界陸上を9月に控えた2019年。
いつもの世界陸上であれば8月開催のため7月は最終調整時期となるのですが、今回はちょっと違う様子。
遅めの5月ごろにシーズンインして、どの選手も6,7月で一度仕上がった感じになっています。代表権がとれた選手は夏休みでリフレッシュして、ドーハに臨む感じ。
ってことで、今季は夏シーズンはありません。
7月が終わると同時にシーズンはほぼ終わりました。
あとは秋に世陸があるだけ。スロースタートのまんま気が付けばシーズンが終わっているのです。
今回は、ドーハを控えた夏シーズンのランキングをご紹介します。
スロースタートだった春シーズンは別でまとめていますのでそちらもご参考下さい。
2019年夏シーズン世界ランキング
2019年は陸上界ではターニングポイントの年になるかもしれません。
2017年にボルトが引退して初めての世界陸上。絶対王者としてボルトがいて、それを中心にしたアメリカとジャマイカの勢力争いがこれまでの陸上の面白さでした。
今年のランキングは大変なことになっています。
アメリカ最強時代の到来でしょう。
100m
ランク | 選手 | 記録 | 風 | 国 |
1 | Christian COLEMAN |
9.81 | -0.1 | USA |
2 | Noah LYLES |
9.86 | 0.9 | USA |
2 | Divine ODUDURU |
9.86 | 0.8 | NGR |
4 | Justin GATLIN |
9.87 | -0.1 | USA |
5 | Cravon GILLESPIE |
9.93 | 0.8 | USA |
5 | Akani SIMBINE |
9.93 | 0.5 | RSA |
5 | Arthur CISSÉ |
9.93 | 1.9 | CIV |
8 | Zharnel HUGHES |
9.95 | 0.5 | GBR |
9 | Yohan BLAKE |
9.96 | 0.4 | JAM |
9 | Aaron BROWN |
9.96 | 1.7 | CAN |
11 | Reece PRESCOD |
9.97 | 0.9 | GBR |
11 | Abdul Hakim SANI BROWN |
9.97 | 0.8 | JPN |
アメリカかオドゥドゥルか!?
100mで注目すべきはアメリカ勢。
今回の世陸もコールマンvsライルスの2強の対決となるであろうと予想されますが、ワイルドカードをもつガトリンが9.86というとんでもないタイムで走っています。
アメリカ以外では、ポストボルトの期待も大きいオドゥドゥル(ナイジェリア)がライルスと並ぶランキング2位につけています。全米学生選手権を制したオドゥドゥルがアメリカ勢にどれほど対抗出来るかというのが今シーズンの見所でしょう。
当然、世陸でもこのアメリカ勢とオドゥドゥルの対決に注目です。
そしてアジア勢では日本の活躍が目立ちます。
サニブラウン選手は9.97でランキング11位、小池選手が9.98で13位、桐生選手が10.01で20位となっており、複数人のタイムでいえばアメリカに次ぐ勢い。世陸のリレーでは優勝も十分に狙える力があります。
200m
ランク | 選手 | 記録 | 風 | 国 |
1 | Noah LYLES |
19.50 | -0.1 | USA |
2 | Michael NORMAN |
19.70 | 0.7 | USA |
3 | Divine ODUDURU |
19.73 | 0.8 | NGR |
4 | Kenneth BEDNAREK |
19.82 | -0.8 | USA |
5 | Alex QUIÑÓNEZ |
19.87 | -0.1 | ECU |
6 | Zhenye XIE |
19.88 | 0.9 | CHN |
7 | Andre DE RASSE |
19.91 | -0.6 | CAN |
7 | Christian COLEMAN |
19.91 | 0.6 | USA |
9 | Cravon GILLESPIE |
19.93 | 0.8 | USA |
10 | Aaron BROWN |
19.95 | -0.1 | CAN |
ライルスvsノーマン、伏兵は謝震業?
おなじみのライルスと、200mの超人ノーマンの2強時代です。この先10年はこの2人を中心に200mが回るでしょう。
おそらくコールマンは100mを専門とするので、ライルス、ノーマンに400mで44.73をもつケニー・ベドナレクがアメリカの200m代表になるでしょうか。
もちろんオドゥドゥルもいますが、こちらも多分100mを主戦場とするため、対抗するのはキニョネスと先日アジア新を叩きだした謝震業の2人。キニョネスはロンドン五輪で7位に入賞していますが、30歳となる今年は年齢的にリミットでしょう。そうするとやっぱり謝震業に期待がかかります。
あるいはドグラスがまだ粘るのか?この選手は一発はないものの、いつも上位に入ってきます。
400m
ランク | 選手 | 記録 | 国 |
1 | Michael NORMAN |
43.45 | USA |
2 | Fred KERLEY |
43.64 | USA |
3 | Kahmari MONTGOMERY |
44.23 | USA |
4 | Stewart TREVOR |
44.25 | USA |
5 | Nathan STROTHER |
44.29 | USA |
6 | Rai BENJAMIN |
44.31 | USA |
7 | Akeem BLOOMFIELD |
44.40 | JAM |
7 | Vernon NORWOOD |
44.40 | USA |
9 | Steven GARDINER |
44.45 | BAH |
10 | Machel CEDENIO |
44.52 | TTO |
アメリカの独壇場
400mに関してはアメリカ以外に有力選手はいないといっても過言ではありません。
特にノーマンとフレッド・カーリーの2人の争いが世陸決勝でみられるはず。この2人のどちらが400m第一人者になるのか。200mもあるノーマンは体力的にはちょっときついのかも?
強いて言えばガードナーの調子次第でどうなるのか?というところでしょう。
ヴァン二―キルクとキラニ・ジェームスはどこでなにやってんでしょうか?
その他、棒高跳びなんかでも好記録がでています。またそのうちに…
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