陸上のトラックは全天候型の「オールウェザートラック」で、いわゆる『タータン』が敷かれています。 厳密に言えばタータンってのは3Mの商標だそうで、シューズメーカーなんかはオールウェザーって呼ぶこともありますが、ゴムのサーフェスのことは『タータン』って言うのが一般的です。 一見すると同じように見えるタータンですが、実はいろんなメーカーが作っていて、そのため競技場ごとに走り心地が結構違って、サクサクする競技場もあれば、ぷりぷりしていてピンが刺さりにくい競技場もあるっての陸上経験者ならわかるはず。 ってことで今回は 【高速タータン】ってなに?長居・布施は記録が出やすいの!? をテーマにご紹介。 「長居は高速タータンで記録が出やすい」なんて言われていて、実際にタイムが変わるかは別としても競技場によってタータンの弾み方は結構違います。 なかでも長居や布施のタータンは【高速タータン】と呼ばれていて、硬く ...

陸上はただ走るだけでルールもシンプルなのですが、なかには解釈を間違えると失格になるようなルールもあります。 なかでもわりとやっかいだったのがリレーのユニフォームに係るルール。コールの時に4人のユニフォームが同じおそろい(同じ)かどうかをチェックされて、ここで審判にダメって言われる場合があるんです。 ってことで今回は リレーでは『同一のユニフォームを着用する』の解釈 についてご紹介。 ルールでは 〔国内〕  全国的な競技会でのリレー競走においては、チームの出場者は同一のユニフォームを着用する。 出典:日本陸上競技連盟競技規則 となっているのがリレーのユニフォーム。普通に読めば、4人が同じユニフォームである必要があるってことです。 まあ、部活では同じチームなら同じユニフォームを着てるのが当たり前ですよね。 では、ユニフォームがランニングタイプとシャツタイプだったら?ブルマとハーフタイツだったら ...

衝撃的な嬉しいニュースが入ってきました。 なんと... 世陸オレゴン100mチャンピオンのフレッド・カーリーがアシックス契約になりました!! アドバイザリースタッフ契約ってやつらしいですが、要するにアシックスがカーリーをスポンサードすることになったらしいです。 pic.twitter.com/sv1ce7fIrp — Fred Kerley (@fkerley99) February 20, 2023 本人のツイッターではアシックスの新型厚底(メタスピードSP?)を手に取るカーリーの姿が...     カーリーがアシックスになったことで勢力図に変化があるか!? Never made a move out here unless I was certain. Watch this next one pic.twitter.com/Sib75YDklN — Fred Ker ...

オレゴンで世界陸上が開催された2022年は好記録も多い年となりました。あなたのなかで今年一番の選手は誰ですか? そんな1年を象徴する選手を選ぶのが『ワールド・アスリート・オブ・ザ・イヤー』です。 世界陸連が今年の顔となった選手を選ぶのがこの賞なわけですが、果たして誰が選ばれたのか... ってことで今回は 2022年はデュプランティスとマクロフリンがアスリートオブザイヤーを獲得!! をテーマにご紹介。 そうです。デュプランティスとマクロフリンが賞を獲りました。まあ、順当っちゃ順当ですよね。     「デュプランティス」と「マクロフリン」がイヤー賞を獲得 アスリート・オブ・ザ・イヤーは 男子がモンド・デュプランティス(棒高跳・スウェーデン) 女子がシドニー・マクロフリン(400mH・アメリカ) この二人が獲得しました。 デュプランティスの記録とマクロフリンの記録、どちらも今後50年破られなくて ...

陸上は生涯スポーツです。 チームに所属する必要はなく、練習から試合まで全て自分ひとりだけで完結することができるため、自分の都合に合わせてマイペースに楽しむことができます。 また、目標も人それぞれで、「大会で1位になる」や「全国大会に出る」だけでなく、「自己ベストを出す」や「ケガせずに1年に3試合出る」を目標にしている選手もいます。 そんな陸上競技ですが、元陸上部以外の人にとっては大会に出るにはけっこうハードルが高い競技でもあります。「周りが速そうで恐縮する」とか、「学生と一緒に走るのは不安でしかない」みたいな声はとっても多く、速い遅いに係らず陸上選手って特有のオーラがあるので、たしかに初心者に対してあんまりフレンドリーな感じはしないのも事実。 ってことで今回は 【マスターズ?市民大会?】社会人から陸上を始めた初心者におすすめな陸上大会は? をテーマにご紹介。 当ブログは「大人から始める陸上 ...

陸上はトラックと呼ばれる『陸上競技場』を使って練習や大会をしています。 あんまりなじみがないかもしれないけど、公認を受けている「陸上競技場」と「ロードコース」は日本全国でなんと750か所以上あるんです!! たぶん日本って人口比率では世界で一番競技場多いんじゃない?知らんけど。 公認競技場の中には大学のグラウンドなんかもあるので、全てが誰でも使えるってわけではないのですが、東京近郊なら1時間も移動すればどこかしら使える競技場に行けると思います。 そんなに競技場だらけな日本に住んでいるのだから、市民ランナーも含めてどうせ走るなら競技場を走る経験をしてもらいたいもの。 しかし、競技場の使い方がわからない...トラックは敷居が高い...っと言う声をよく聞くのです。 ってことで今回は 【初心者でも大丈夫!】陸上競技場のルール・マナーと使い方 をテーマにご紹介。 部活だったら先輩や先生から最低限の事を ...

陸上の『シーズン』は春~秋で、遅くても10月の中旬には最後の試合が終わる場合がほとんどです。 10月になると一気に気温が下がってケガのリスクもどんどん上がり、試合も無くなるので「質重視の練習」はあんまり効果的ではなくなってきます。そんなことで、シーズン終わりには練習量を落として体に溜まっているシーズンの疲れをリフレッシュすることも必要なのです。 ってことで今回は 【陸上部】シーズンオフ(移行期)の過ごし方 についてご紹介。 陸上は10月後半から3月までが『オフシーズン』となるのですが、なかでも10~11月を『移行期』と呼びます。 冬季練習にはまだ早すぎるし技術練をするには寒すぎるっていう何をやっていいんだかわからない時期がこの移行期なわけですが、ここでどう過ごすかで来シーズンの成績が変わるかも?っと言うお話です。     移行期の過ごし方はだいたい3パターン 選手や学校 ...

【ネタバレなし!!】 アマゾンプライムビデオで配信中の『バチェロレッテ2』、観てますか? アマゾンプライムに登録していれば追加料金なく観ることができる人気コンテンツで、「バチェラー」の男女が逆転版が「バチェロレッテ」です。 管理人も毎シーズン楽しみにしているのですが、今回のバチェロレッテ2に参加している「佐藤駿」さんが実は陸上選手だったのです...     佐藤駿さんは東農大でヨンパー専門の選手だった!! 佐藤駿さんはこちらの方↓ 謎をクリエイト...!? 一見すると線が細くてスポーツをやっていそうには見えない佐藤さんですが、実は超俊足。 バチェラー(バチェロレッテ)史上おそらく最も足の速い参加者なんです! 新潟出身とのことですが、名門「新潟明訓高校」出身。「東京農業大学」に進学して400mHを専門に活躍していました。 今でこそメルドラム選手を擁し、2部でありながらかな ...

2022年の日本選手権は6/9~12の日程で大阪で開催されますが、それに先立って、混成(男子十種と女子七種)の日本選手権が6/4~5になぜか秋田で行われました。 一緒にやればいいのに...ってのは置いといて、混成選手はキングオブアスリートとも言われるほどにフィジカルエリートぞろいなわけですが、いろんな種目をやらないといけないので1つの種目に限れば専門の選手の方が記録がいいことが多いっていうか、専門選手なら混成選手の記録に負けないように頑張らなきゃならんのです。 ってことで今回は 【2022】混成日本選手権の跳躍種目の記録はどれくらい? をテーマにご紹介。 陸上は結局のところ足の速い奴が強い競技で、混成といえども日本選手権に出るレベルの選手は100m10秒台クラスのスピードを持っています。そんな選手達が幅跳びをやれば当然7mくらいは跳べちゃうわけで... しかし、幅跳び専門を名乗るなら幅跳び ...

マラソンをやっていれば『陸連登録』という言葉を耳にしたこともあるでしょう。 読んで字のごとく、日本陸連に選手登録することなのですが、では、陸連登録すると何か良いことがあるのでしょうか? わざわざお金を払う価値があるものなのかわからない...って人も多いはず。 ってことで今回は 市民ランナーが陸連登録するメリットは? についてご紹介。 マラソン大会だとエントリーするのに陸連登録が必要な場合あればいらない場合もあったりと大会によってまちまちです。 登録しなくても大会に出られるならわざわざお金払って登録する意味ないんじゃない?っていう認識の人も多いことでしょう。 たしかに必要なければ登録しなくていいとは思いますが、市民ランナーでも陸連登録するメリットはあるのです!     陸連登録はエリートじゃなくても誰でも簡単にできる!! まず、陸連登録は誰でも簡単にできます。実績が全くな ...

陸上は生涯スポーツです。とはいえ、マラソンと違って社会人から陸上を始めるという人は少ないのが現状。 陸上をやってみたい...と思いながらもやり方がわからなくて一歩を踏み出せずにいる人もいることでしょう。 ってことで今回は マスターズ陸上のはじめかた をテーマにご紹介。 『マスターズ陸上』って聞いたことがある人も多いはず。武井壮さんが世界大会のリレーで世界一になったのもマスターズの大会です。 マスターズ陸上っていうの年齢ごと(5歳区切り)でクラス分けされている陸上大会のことで、昔陸上をやっていた人が復帰してはじめるのはもちろんのこと、社会人になってから陸上を始めたという人も多く参加しているカテゴリーです。 マスターズに出てみたいけど、はじめ方がわからない...って言う人も大丈夫! 今回の記事を見ておけば簡単にマスターズ陸上デビュー出来ます!! この機会にいまこそ一歩を踏み出して陸上を始めてみ ...

陸上競技は個人種目。アメリカ人やジャマイカ人という見方よりも選手を良く知っていた方が絶対に楽しめます。普通に陸上を観るのと選手を知って観るのとでは陸上の楽しみが10倍変わる!! ってことで、 知っていれば10倍楽しい陸上競技として今回はアンドレ・ドグラス選手をご紹介!! 陸上ファンにはおなじみの選手だけど、ボルトやガトリンと違って一般的には知名度低めな金メダリストであるドグラス選手について簡単にご紹介して行きます。 もうずいぶん長いこと世界のトップレベルで戦い続けているもののまだまだ若手。ポストボルトの一人としても名前が上がる名実ともに超一流のスプリンターです!!     アンドレ・ドグラスってどんな選手? アンドレ・ドグラス(カナダ) 🇨🇦🥉 pic.twitter.com/dUEscvYG7m — Andre De G ...

陸上は多くの種目があるのでどの種目の人が偉いというのはないことにはなっています。実際には100mの選手が偉いですが。 種目によってやっていることが全然違うので記録を比較することが難しい陸上競技ですが、100mの記録も幅跳びも記録も『スコア』というものに変換することで疑似的に種目間での競争が出来るのです。 そして、そのスコアというのは世界陸連(WA)が決めていて、それが2022年1月に改訂されました。 ってことで今回は スコアで自分の記録を100mに換算してみよう!! っというテーマのお話。 100m10秒台というと一般人にも通じる程のすごさがありますが、ではそれは幅跳び7mや高跳び2mあるいは砲丸投げ15mと比べるとどっちの方がすごいのか? そんな疑問に一瞬で回答してくれるのがスコアです。 自分の記録をスコアに換算して他種目の選手にマウントをとってみましょう!!     ...

基本的に陸上のルールは単純で簡単ですが、それゆえにルールを細かく知っている人はあまりいません。そして、陸上のルール違反で代表的なものがラインオーバー。線を出たらダメってのはみんな知っているはずなのにこれで失格になる選手はけっこういます。 っていうか、ラインオーバー以外で失格になるのはフライングとドーピングくらいだと思います。 今回は ルール改正で1歩だけのラインオーバーはセーフになった!! っていう話題をご紹介。 今までは当たり前に自分のレーンから内側に入ると失格だったのですが、これが変更になってちょっとだけ失格になりにくくなりました。 では質問。200mで内側の線を踏んだら失格になる? 結論から言えば、1回までならセーフです!!     レーン侵害のルールが緩和!!『1歩だけ』ならセーフ!! 2021年11月1日から競技規則と技術規則に変更が加えられ、そのうちの1つに ...

陸上競技は古代オリンピックから行われており、走る・投げる・跳ぶの単純な動作でほとんどが構成されている原始的なスポーツです。 トラック種目は走るだけ、投擲種目は投げるだけなのですが、跳躍種目のなかには『三段跳び』という謎の種目があります。 ってことで今回は 三段跳びはなぜ三歩で跳ぶのか?三段跳びの由来 についてご紹介。 かつては日本のお家芸と言われた種目で、その名残でホップ・ステップ・ジャンプと言えば三段跳びだということはわかると思います。しかし、一般人で三段跳びがどんな種目なのかを知っている人はほとんどいないでしょう。 今回は陸上のなかでも競歩と並ぶ謎の種目である三段跳びの由来についてご紹介します。     そもそも三段跳びとは? まず、前知識として三段跳びがどんな競技なのかを知っておかなくては話になりません。 管理人は三段跳び専門でやっていましたが、陸上部であっても三 ...

短距離はなんとなく背が高い方が有利な気がします。 いや、短距離に限らずスポーツ全般身長が高い方が有利な気がします。 ってことで、前に男子100mの記録と身長について、背が高い方がタイムも良いのかどうかをちょっとだけ調べてまとめました。 はっきりとしたことはわからなかったのですが、スプリンターは平均身長よりは若干背が高い傾向があるようで、なんとなくちょっとだけ大きい方が有利っぽいという感じでした。 しかし 世界陸上ドーハ大会で女子100mを制したのは身長わずか152cm、ポケットロケットの異名を持つシェリーアン・フレイザープレイス(ジャマイカ)でした。 大会全体をみても、男子100mを制したコールマンは小柄だし(といっても175cmある)、女子のスプリンターは背の低い選手が多いような印象。 果たして、本当にスプリントには身長が高いほうが有利なのだろうか? そこで今回は 女子100mのタイムと ...