背が高い方が有利?身長と100mのタイムの関係を調べる

身長と記録の関係

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たいていのスポーツは背が高い方が有利なイメージですが、100mではどうなのでしょう?
ボルトなんかは190cmオーバーですが、日本のトップ選手はそれほど大きくない印象。また、アメリカのコールマンなんかも小さいです。
ってなことで、歴代のトップ選手の身長と100mのタイムについて検討してみました。

 

 

身長と100mのタイム

身長とタイムの関係を考察してみます。

タイムと身長データ

まずは世界の100m歴代トップ20の選手の身長とタイムを調べます。(執筆時点)

ランク 記録 身長 名前
1 9.58 195 Usain BOLT JAM
2 9.69 180 Tyson GAY USA
2 9.69 185 Yohan BLAKE JAM
4 9.72 190 Asafa POWELL JAM
5 9.74 185 Justin GATLIN USA
6 9.78 178 Nesta CARTER JAM
7 9.79 175 Maurice GREENE USA
7 9.79 175 Christian COLEMAN USA
9 9.80 176 Steve MULLINGS JAM
10 9.82 188 Richard THOMPSON TTO
11 9.84 185 Donovan BAILEY CAN
11 9.84 180 Bruny SURIN CAN
11 9.84 175 Trayvon BROMELL USA
14 9.85 183 Leroy BURRELL USA
14 9.85 175 Olusoji Adetokunbo FASUBA NGR
14 9.85 170 Michael RODGERS USA
17 9.86 188 Carl LEWIS USA
17 9.86 180 Frank FREDERICKS NAM
17 9.86 176 Ato BOLDON TTO
17 9.86 195 Francis OBIKWELU POR
17 9.86 180 Keston BLEDMAN TTO
17 9.86 184 Jimmy VICAUT FRA

 

次に日本のトップ10の選手の身長とタイムも調べます。

ランク 記録 身長 名前
1 9.98 175 桐生祥秀
2 10.00 180 伊東浩司
2 10.00 177 山縣亮太
4 10.02 179 朝原宣治
5 10.03 178 末續慎吾
6 10.05 188 サニブラウン・アブデル・ハキーム
7 10.07 170 江里口匡史
7 10.07 176 多田修平
9 10.08 185 飯塚翔太
9 10.08 180 ケンブリッジ飛鳥
11 10.09 180 塚原直貴
11 10.09 179 高瀬慧
13 10.11 175 川畑 伸吾
14 10.13   田島宣弘
14 10.13 180 原翔太
16 10.14 182 長田拓也
17 10.17 173 小池祐貴
18 10.19   窪田慎
18 10.19 170 九鬼巧
18 10.19 179 大瀬戸一馬

2名は身長がわかりませんでした。

で、これを分布図にします。

 

身長とタイムを観察

世界レベルでは22人中180cm以上10人、うち190cm以上2人。
170cm台8人で、最小は170cmのマイクロジャース。
175cm未満はマイクロジャースだけ。

日本レベルでは18人中180cm以上は7人。
170cm台11人で、最小は170cmの江里口選手と九鬼選手。
175cm未満は3名。

う~ん…よくわからん。

結果その1・世界のトップスプリンターはほぼ175cm以上。
・トップスプリンターは最低でも170cm。
・世界のボリュームは175~180cm。
・世界トップ3は180~195cm。
・日本のボリュームは170~175cm。
・日本トップ3は175~180cm。
 

国の平均身長

そもそも国民の全員が175cm以上の国なら175cm未満のスプリンターなんて存在できませんので平均身長も調べます。

国の平均身長 選手の平均身長 平均差
ジャマイカ 172cm 184.8(4人) 12cm
アメリカ 176cm 178.8(8人) 2cm
日本 172cm 178.8(20人) 6cm

意外にもジャマイカ人の平均身長は日本人と同じらしいです。巨人だらけのイメージのアメリカも平均をとるとそれほどではないんですね。
トップスプリンターを比べると、日本とアメリカは同じ、ジャマイカは特に長身のボルトを抜いても平均182cmあるので、スプリンターに限っては身長は高い。

つまり、トップスプリンターはその国のなかでもデカイ方ということ?ただ、数が少ないし「平均値」で「中央値」ではありません。

結果その2トップスプリンターの平均身長は国民の平均身長より高い。

 

結果から考察

2つの結果から100mと身長の関係について考察します。もちろん、標準偏差なんて考えていない適当な結果からの考察なので意味なんてありません。

考察1:やっぱりスプリンターはデカイ方が有利だ!!

平均身長から考えればスプリンターは背が高い。日本でも世界でもトップ20の中には160cm台の選手がいないことから、スプリンターはデカイ方が有利だと言える。
日本の身長分布から考えても、175cmと同程度いるはずの165cm級の選手がランクインしていないことから、デカイ方が有利だと考える。

考察2:日本人はデカくなくても速い

散布図からみると、世界のトップスプリンターは175~185cmの間に均等に分布しているのに対し、日本人は175~180cmの間に集中している。日本人に限れば180cmを超えるよりも180cm以下のほうが速いと考える。

考察3:世界のトップになるには185cm欲しい

世界ランク1,3,4位はいずれも185cmを超えている。2位のタイソン・ゲイも180cmであることから、歴代世界ランク上位を狙うには最低でも180cm、できれば185cm欲しい。

考察4:日本人でも175は欲しい

日本人は170~175cmがトップ選手のボリュームゾーンではあるが、180cm以上の人口と170~180cmの人口の差を考えれば、トップ選手における180cm以上の占める割合は高い
日本のトップ5が175cm以上であることからも、175cm以上ある方が有利だと考える。

 

 

いかがだろうか?
あまりにもどうでもいい結果が出たといえる。
デカイ方が有利だけどそんなにデカイ必要はないというのが結論だ。
当たり前すぎるが、160cm台だとやっぱりきびしいのかな?
日本人も意外とデカイというか、アメリカ人が意外と小さかったことが唯一の発見だ。






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