【世陸ドーハ】みどころ紹介② 男女200m編

みどころ紹介

いよいよ世界陸上が始まります。
陸上通は当然ながら、普段は陸上に全く興味がない人でも世陸の期間中はニュースで陸上の事を観ることになると思います。
ってことで、前回は男女の100mのみどころについてご紹介しました。


第2回は、100mの選手も大勢出場する200mです。
100mと200mはだいたいおなじような顔ぶれでレースが行われますが、今大会では200mのほうが面白いかもしれません。
今回は、
世陸ドーハ200mの展望についてご紹介
します。

 

 

男子200mは勝負がアツい

予選:3日目 02:05~
準決勝:4日目 02:50~
決勝:5日目 04:40~
大会1・2日目に行われる男子100m。その翌日の大会3日目から200mの予選がスタートします。
前回大会の結果は
1位グリエフ(TUR)20秒09
2位バンニーキルク(RSA)20秒11
3位ジェリームリチャーズ(TTO)20秒11
というもので、記録をみるとボルトの世界記録から0.9秒遅れというものになりました。正直、前回大会はレベルが低かったと思います。
優勝候補だったマクワラが食当たりで絶不調、400m王者のバンニーキルクはずっと調子が悪くて準決勝ではタイムで拾われてギリギリの決勝進出でした。そんななか、ダークホースのグリエフが勝っちゃったというレース。
ニュースとしては、日本のサニブラウン選手が史上最年少での決勝進出を果たしたということ。

今大会はハイレベル!!

今大会のエントリーリストをみると非常にレベルが高い事がわかります。
13名が19秒台のPBをもち、このうち11名が今シーズン19秒台をだしています。決勝で19秒台をだせば多分メダルを採れるので、本当に誰がどの色のメダルをとってもおかしくない。

コールマンVSライルスが観られる!?

追記:
100mで優勝したコールマンですが、200mは棄権!!直接対決はお預けです。

まずはなんといってもアメリカのふたり。コールマンライルスの勝負に注目しましょう。
みどころっていうか、おもしろい勝負って言う意味では男子この2人の戦いに注目。

クリスチャン・コールマン(USA)は100mにも出場している選手で、100mでは優勝候補筆頭です。今後10年くらいはコールマンがトップランカーかもしれないほどの選手。ドーハでは100,200のダブルエントリーで2冠を狙います。PB19秒85、SB19秒91と、記録自体は他の選手に劣りますが、200mでは初の世界陸上とあって一気にベストを更新する可能性があります
100mで疲れて200mは棄権ってこともあるかもしれませんが、もし出場すれば絶対に見逃せない選手です。

ノア・ライルス(USA)こそ200mの優勝候補筆頭でしょう。
100mでもコールマンに勝つなど実績がありながら、今大会では200mに専念しています。PBの19秒50は今季記録したもので、ドーハでこの記録で走れば間違いなく優勝です。
コールマンが前半型なのに対してライルスはコーナー出口から伸びるタイプ。ストレートまで他の選手に先行されていてもラスト50mで逆転するようなレースも考えられます。

オドゥドゥル旋風が起こるのか?

本命がライルスだとすれば対抗はオドゥドゥルです。

ディバイン・オドゥドゥル(NGR)も100mとのダブルエントリーをしている選手。NCAAでは9秒97で走ったサニブラウン選手に先着して優勝しているので、名前は知らなくてもその姿は日本国民の多くがみたことがあるはずです
出場選手中のSBではライルスに次ぐ2番手である19秒73。レーンに恵まれれば前半からぶっちぎって逃げ切る可能性あり。終盤にライルスに追い上げられて硬くならなければそのまま優勝するかもしれません。
100,200の2冠の可能性もあり、そうなればニューヒーロー誕生です。

決勝ラインは超混戦

優勝するのはコールマンかライルスかオドゥドゥだと思っています。しかし、それ以外の順位は全くわかりません。
上位の選手に力の差はほとんどなく、力がある選手でもちょっとしたミスで準決勝敗退の危険があります。逆にうまくピークを合わせれば格下と思われていたような選手が決勝に残る可能性も。

有名選手が勢ぞろい!!

エントリー上位陣の顔ぶれは陸上通なら誰もが知るような選手が勢ぞろいしていて、オールスター状態です。
100mよりもメダルのチャンスがある200mだけに、誰がどんなレースをするのか楽しみ!
そんななかでも特に注目したいのがグリエフべドナレクドグラスクイノネスムニャイといった選手達。

ラミル・グリエフ(TUR)は先述の通り前回大会優勝者。今大会には5番目SBで出場しています。前回大会ではダークホース的選手でしたが、世陸北京で6位、リオ五輪で8位という実績はあなどれない。
PBは2015年にマークしていた19秒88を2018年に19秒76に更新。今シーズンも19秒86という以前のPBを上回る記録をマークしている。これだけの実績と力があれば優勝候補と言って間違いない

ケネス・ベドナレク(USA)はライルスやコールマン、ノーマンの陰に隠れてはいるが、コールマンの19秒85を上回るPB19秒82を今シーズンマークしている200mではアメリカのナンバー3。1998年生まれで日本の学年で言えばサニブラウン選手と同学年。ライルス、ノーマンより1つ下になる。
これからの短距離界を背負う可能性が非常に高い選手だけに、その初の世陸は歴史的に語り継がれるものになるかも

アンドレ・ドグラス(CAN)は陸上ファンにとってはおなじみの選手。長い事いるイメージだけどまだ24歳で、パリ五輪くらいまでは決勝ラインにいると思われます。SBは19秒87と、これも優勝圏内。リオ五輪では銀メダルを獲得していますのでいよいよ今回こそは金メダルか?

アレックス・クイノネス(ECU)はロンドン五輪で7位に入っているベテラン。20秒台の選手だったのになぜか2018年19秒93、今季19秒87となぜかここにきて自己ベストを出している。

クラレンス・ムニャイ(RSA)はなんと19秒69のPBを持つ選手。優勝候補として臨んだ前回大会では予選でラインを踏んでまさかの失格。おかげで同組で走った飯塚選手が準決勝進出を果たすことが出来ました。大舞台に非常に弱いイメージがありますが、力的には優勝してもおかしくないはず。

 

 

実力拮抗!!チャンピオンだらけの女子200m!!

予選:4日目 23:05~
準決勝:5日目 03:35~
決勝:6日目 04:35~

3日目に100mの決勝を終えてから4日目の予選開始です。
女子200mこそ誰が勝つのか分かりません。チャンピオン選手が多いため、優勝候補をあげると上位陣は全員入ってくるような状況。実力は男子よりも拮抗しています。

みんな!チャンピオンだよ!

現役で女子短距離のスター選手といえば誰でしょうか。
トンプソンフレイザープレイスタルーシパーズアッシャースミスショーナミラーなどいろいろいますが、みんなチャンピオンです。世陸や五輪、U20、ダイヤモンドリーグなどでチャンピオンを経験した選手達がそのまま直接対決をしているのが女子のおもしろいところ。

チャンピオンVSチャンピオン

前回大会優勝者はシパーズです。
それに対するのはリオ五輪200m優勝のトンプソン、リオ五輪400m優勝のショーナミラー、そして北京五輪ロンドン五輪で100m連覇のフレイザープレイス
各種目、各大会のチャンピオンが現役でバッチバチ。

ダフネ・シパーズ(NED)は世陸北京で世界歴代3位となる21秒63で優勝した選手で、前回大会チャンピオン。つまり世陸200mを2連覇中なのです。
黒人選手が強い短距離において白人ながら2連覇ってのはものすごいこと。しかもこれだけ選手層が厚い中で勝てるのだから、そして持ち記録も世界歴代3位なのだから本当にすごい。
世陸では200mの連覇に合わせて100mで北京2位、ロンドン3位と個人種目で4つのメダルを獲得する強さを持つ。SBは22秒45と出場者中8番目だが、今大会でもその強さを見られるか?

そしてシパーズのライバルはエライン・トンプソン(JAM)。
世陸北京では世界歴代5位となる21秒66で走りながらもシパーズに敗れたものの、リオ五輪では100,200の2冠を達成。今季も22秒00と持ち記録はナンバー2。順当にいけば優勝か?そして100,200の2冠はあるのか?

ショーナ・ミラー(BAH)はリオ五輪の400mチャンピオン。
8月にはスイスで21秒74という世界歴代11位の記録をマークして絶好調。前回大会では3位。
世陸ロンドンの400mではぶっちぎり1位で走っていたのにラスト20mで突然止まってまさかの4位になるというよくわからない選手。そういう意味では200mの方が向いているかも。400mでも記録最上位での出場となるだけに200,400のロングスプリント2冠はあるか期待。

シェリーアン・フレイザープレイス(JAM)は100mで北京五輪、世陸ベルリン、ロンドン五輪、世陸モスクワ、世陸北京のチャンピオン200mでも世陸モスクワで優勝、ロンドン五輪で2位になっていますので、現役最強といっても過言ではないでしょう。
出産を経て臨む今大会は100と200mのダブルエントリー。体力が心配ですが、調子が良ければ2冠かも。

 

そろそろ勝ちたいタルー、オカグバレ、アッシャースミス

マリージョゼ・タルー(CIV)はながいことトップにいるのになかなか優勝できていません。前回大会は100,200ともに2位、リオ五輪では100,200ともに4位というそれはそれで凄い結果を残しています。
1988円生まれ、30歳で迎える世陸ドーハはもしかすると最後の世陸になるかもしれません。そろそろ勝っておかないとチャンスがなくなる。

ディナ・アッシャースミス(GBR)は24歳と伸び盛りの選手。
世陸の200mでは北京が5位、ロンドンが4位と順位を上げてきており、ドーハでは勝っておきたいところ。リオ五輪でも5位でメダルを獲得できていません。

ブレッシング・オカグバレ(NGR)は180cmと長身で、世陸モスクワの200mで銅メダルを獲得した選手。200mだけでなく100mと幅跳びでも結果を残しており、北京五輪と世陸モスクワで幅跳で銀メダルを獲得している。
SBは22秒05で調子は良く、今大会では100mと200mにエントリー。

 

そんなこんなで男女の200mは誰が勝つのか分かりません。
準決勝くらいから強豪選手が敗退する可能性も高いので見逃せない種目となっています!

 






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