運動会で速く走る方法!3つのコツを押さえれば誰でも簡単にちょっとだけ速く走れるぞ!!
陸上競技は速く走ることに特化した競技です。
投擲以外の種目は、『速く走る』というのを前提として技術があります。
陸上をやっている人って昔から足が速い人がほとんどで、結局のところは足が速い人は生まれつき速いし遅い人はどんなに頑張っても遅いっていうのは経験的にも誰もが思うところだと思います。
しかし、足が遅い人でも基本を押さえて練習さえすればそれなりに速く走れる可能性はあります。
陸上の大会で勝つのは無理だとしても、運動会のレースで勝つくらいであれば誰にでも可能性はあるのです。
今回は、
誰でも簡単にちょっとだけ速く走れるようになる3つのコツ
をご紹介します。
運動会やサッカー・野球など、陸上を専門としない人がちょっとしたことを意識するだけで簡単に少しだけ速く走れるようになる、そんなコツをご紹介。
速く走るためのメンタル
3つのコツのまえに、速く走るために大切な心意気をご紹介しておきます。
スポーツをやっている人であれば散々言われていることだと思いますが、速く走るための基本となるメンタルは、『速く走るためには速く走ろうとしてはいけない』です。
頑張って走っても速くは走れない
まず普通に走ってタイムを計ってみて、次に頑張って走ってタイムを計ってみてください。たぶんタイムは一緒です。
頑張ったところでほぼ速くはなりません。遅くなることもないでしょうが、疲れる割にスピードが変わらないのが分かると思います。
それが何故なのか?詳しいことは私にもわかりませんが、いわゆる力んでいる状態では速く走ることはできないのです。
間違いなく言えることは
『力まずにリラックスして気持ちよく走る方が速い』
ということ。これはよく言われることで、正解です。
走る練習をしていると速く走ろうと必死になってしまいがちですが、リラックスを意識した方がタイムは良くなるはずです。
地面を強く蹴るのはダメ
力まずにリラックスしてなんて言われてもなんのことだかわからないと思いますが、『地面を強く蹴ったり頑張って腕を振っても速く走れるようにはならない』ということです。
速く走るためには地面を強く蹴る必要はあるのですが、地面を強く蹴るためには地面を強く蹴ることを意識してはいけないのです。地面を強く蹴ることを意識すると地面を強く蹴ることが出来なくなるとも言えます。地面を強く蹴るためには地面を強く蹴らない事が大切です。
はい。そういうことです。
細かいことはいいとして、頑張ると速く走れません。
これを踏まえたうえで、これからご紹介する3つのコツを実践すれば、誰でもちょっとだけ速く走れるようになるはずです!!
速く走るための3つのコツ
実践編です。
やることは簡単な3つだけ。この3つのコツを押さえるだけで、今よりもちょっとだけ速く走ることができるようになるはず。
手を鼻まで振れ!!
速く走る系のレクチャーでは必ず『腕を大きく振る』っていうポイントが出て来ます。世界陸上なんかを見ていても腕を大きく振っているのがわかると思います。
腕が振れると足が勝手に付いてくるようになるので、速く走ることができるのです。
が、いきなれ腕を振れと言われて振れますか?
肘の角度とかいろいろ分からない所が出て来ると思います。
腕振りの意識は、『腕を振る』ではなく『手を鼻まで振る』にすると簡単に腕が振れるようになります。
このとき、後ろの腕は意識しないようにしましょう。手をパーにして、親指が鼻に付くような感じで、顔の横まで振るようにするかも。
同じように『耳に着くように振る』っていうのもありです。
腕振りでは、前の腕をしっかりと鼻の位置まで上げるようにだけ意識すれば、後ろの手は自然と振れます。
また、肘の角度やら腕を振る方向なんかも勝手にちょうどいいところに落ち着きます。これ以上のことは陸上の専門的な技術になりますので、とりあえずこれだけできていればほぼ完璧だと言えると思います。
細かい事を意識すると腕振りのタイミングがズレてしまうので、余計な事は考えずに手をパーにして鼻まで振ることだけを意識するようにしましょう。
これだけでほぼ完璧な腕振りができるようになります。
レベルが上がってくると逆に『腕を引く意識』をするようになるのですが、陸上を専門でやらないのであれば腕を上げる意識のほうがちゃんと振れます。
ちなみに…
あのミズノも腕振り矯正グッズを販売しています。
その名も『ダッシュドライバーゼクー』
売ってるのみたことありませんが、これをつけて腕を振ると、良い感じに振れたときには良いサウンドが鳴るそうです。ミズノ調べでは67%の子供のフォームが即改善されたらしいですが、まあそれなりにいいお値段です。
これが良い商品かどうかは知りませんが、走るのには腕振りが大事っていうのは周知の事実です。
つま先を上げろ!!
走っていて自分のつま先がどうなっているのかなんてことを考えたことある人がいるでしょうか?普通はそんなこと気にすることなく一生を終えます。
ですが、速く走るためにはつま先もちょっとだけ意識することが必要です。
専門的には『トゥアップ』という技術で、なんやかんやでバネを使った走りができるようになります。
つまり、これを意識するだけで力が地面に伝わりやすくなって速く走れるようになります。
やることは簡単。『つま先を上に上げて走る』だけです。
後ろ足のことは気にする必要ありません。前にある足のつま先を上に持ち上げることを意識しましょう。
意識しやすいポイントとしては、『足が一番高いところにある時から地面に着く瞬間まで』の間でつま先を上げるように意識するのがわかりやすいと思います。
ちゃんと出来ていると脛の筋肉が疲れるはずです。
なぜつま先を上げるのが良いのか?というと、『足首は伸ばしたり縮めたりしないでガチっと固めておいた方が速く走れる』からですが、あまり考える必要はありません。とにかく足首を上げることで『脚が流れない』走りができます。
4の形を作れ!!
4を足の形だと思って下さい。棒人間の足です。
この4の形を意識的に作ることで、簡単に良いフォームで走ることが出来るようになります。ただ、走っているなかでこの形を意識するなんてのは陸上選手でなければ無理です。
本当に4にしてしまうとももが低すぎたりするので、実際には『足首が軸足の膝の位置にくる』位置を4の位置ってことで理解して下さい。
その場で片足立ちをした状態でこの4の形を作ってみましょう
左右にふらついたりするかもしれませんが気にしなくて大丈夫です。ピシッと4の形をつくって立ってみて下さい。
この4の形が、走るフォームの基本になっていると考えて下さい。
で、その場でこの形を作ったら次は左右の足を入れ変えてください。その場で足踏みする感じ。
足踏みをやってみるとわかると思いますが、
疾走感あるでしょ!!
この疾走感が大事です。
ただ普通に足踏みをしただけの時と、4の形を作って足踏みをした時とで疾走感が違うことを感じて下さい。
もし疾走感が出てこない場合はもっとちゃんと4を意識して下さい。疾走感、あるいは腰が入っている感じがが感じられるのであればちゃんと出来ています。
この疾走感を走っている時に感じられるようになれば、フォームがばっちり出来たことになります。
この4の形は『支持脚が伸びて地面に体重をかけている状態』になっているのです。
細かいことは気にする必要ありませんが、4の形を作ると自然と支持脚(軸足)や背筋が伸びていると思います。
この形こそが腰が高い良いフォームです。疾走感が出ない場合には支持脚が曲がっている可能性がありますので、ビデオを撮って観てみて下さい。
ちなみに、遊脚(浮いている方の足)のつま先が自然とトゥアップになっていると思います。
この4の形は進むとできなくなります。
その場でモモアゲのようにやってみて、腰の位置を感覚的に覚えるだけで十分です。
速くなるのは『ちょっとだけ』
毎日家でちょっとだけやればコツが身につくと思います。
1日でコツがわかる人もいるかもしれませんし、1カ月やっても分からない人もいるかもしれません。どんな人でもそのうちわかる時がきます。
コツを掴むと体の動きがこれまでと全然変わるのも体感できると思います。
コツをつかんだからと言って劇的にタイムが上がるかと言うと必ずしもそう簡単なものではないかもしれませんが、ちょっとだけ速くなるはず。
今回は、
手を鼻まで振れ!!
つま先を上げろ!!
4の形を作れ!!
の3つを、誰でも簡単にちょっとだけ速く走れるようになるコツとしてご紹介しました。
実際のところ、コツなんてものは無限にありますし、人によって言ってることがけっこう違います。それは結局は感覚の問題だから。手を鼻まで振るのも後ろに思いっきり引くのも、どちらも見た目では同じことです。
3つをやっても速くならないっていう人も、もしかするといるかもしれません。
それもそのはず、足の速さなんてものはほぼ才能です。劇的に足が速くなる方法なんていうものは存在しません。
今よりもちょっとだけ速くなるだけです。
ただ、『ちょっとだけ速くなる』だけでも運動会で勝てるようになると思います。
このちょっとの積み重ねが面白いと思える人は、陸上を専門的にやってみると楽しめると思います。0.1秒を縮めるために数年をかける競技が陸上です。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません