【世陸ドーハ】みどころ紹介④ 男子4×100mリレー編

みどころ紹介

執筆現在で世界陸上は5日目を終え、既に男子の100,200mのチャンピオンが決まりました。
世陸も後半に入り、いよいよリレー種目が始まります。

今回は
男子4×100mリレーのみどころ
をご紹介します。
日程は大会8日目(10/4)予選、9日目(10/5)決勝です。

 

 

男子4×100mリレーのみどころ

日本のメダル獲得にも期待がかかる男子の4継。
今大会の男子短距離は各選手概ね実力通りの結果を出しています
そのあたりをふまえて、男子4×100mリレーのみどころをご紹介します。

アメリカに太刀打ちできる国はあるのか?

今大会の男子短距離を席巻しているのはアメリカの選手達です。
ボルトを擁し短距離王国として君臨していたジャマイカはボルト引退と共に急激に勢力を縮めました。
いままではアメリカVSジャマイカであった短距離界は、今大会ではアメリカ1強の様相を呈しています。

アメリカは調子が悪いかも?

誰がリレーメンバーに入るのかまだわかりませんが、メンツをみるとアメリカが負ける要素はありません。
今大会出場している短距離選手だけでこれだけのメンバーがいます。

  • 100m優勝のコールマン
  • 100m2位のガトリン
  • 200m優勝のライルズ
  • 100m準決勝進出のロジャース
  • 100mPB10秒05のロウ
  • 100mPB9秒93のベルチャー
  • 200mPB19秒82のベドナレク
  • 200mPB19秒70のノーマン
  • 400m優勝候補のカーリー
  • 混合マイル優勝のロンドン
  • 混合マイル優勝のチェリー

しかし、これだけのメンバーがいながらも調子が悪そうな選手が多いのが気がかりです。
コールマンは100mの翌日に行われた200mを棄権。
ライルズは200mで優勝しているものの走りにキレがない感じ。
ロウは200m20秒92で予選落ち。
ベルチャーは100m10秒23で予選落ち。
ベドナレクは200mのレース中に怪我をしたので出ることは無いでしょう。
ノーマンは調子が悪く400m準決勝で流して敗退。
カーリーロンドンチェリーは400m専門なのでマイルに回るはずですので4継には出てこないと思います。
そうなると調子が良いのはガトリンくらい?調子が悪かったりサブメンバーを使っても予選は余裕とは思いますが、決勝ではメダルに届かない可能性もあります
メンバーとしては最強ながら、コンディションはイマイチなアメリカ。負けるとしたら自滅というパターンでしょう。

ジャマイカは存在感なし

短距離王国のジャマイカですが、今大会ではほとんど存在感がありません。
100mではヨハン・ブレークが唯一の決勝進出者(9秒97で5着)です。
トレーシーは100m予選で10秒21でギリギリタイムで拾われて通過するものの10秒11で準決勝敗退。
200mではブレークドゥエイアーエーウェルスの3選手ともに準決勝で敗退。
もはや見る影なしと言った負けっぷり。
女子ではフレーザープレイスが優勝しているものの、男子短距離ではメダルなし。幅跳の金、と混合マイルと円盤投げの銀を合わせてまだ4つしかメダル獲得がない状況です。ちなみにアメリカは5日目終了時点で計18個。
それでも混合マイルではちゃんと2着に入っているあたり底力があるのですが、4継ではもしかすると決勝にも出られないかもしれません

リレー強豪国が強さを発揮するか?

個人の力ではアメリカがダントツですが、いわゆるリレー強豪国も着実に力を付けてきています。

前回大会優勝のイギリスは絶好調。
ヒューズが100mで6位200mで準決勝進出。ジェミリが100mで準決勝進出、200mで4位に入っています。また、100mではエドブランを、200mではフランシス含めて両種目で出場3選手全員が準決勝進出を果たしています。
ただし、フランシスは200m準決勝を棄権しています。

カナダも前回大会6位、リオでは日本に次ぐ3位に入っている強豪国です。
ドグラスが100mで3位、200mで2位と絶好調なだけでなく、アーロン・ブラウンも100mで8位、200mで6位に入っています。

トリニダード・トバゴはリオ五輪でアンカー直前まで日本と並んでいたチームだけに今回もリレーには力を入れて来るはず。
100mには誰も出場していないものの、グリオーが200m8位に入り、リチャーズが200mで準決勝まで進んでいるだけに、走力だけみれば日本に匹敵。

他に中国トルコフランス当たりが強いと思われますが、中国は謝が震業が100mで準決勝進出、200mで7位入賞していながらエースの蘇炳添が絶不調。トルコはグリエフが200mで5位。フランスはビコが100mで準決勝に進出しています。

日本チームのメダル獲得の可能性は?

日本がリレーでメダルを獲得すればロンドン大会に続いて2大会連続。リオ五輪も入れれば国際大会3連続となります。
歴代最強と目される日本チームですが、メダル獲得の可能性について考えてみます。

メンバーは最強。異論はない

リレーメンバーの個人の力は歴代メンバーで最強です。

  • PB9秒97のサニブラウン
  • PB9秒98の小池
  • PB9秒98の桐生
  • リオ五輪リレー銀のケンブリッジ
  • リオ五輪リレー銀の飯塚
  • 世陸ロンドン銅の多田

これだけのメンバーが揃っています。さらには200mに個人で出場している白石山下がいるという層の厚さ。
おさらいすると、
リオのメンバーは山縣、飯塚、桐生、ケンブリッジ。
ロンドンのメンバーは多田、飯塚、桐生、藤光。
今回は山縣選手と藤光選手がいませんが、概ね同じメンバーは揃っています。飯塚、桐生にサニブラウン、小池を加えた4名がメインのメンバーとなると思われます
小池、白石、桐生、サニブラウンの順でバトン練習していました。予選はこのメンバーでいくのか?

3着以内はほぼ確実?

メダルを採れるという方向から考えてみます。
メダルを争うであろう国は
アメリカ
ジャマイカ

イギリス
カナダ
トリニダード・トバゴ
日本を加えた6チームだと思われます。ここに中国・トルコ・フランスあたりが決勝に残れるかどうか。

順当にいけばアメリカは力が飛びぬけていますので1着でしょう。もしかすると世界記録も出るかもしれないメンバーです。

続くのがジャマイカイギリスカナダトリニダード・トバゴ日本。このなかで2位争いに勝ちそうなのがどこかと考えると、イギリスがちょっと力があるように思います。

では、残ったジャマイカカナダトリニダード・トバゴ日本で勝ちそうなのがどこか?
日本が3着でしょう

ってことで、
アメリカが飛びぬけて1着、2着がイギリス、3着争いはもつれて日本。
これが順当に行った場合の結果です!!
イギリスがミスれば日本が2位に入れそう。そう考えると、3着以内に入るのはそれほど難しくないような気がします。
そしてやはりアメリカのコンディション。調子が悪い選手が揃えばアメリカの力をもってしても日本がリードすることもあるでしょう。そしたら優勝かも?

日本は1,2走次第?

普通に行けば多分3着までにははいりますが、日本の勝ちパターンは1,2走でリードするパターンです
走力自体は他国に劣る日本ですが、リオ五輪、世陸ロンドンのレースでは1走が抜群のスタートを決めて、2走がリードを守るレースをしています。
つまり、1,2走が走力の差をカバーするのが日本のリレー。2走で追いつかれれば走力に勝る他国に追いつくことは厳しいでしょう。
そこで不安なのが、今大会のスタートのタイミング。フライングを防ぐためなのか、setからピストルが鳴るまでが異様に短い。普段はsetから号砲まで1秒くらいはあるのですが、今回はカメラが引く前にスタートしてしまうほどに撃って打っています。
もし1走でタイミングが合わずに出遅れてしまうと日本はピンチです

 

期待せずにはいられないメンバーが揃っている今大会。
東京五輪を前に、リレー優勝なんてこともあるのか?
大会終盤の非常に楽しみな種目です。






Twitterで更新をお知らせしています↓