【日本選手権2019】大会前の日本ランキングとみどころをご紹介

2019日本選手権, 大会前ランキングとみどころ

陸上の日本選手権が6月27~30日の日程で開催されます
それに先立ち、日本グランプリシリーズという計14試合ある国内シリーズ戦の第6戦で、日本選手権前では最終戦となる布施スプリントが終了しました。これで国内の主要大会はひと段落。選手はそれぞれ海外に出るなどして日本選手権へ向けた最終調整にはいります。

6月はじめの段階での日本ランキングとそれを参考にした2019年日本選手権の展望・みどころをご紹介します。
エントリーはまだ発表されていませんので、ランキング上位者が出場するとは限りません。
エントリー発表されました。山縣選手は棄権です。

タイムテーブルはこちら…

歴代の優勝者一覧は別記事でまとめています…

6/10更新

 

 

短距離

短距離はなんといっても男子100m。過去最高の激戦となるでしょう。

男子100m 2日目(6/28金)

世陸ドーハ標準:10.10
東京五輪標準:10.05

ランク タイム 選手
1 9.97 0.8 S.A.ハキーム
2 10.01 1.7 桐生祥秀
3 10.04 1.7 小池祐貴
4 10.11 1.7 山縣亮太
5 10.12 1.7 多田修平
6 10.19 1.2 白石黄良々
6 19.19 2.0 飯塚翔太
8 10.24 2.0 川上拓也
9 10.27 1.2 宮本大輔
10 10.29 1.2 デーデー・ブルーノ
11 10.30 1.7 ケンブリッジ飛鳥

サニブラウン選手がアメリカで9秒台を出してランキングトップ。
9.99に続いて追参で9.96(+2.4)、そして9.97の日本記録と、短期間で3本の9秒台をマークしています。現時点の力では1歩抜けている印象ですが、アメリカから日本への移動の疲れなど、日本選手権でどこまで力を出し切れるのか、そこが勝負の分かれ目となりそうです。
桐生選手は、10.01、10.04、10.05、10.08と今シーズン0秒台を4回マークしている。
川上拓也選手は2月に室内60mで6.54の日本新記録を樹立。同日に多田選手も6.57をマークしている。さらにはサニブラウン選手も3月に6.54の日本タイ記録を出した。
6月7日には飯塚選手が10.19をマークしてランキング上位に入った。
追参では宮本選手が10.02で、デーデー・ブルーノ選手が10.11で、小池選手は10.07と10.09で走っている。

100mのみどころは?

なんといってもサニブラウンvs桐生の9秒台対決
2017年に100,200mで日本選手権2冠を達成したサニブラウン選手がアメリカ留学でどれほどまでに成長しているのか、それを迎え撃つ今季絶好調の桐生選手がどれだけの走りを見せるのか。やっぱりこの対決がみどころだと思います。
そして2人の対決に10.00のPBを持つ山縣選手がどう絡むのか。
場合によっては3人が9秒台で走るレースになる可能性も
さらにはダークホースというかもはや記録的にも優勝候補と言っていい小池選手がトップ争いに絡むと面白いレースになりそう。
レース展開は室内60mの従来の日本記録を上回ったサニブラウンと川上に多田を加えた3名が先行するような展開になるのだろうか?条件によってはそのまま逃げ切るようなレースも考えられる。
PB上位のサニブラウン、桐生、山縣の3選手。室内60mで好調だった川上、多田の2選手。成長著しい小池、宮本あたりに注目したい
ベテラン飯塚選手も6月に入りタイムを上げており、もはや誰がどんな展開で勝つのか、全く想像つかない!!

追記:山縣選手は気胸のため棄権が発表されました。

 

男子200m 4日目(6/30日)

世陸ドーハ標準:20.40
東京五輪標準:20.24

ランク タイム 選手
1 20.08 0.8 S.A.ハキーム
2 20.39 1.5 桐生祥秀
3 20.55 1.7 小池祐貴
4 20.68 0.6 白石黄良々
5 20.70 1.4 吉岡寛暁 
6 20.75 1.0 北川翔
6 20.75 2.0 高瀬慧
6 20.75 -0.4 山下潤
9 20.76 1.2 犬塚渉
9 20.76 -0.4 飯塚翔太

100mと同じくサニブラウン、桐生、小池が1.2.3位。
日本のエース飯塚翔太選手はスロースタート。

200mのみどころは?

日程的には1,2日目が100mの予選・決勝で、3,4日目が200mの予選・決勝となります。
まずは100mで注目のサニブラウン選手と桐生選手が200mにも出場するのかどうかですが、もし2冠を目指すとすればこれも大注目。
小池選手は本業が200mという印象が強いので、おそらく2種目エントリーすると思われます。
このランキング上位3名による争い、特にサニブラウン選手の後半の走りが最大のみどころだと思います。
サニブラウン選手は100mで日本記録を出した1時間後の200mのレースで20.08の日本歴代3位の記録をマーク。絶好調というかもはや実力がついている。順当にいけばサニブラウン選手が勝つ。
ニューフェイスとしては、白石黄良々選手でしょう。桐生選手と同学年で、大東文化大学の元首相。人となった今シーズンに100m10.19、200m20.68の自己ベストをマークして世界リレー4×200mのメンバー(予選レース中に肉離れ)にもなった選手です。先日の布施スプリント100mでも自己ベストに迫る10.20をマークしています。
ベテランの飯塚選手が意地を見せることができるのかにも注目。

 

男子400m 2日目(6/28金)

世陸ドーハ標準:45.30
東京五輪標準:44.90

ランク タイム 選手
1 45.55 ウォルシュ・ジュリアン
2 45.91 佐藤拳太郎
3 46.23 河内 光起
4 46.28 北谷直輝
5 46.34 若林康太
6 46.38 松清和希
7 46.44 小渕瑞樹
8 46.52 伊東利来也
9 46.62 鈴木泰地
10 46.66 木村淳
11 46.69 北川貴理

エースであるウォルシュ・ジュリアン選手がランキングトップで1歩抜けている。
河内選手は6月4日に46.23をマーク。

400mのみどころは?

なんといってもウォルシュ・ジュリアン選手の走りに注目です。
日本選手権では2016,2018年で勝っており、今回は優勝はもちろんのことながら45.30の世陸ドーハの標準突破を狙った、前半から飛ばしたレース展開が予想されます
マイルリレーでは世陸ドーハの代表権をとっている日本ですので、マイルメンバーの選考を兼ねている日本選手権では各選手が積極的なレースをすると思われます。前半のスプリットタイム、そしてラストのまくりにも注目。

 

ハードル

100mにも引けを取らないくらい激戦になっている110mH。マニアックですが、押さえておくと楽しめます。

110mH 4日目(6/30日)

世陸ドーハ標準:13.46
東京五輪標準:13.32

ランク タイム 選手
1 13.36 1.9 高山峻野
2 13.49 1.9 石川周平
3 13.56 0.6 泉谷駿介
4 13.60 1.9 矢澤航
5 13.62 1.2 栗城アンソニー
6 13.64 1.7 金井大旺
7 13.77 1.9 佐藤大志
8 13.78 0.6 大室秀樹
8 13.78 1.9 藤井亮汰
10 13.79 0.3 和戸達哉
11 13.84 1.8 寺田 享平
12 13.86 0.6 鍵本真啓

泉谷選手はゴールデングランプリで追参ながら13.26(+2.9)をマーク。
高山選手が布施スプリントでマークした13.36は日本タイ記録。
2018年には金井選手が13.36の日本記録をマーク。

110mHのみどころは?

高山金井の日本記録保持者2選手に泉谷選手が挑む形になる。
かつてこれほどまでにハードルが盛り上がっていたことはない。サニブラウン、桐生、山縣のような状況と思って頂ければいいのではないだろうか?
泉谷選手は2000年生まれの順天堂大学の学生で、先日の関東インカレではなんと110mHと三段跳びの2冠、走り幅跳びでも橋岡選手を上回る2位に入った運動神経抜群の選手です
間違いなくこれからの陸上界を代表する選手ですので注目しましょう。
世陸ドーハの参加標準は13.46のため、条件によっては複数の選手が標準を上回るようなレースになるかも。
(追記:泉谷選手は幅と110mHに出場予定)

 

400mH 3日目(6/29土)

世陸ドーハ標準:49.30
東京五輪標準:48.90

ランク タイム 選手
1 49.16 安部孝駿
2 49.25 豊田将樹
3 49.52 野澤啓佑
4 49.57 松下祐樹
5 49.71 都 康炳
6 50.11 大林 督享
7 50.16 須貝 充
8 50.30 井上 充
9 50.31 高田 一就
10 50.37 前野景

日本のエース安部選手と豊田選手がドーハの標準(49.30)を突破しています。

400mHのみどころは?

安部選手と豊田選手の対決が最大のみどころです。両選手とも標準を突破しているため、優勝すれば代表内定です。この2人からすれば記録よりも勝負というレースになるでしょう。
リオ五輪のセミファイナリストである野澤選手はこのところイマイチ良いタイムが出ていないだけに、復活に期待がかかる。
世陸北京のセミファイナリストである松下選手もまだ標準を突破していない。
記録を狙う選手が前半から飛ばし、優勝を狙う選手が後半に追い上げるようなレースになる?

 

跳躍

跳躍も実は過去最高にハイレベルな状況になっています。
幅跳びの橋岡選手と高跳びの戸邊・衛藤選手に注目。

走幅跳 4日目(6/30日)

世陸ドーハ標準:8m17
東京五輪標準:8m22

順位 記録 選手
1 8.22 +0.5 橋岡優輝
2 8.04 +0.8 山川夏輝
3 7.93 +0.4 城山正太郎
4 7.92 +1.9 外川天寿
5 7.85 +1.7 津波響樹
6 7.81 +1.6 佐久間滉大
7 7.80 +0.1 遠藤泰司
8 7.78 -0.7 松原瑞貴
9 7.76 +0.8 嶺村鴻汰
9 7.76 +0.9 南晋太郎

橋岡選手が8.22の日本歴代2位の記録でトップ。
追参を含めると、津波選手が8.26(+2.6)、橋岡選手が8.25(+4.5)、泉谷選手(公認ではランク外)が8.09(+3.8)、城山選手が8.01(+3.0)と4人もの多くの8mジャンパーがいる。

走幅跳のみどころは?

なんといっても世陸と東京五輪の標準を上回っている(東京五輪は期間外)日大3年の橋岡選手に注目。優勝すれば世陸代表内定の橋岡選手には日本記録を更新にも大きな期待がかかっている。
しかし、5/24に行われた関東インカレで橋岡選手は3位。このときの1位が追参で8.26を跳んだ東洋大4年の津波選手。そして2位が110mHと三段跳びで2冠をした順大2年生の泉谷選手。
順当に橋岡選手が勝つのか、他の選手が大ジャンプを見せるのか、いずれにしても8mを超えるハイレベルな大会になりそう。
(追記:泉谷選手は幅と110mHに出場予定)

三段跳 3日目(6/29土)

世陸ドーハ標準:16m95
東京五輪標準:17m14

順位 記録 選手
1 16.09 -1.0 池畠 旭佳瑠
1 16.09 +1.4 斎田将之介
3 16.08 +2.0 泉谷駿介
4 16.04 +1.4 山本凌雅
5 15.98 +0.9 山下航平
5 15.98 +1.7 伊藤陸
7 15.88 +1.9 上坂樹稀
8 15.83 +1.0 柿埜涼生
8 15.83 +2.0 村上大雅
10 15.82 +0.7 竹之内優汰
10 15.82 -1.0 藤内誠也

三段跳のみどころは?

前回大会優勝の山下選手と100,,101回大会優勝の山本選手の争いに注目。
近年の日本選手権は16m30~60が優勝記録のため、今回も同程度の決勝になれば現時点でのランキングより1ランク高いレベルの跳躍になるはず。

走高跳 1日目(6/27木)

世陸ドーハ標準:2m30
東京五輪標準:2m33

順位 記録 選手
1 2.30 衛藤昂
2 2.27 真野友博
2 2.27 戸邉直人
4 2.25 藤田渓太郎
5 2.24 佐藤凌
5 2.24 赤松諒一
7 2.21 長谷川直人
8 2.17 蛭子屋雄一
9 2.16 瀬古優斗
10 2.15 友利響平

戸邉選手は室内で2m35の日本新記録をだしています。屋外では2m27が今季の最高。
衛藤選手は2m30を跳んでいてドーハ標準突破。

走高跳のみどころは?

衛藤選手と戸邉選手のどちらが勝つのかにまずは注目。
条件次第では2m30オーバーの超ハイレベルな勝負がみられるかも。

棒高跳 3日目(6/29土)

世陸ドーハ標準:5m71
東京五輪標準:5m80

順位 記録 選手
1 5.61 山本聖途
1 5.61 江島雅紀
3 5.50 竹川倖生
4 5.41 沢慎吾
4 5.41 堀江勇輝
4 5.41 澤野大地
7 5.40  松澤ジアン成治
8 5.36 石橋和也
9 5.31 荻田大樹

棒高跳のみどころは?

まずは山本選手と江島選手の優勝争いに注目。そこにモスクワ以降日本の代表に名を連ねている荻田選手あたりがどうからむのか。
あるいはPB5m83をもつ大ベテラン、澤野大地選手がどんな跳躍をするのか。

 

 

ちょいちょい追記して行きます…

 

 

 






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