はじめての大会 大会で走ろう

大人から始める陸上競技

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陸上を始めようシリーズ第3回目です。
1回:大人から始める陸上競技
2回:大会に申し込もう
3回:大会で走ろう
4回:グッズをそろえよう
5回:練習をしよう

前回は大会の申し込みまでを紹介しました。うまいこと申し込みが出来たらいよいよ本番を待つのみです。陸上の大会は問答無用で主催者の決めた時間通りにスタートしてしまうので、間に合わないと失格になってしまいます。
最初はわけもわからず困惑するかと思いますのでそのあたりを重点的に。

コール漏れに注意!!

 

 

大会で走ろう

大会の流れは5つ

  1. 事前準備
  2. 大会へ出発
  3. 会場に到着したら
  4. いよいよレース
  5. レースが終わったら

1.事前準備

大会申込みが無事終わるったら主催者からメールの返信があったり、受付完了の手紙が来たりします。なんの返信もない場合もあります。場合はどこかのタイミングでタイムテーブルというものが発表されると思われます。大会の1週間前とかにHPで公表される場合が多いです。
たま~に当日行ってみないとわからない大会もあります。
タイムテーブルっていうのは大会の進行表のことです。

こんなやつ。大きい大会だと予選とかありますが、予選のない大会もあります。

 


引用:https://toriku.or.jp/

例えば、男子の100mに出場する場合は試合開始が10:25。参加人数が70名です。
70名もいるので予選として9レースが行われ、各組上位2着と、全組のうちタイム上位の6名が準決勝に進みます。
ということがわかります。要するに、10:25にレーススタートです。
では、10:25に会場にいけばいいのかと言うとそうではありません。陸上には召集(コール)※1と呼ばれるやっかいなトラップがあり、レース開始の1時間前くらいに審判のところに行ってゼッケンを見せなければいけません。またあとで詳しく。

よって、レースが10:25スタートだとすると、会場にはどんなに遅くても9:25にはいないといけません。
レース当日は早起きしましょう。

 

2.大会に出発

大会当日に最低限必要なものは、
走る服2(レース用とアップ・移動用)
ランニングシューズ
スパイク
です。これがあればとりあえずなんとか大丈夫です。ゼッケンは会場の受付で貰えます。安全ピン8本はゼッケンと一緒に貰えることがほとんどですが、一応持って行った方が良いかも。
服とランシューとスパイクを持って、レース開始の2時間前くらいには会場に到着するように家を出てください。

3.会場に到着したら

①受付

会場に到着したら、まずは受付を済ませましょう。会場のどこかに受付所があるはずです。わからなければ係のおじさん(帽子かぶってブレザー着てます)に聞いたら教えてくれます。
受付では、『ゼッケン』『安全ピン8本』『大会プログラム』の3点が貰えます。が、たまに安全ピンがなかったり足りなかったりすることもあるので注意。

②ゼッケンをつける

受付がすんだらどこかに座ってレース用の服にゼッケンをつけます
このとき、レース用の服を持って来ていないと、今着ている服にゼッケンをつけることになってしまいます。着て行く服とは別にレース用の服(最初はユニクロの半そでで十分です)は必ず持って行くようにしましょう。
ゼッケンは4隅に安全ピンを刺して胸と背中に着けるようにして下さい。張りすぎると服が着にくいですし、あんまり緩すぎると招集の時につけ直しを命じられる場合もあります。まあ、とりあえずついてれば大丈夫でしょう。曲がってても大丈夫です。

③プログラムチェック・召集

召集時間は必ずプログラムの最初の方に記載されていますので忘れずにチェックしましょう。また、プログラムには自分の走る組とレーンが一覧で載っていますので目を通しておきましょう。
2時間前に会場についたとしたらこの時点で30分くらい経っていると思います。うかうかしてると召集に遅れてしまいます。ちなみに、召集に遅れることをコール漏れと言い、レースを走ることなく失格。これが結構発生します。
召集は、指定された召集開始時間~召集完了時間の間に召集所に行って、出場種目と出走する組とレーンと名前を言ってゼッケンを貼った服を見せればOKです(必ずしも着る必要はありません)。
また、召集所で腰番※2(腰ゼッケン)というものが貰えるはずです。レース用のズボンの右後ろにくっつけましょう。
できれば招集の時におじさんに最終コールがあるのか聞いておくといいでしょう。最終コールに付いては後述します。

④アップしてレースを待つ

レース中に怪我すると面倒くさいですので適当にウォームアップしてください。アップ中は貴重品管理に注意
大会が始まるとトラックは立ち入り禁止になることが多いので、多くの場合会場の外を走ることになります。スパイクでのアップは出来ない場合もありますのでそのへんは臨機応変にやりましょう。
バックストレートが解放されていればそこでアップをするのが一番だと思います。

4.いよいよレース

受付召集アップが終わったらいよいよレースの時間です。
大会によって多少違いますが、遅くともレース開始の5分前くらいにはスタート地点にいましょう
ここで審判による最終確認があります(最終コール)。最終コールは結構早めにやる場合もあるし、ない場合すらあります。大会によってまちまちですので注意。
荷物とかジャージがある場合はスタートの近くの邪魔にならない空いてるスペースに置いておけばおっけー。スパイクがある場合はもう履いてください。
待っていると自分の組の順番になりますので、『○組の人はいってくださ~い』って言われたらレーンに入ってスタブロ※3をセットしてレースです。
短距離の場合は『位置について→よーい→ドン』ではあるのですが、今はルール的に英語ですのでびっくりしないでください。
『on your marks → set → ドン』です。
このsetの時にフラフラしているとやり直しです。ピタっと止まりましょう。
クラウチングスタートのやり方はyoutubeとか見てください。とりえず見よう見まねでやればなんとかなるはずです。手はスタートラインよりも手前についてください。線に触ると注意されます。
うまいことスタートできたらうまいこと走りきってください。そしたらすぐゴールです。
ここで注意。厳密ではありませんが、ゴールした後は直進せずにレーンにそって曲がっていくのが一応のルールです

5.レースが終わったら

レースが終わったら腰番をゴール近くの箱に返して下さい。あとは着替えて帰る準備をしましょう。ゼッケンは返却の場合も多いので、はずして受付にもっていきます。引き換えに参加賞の手ぬぐいをもらえたりすることもあります。
走った自分の記録はレースの1時間後くらいに会場の壁に張り出されますので、チェックしたり写メったりしておきましょう。ちゃんとした大会だと、後日HPにアップされたりもします。
暇な人はロッカールームでシャワーでも浴びてから帰りましょう。

後は家に帰ってビールでも飲んでお休みです。
たぶん翌日は『100m一本だけしか走ってないのになんで…』というレベルの全身筋肉痛と著しい倦怠感に襲われると思いますので覚悟しておいてください。

係の人はおそろいのブレザーと帽子をかぶっているのでわからないことがあれば聞いてみましょう。基本的にはものすごく優しいです(たまに常識のない係員がブチギレてることもありますので、そういう人に当たった場合は退散して他の人に聞きましょう…中学生の多い大会だとけっこういます)。
『足が遅くて恥ずかしい…』っと思うかもしれませんが大丈夫です。誰もあなたを見ていません。それに速そうに見える人も実際は遅かったりします。逆にオタクっぽい人が速かったりもします。

これであなたも陸上選手。あとは怪我しないように頑張ってください。

次は
陸上グッズそろえよう
に続きます

 

~用語~
※1召集とは…
レースに出走する意思がある事を大会当日に主催者に表明すること。この召集を行わないと棄権とみなされる(バックレても棄権扱いです)。基本的には2回(普通のコールとスタート前に行う最終コール)ですが、たま~~に1次コール(通称丸ツケ)という、通常のコールより前に名簿に丸付けをするという無意味なコールがある場合もあります。
※2腰番とは…
自分の走るレーンが書かれたゼッケン。右のお尻につける。(4レーンを走る場合は4の腰番)
※3スタブロとは…
スターティングブロックの略。クラウチングスタートの時に使う。使い方は見て覚える。






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