XブラストネクストとSP/サイバーブレードはどちらがいい?中級者のスパイクを直接比較!!

スパイク, 2021年スパイク事情, 初心者のスパイク選び

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2021年、ジオシリーズが廃止されてミズノの中級者向けモデルは『Xシリーズ』となりました。
一方のアシックスは人気ロングセラーモデルの「SPブレード」「サイバーブレード」をマイナーチェンジしながら継続。

ってことで今回は
Xブラストネクストとサイバーブレードはどっちがいい?
をテーマにご紹介。
いつの時代もミズノvsアシックスの構図で展開されるスパイク派閥争い。
現代の中級者は『Xシリーズを選ぶか、ブレードシリーズを選ぶか?』という二択を迫られているのです…
どっちを買うかってのは今後の陸上人生を大きく左右するかもしれない大問題なんですよね。にもかかわらず、中級者で2足持ちしている人なんていないので、直接比較する機会がほとんどなくてお店でちょっと話を聞くだけで選ばざるを得ないのです。

でももう大丈夫!!
管理人が両方を購入して履き比べた管理人がそれぞれのメリットデメリットをご紹介します!!

中級者向けはミズノとアシックスどっちがいいの…?っと迷っているあなたの一助になれば幸いです。最終的には自分で選んでね。

 

 

Xブラストネクストとサイバーブレードを比較してみた

管理人はスパイクを買いまくっているので、Xブラストネクストもサイバーブレードも両方持っているのです。
ちなみに、サイバーブレードは2019年までの『HF』、エックスブラストは2021年発売の初代モデルでの比較となります。
それぞれの個別のレビューは別記事を参照してください↓


どちらも中級者向けモデルでメインターゲットは中高生の部活。
初心者~中級者でも扱いやすいように作ってあるため、初めての『専用スパイク』として筆頭候補になるスパイクです。実際、このどちらを買おうかと悩む人も多いことでしょう。
今回は、管理人が身銭を切って購入した『Xブラストネクスト』『サイバーブレード』のそれぞれの良いところと悪いところをご紹介します!!
※この先、SPブレードとサイバーブレードは特別に理由がない場合には面倒なのでまとめて「サイバーブレード」として表記を一本化します。

 

共通点は『中級者向けのオールラウンドモデル』であること

まず最初にXブラストネクストとサイバーブレードがどんなスパイクなのかについて簡単にご紹介。
そんなん知ってるよ!!って人は飛ばしてネ!
紹介するモデルの2022年版モデルはこちら↓

(どちらも今回紹介するモデルからプレートは変更されていないのでほぼ一緒ですが、アッパーがちょっと変わるなど多少の差があることは申しておきます。)
共通点としてはどちらも中級者向け『短距離オールラウンド』のモデルだということ。詳しくは下で。
また、Xシリーズは全部で5モデルあるのですが、プレート形状はどれも一緒で、樹脂の硬さを変えているという新鮮なやり方をしています。

対応種目はどちらも100~400mとハードルで一緒

オールラウンドモデルのため、どちらも対応種目は100~400mとハードルです。
つまり、どちらも短距離の全種目で使えるようにメーカーが金をかけて作っています。そのため、100m~400mまでどれが専門だからと言ってどっちが良いってのは一概には言えません。

っとはいえ、管理人的な適正種目は…
Xブラストネクスト高反発のパワー系(100m、200m向き)
サイバーブレード→柔軟性の高い万能型(200~400m向き)
仮に種目で選ぶとしたらこの認識で良いと思います。っというのも、エックスシリーズは「レーザー」が400m向きだから。

特性はXブラストネクストが『高反発』で、サイバーブレードが『クッションと安定』

前述のとおりスペック上は全ての短距離種目に対応しているものの、実際にはショートスプリント向きとロングスプリント向きな性質を持っていると思います。
ざっくり言えば
・反発重視のXブラストネクスト
・クッション重視のサイバーブレード
という感じ。
実際に履いた感覚でもXブラストネクストは強い反発を感じますが、サイバーブレードはほとんど反発がありません。
逆に、Xブラストは当たりが硬くて柔軟性が低いですが、サイバーブレードはクッションと安定感があって走りやすい印象。
詳しくは後述で…

 

 

『重さ』を比較!Xブラストネクストは重量級!!

スプリントスパイクで重要な指標の一つが重さです。ってことで実際に測ってみると…
Xブラストネクストは191g(28cm)

サイバーブレードは160g(27.5cm)

なんと、30gも差がありました!!
サイズが0.5違うとはいえ、30gは相当な違い。
っていうか、Xブラスト重いなッ!!
ちなみに、実測では嫌になるくらい重たく感じたニューバランスの「Vazeeigma」が200g、軽くて気持ちいいナイキの「JAフライ3」が160gだったので大体おんなじくらい。
Xブラストは数字的にはかなり重たいだけでなく、実際に履いても重たいものを振り回している感じがあります。
一方のサイバーブレードはやわらかさも相まって、緩いアッパーにもかかわらずしっかりと足にくっついてくる感覚
重さを見ると、Xブラストネクストは強い力をかけるストライド型で、サイバーブレードは足を回していくピッチ型と言うこともできるでしょう。

 

構造を比較!古さを感じるブレードと新世代的なXブラスト?

スパイクの構造をみればそのスパイクの設計思想が読み取れる!
性能の違いも見た目にだいたい表れているものです。

「ピン配置」は設計時代の差が顕著!

Xブラストネクストは6本ピンで、サイバーブレードは8本ピン(内固定ピン3本)です。

Xブラストネクストは全部取り換え式の3+3の2列6本ピンでピンを少なくしてロスを減らそうという思想が見えます。
母指球など力がかかるところにはピンを配置しつつ、2列にすることで屈曲性を犠牲にしない工夫があり、現代的と言える配置です。
一方のサイバーブレードは取り換え5本固定3本の8本ピン。母指球に2本まとめてピンが配置されたパワータイプの配置で、母指球でグッと力をかけやすい設計になっています。

「ピン」に注目した管理人的な印象としては、
乗り込んで
プレートを使う走りならXブラスト
ランシューのように母指球で押す走りならサイバーブレード
が合うと思います。

プレートの「硬さ」は圧倒的にXブラスト!

どちらのプレートもかかとまで伸びるいわゆるフルレングスプレートです。かかと400mまで対応しているだけあって両者ともセミラウンド。

一般にプレートが長いほど反発が強いとされていて、どちらもショートスプリントに対応しているというのがわかります。
ただ、曲げてみると両者の硬さには大きな違いがあります!
まず、サイバーブレードのプレートは中足部のハシゴ形状になっているところが曲がりにくいものの、前足部は固定ピンを採用していることもあってグニャグニャ曲がります。
履いた感じでも
足の指の動きに合わせてピン周りが動くほどの柔らかさがサイバーブレードのプレートの特徴で、やわらかい接地感覚で地面を踏みしめて走りたいならサイバーブレードがおすすめ。

一方の
Xブラストネクスト全体に厚みがあるプレートでグッと力を入れれば曲がる程度の硬さで、中級者向けスパイクの中では結構硬い部類。見た目にも特徴的で、3本のラインに樹脂が流し込まれているためここで硬さが調整してあります(Xシリーズは5種類ありますが、形状は同じでこの樹脂の硬さが変わります)。
プレートの硬さによる弾かれるような感覚を求めるのであれば間違いなくXブラストです!

傾斜はサイバーブレードのほうが強いけど…?

これもは見た方が早いんで見てください↓

並べてみるとなんかずいぶん大きさが違うように見えますね…それはいいとして、傾斜がかなり違うことがわかります!
フラットなスパイクが多いアシックスですが、意外にもサイバーブレードはかなり傾斜が強いスパイク。設計の古さを感じます。
比較するとXブラストはかなりフラットで、「支え台」もないためスムーズな形状をしているのがわかります。

見た目からするとサイバーブレードがフォア向きで、Xブラストがフラット向き?っと思うかもしれませんが、実際にはサイバーブレードのプレートは非常に柔らかいので傾斜があるからフォア向きってわけでもありません。
まあとはいえ、どちらもある程度のフォアで着いたほうが相性がいいです!

アッパーはどっちもどっち

アッパーに関しては…
正直言ってどっちもあんまりよくないです!


Xブラストのアッパーは妙に硬くてちょっとふわふわした素材が使われていて、あんまり伸びない。
このアッパーは管理人の足だとなぜか左足の先と、かかとが靴擦れになる。個人的には嫌いだけど致命的な問題があるわけではありません。

サイバーブレードは3秒で脱げるである意味最高のアッパー!!

『サイバーフィット』のベルト式のためフィット感はないっていうかスリッパみたいな感じでブレも大きいのですが、足へのストレスが非常に少ないので長時間履いても疲れません。

アッパーに関してはXブラストネクストもサイバーブレードもダメです
なんていうか、どちらもそんなに良いアッパーじゃありません。
もしフィット感が欲しいのであれば新型の『SPブレード9』がおすすめ。

SPブレード9はHL-0メッシュを採用していて足にフィットします。旧型のSPブレードのアッパーはうす~いプラスチックみたいな硬いやつで、紐ではあるもののそんなにフィット感が良いわけではありません。

 

 

実際に履いた感覚はどう違う?


同じ中級者向けオールラウンドスパイクですが、履いた感じは全然別モノです。
管理人が実際に履き比べた感想をご紹介!!

硬いXブラストと軟らかいサイバーブレード

まず、両者の硬さは明確に違います!
Xブラストネクストはメーカーが言う通りなかなかの硬さがあります。上級者向けと比較しても遜色のない硬さ、貰える反発も大きいのが特徴です。履いているだけでちょっと足が疲れるくらい硬い。
サイバーブレードは比較するとかなり軟らかくて長時間履いても楽です。かかとのクッションも相まって、タータンの上ではグニャグニャ。シューズ感覚とまではいかないまでも、足にはかなり優しい。

『反発』が欲しいなら絶対にXブラスト

スパイクに強い反発を求めるならくXブラストを買った方がいいでしょう。高反発ながら中級者でも扱える珍しいスパイクです。
Xブラストはしっかりとした反発があって、足がバンバン跳ね返ってくる感覚を得ることが出来ます。初心者向けスパイクから履き換えたらその強烈さにびっくりするでしょう。
海外メーカーのスパイクを使っている選手でもXブラストの反発なら文句ないと思います。

『柔軟さ』が欲しいならサイバーブレード

『柔軟さ』を求めるなら間違いなくサイバーブレードに軍配があがります
スタートやロングスプリントの後半ではスパイクが硬いと力がうまく使えませんが、柔軟なスパイクならパワーロスを抑えてくれます。
レース全体、走り全体を見てコントロールしやすいのはサイバーブレードでしょう。反発自体は強くはないのですが、それなりにはあります。

ただ、本当に柔軟なやつが欲しいならニューバランスの方が良い↓

扱いやすさはサイバーブレードの方が上?

一般に『硬いスパイクは筋力が必要』とされています。
Xブラストネクストは硬いスパイクなので筋力が強い人向けという認識は間違いではないと思います。
ただ、Xブラストネクストとサイバーブレードはどちらも中級者をターゲットにしているため扱いやすさは同じようなものです

Xブラストは扱いやすい高反発モデル

軽量高反発なモデルは確かに筋力が必要で、ナイキのズームJAフライ3やアディゼロフィネスといったいわゆる高反発モデルと言われるスパイクはだいたいが軽量高反発のモデルです。扱うには筋力も技術も必要で、上級者向けと言って異論はないでしょう。
一方、重くて高反発だったのはニューバランスのVazeeSigma。重いので足運びはちょっとだるいのですが、反発をもらいやすくて扱いやすい。
詳しくはVazeeSigmaのレビューで↓


Xブラストネクストも重くて高反発なスパイク。履いた感じだと厚みを感じてソリッドさはありません。ちょっと重いけど扱いやすいスパイクです。
Xブラストネクストはサイバーブレードと比較すればプレートを曲げるのに力が必要ではありますが、中級者なら十分に扱えるスパイクだと思います

Xブラストはパンパン、サイバーブレードはグイグイ

Xブラストネクストは『短い接地で切返す』感覚。
非常に現代的な走り心地で反発によってパンパン足が進みます。
サイバーブレードは『しっかり踏んで走る』感覚。
パワーをしっかりかけて反発をもらうため、ピンの抵抗感がありつつもグイグイ進みます。
パンパン走るにはある程度の技術が要求されるのですが、Xブラストの場合はスイートスポットが広くて適当に踏んでもちゃんと反発してくれます。高反発スパイクのなかではかなり扱いやすくて、12秒台の選手であっても反発の恩恵を受けることができるでしょう。
グイグイ走るのには技術はいらないので、初心者がサイバーブレードを履いたらそれだけで速くなるかも
何も考えずに適当に走っても速いのはサイバーブレードだと思います

動きの許容範囲が広いのはサイバーブレード

Xブラストネクストとサイバーブレードでの決定的な違いは『硬さ』です。硬さは扱いやすさに直結する要素で、両者の最大の違いは硬さと言っていいくらい。
Xブラストネクストは硬い。とはいえ筋力がなくても直線で使うには問題ない程度の硬さなのですが、スタートやコーナーなど、真っ直ぐ力が使えない局面ではやはりサイバーブレードの方が扱いやすいと思います

サイバーブレードは接地にクセがある!!

スペック的に扱いやすいのはサイバーブレードですし、柔軟性やクッション性があるので履いた感じでもサイバーブレードの方が扱いやすい感じはします。
ただ、接地の感覚によってはXブラストネクストの方が違和感なく走れるかもしれません。
サイバーブレードはちょっとクセがある。
っというのも、サイバーブレードは傾斜が独特で、拇指球で接地して蹴りだす走りを要求されます。軟らかいのでごまかせるのですが、サイバーブレードは本質的にはフォアなスパイクだと思います。接地のクセはちょっと違和感。
Xブラストネクストもフォアかフラットかで言えばフォアで着きがちになるとは思うのですが、Xブラストネクストはなめらかなプレートと6本ピンによるスムーズな重心移動のおかげでどんな接地をしてもうまく走ることが出来ます。接地方法を選ばないのはXブラストネクストです。

 

反発で進むXブラストと力で進むサイバーブレード

Xブラストネクストの反発は強いです。
サイバーブレードもそれなりには反発がありますが、地面を蹴って進む感覚のほうがしっくりきます。
プレートの特性とピン配置は関係は深く、Xブラストネクストは反発を使いやすいピン配置をしていて、サイバーブレードは力を加えやすいピン配置をしています

Xブラストはどこで踏んだらいいかわかりにくい

Xブラストネクストで走ると強い反発がもらえるのですが、接地が短くなるので末端の意識はあまりできません。末端操作をしない方が速く走れるのでそれでいいと思うのですが、人によっては力の入れ方がわからないかも。
特に、スタートから加速の局面では体重が軽かったり筋力が弱い選手だとちょっと浮きそう。
Xブラストネクストの反発はしっかり体重を乗せたときに発揮されるため、乗り込みが未熟だと思ったほどの反発が貰えないかもしれません。これは硬いスパイク全般に言えることですが、Xブラストネクストも誰にでも扱い切れるかと言えばそうではないと思います。そういう意味では、初心者にはオススメできません
とはいえ、反発で走る感覚がなんとなくわかってきて初心者向けスパイクでは物足りない感覚があるのであれば十分使えるとは思います。つまり、中級者向け。

サイバーブレードは母指球で踏めば進む

サイバーブレードはグっと踏んだらグイっと進むスパイクです。思った以上にバイーンと反発するようなスパイクではないのですが、欲しい分だけの反発はしっかり貰えます。
走っている時に『キック』を意識しがちな感じがするので、足が流れたり反発を使えない選手にとってはこの方が走りやすいかも。
パワーを抑えて走るロングスプリントや、筋力の弱い女子選手にはサイバーブレードの踏んだら踏んだだけ進む感覚は自然な走りにもつながるので、フォームを崩さず走ることができると思います。
初心者から上級者まで、誰が履いても満足できるスパイクです。

 

 

Xブラストとサイバーブレードはどんな人におすすめ?


Xブラストネクスト、サイバーブレードは同じオールラウンド中級者向けスパイクですが、性格がかなり違います。
それぞれどんな人におすすめ?

反発が欲しければ圧倒的にXブラスト!!

スパイクに反発を求める人にはXブラストがおすすめ!!
反発が強ければ強いほど速く走れるというわけでもないのですが、陸上は『反発をどれだけうまく使えるか』を競っている競技です。強い反発を使う技術を身に着けることこそが、速く走ることなのです。
Xブラストネクストはショートスプリントに特化しているというだけあってなかなか強い反発を持っています
。海外スパイクと比較しても反発自体は遜色ないくらい。中級者向けとしては強すぎるくらいの反発かもしれません。
筋力や体重がある選手であればXブラストネクストの反発は十分使いきれる強さですし、踏めばしっかりと前に向かって進んでくれる感じで、反発を使って走りたい選手にはオススメできるスパイクです。

女子選手や筋力がない選手は硬さを感じるかも

Xブラストネクストの硬さは、体重が乗ってくる中間疾走では誰にでも扱いきれる程度ではあると思うのですが、スタートやコーナーではそれなりの技術が要求されます。パワーをかければ反発をもらえる一方で、曲げきれないとおいしいところを使えないというのはすべての硬いスパイクに言えることで、その点はXブラストネクストも例外ではありません。
誰にでも扱えるとはいうものの、硬さがあることには違いありません。

誰にでも扱いやすいのはサイバーブレード

サイバーブレードは無難に誰にでもおすすめできるスパイクです!!
前にレビューした時もそうやってまとめましたが、Xブラストネクストと比較してもやはりそう思います。
最近のスプリントスパイクはどれも個性が強く、細分化する選手の好みに合わせて各メーカーが特徴的なモデルを出しています。そのため、反発重視のスパイクはものすごい反発だし、フラットなスパイクはピンすらなくなりました。
しかしそんななかにあってもサイバーブレードは人畜無害な普通なスパイクです。
特徴がないといえばその通りで誰が履いても普通にちゃんと走れます。
「フラットが~」とか「反発が~」とかそういう専門的なことを考えなくても速く走れるのがサイバーブレードの最大の強みでしょう
今は情報社会で、ネットでも動画でもいろんな専門的な知識を知ることができます。かつては一部の人しか知らなかったような専門技術を中学生でも知っている時代。ただ、本当にその意味が分かるのはそれなりの練習の積み重ねと実践が必要なんです。

サイバーブレードのほうがスパイクに頼らない動きができる

冬季練習ではトップ選手でもスパイクではなくシューズで練習します。
これは、シューズの動きがスプリントの本質だから。たまに動きをリセットすることで動きを校正する必要があります。シューズで速く走れる動きができなければスパイクでも速く走れないのです。
スパイクとシューズでは動きが変わるのはわかると思うのですが、サイバーブレードだと比較的シューズの動きに近い動作になります。スパイクに頼らないというか、反発を自分の力で得る動き。一発の速さだと反発の強いスパイクのほうが良いのかもしれませんが、安定してパフォーマンスを発揮するのはこういうスパイク。
初心者から上級者まで、多くの人に選ばれる理由はこの『自然な動き』ができるからかもしれません。

初心者や女子選手にはちょうどいいスパイク

単純に、硬いスパイクはそれなりの筋力や体重が必要です。
Xブラストネクストとサイバーブレードではサイバーブレードのほうが柔らかいので走りやすいと思います。女子選手や初心者にとっては反発も十分だし、力の入れやすさもわかりやすい。
強い反発を求めない選手にはサイバーブレードがちょうどいいスパイクです

 

【まとめ】Xブラストとサイバーブレードはどっちがいい?

ここまでXブラストネクストとサイバーブレードを比較してみました。
どちらも中級者向けのスプリントオールラウンドモデルではあるものの、ショートスプリント向けのXブラストネクストと、ロングスプリント向けのサイバーブレードという分け方ができます。

ケース別 どっちを選ぶべき?

どっちを選んだらいいのか迷っている人はこんな選び方ができます!!

どちらでもいいのであれば…
ショートスプリントならXブラストネクスト
ロングスプリントならサイバーブレード
を選ぶのが良いと思います。特にその選び方で間違いはないと思います。単純な考え方ですが、それが本質。

反発について考えるなら…
反発を使って走りたいならXブラストネクスト
反発を使う技術や筋力に自信がないならサイバーブレード
という選び方ができます。Xブラストネクストは中級者が履いても扱える反発力なのであまり心配しなくていいと思いますが、強い反発に不安があるならサイバーブレードのほうが安心して走れます。

走り方で考えるなら…
ストライド走法ならXブラストネクスト
ピッチ走法ならサイバーブレード
でしょう。重さが30gも違うので足運びは結構違います。Xブラストネクストは重たいけどしっかり反発するのでストライド走法向き、サイバーブレードは反発は少ないけど軽いのでピッチ走法向きと言えます。

接地で考えるなら…
フラットでも使いたいならXブラストネクスト
フォアで使うならサイバーブレード
かな?サイバーブレードはやわらかいのでフラットで使っても大丈夫ですが、比較すれば傾斜が強いし中足部も出っ張りがあるのでXブラストネクストのほうがフラットです。アシックスでフラットならサイバーブレードではなくちょっと高いけどジェットスプリントを選ぶべき。

感触で選ぶなら
スパっとした感触ならXブラストネクスト
グイっと走るならサイバーブレード
現代的な感覚なのはXブラストネクストです。サイバーブレードは昔のスパイクな感じがしますが、だから悪いということはありません。

どっちを買っても間違いはない!!両方とも自信をもっておすすめ

陸上ch的な結論としては…
どっちでも間違いない!!迷ったら目隠しして選んでOK!!
こういっちゃ元も子もないですが、それぞれ良さがあるのでどちらを買ったからと言って失敗ということはありません。
どちらのスパイクも自信をもっておすすめ!!

Xブラストネクストを最初に履いた時は『サイバーブレードもういらないんじゃない?』って気がしたのですが、比較して履いてみるとそれぞれ違って良さがあります。新しさ、反発、スピード感なんかを感じるのはXブラストネクストですが、サイバーブレードを履くと安心感があります。

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