【中・長距離】スパイクとシューズどっち?中学生・高校生の部活のおすすめは?

スパイク, 中・長距離スパイク, 初心者のスパイク選び中・長距離スパイク

Twitterもありまぁす↓

ナイキのヴェイパーフライからはじまった厚底シューズ規制。厚底禁止はロードよりむしろトラック種目に致命的な影響を与え、2020年からはトラックで使えるシューズがほとんどなくなってしまいました!!

ってことで今回は
中・長距離でおすすめなスパイクとシューズ
をご紹介。
厚底規制を知らないと大会で失格になる可能性があります当ブログは短距離メインなのですが、注意喚起の意味も含めて中・長距離でおすすめなシューズをご紹介。

 

 

知らないと失格になる!!中・長距離で使えるシューズのルール

まず最初に、世界陸連がシューズの厚さについてのルールを改正したことを知っておきましょう。
これを知らないと招集所の段階で失格になったり、記録が公認されない可能性も大いにあります!!

厚さ25mm以下のシューズしか使えない!!

いままでは『バネさえついていなければどんなシューズを履いてもOK』というのがルールでした。スパイクを履こうがシューズで走ろうが問題なく、中・長距離では中学生や初心者はシューズで走る人もおり、1500m以上では高校生でもシューズで走る選手が多くいました。っていうか、長距離でスパイクを履いているのはハイレベルな選手だけ。
脚力がない選手はスパイクを履くよりシューズのほうが良い記録が出ます。

しかし、ルールが改正されたことにより、普段使っているランニングシューズはトラックレースでは失格になる可能性が非常に高くなりました!!
そのルールというのが
『800m以上のトラック種目では厚さ25mm以下のシューズしか使っちゃダメ!!』
というルール。つまり中距離800m、1500m)、長距離(3000m、5000m、10000m、3000mSC)は25mm以下のシューズしか使えません。800mはまだしも、3000mや5000mでスパイクを履くなんてなかなか厳しいものがあります。ちなみに、800m未満は20mm以下なので短距離をシューズで走るのは実質不可能です。

このルールによって、ほとんどのシューズが大会で使用できなくなりました
厚底シューズはもちろんアウトですが、薄底だと思っていたシューズもけっこうアウト。いわゆる『超薄底』以外のシューズは全部ダメだと思ったほうが良い

25mm以下のシューズ

大会でシューズを使うのであれば25mm以下のシューズを買わなければいけません。で、そのシューズがどれなのかはメーカーに問い合わせなければ正確なところはわからない!!
以前まとめて記事にしましたので25mm以下のシューズが欲しい方は別記事を見てください↓

状況は変わるかもしれないのですが、25mm以下じゃないとダメっていうのは変わりませんのでシューズを買う時には必ず厚さを確認してから買いましょう。

シューズかスパイクか?どっちがいい?

別記事でまとめていますが、ミズノ・アシックス合わせても10足くらいしかありません。マラソン上級者や駅伝ランナー向けの超薄底
だけなので、部活や短距離選手が履くようなシューズは全部アウトです。
もし、ランニングシューズで走るとすると…
使っていいのは『ソーティマジック』や『ウエーブクルーズ』といった超上級者向けシューズだけです。
超上級者がレースで履くような超薄底シューズ以外は全部25mmオーバーなのでトラックレースに出ることはできません。

超薄底シューズを買うか、スパイクを買うか

ランニングシューズでトラックレースに出るためには、耐久性が著しく低い『レース用シューズ』を買う必要があります。普段練習で履いているシューズはたぶん25mmを越えていますので、試合用にもう1足必要。
どうせ買うならスパイクで良いのでは?
スパイクはトラックでしか使えませんが、超薄底シューズも中級者レベルでロードで使うとケガの原因になったり、そもそも耐久性が低いのですぐに削れたり破れたりします。どっちみちトラック専用にもう一足買うのであれば、スパイクのほうがいいんじゃないでしょうか?

初心者向けスパイクで中・長距離はやめておけ!!

初心者向けスパイクにはオールラウンドといわれる中距離でも使えるってことになっているものがあります。
しかし、オールラウンドモデルで中距離を走るのはやめておけ!!
土でも使える兼用モデルは非常に重たく、柔軟性もありません。そんなもので中距離以上を走るのは無理。悪いことは言わないので、中・長距離専門ならちゃんとした専用スパイクを買うことをお勧めします。

ニューバランスのFuelCell 5280にも注目

後ほど紹介しますが、トラックで使うのに最適なシューズがニューバランスから出ました。カーボンプレート搭載でピンがないのにトラックで使うことを前提に作られたシューズで、これも検討の価値あり!!

 

おすすめの中距離スパイク

そんなわけで、中距離では普通のシューズを使うことはできなくなりました。超薄底シューズをレース用に1足かうくらいなら、スパイクを買った方がいいような気がします。スパイクであればどのモデルも25mm以下ですので安心して使えます!!
ってことで、中距離向けスパイクについてご紹介。

中距離スパイクには長距離系と短距離系がある

中距離向けスパイクは短距離向け以上に選択の幅があるので自分のレベルや求める動きに合わせたスパイク選びが必要です。
一口で中距離スパイクと言っても、トラックレースには800~10000mまで幅があります。スパイクもその距離に合わせて設計されているためそれぞれ大きく特性が違います。
例えば、400mでも使えるような短距離系のスパイクと、1500mでも使えるけど5000m以上をメインターゲットにしたスパイクとがあり、800m・1500mではそのどちらも使っている選手がいます。
短距離系はスピード重視、長距離系はスタミナ重視のランナーが選んでおり、800mメインなら短距離系、1500mメインなら長距離系を選ぶのもいいと思います。初心者~中級者ならクッションが強くて足への負担が少ない長距離系のスパイクのほうがおすすめです

日本人の足に合うのは日本メーカーのスパイク

やっぱり日本メーカーのほうが日本人の足には合います。

ミズノ

ミズノは短距離系1モデル、長距離系2モデルの計3モデルをラインナップしています。

クロノディスト(長距離系・固定ピン)

多くのトップ選手も履いているフラッグシップモデル。見た目はシューズですが、よく見ると2.5mmのピンが6本あります。27cmで約135gと非常に軽量で、ピンのついた超薄型ランニングシューズと考えていい。
耐久性は低いものの、足への負担も軽いため、シューズで走りたいけどスパイクが必要という選手はこれがおすすめ。上級者向けではあるものの、短距離スパイクと違ってレベルが低い選手でも問題なく扱えます。

ジオスパートLD(長距離系)

かつての『ジオスプラッシュ』のプレートを流用した中級者向け長距離モデル。3000mや5000mで使うならこれ。6本ピン(固定ピン2,取り換え式ピン4)で、固定ピンは2.5mm。プレートはやわらかいのでグリップ力重視のスパイク。

ジオスパートMD(短距離系)

かつての『ジオマッハ』のプレートを流用した中級者向け中距離モデル。9本ピンではあるものの取り換え式は4本で、6mmと4mmの固定ピンがついている。もともとは短距離用のプレートなの、で400mでも使えるほどスピード重視のスパイク

アシックス

アシックスのほうがミズノより中距離向けモデルにも力を入れています。

コスモレーサーLD

1500~10000mに対応した長距離向けモデル。ピンは4mm固定。軽さが最大の特徴で、片足100gちょっとという超軽量なので軽さで選ぶならこれ。

コスモレーサーMD

反発のあるプレートでスピードが出しやすくなっているため、800~1500mの中距離選手にはこれがベスト。

ガンラップ

水豪での水が入ってもうまく排水してくれるように穴が開いているサンショー向けスパイク。アッパーが硬めなので400~5000mに対応している。フラットレースにも使える。コスモレーサーと比べると一世代前のスパイクではあるものの、だから悪いということもないはず。

ハイパーMD

1500mまで対応しており、短距離から中距離まで使える初心者向けオールラウンドモデル。土でも使える。
中・長距離向けとしては若干重さがあるのであんまりおすすめではないものの、短距離でも使えるのでリレーに出るなどこれ1足でなんでもできる。

足さえ合えば海外スパイクがおすすめ

短距離スパイクもそうですが、陸上スパイクは海外物のほうがシェアが高く値段も安い。中距離は日本よりも断然欧米のほうが盛んで、中距離スパイクは海外製のほうが気合入っている感じ。足さえあえば海外スパイクも検討しましょう。

ナイキ

世界的にはほとんどがナイキです。ナイキを検討せずにスパイクは語れません。

エアズームヴィクトリー

画像なし。
ヴィクトリーと言えばあの伝説のランナーモハメド・ファラーも着用していたモデルですが、最新モデルはエアー、ズームX、カーボンプレートが組み合わされてトラック版ヴェイパーフライともいえるモデルになっています。東京五輪、世陸ユージンではおそらくこのスパイクが話題になるはず!!

ズームマトゥンボ

3000~10000m向けのスパイク。これまたモハメド・ファラーも着用していたモデルで、世界大会の中・長距離界はみんなマトゥンボ。マトゥンボ以外を履いている選手を探す方が難しい状況でした。トップ選手とは仕様が違うとは思うものの、これも市販されているので、あえてこれを買わない理由を聞きたい。

ズームマンバ

3000mSC向けのスパイク。

アディダス

現代陸上はナイキとアディダスの戦いです。

アディゼロMD

高反発な中距離向けモデルで、中足部のソールがなくえぐれたルックスは強烈。初代開発は800mの世界記録保持者であるルディシャが行っており、400mでも通用する反発性を持っている。スピードタイプなら足さえ合えば一度試してみてほしい。

アディゼロアバンチ

1500~10000m向けのスパイク。ブーストフォームを使用し、プレートというかプラスチック板を張ったような奇抜なデザインのスパイク。

ニューバランス

日本じゃほとんどみませんが、世界大会ではナイキ・アディダス以外ならニューバランスです。

UMD800 Z7

400mから中距離までに対応したスパイク。プレートも含めて見た目は短距離スパイクのよう。

ULD5K Z8

3000~10000m向けのスパイク。超軽量らしい。

FuelCell 5280(シューズ)

これも画像なし。
トラック種目用に設計されたシューズ。ほぼスパイクなのでこちらでご紹介。
カーボン搭載の超薄底で、ハイレベルなランナー向けに設計されたシューズ。
名前の5280は1マイルをフィートに換算した際の数字で、つまり1600m向けに特化したシューズです。日本では全く開催されない種目ですが、ヨーロッパではマイルレースが非常に盛ん。そもそも1周400mのトラックはマイルのために設計されているのです。
ルール改正にいち早く反応したといえるのがこのシューズで、スパイクではないのにトラックでバッチリ使えるという意味では最強のシューズ。ロードで使うとめちゃくちゃらしい。

 

 

今回のまとめ

管理人は現役時代でも1500mで5分ちょっと切るくらいの走力しかなかったと思うので中・長距離に関してはあんまりわかりません。
スパイクに関してもおすすめ情報が薄くて申し訳ないのですが、ルール改正を知らないでシューズで大会に出たら失格になるぞ!!
中・長距離ではシューズで出場する選手も多いと思いますが、普通のシューズは全部アウトです。
かといってスパイクで走るのは足への負担がきつい…
行きつく先はスパイクで走り切れるように練習を頑張るしかないのですが、1万m向けのスパイクなら中距離でも負担少なく使えるはず






Twitterで更新をお知らせしています↓