【東京五輪】マラソンは札幌開催でほぼ決定?要人のを発言まとめ
先日突然IOCから出てきたマラソン・競歩の札幌開催案ですが、これがほぼ決定事項として30日からの委員会にかけられることになりました。
正直札幌だろうが東京だろうがどっちでもいいのですが、これを受けていろんな人がいろんなことを言っているのでまとめました。
札幌問題、要人の発言まとめ
バッハIOC会長『札幌に決めた!』
そもそもの原因はこの人にあります。IOCの理事会と組織委員会の間で世陸の結果を踏まえたうえで協議したそうで、選手の事を考えると札幌にした方が良いということでもう決めちゃったんだそうです。札幌ドームを起点にしてコースをつくればいいじゃないかってことで、涼しい札幌でやることにしたそうだ。
今更言うなよ…
言いたいことはわかる。東京は暑いしドーハでは大変な事になった。でもさすがに決定が遅すぎるでしょう。
小池百合子都知事『涼しいところが良いなら北方領土でやれば?』
石原、猪瀬、舛添といった敵とも言える歴代知事達が準備して誘致した五輪に対してはかなり消極的な印象です。それもそのはず、オリンピック期間中の7月30日が任期満了する小池百合子都知事は、五輪決定後に知事となり、五輪中あるいは五輪前に知事でなくなるかもしれないのですから。貧乏くじちゃあ貧乏くじ。
選挙前1年を切ったこの時期に、東京から札幌にマラソンを移されちゃあ自身のリーダーシップを疑われる事態になりかねません。
本来ならば一番冷静に反論しなければならない立場だと思うのですが、出てきた発言は
『涼しいところが良いなら北方領土でやれば?』というもの。
ヒステリー起こしすぎだろ!!無責任にも程がある。
冗談のつもりだろうがスベりすぎ。
自信が提案した暑さ対策がことごとく馬鹿似された揚句に見切りをつけられた形になった都知事。
今まで出てきたどうしようもない暑さ対策と今回の癇癪っぷりをみると、今後も都から適切な暑さ対策案が出て来るとは思えない。とすると札幌移転はやむなしか?
森喜朗会長『IOCにわれわれがダメだと言えますか?』
大会組織委員会会長で、いろいろと根回しをしてきた森元総理。IOCにもパイプがあるであろうこの人は複雑な立場に立たされています。
オリンピックはIOCが一番偉いわけで、その下部にあたる組織委員会からIOCの決定に文句は言えないということでしょう。
スタンスとしては決定には従うとしながらも、札幌に移すことで費用負担が増えた場合にはIOCにも一部負担を求めたいとする旨など、わりかし現実的な事まで発言しています。
鈴木直道北海道知事『東京大会を成功させるために万全の体制で臨む』
短期間での準備を余儀なくされる北海道知事。かなり冷静に様子を見ています。北海道、札幌を世界に発信できるチャンスとしながら、『もし開催されることになればオール北海道で備える』とのことで、今の段階ではその善し悪しに触れることなく準備を進めていくようです。
手放しに喜ぶでもなく、むやみに嫌味を言うわけでもなく、大人の対応。
秋元克広札幌市長『驚くと同時に光栄』
いちばん寝耳に水であろう札幌の市長はおおむね歓迎といったところでしょうか。
もともと五輪のサッカーの試合が予定されている札幌では、すでに組織委員会が準備を進めており、宿等の心配はないということ。この話が現実的に進んでも対応できるキャパが札幌にはあるということを示しました。
棚ボタなのか?とばっちりなのか?それはふたを開けてみないとわかりません。2030年の冬季五輪を招致している札幌だけに、ここは何とかしないといけないところです。
川内優輝選手『北方領土とか言うなら夜開催を提案すべき』
世陸ドーハのマラソン代表で、一番ドーハのマラソン事情を知っているともいえる川内選手もツイッターで発言。
都知事の北方領土発言に対しては以下のツイートをしています。
東京が本気で札幌からマラソンと競歩を取り戻したいのなら、「北方領土」のことを言うよりも不可能とされてきた「夜開催」を提案すべきだと思います。
ドーハの夜と東京の夜なら、はるかに東京の方が涼しいと思いますし、直射日光のない東京の夜は札幌の昼よりは涼しく感じると思います。— 川内 優輝 Yuki Kawauchi (@kawauchi2019) 2019年10月17日
まあそうですよね。都知事の北方領土発言は完全にスベってますし、ヒステリー以外の何ものでもないと思います。
それと同時に、東京は大規模な祭を長時間道路を封鎖して行っていることにも触れ、夜開催をちゃんと考えろよという趣旨のツイートをしています。
そもそも夜開催はなんでダメなの?
なぜ夜開催をすっ飛ばして札幌まで行ってしまうのか、いろんな事情があります。最も大きいのは放映権と時差の関係。
IOCの収益の半分以上は放映権料によるものだとされていて、それはそれで別に悪いことではないと思います。しかし、今回のマラソンが夜開催出来ない理由は放映権と時差の関係にあります。
日本の朝8時はニューヨークの夜19時。日本の夜20時はアメリカの朝7時。
簡単に言えば、アメリカのゴールデンタイムは日本時間の朝だから、日本時間の夜に競技をやってしまうとアメリカでの視聴率は悪くなります。
ってことで、夜開催はダメってことでマラソン以外の競技も午前中に決勝があったりするのが今回の東京五輪なのです。
ドーハの男子マラソンはそれほど過酷ではなかった
競歩や女子マラソンと違い、世陸ドーハの男子マラソンはそれなりに涼しい気候で行われたことはほとんど知られていません。
競歩は30度以上のなかをあれだけの時間歩き続けるのはキツイでしょう。まあ、競歩に関してはどの大会でもみんなヘロヘロになっているので競技の特性だとは思いますが、たしかに女子マラソンは棄権続出でかわいそうな感じではありました。
しかし、男子マラソンの状況を無視して暑さがどうのこうの言うのはちょっとおかしい。
男子マラソンは大会9日目の深夜に行われ、季節の変わり目だったのか1日目に行われた女子マラソンとは暑さが違う中でのレースでした。それでも18名が棄権しているのですが、世界大会なんてそんなもんです。
川内選手に関してはもっと暑くなり終盤でタレて来る選手が多いと想定したレース展開をしており、結果的にはタレる選手が少なかったことで29位に沈んでいます。
事前に暑くなることはわかっていて、それなりの調整をしている選手にとっては暑かろうが涼しかろうがレースはレースです。
原晋監督『いまさらなんで?!早く決めて!』
青学の原監督もツイッターで反応。
なんと東京五輪マラソンが札幌で⁈正直今更なんで⁈。それぞれメリットデメリットありますが…みんな困惑するから、早く決めてよ!って感じですね⁈
メダル狙うなら東京。走りのダメージを極力防ぐなら札幌。しかし、今回の問題は開催地に決定権限はないんだ⁈いいなりなんだ…そんな組織いいのかな⁈— 原晋 (@hara_daisakusen) 2019年10月17日
ほんとそれ。
別に札幌だろうが東京だろうがどっちでもいいけど、いまさらでしょう。
暑いなら暑いで選手はどうにかするんだけど、合宿地やら調整場所やらの準備があるんだから開催場所を直前で買えるって言うのは早く決めないとダメ。選手にも東京でやるなら東京でやるなりの準備がある。
まあ、ほぼ決定事項なんでしょう。
今月末には正式に決まると思いますので、もうちょっと様子を見ましょう。
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