【20mm】厚底規程の変更でスパイクが使えない!24年11月以降使えなくなるスパイク

厚底問題

Twitterもありまぁす↓

2024年はスパイクの規定に大きな変更があります。ヴェイパー登場以降すったもんだしている厚底規程ですが、24年11月の変更でしばらく落ち着くはずです。
ってことで今回は
24年11月から厚底規程変更で【20mm≦】に統一!
三段跳びでは使えないスパイクがあるから要注意!!
をテーマにご紹介。

厚底に関するルールについては当ブログでも何度も取り上げていますので詳細は省きますがザックリおさらい。
20年と21年に暫定規定が入って、トラック&フィールドでは800m未満は20mm以下、800m以上と三段跳びは25mm以下までに厚さが規制されました。長距離と三段跳びは25mmまでOKだったこと。
んで、24年11月からは三段跳びも含めてスパイクは20mm≦に統一されます!!

長距離はまあいいとして、スパイクの厚さでやらかしたのが女子三段跳び世界王者のロハス(ベネズエラ)。
彼女は幅跳びで世陸標準を突破したのにこの時に三段用のスパイクを使用していたため20mmを超えていて記録が取り消しになり、当然世陸にも出場出来ませんでした。三段が専門でついでに幅跳びに出たら記録が出ちゃうってのもすごいですが、スパイクがややこしいせいで面倒なことになったんです。

 

今までOKだったのに24年11月以降は使えなくなるスパイクがあるぞ!

厚底規定が変わるのは何回もやっているのでいいとして、厚底規定の変更で今まで使えていたのに使えなくなるスパイクがある!ってことの注意喚起です。

24年11月以降は使えないスパイク達
アシックス メタスピードLD
メタスピードLD LE
トリプルジャンププロ3
ブルックス WIRE 7
WIRE 8-R2
ニューバランス FuelCell SuperComp LD-X
ナイキ Triple Jump Elite 2
on Cloudspike 10000m v2 
プーマ evoSpEED
Triple Jump 
(Nitro Elite、PowerはOK)
備考:
プロト、日本で流通していないモノは除く

ザックリ言えば、【20mm≦厚さ≦25mm】のスパイクが該当します。
長距離で言えば、メタスピードLD系とニューバランスのLD-Xが使えなくなります。
で、問題は三段跳びスパイクなんですよ…

アシックスのトリプルジャンププロ3が三段跳びでも使えなくなるぞ!!

このルール改正の日本国内での一番の問題は…
アシックスの三段跳びスパイクが使えなくなる!!

管理人もLJを持っていますが、LJでさえ厚底なのにそれをさらに厚くしちゃったTJは、20mm≦のスパイクなんです。
そのため、もともと短距離でも三段跳び以外のフィールドでも使用は不可の『三段跳び専用スパイク』でした。
しかし、今回の変更によって20mmを超えたスパイクはどの種目でも使えなくなっちゃいます。

アシックスはLJ2がかかと部より前足部が厚いという欠陥のせいで幅跳びで使えなかったのですが、三段用もダメとなってはこまったもんです。
ちなみに、アシックスはサイバー/SPブレードとガンラップ3もかかと部の方が薄いらしくて幅跳びをはじめとするフィールド種目での使用はNGです。

今、TJプロ3を使っている選手は24年シーズンまでしか使えないから気を付けろ!!

ナイキのTJエリート2もアウト!

アシックスだけでなく…
ナイキのトリプルジャンプエリート2も20mmオーバーだから使えなくなる!

前述のロハスが幅跳びで使ったのがこのスパイクで、世界大会でも三段跳の選手が多く着用しているスパイクで、パリ五輪でもたぶんシェア高いはず。
アシックスが使えなくなってもほぼ誰も困りませんが、ナイキのTJエリート2がダメだと世界レベルで困る人が続出するでしょう。
管理人もこれ買おうとしましたが、宗教上の理由でミズノのフィールドジオAJにしておいて正解でした。

厚底スパイクはそもそもフィールドはNGが多いから気を付けて

今回の話とはちょっとずれますが、前足部がかかと部より厚いとフィールドではNGです。
覚えておかないといけないのは、
①20mm以下かどうか
②前足部とかかと部でどちらが厚みがあるか
この2点。たとえ薄くても前足部の方がかかとよりも厚いスパイクはフィールドでの使用はNGなんです。

そのため、厚底スパイクをフィールドで衣装する際には注意が必要。
フィールドではメタスピードSPとかエアズームビクトリーはOKなのですが、マックスフライ・プライムSP2はNGです。
これもまたややこしくて、幅跳び王者のテントグルー(ギリシャ)が中距離用の『アンビション2』で室内で8m40跳んで、20mm以下だけど厚さの場所がNGだったので記録が取り消された事件もありました。アンビション1はOKだけど2はNGなんですよ。
いやぁ、跳躍選手、いろいろやらかしてますね。

シューズは「超薄底」でもだいたいアウト!クルーズJAPANだけはいける

今回はスパイクのお話ですが、シューズはほぼ全滅です!20mm以下に収まるシューズってほぼ存在しないんです。
ソーティマジックRP6→NG(20mm≦25mm)
ウエーブデュエル3→NG(20mm≦25mm)
ウエーブクルーズジャパン→OK!(≦20mm)

なぜかウエーブクルーズジャパンだけは20mmに収まってるらしいですが、ソーティはダメです。「超薄底」の代名詞的シューズであるソーティでアウトとなれば、実質的にトラックはスパイクが必須です。

 

【まとめ】24年11月で厚底ルールがまた変わるから気を付けろ!

今回は、いよいよ24年11月に迫った厚底ルールのおそらく最終版についてのお話でした。
つまりは、24年11月からは【20mm≦】のスパイクしか使えなくなる!
で、それによってこれまで使えていたスパイクがルール的にアウトになる可能性があるので注意が必要です。
長距離はまあ置いといて、アシックス『トリプルジャンププロ3』とナイキ『トリプルジャンプエリート2』が使えなくなるので、今それを履いている選手は次のスパイクを検討しましょう。

結局、フィールドジオAJしか勝たん!!

ミズノのフィールドジオはルールが変わっても問題なく使用できます。
管理人も学生時代からフィールドジオAJを愛用していますが、めちゃくちゃ跳びやすいから跳躍選手はフィールドジオ買っておくのが正解よ。LJと違ってAJは安定感が低くてちょっと難しさもあるけど、他のスパイクよりトータルで優れていると思う。

今回は厚底ルールに関するほぼ最終的なお話でしたが、実はまだちゃんと決まっていないところがあります。
それは、中学生や一般の大会では厚底に関してはどれくらいまで許容するのか?っていうポイント。
この厚底ルールがきびしすぎ(実質的にシューズで大会に出られない・中学生に対してはやりすぎ)ってことはわかっているようで、トップ層の大会では厳しくする一方で、アマチュア層の大会では厚底の扱いゆるくするってことを言っています。
全中やインハイは20mm以下になると思いますが、記録会では25mmであっても公認されるかも?
その辺についてはもうちょっと詳しく分かり次第、ご紹介します。






Twitterで更新をお知らせしています↓