ゴールデングランプリ2020を陸上ch的に振り返る

大会結果いろいろ

2020年8月23日(日)、ついにゴールデングランプリが開催されました。
本来であれば海外から選手を招待するなど、世界トップレベルの選手が国内でみられる数少ない大会なのですが、今シーズンはコロナの影響で国内にいる選手のみでの開催となりました。
それでもほぼ日本選手権のような顔ぶれで、10月に延期された日本選手権の前哨戦とみることもできる大会になったと思います。

今回は
ゴールデングランプリを陸上ch的に振り返る
ことにします。たいしたことは書いていませんが、退屈な今シーズンでも大会を見られるだけで幸せです。

 

 

コロナ禍でも好記録!!

今年はコロナの影響でほとんどの大会が中止になっており、トップ選手でも今大会が初の全国レベルの大会でした。本来であれば東京五輪の時期ではあったものの、大会がすべて中止になっているため選手はうまく調整ができない状況だったと思われます。しかし、そんな中でも好記録がけっこう出たことが印象的な大会でした。

女子1500mで田中選手が日本新!!

女子1500mで田中希実選手が4分05秒27の日本新記録を樹立!!
田中選手といえば、先日3000mで福士加代子選手がもっていた日本記録を塗り替えたことで一部で話題になりました。


今回、田中選手は1500mに出場し、日本陸上界のレジェンドである小林祐梨子さんが2006年にマークした4分7秒86を上回り14年ぶりの日本新記録を更新。3000mに続いての快挙です。
ちなみに、ゴールデングランプリで日本記録を出すとセイコーの時計がもらえちゃいます。うらやましい。

田中選手と小林さんは同郷

小林さんといえば、須磨学園高校時代に大活躍したアラサー世代のスター選手。2008年の北京五輪の女子5000mではギリギリで決勝進出を逃したものの、世界レベルで活躍した日本を代表する中距離選手です。
田中選手は小林選手と同じ兵庫県小野市出身で、両者とも豊田自動織機に入社しており、今回の日本記録更新は、地元のレジェンドである小林選手の記録を同郷の田中選手が破るというけっこうドラマチックな出来事でした。

 

男子100m、女子100mHでも日本選手権への期待が膨らむ

男子100mでは予選3組で桐生選手が10秒09、ケンブリッジ選手が10秒11をマーク。決勝では桐生選手が10秒14で優勝し、ケンブリッジ選手が10秒16で2着でした。9秒台こそ出なかったものの、10秒1フラットでの安定した走りを両選手がみせ、日本選手権でもこの2名の戦いになることが予見されます。今シーズン好調な桐生選手とケンブリッジ選手が順当に勝った結果となりました。

また、昨シーズンも絶好調で日本記録(12秒97)をマークした女子100mHの寺田明日香選手は、13秒03の日本歴代5位タイの記録をマーク。一度引退して出産を経て復帰した昨シーズンに日本新記録をマークして驚かされましたが、今シーズンの超変則的なスケジュールのなかでもこれだけの好記録を出してしまう寺田選手のポテンシャルに改めて驚かされました。

 

 

ディーン選手がやり投げで84m05!!

ロンドン五輪で10位になるなどしながらも最近はケガなどで目立った成績が残せていなかったディーン選手でしたが、今大会では84m05と自己記録の84m28に迫る好記録をマーク。大学4年だった2013年以来の80m台で、復活を予感させる好投擲でした。
東京五輪の参加標準は85m00のため、まだ五輪に出場できるレベルではないものの、来シーズンまでこの調子が続けばどこかで1発がありそう!!

ケガに悩まされる選手にとってはリフレッシュになった?

陸上競技においてケガは非常に大きな問題です。一度のケガによってその後の競技人生が大きく変わってしまうこともあり、ケガによって有名選手が消えてしまうことも珍しくありません。ディーン選手も、大学時代に大活躍しながらもその後のケガで社会人になってからイマイチ活躍できなかった選手のひとりだったと思います。
しかし、今シーズンはコロナの影響で試合が激減。ケガを抱える選手にとっては春から夏までの強制的な休養がかえってこれからの競技にいい影響を与えることになるかもしれません。

 

 

シーズンをうまく乗り越えられる選手とそうでない選手に分かれる?

寺田選手、田中選手、ケンブリッジ選手、ディーン選手のように、2020年シーズンにうまく合わせて好記録を出す選手がいる一方で、男子100mの小池選手は決勝で10秒53と明らかに動けていませんでした。
日本選手権が10月に開催されるためゴールデングランプリでは調子を上げる必要がないとはいえ、はっきり明暗が分かれた大会になったことは間違いありません。

筋トレ量が増えた?

桐生選手とケンブリッジ選手は明らかに体つきがガッチリしており、これまでよりも筋トレの比重を増やしたように見えました。環境や練習が変わることがいいのか悪いのかは別としても、これまでのシーズンとはまるっきり別の過ごし方をしなければならないだけに、今シーズンは選手の実力以上に調子の差が生まれることが予想できます。
トップ選手がどのようにシーズンを過ごすのか、その
結果が出るのは10月の日本選手権です。

ドリームレーン枠、少なすぎないか?

今大会ではIHが中止され活躍の場がなくなってしまった高校生のために『ドリームレーン』として高校生枠が設定されました。トップアスリートと肩を並べて走る経験は高校生にとっては貴重な経験になるでしょう。この枠は一般公募として238名の応募から28名が選ばれました。
それはいい取り組みだと思うのですが、この枠は男子100mこそ9名あったものの、それ以外の種目では1名か2名で枠のない種目もありました。選考基準はよくわからないのですが、結局は強豪校の全国トップクラスの選手が選ばれているため公募枠というよりも推薦枠という感じになっているのも気になるところ。
競技レベルに関係なく頑張っている高校生を選ぶのかと思いきや、結局トップレベルの選手を集めただけだったドリームレーン。それであれば、各種目20名くらいを招待して当日の午前中とかに予選を行って、上位2名がトップアスリートと決勝で走れる。みたいにしたほうがよかったように思います。






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