3月18~20日の日程で2年に1度開催される『世界室内陸上』がセルビアのベオグラードで開催されました。 室内陸上は日本ではあまりなじみがないのですが、ヨーロッパは寒いので冬場の室内競技が結構盛んです。2022年は世界陸上イヤーとなるため有力選手も多くエントリーしており、東京五輪のメダリストも多数出場しました。 ってことで今回は 世界室内陸上ベオグラード大会をまとめ!! についてご紹介します。 室内はカント(傾斜)のついた200mトラックとその内側に設けられた直線の60mで行われ、風の影響がないため跳躍では好記録が出やすく、特に棒高跳びと走高跳びでは毎回けっこういい記録が出ます。 今大会では3種目(男子60mH、女子三段跳び、男子棒高跳び)で室内世界新記録が誕生!! 東京からの好記録ラッシュはまだまだ続いていて世陸オレゴンにも期待がかかります。     60m 室内では1 ...

冬季オリンピックのフィギュアではROCがドーピングしたとかどうとかで話題になっていますが、それもそのはず、ロシアは組織的にドーピングしたとしてオリンピックから除外されています。 そして陸上界でドーピングと言えばジャスティン・ガトリンです。 2度もドーピングで処分され4年もの出場停止を食らいながらも現役を続けたガトリンでしたが、40歳の誕生日にやっと引退を表明!! 本来は2006年で引退(っというか追放)するべき選手がついに世陸オレゴンを前に姿を消すことになりました。           この投稿をInstagramで見る                       Justin Gatlin(@justingatlin)がシェアした投稿 『DEAR TRACK』ってことで「あなたは私に悲しみと喜びの涙をくれました、決して忘れられない教訓を学びました」だそうですが、DEAR DRAGにした方 ...

基本的に陸上のルールは単純で簡単ですが、それゆえにルールを細かく知っている人はあまりいません。そして、陸上のルール違反で代表的なものがラインオーバー。線を出たらダメってのはみんな知っているはずなのにこれで失格になる選手はけっこういます。 っていうか、ラインオーバー以外で失格になるのはフライングとドーピングくらいだと思います。 今回は ルール改正で1歩だけのラインオーバーはセーフになった!! っていう話題をご紹介。 今までは当たり前に自分のレーンから内側に入ると失格だったのですが、これが変更になってちょっとだけ失格になりにくくなりました。 では質問。200mで内側の線を踏んだら失格になる? 結論から言えば、1回までならセーフです!!     レーン侵害のルールが緩和!!『1歩だけ』ならセーフ!! 2021年11月1日から競技規則と技術規則に変更が加えられ、そのうちの1つに ...

陸上選手にドーピング違反は多く、各違反者がそれぞれいろんな言い訳をしています。今度は『母親が死んだ心痛に耐えるため』だそうです。 先日の全米オリンピック選考会でぶっちぎりの1位になったシャカリ・リチャードソンがドーピング違反となりました。     リチャードソンが大麻使用でドーピング違反!!100mで五輪出場できず リチャードソンは今季10秒72の世界ランク2位、全米選考会では10秒86でぶっちぎりの優勝をして代表内定を得ていました。 しかし、リチャードソンが大麻使用のドーピング違反で失格になりました!! 本人も使用を認めており、これによって全米選考会の結果が抹消されて個人種目での内定が取り消しに。 アメリカ陸連が認めればリレーメンバーに入ることはできますが、まだどうなるかはわかりません。 どちらにしても6月28日から1か月間が出場停止期間となります。 大麻は合法だけど ...

ダイヤモンドリーグのオスロ大会で行われた男子400mHで大記録が誕生!!   カルステン・ワーホルムが46秒70の世界新記録!! まずはワーホルムのレースを見ましょう。見れば圧倒的な速さがわかります。 ワーホルムの前半から圧倒的な速さをみせるワイルドなレース展開にもかかわらず、ゴールまで失速することなく走り消えるハードリング技術と大きなフォームは天才的なものを感じます。直前にベンジャミンが出した46秒83も刺激になっていたことでしょう。 2位に入ったのはドス・サンチェス(ブラジル)。 サンチェスは2000年生まれながら19歳で出場した世陸ドーハでは48秒28のU20世界歴代4位をマークして7位に入った選手です。このレースでは47秒38のエリアレコード、世界歴代15の好記録を出したにもかかわらずワーホルムの前にはかなり遅れて見えてしまいます。 ついに出た!!29年ぶりの世界新!! ...

山縣選手が9秒95を出した6月6日は日本陸上界にとって歴史的な日になったわけですが、その裏(というか表?)ではハッサンがとんでもない記録をたたき出していたのです!! オランダのヘンゲローで行われたワールドアスレチックス・コンチネンタルツアーで事件が... ハッサンが29分06秒82の圧倒的な世界新記録をマーク!! 従来の世界記録を11秒も更新する超大記録が出たのです!!     ハッサンが歴史に残りそうな大記録!! 陸上界には大台と言われる記録がいろいろとあります。男子短距離なら100mで9秒台、200mで19秒台などがそれ。 女子10000mでは30分を切れるかどうかがトップ選手の大きな目標であり、これまでに9名が29分台で走っています。そしてそういう大台っていうのは一気に何人もの選手が越えてきたりするものなのです。 かつては1993年に王軍霞(中国)によってマークさ ...

足が速いスポーツの頂点が陸上であることは間違いないのですが、陸上以外のスポーツでも陸上選手並みに足が速い人はいます。しかし、違う競技の間でどちらが速いかを比較することはなかなかできません。 日本では野球選手の50m走のタイムがボルトより速かったりと話題になることがありますが、アメリカではアメフトの足の速さが話題になるそうです。 アメフトはアメリカでは超稼げるスポーツで、アメリカの本当のフィジカルエリートはアメフト選手だそうです。足が速い人は陸上よりアメフトをやることが多く、陸上選手もアメフト経験者が多いらしい。ガトリンもドーピングで停止期間中にはアメフトをやっていました。 で、『アメフト選手は40ヤードまでは陸上選手より速い』という説もあったそうなのですが、これについては引退2年後のボルトがシューズでアメフト世界最速タイの記録をマークして否定しました(2019年のイベントでボルトが40ヤー ...

コールマンがドーピング違反で東京五輪出場停止!! 世陸ドーハで100mチャンピオンとなったクリスチャン・コールマン(アメリカ)。ポストボルトの第一人者として大きな期待を背負っていたコールマンですが、19年にドーピング違反(居場所情報の報告)を犯しており、一時は世陸ドーハにも出場できない可能性がありました。 なんやかんやゴネた結果ドーハには出場できることになったのですが、コールマンは2022年5月までの2年間の資格停止処分を受けることになりました。 しかし、コールマン側はそれを不服として上訴しており、今回の決定となります。 今回決定されたのが 資格停止の期間を2年間ではなく18か月間とする というもの。その結果、 22年5月までだった停止期間が半年短縮され、21年11月までの資格停止に変更となりました。 どっちにしても東京オリンピックには出られない!! 世界チャンピオンであるコールマンですが ...

陸上はなにも道具が要らなくてお金がかからなそうな競技ですので、別に興味ないけどとりあえず陸上部に入るという人も少なくありません。 実際、必要な道具は他のスポーツに比べて少ない。 しかし、陸上部に入部したら最低限の道具を揃える必要はあるでしょう。 本気でやるならなおさらある程度のものを買った方がいい!! ってことで今回は 陸上部に入部したら買っておくべきもの をテーマにご紹介。 なきゃないでなんとかなりますが、あった方がいい。   入部したら必要なもの6選 ①ランニングシューズ ミズノ WAVE AERO 19 posted with カエレバ   楽天市場 Amazon   アシックス LYTERACER 2 posted with カエレバ   楽天市場 Amazon   陸上用のランニングシューズは絶対に必要です。怪我防止のためにランニングシューズは絶対に買いましょう。 スニ ...

  ユーグ・ファブリス・ザンゴが18m07の室内世界新!! 近年盛り上がっている男子三段跳びで室内世界新記録が誕生しました!! とりあえず動画を見ましょう。 Nouveau Record du Monde ! Hugues Fabrice Zango - 18m07 ! Aubière - 16/01/2021 🎥 : Sébastien Homo pic.twitter.com/KWwPEArZcB — Vincent Guyot (@Vinc_Guyot) January 16, 2021 いまいちわかりにくいかもしれませんが、なかなかとんでもない跳躍です!!     ザンゴ選手って誰? 今回世界新をだしたザンゴ選手、知っている人は知っているでしょうが、ほとんどの人が知らないことでしょう。 ってことで情報を。 画像: 名前:ユーグ・ファブリ ...

2015,2017の世陸を連覇していてリオ五輪では40秒03というとんでもない世界記録をマークした400mのバンニーキルクですが、やっぱりドーハは欠場だそうです。 理由はラグビー中の怪我だそうですが、まあそれは口実でなにかあるのかもしれません。 薬なのか、ただやる気が無くなっただけなのか。 実のところはわかりませんが、散々優勝しまくっただけにもう十分なのかもしれません。っていうか、長期欠場していた理由はラグビーの怪我だったんですね。 2018年以降まったく大会にでていなかったバンニーキルクですが、ワイルドカードでの出場権がありましたが、今回はちょっとさびしい400mになりそうで残念です。

オールスターナイト陸上(実業団学生対抗)という大会が行われ、そこで110mHの日本新記録が生まれました!!     高山選手がついに単独での日本記録保持者に!! ゼンリン所属の高山峻野選手は6月に13秒36の日本タイ記録をマークすると、日本選手権でも2度目の13秒36をマークして金井選手、泉谷選手とならんで3人での日本記録保持という状況になっていました。 今回は追風1.9mという好条件でのレースとなり、従来の日本記録を0.06秒更新する13秒30の日本新記録。これで。単独での日本記録保持者となりました。 世陸での入賞にも期待!! 日本選手権では同タイムながら優勝して世界陸上の代表に決まっている高山選手ですが、13秒30は現時点で今季世界12位に当たる記録となります。 前回の世陸ロンドンでは予選で13秒65で予選敗退となった高山選手ですが、その時の予選通過ラインが13秒5 ...

ついに出ました!! 成長著しい小池選手、日本人3人目の9秒台、日本歴代2位となる9秒98をマーク!! 日本の短距離界はとんでもないことになっています!   LondonDLで小池選手が9秒98!! ロンドンで行われたダイヤモンドリーグの男子100mに日本から桐生選手と小池選手が出場しました。 強豪ぞろいのなかでの日本歴代2位!! 他の出場選手は アカニ・シンビネ(南アフリカ) ウヨハン・ブレーク(ジャマイカ) アンドレ・ドグラス(カナダ) ツァーネル・ヒューズ(イギリス) アダム・ジェミリ(イギリス) という超強豪がそろったレース。このなかでみれば小池選手は1つレベルが下のように思えたのですが... ツイッターにレースの模様があがっています↓ .@AkaniSimbine smashed through the 10 second barrier at #LondonDL ...