アシックス「META SPEED(メタスピード)」シリーズが発売!!
厚底シューズで大きく出遅れているアシックスがようやくトップアスリート向けの厚底シューズを発表!!
ストライド型とピッチ型それぞれに合わせた2種類をラインナップしています。また、市民ランナー向けの下位グレードとして『MAGIC SPEED(マジックスピード)』『HYPER SPEED(ハイパースピード)』
今回は
アシックス「META SPEED(メタスピード)」シリーズを発売するぞ!!
っていうことをご紹介。
ナイキに席巻されているマラソンシューズで日本メーカーの巻き返しはあるのか?
厚底の「META SPEED(メタスピード)」シリーズが発売!!
今回アシックスから発表された厚底は4種類で、トップランナー向けの『META SPEED』が2種類と市民ランナー向けの『MAGIC SPEED』と『HYPER SPEED』が発表されました。
今回は、トップランナー向けのMETA SPEEDを中心にご紹介。
ストライド型のSky(スカイ)とピッチ型のEdge(エッジ)の2種類
META SPEEDはストライド型のSkyとピッチ型のEdgeの2種類がラインナップされています。
画像引用:アシックスプレスリリースより(上:Sky,下:Edge)
見た目が一緒で区別つかない!!
見分け方とかあるんですかね?それとも、レース戦略上どちらのシューズかわからないほうがいいとか?
どちらも定価は27,500円(税込)と非常に高価。ナイキのアルファフライ(3万)とヴェイパーフライ(2.5万)の中間の価格となります。トップランナー向けということで、市民ランナーが練習で使うようなシューズではないことが値段からわかります。
ナイキが中国製なのに対してアシックスはベトナム製。かつてアシックスが薄底マラソンシューズでシェアを持っていたのは日本製シューズだったのですが、生産国による品質への影響はもはやないということでしょうか。
発売日はSkyが4月9日(オンラインでは3月31から先行)、Edgeが6月4日となっています。
SkyとEdgeの違いは?
どちらもミッドソールに後述する「FF BLAST TURBO」を採用した厚底です。しかし、Skyがストライド型、Edgeがピッチ型として反発性能を変えており、そのための構造の違いとしてはミッドソールの厚さを変えていて、ドロップがSkyが5mm,Edgeが8mmとなっています。
EdgeはFF BLAST TURBOを薄めにすることで回転を上げやすくしているとのことではありますが、どちらも従来のシューズに比べてストライドが伸びる(完走までの歩数が減らせる)としています。
ストライド型のSkyの説明には
「ストライド型のランナーが、ストライドをより伸ばし、少ない歩数でゴールできることを追求した構造設計を各所に採用しています。」
ピッチ型のEdgeの説明には
「ピッチ型のランナーが、ピッチを調節しながらストライドを伸ばし、少ない歩数でゴールできることを追求した構造設計を各所に採用しています。」(アシックスプレスリリースより引用)
とあります。(どちらもアシックスプレスリリースから引用)
いまいちよくわかりませんが、Skyはストライドが伸びやすくなっており、Edgeはピッチ型の選手でもストライドを伸びやすいということでしょう。
カーボンプレートと「FF BLAST TURBO(エフエフ ブラスト ターボ)」を搭載
いまや常識となった『厚底+カーボンプレート』の構造が採用されています。
反発素材はアシックスで最も反発性の高い「FF BLAST TURBO」というもので、これがミッドソール全面に張られています。
また、ミッドソール内にはカーボンプレートが内蔵されており、ヴェイパー以降の厚底シューズの定番となる高反発素材とカーボンプレートの組み合わせになっています。
川内選手がメタスピードで8年ぶりのフルマラソンベスト更新
先日行われたびわ湖毎日マラソンに出場した川内優輝選手が履いていたのがこのメタスピードのプロトタイプ。一部のシューズ好きの間では話題になっていました。
川内選手はこのレースで2時間7分27秒をマークし、34歳にして自己ベストを8年ぶりに更新したのです。
ヴェイパーによってマラソンやロードレースのの記録がどんどん更新されている状況のなか、アシックスのメタスピードも一定の効果があることが示唆されました。
アシックスは厚底シューズを3段階でラインナップ!!
今回の発表で、トップランナー向け、サブスリーランナー向け、一般ランナー向けの3段階で厚底をラインナップすることがわかりました。
市民ランナー向けのシューズがこれ↓
画像引用:アシックスプレスリリースより(上:MAGIC SPEED,下:HYPER SPEED)
トップランナーには今回紹介した『META SPEEDシリーズ』
サブスリーランナーには『MAGIC SPEED』
一般ランナーには『HYPER SPEED』
という3段構えで、どんなレベルのランナーであってもアシックスの厚底を選ぶことができます。
また、大きいのは中級グレードのMAGIC SPEEDが定価17,600円、最下位グレードのHYPER SPEEDが定価9,790円と安いこと。
これまではアシックスからはメタレーサーが唯一の厚底としてラインアップされていましたが、定価22,000円とかなり高いわりにターゲットはサブスリーくらい向けでした。
練習用とレース用で使い分けがわかりやすい!!
ヴェイパーの出現以降、シューズの高額化がすすんでいます。
3万円もするレース用シューズを練習で消耗するわけにもいかず、かといってレース用と練習用で感触が違いすぎるのは問題です。年に何足もシューズを買い替えるのは趣味としてお金がかかりすぎます。
そのため、トップランナーのみならず、市民ランナーであってもシューズの使い分けは大きな問題。
今回、アシックスはエリートレース用、レース用、練習用という感じで3つのレベルの厚底をランナップしましたが、見た目はどれもそっくりで基本的な構造も共通しています。
レース用にMETA SPEEDあるいはMAGC SPEEDを履くランナーは、1万円以下で買えるHYPER SPEEDを練習用として使うことができますので、他メーカーのラインナップに比べるとかなりわかりやすくなっています。
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