幅跳びでオススメのスパイクはどれ?
トラック種目の基本が100mであれば、フィールド種目の基本は走幅跳と言えるしょう。
幅跳びが出来れば跳躍系の種目はだいたい出来ると思います。逆に、幅跳びが出来ないと他の跳躍種目も出来ないと思います。
そしてそんな幅跳びの動作に大きな影響を与えるのがスパイク。実際にはいてみると跳躍のことを考えて作られているのでメチャクチャ跳びやすい!!
今回は
幅跳びスパイクのオススメはどれ?
をテーマにご紹介。
各メーカーから幅跳用スパイクが出ていますが、結局どれを買うのがオススメなのかを独断と偏見でリコメンド!!
ちなみに…
幅跳びスパイクの各メーカーごとの違いについては以前まとめていますのでそちらを見てからだと話がわかりやすいと思われます!
今、最もオススメな幅跳びスパイクはアシックスだ!!
最初に、今いちばんオススメしたいスパイクについて紹介します。
それがこの[アシックス] LONG JUMP PRO 2だ!!
アシックスのロングジャンププロ2は2020年にフルモデルチェンジした最新モデル。
まずはこのスパイクのオススメ理由から。
ピン配置が改善された!!
2020年に全面改良された今回のモデルは、2019年までのモデルからはアッパーもピン配置も大きく変更されており、その性格もちょっとだけ変わりました。このモデルチェンジは成功と言って良いでしょう。
アッパーに最新技術が投入されたことが今回のモデルチェンジの目玉ですが、個人的に英断だと思っているのがピンの改善だ!!
以前のモデルでは変則的な配置の9本ピンが採用されており、他のメーカーと比較すると接地感覚に違和感がありました(個人的感想)。
具体的に言うと、旧モデルには小指のところに2本の謎のピンがあったのだ。
小指なんてそんなに大きな力はかからないような気がするが…
このピン、タータンを走る限りではそれほど気になるわけではないものの踏み切りの接地初期に突き上げ感があった。個人的には踏み切り前半はスムーズに接地したいのでイマイチ好みじゃなかったこのピン配置。
で、良くも悪くもアシックスの特徴であったピン配置だが、今回のモデルチェンジによって小指のピンが無くなって8本ピンになったのだ。
今回のモデルチェンジによってアシックスの懸念材料であった踏み切りの接地感覚の悪さが改善されたと個人的には思っている。依然としてミズノの方がガッチリ感は強いものの、アシックスを選ばない理由はもはやない。
ある意味では特徴を削がれたことにもなるが、この変更は成功していると思う。
フラットソールと相まって蹴り味が軽い
ピンが1本減ったことによるメリットは他にもある。
まず、単純に8本ピンになった事によって抵抗感が減っている。
ミズノ・アシックスの国産勢は昔ながらの9本ピンによって国産スパイクの特徴となる『踏み切りがしっかりしている』スパイクを作っていた。
一方で、ナイキ・アディダスはピンを減らして『助走のスムーズを重視して踏み切り時のブレーキを抑える』ようなスパイクを作っていた。
それぞれ良いところ悪いところはあるけど、最近はスプリントスパイクも含めて少ないピンで抵抗を減らすスパイクが主流だ。9本ピンはもはや時代遅れな感じさえある。
そこにきて今回のロングジャンププロ2は8本ピンでフラットソールという流行最先端のスパイクとして出てきたのは興味深いところ。
ナットの強度不足でリコールがでてるから注意!!
なんと、このスパイクはリコールがかかっております!!
詳細は消費者庁のHPをチェック!!
トリプルジャンププロ2とロングジャンププロ2の2商品はナットの強度不足を理由にリコールがでています。つまり、不良品でメーカーが回収しているということ。
残念!!
踏み切りを重視するならミズノがおすすめ!!
アシックスは新商品であり非常に良いスパイクでしたが、残念ながらリコールがかかって回収されています。改善版が出ればアシックスを選ぶべきだと思いますが、現状は買うことができません。
そうなると選択肢は3つで、ミズノ、ナイキ、アディダスから選ぶことになり、この3メーカーでスパイクを選ぶ場合、明確な基準があります。
それは
踏み切り重視か?助走重視か?という基準。
跳躍で重視したいポイントが踏み切りというあなたにはミズノがおすすめだ!!
ミズノのフィールドジオLJは踏み切りがバツグン!!
ミズノの幅跳びスパイクはフィールドジオLJという商品です。
若干のマイナーチェンジはあるものの、ほとんど形を変えずに長年販売されているロングセラーモデルです。私も学生時代からずっと愛用しています。
このスパイクの特徴は…
踏み切りがバッチリ決まる!!
9本ピンに非常に硬いプレートが組み合わされており、踏み切り板を踏んだ時のガッチリ感は他のスパイクでは得られないほどの強さです。
レビューもしています…
ミズノはローリング動作がとりやすい
フィールドジオは、かかとが非常に薄く中足部あたりに少しだけクッションが入っていて高くなっています。また、プレートにはアールがついているため、かかとから入ってつま先に抜ける動きが非常にスムーズです。
いわゆるローリング動作がとりやすいため、これが踏み切りの感覚を非常に良くしてくれているのだと思われます。
試しに中古で1万円くらいなら買って損はなし!!
気に入ったらそれを練習用にして試合用に新品をもう一足買おう!!
バランスの良さではナイキがリード
踏み切りと助走のバランスが取れたスパイクはおそらくナイキZoom LJです。
ピーキーな印象のあるナイキですが、幅跳用に限ればミズノと比較しても特別劣っている部分はありません。
ミズノほどのガッチリ感はないものの、その分助走はスムーズに走れるのが特徴です。
フィット感はイマイチではあるものの、プレートの感触は非常に良く、踏み切りでの安定感も高い。
助走から着地までの全体でみれば一番バランスの良いスパイクだと思います。
助走に全振りするならアディダス!!
アディダスはアディゼロ Ljをラインナップしています。
端的に行って、初心者にアディダスはおすすめしません。
かなり特徴的なスパイクで、基本が身に付いていないと怪我のリスクがあるように思います。
かかとが厚くて全体にクッション性が高いので助走はかなり走りやすく、幅跳スパイクのなかで一番短距離スパイクに近い感覚なのはアディダスです。
スピードを重視するならベスト
アディダスのスピード感は別格です。フォアで走るので短距離に近いフォームでの助走ができ、助走スピードは最も出やすいと思います。
一方で、アッパーがゆるいこととピン配置が不安定な位置にあることで踏み切りでのブレはかなりあります。
踏み切りを駆け抜ける感覚で出来る選手にはバッチリ合うと思いますが、技術レベルが低いと強い踏み切りができないかも。
合う合わないがハッキリ分かれるスパイクのため、伸び悩んだ時に試してみるといいかも。
結論的には、ミズノを選ぶのが良いと思います。
っというのも、幅跳は7mくらいまではほぼ踏み切り技術の戦いだから。踏み切りが出来るかできないかが競技レベルに直結します。
ミズノを履いて踏み切りを身に付けた後に海外スパイクで助走を磨くと良いと思います。
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