【世陸ドーハ】これさえ知っておけば世陸が3倍楽しめる!!③ 注目の高跳び・棒高跳びの選手をご紹介!日本の戸邉直人選手が優勝候補だ!!

③高・棒高の注目選手

第1回目は男子短距離選手を、第2回では幅・三段の選手をご紹介しました。



第3回目となる今回は、
走高跳
棒高跳
の2種目の注目選手についてご紹介します。
ちなみに、高跳びをハイジャン棒高跳びをポールって言うと玄人です。

走高跳に関しては誰しもが体育で経験があると思いますが、棒高跳に至ってはなにがなんだかわからないという方がほとんどだと思います。
私も中学・高校では棒高跳びなんてテレビでみる以外はほぼ知りませんでした。大会でやってはいるものの、自分には全く関係ない競技と言う感じ。
大学に入ると棒高跳が専門のチームメイトがいたため、同じ跳躍ブロックとしてなじみがあり、遊びで棒を使って跳んでみたりしたこともありますが、正直言ってポールは陸上競技の中でも異質です。
簡単そうにポールを曲げているように見えますが、全力で走ってバーを突っ込むとスポーンって手から抜けてしまって、握ることすらできません。
そんな競技である棒高跳もテレビでみると高跳びと同じように見えるから不思議。

今回は、
これだけ知っていれば3倍楽しめる陸上知識(ドーハ編)③高・棒高編
として、注目選手をご紹介します。

じつは、高跳びは最注目種目かもしれません。

 

 

 

高跳びは誰が勝つのかわからない?

近年の走高跳界は1993年にマークされたソトマヨル(キューバ)のもつ世界記録である2m45の更新に注目が集まっていました。
その中心にいたのが、バーシム(カタール)、ボンダレンコ(ウクライナ)といった選手で、それぞれ2m40を超える自己ベストをもっています。しかし、そんな有力選手でもなかなか勝てないのが高跳びの面白いところで、バーシムは世陸での優勝は1度だけ、オリンピックに至っては勝ったことがありません。

競技の特性上、有力選手が早々に脱落することも多い高跳びにおいて、
今年最注目と言って過言ではないのが日本の戸邉直人選手です!!

高跳びの注目選手をご紹介!
日本の戸邉直人も優勝候補だ!!

『戸邉直人』という名前に聞き覚えがある人もいるかもしれません。
2019年2月、室内の世界ツアー大会で2m35を跳んで当時の日本記録(2m33)を更新したことで、ちょっとだけニュースになりました。
高跳びはいろいろあってインドアの方が記録が出やすいと言われていますが、今シーズンは8月時点でアウトドアの世界最高が2m33で3名、次ぐ2m31が4名、2m30が11名という状況で、ずば抜けて調子のいい選手はいないという印象です。
インドアの記録では、日本の戸邉選手の2m35をランキングトップとし、中国の王が2m34、そしてタンベリらの有力選手がそれに続いているというところです。

つまりどういうことかというと、
戸邉選手が今シーズン最高記録保持者だということです。

戸邉選手を優勝候補筆頭として、それに対する海外勢、そして日本のもう一人の衛藤選手についてもご紹介します。

戸邉直人(JAL)


1992年3月生(27歳)
PB:2m32(屋外)、2m35(室内、室内世界歴代38位)
SB:2m28(屋外)、2m35(室内)
観戦のポイント:

日本のエース。一発出れば優勝もありえる。

194cmと長身な選手。サニブラウン選手と並ぶ日本を代表する陸上選手で、世陸では北京以来の代表。
全中で優勝、2m23という高校記録をもっているなど、若いころから実績のある選手で平成23年に日本選手権初制覇。平成27年にも優勝しているものの、戸邉選手と同じようにポスト醐醍として活躍した衛藤選手や髙張選手には日本選手権で及ばないことも多いが、日本記録保持者として臨んだ2019年は見事優勝した。
ベストで勝っていても勝負で勝てないことがあるのも高跳びの面白さの一つではあるが、負けた試合でも大ジャンプの期待をもって観ることが出来るため、観戦する立場からすると面白い選手とも言える。
戸邉(とべ)という名前で高跳びをやっていること、そして所属がJALであることも話題になることがある。
JAL所属となった今シーズンは、役得なのか世界を転戦しており、世界室内ツアーでは総合優勝、世界最高峰のダイヤモンドリーグでも好成績を残しており、第6選ラバト大会では優勝したボルダレンコと同記録の2m28で2位になっており、最終戦のチューリッヒ大会への出場権を得た。

簡単に経歴をまとめていますのでご参照ください。

 

衛藤昂(味の素AGF)

1991年2月生(28歳)
PB:2m30
SB:2m30
観戦のポイント:

今シーズンも好調で勝負強い選手。

五輪ではリオ、世陸では北京・ロンドンで代表になっている選手で、日本選手権では平成26、28~30と3連覇含む4回勝っている。
背が高そうに見えるが、183cmと意外にもそれほど大きくない(ちなみに幅跳の橋岡選手も183cm)。助走前に十字を切るような独特なルーティンがある。

 

ムタズ・エサ・バーシム(カタール)


1991年6月生(28歳)
PB:2m43 世界歴代2位
SB:2m27
観戦のポイント:
前回優勝の陸上界のレジェンド選手のひとり。実力を発揮できれば優勝は確実。それどころか世界記録更新にも期待。

2017年には国際陸連の最優秀選手に選ばれる
など、ボルトと並ぶレジェンド選手。2m43という世界記録まであと2cmに迫るPBを持っていながら、世陸での優勝は1回のみ。世陸と五輪の結果は以下だ。

大会 順位 記録
2017 世陸ロンドン 1位 2m35
2016 リオ五輪 2位 2m36
2015 世陸北京 4位 2m33
2013 世陸モスクワ 2位 2m38
2012 ロンドン五輪 3位 2m29
2011 世陸テグ 7位 2m32

注目したいのはリオ五輪と世陸モスクワだろうか。どちらも2m35オーバーの記録を出しながら2位になってしまっている。世陸モスクワではライバルのボンダレンコ(後述します)が2m41というとんでもない記録で優勝、リオはデレック・ドルインが2m38で優勝している。
ダイヤモンドリーグなどでは別格の強さを見せるのだが、五輪と世陸ではイマイチ結果を残せないというのがバーシム。ドーハ大会は前回優勝者というはじめての立場で迎えることになる。
今シーズンは世陸に絞っているのか、目立った記録は出していないのが気になるところ。2018年には2m40を跳んでいるだけに、今年は調子が悪いのかも?

ボーダン・ボンダレンコ(ウクライナ)

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Hello European Olympic Committees! @eoc_social #athletesinminsk

Bogdan Bondarenkoさん(@bondarenkobv)がシェアした投稿 –


1989年8月生(30歳)
PB:2m42 世界歴代3位
SB:2m31
観戦のポイント:
バーシムと並ぶ高跳び界のスター選手。

バーシムの方が1cmだけPBが上なこともあってバーシムの方が上として扱われがちだが、実際のところ実力はボンダレンコも変わらないと思う。ボンダレンコもバーシム同様大舞台ではいまいち力を発揮できないことが多いが、世陸モスクワでは大会記録となる2m41をマークしてバーシムをおさえて優勝している。
跳躍選手ではわりと珍しい右踏み切りなため、テレビ映りが悪い。

 

イワン・ウーホフ(ロシア)



1986年3月生(33歳)
PB:2m41(屋外、世界歴代5位)、2m42(室内、室内世界歴代2位)
SB:2m33
観戦のポイント:

大舞台での弱さで言えばバーシムやボンダレンコよりもこの選手の方がひどい。

屋外2m41、室内2m42というとんでもない記録をもちながらも世界陸上でのメダル獲得はないという不遇の選手。唯一のメダルがリオ五輪の金メダルというのもすごい。
2019年シーズンは8月現在で2m33とランキングトップ。

ハイジャンは個性的な選手が多いので挙げだすと色々いるのですが、今回は3倍楽しむために必要な選手だけピックアップしました。
とりあえずは日本人選手、そしてバーシムとボンダレンコに注目しておけば楽しめるはず。

走高跳の過去大会優勝者

2017年ロンドン 2015年北京 2013年モスクワ
順位 選手 記録 順位 選手 記録 順位 選手 記録
1 ムタズ
エサ
バーシム
QAT 2.35 1 デレック
ドルイン
CAN 2.34 1 ボーダン
ボンダレンコ
UKR 2.41 CR
2 ダニイル
ルイセンコ
ANA 2.32 2 張国偉 CHN 2.33 2 ムタズ
エサ
バーシム
QAT 2.38
3 マジュド
エジン
ガザル
SYR 2.29 2 ボーダン
ボンダレンコ
UKR 2.33 3 デレック
ドルイン
CAN 2.38 NR
4 エドガー
リベラ
MEX 2.29 4 ムタズ
エサ
バーシム
QAT 2.33 4 イワン
ウーホフ
RUS 2.35 SB

 

 

棒高跳びは激戦必至!!

地味な競技である棒高跳びですが、近年は鳥人ブブカ以来の盛り上がりを見せています。
ブブカっていうのは、6mを超えると超一流選手の仲間入りができる棒高跳びにおいて、屋外6m14室内6m15という別次元の記録をもつ超人。こんな記録を90年代初めに出されたもんだから、それ以来棒高跳びっていうのは世界記録を更新できずにいまいち盛り上がらない感じになっています。
が、ここのところ、棒高跳びもにぎわいを見せています。

注目選手は3人だ!!

『ブブカ越え』という宿命を背負うポールの選手たち。
そのブブカ越えを果たした選手が1人います。それがルノー・ラビレニ
そしてラビレニに次ぐ選手として、若干19歳ながら6mジャンパーであるデュプランティスという選手がいます。
それだけではありません。屋外でラビレニを超える6m06という記録をもつサム・ケンドリクスもいるのです。

ポールではこの3人についてご紹介します。

ルノー・ラビレニ(フランス)


1986年9月生(33歳)

PB:6m05(屋外、世界歴代3位)、6m16(室内、室内世界歴代1位)
SB:5m85
観戦のポイント:
ベテランの域に達しているラビレニ。ブブカの6m14が31歳の記録と言う事を考えてもまだまだ伸びる?

ロンドン五輪優勝、リオ五輪2位という実績を持つラビレニ。世陸に弱く、ベルリン3位、テグ3位、モスクワ2位、北京3位、ロンドン3位と世陸では毎回表彰台にはのるものの優勝は一度もない。
また、五輪では5m97、5m98と良い跳躍をしているが世陸ではいつも5m80台の記録となっている。
自宅に棒高跳びの施設をもっており、いつでも練習できる環境があるというお金持ち。なぜか十種に挑戦したこともある。

サム・ケンドリクス(アメリカ)

1992年9月生(27歳)
PB:6m06 世界歴代2位
SB:6m06 今季世界1位
観戦のポイント:
たぶんこの選手が優勝です。

2017年に6mジャンパーになり、今季は6m06と言う記録を出してブブカに次ぐ世界歴代2位になった選手。今季のダイヤモンドリーグ最終戦でも5m93を跳んで優勝している。
順当にいけば、この選手が優勝です。

アルマンド・デュプランティス(スウェーデン)


1999年11月生(19歳)

PB:6m05 世界歴代3位
SB:6m00 今季世界3位
観戦のポイント:
若手最注目選手の一人、ここから10年この選手が勝ち続けるかも?

陸上の若手ですごい奴は誰かってことであればデュプランティスが一番すごいです。たぶん聞いたことないと思いますが、デュプランティスがこれからの陸上界のスターになると思われます。
1999年生まれで、まだ19歳で世陸ドーハを迎えることになるのですが、既に自己ベストは6m05で世界歴代3位。ちなみに2位は6m06のケンドリクスなので1cmしか違いません。
大会で優勝が決まれば当然バーの高さを6m15に上げると思いますので、10年のうちに1回くらいはこの高さを超えることがあるんじゃないかと思っています。1回超えちゃえば世界記録です。

 

 

そもそもちゃんと放送されるかどうかわからない高・棒高ですが、ちゃんと観ると面白い競技ではあります。
もし放送されそうであればちゃんと観ておくと楽しめると思います。






Twitterで更新をお知らせしています↓