ニードルピンと並行ピンを比較!!ピンごとに走った感覚は違う?

スパイク, スパイクピンいろいろ

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かつては禁止されていたニードルピンですが、今ではルール上は使用できるようになりました。海外メーカーのスパイクには最初からニードルピンが付いています。しかし今でもミズノとアシックスは並行ピンを標準装備しています。
どっちのピンのほうがいいのだろうか…

ってことで今回は
ニードルピンと並行ピンでは走った感覚はどう違うのか?
をテーマにご紹介。
ピンを変えると走ったときの感覚は結構違います!!

 

 

ピンは『刺さりやすさ』別に4種類ある

ピンには刺さりやすさ別に4種類あり、それぞれ走った感覚が違います。

まず、前知識としてピンについてザックリと説明すると…
ルール上はタータンではピンは11本以内で長さは9mmまでと決められています。かつてはピンは長くて多いほうがグリップが良くて速く走れるとされていて、カール・ルイスの履いていたミズノのスパイクは10本ピン(プラスチック製のピンなので当時はスパイクレスという扱いだった)ですし、今でも幅跳び用なんかでは9本ピンがあります。
しかし、最近はピンは滑らなければ十分ということで8本、6本とピンが少ないスパイクが増えてきました。
最新の理論ではピンの抜き差しすら抵抗になるということで理想のスパイクピンのないスパイクだそうです。実際、アシックスはピンなしスパイクを開発・販売したことで世界的に大きな話題となりました。

海外スパイクではニードルピンが使用されていて、海外スパイクを買うと最初からニードルピンが付いてきます。
日本では最近までルールでニードルピンが禁止されていたこともあり、国内ではいまでも先っぽが平らになった『並行ピン』が主流です。海外に比べて日本のタータンが硬い(いわゆる高速タータン)ためともいわれていますが、何故なのかはよくわかりません。

ちなみに、ニードルピンだろうが並行ピンだろうが、メーカーごとに違いはなく互換性があることを確認済みです↓

海外スパイクに日本の並行ピンを付けることもできるし、日本のスパイクにニードルピンを付けることもできます。

①最も刺さりやすい『ニードルピン』


スーパーニードルピン 7mm 50本 陸上競技用ピン
海外メーカーで主流なのがニードルピン。その名の通り針状になったピンです。針なので抜き差しに全く抵抗がありません
7mmが主流ですが5mmや3mmもあります。非常に刺さりやすいので長距離でも7mmで問題ないと思います。
深くささるので、プレートが地面にベッタリ付くのを感じます。刺さるだけなのでピンによる反発は全くありません。ニードルピンをつけるだけで同じスパイクでも別物に変ってしまうほど変化があるので、並行ピンしか使ったことがないと違和感があるかも。

なぜか国内メーカーからは販売されておらず、店舗でもほとんどみかけませんので買うならネットしかありません。普通のピンって16本入りなのですが、50本入りでもすごい安い。ニードルピンは削れやすいので50本入りを買っておくことをおすすめします
謎のメーカーではあるもののピンの性能には関係ないので大丈夫。ただ、管理人が買ったときにはメーカー製のねじ回しが合わなくてペンチで回したのでネジザウルスを一緒に買っておいた方がいいと思います。ネジザウルスさえあれば折れてもねじが回せますし、一生使えるので1本もってて損はないはず。

 

②刺さりやすい『細い並行ピン』(AS-A)

何て名前なのかわかりません。一段並行ピンとでも呼べばいいのか?アシックスの品名だと『AS-A』です。
かなりレアなので使っている人はほとんどいませんし、折れそうなのであんまりおすすめじゃないのですが、並行ピンなのにサクサク刺さるのがこの細いやつ
ローカルルールでニードルピンが禁止されている競技場や大会でもニードルピンっぽいやつが使いたいならこれがオススメです。
アシックスの製品なので折れないとは思うのですが、細くて頼りないので中・長距離向けだと思います
別記事でも紹介しています↓

③ちょっと刺さる『グリップピン』(AS-F)

アシックスでは『AS-F』、ミズノでは『グリップタイプ』と呼ばれているピン。ニードルピンに比べると刺さりにくいものの二段並行と比べると刺さります。
プツプツとタータンに刺さる感触があり、ねっとりとした感触で抜けるときに若干抵抗を感じます
管理人はあんまり好きじゃないのですが、スパイクを買うと最初にこのピンが付いているので人気はあるんだと思います。
アシックスはツリー型になっていて『リバースピン』って呼んでた気がしますが今はどうなんでしょう?ミズノは先が平らになった円錐型。ミズノとアシックスで形状がかなり違うので、このタイプではどちらが好きか意見が分かれることも。
ミズノのほうが刺さりやすい気がします。

④全く刺さらない『二段並行ピン』(AS-B)

二段の階段状になっているピン。最近は短距離で使っている選手は減りましたが、跳躍ならこのピンです。
タータンに刺さらず点で押すことでゴムの反発をもらえるのですが、押し込むために力が必要でロスも大きい
刺さらないので9本ピンの跳躍スパイクでは立っているとちょっとだけ地面から浮くくらい。いいのか悪いのかわかりませんが、昔は『タータンから反発をもらう』っていう概念があって、その理屈で行くとこのピンが良いわけです。いつの間にかそんな話なくなったので意味なかったのかも。
また、タータンに刺さらないので短い接地に適しています。グリップ力は低いので雨の日なんかは滑ることもあるので注意。

 

 

ってことで、ここまでが説明。
ここからちゃんと比較していきます!!

ニードルピンと並行ピンを比較

ニードルピン・グリップピン・二段並行ピンの見た目を比較


見た目はまあ…
特にこれといって言うことはないのですが、上から見るとミズノだけ土台の〇いところがちょっと大きい
だからどうということはないのですが、強度はミズノが高いのかもしれません。
ピン回しはミズノ・アシックス・ナイキ・アディダス・ニューバランスのどれでも同じように使えますので土台から上の部分はメーカーが違っても変わりません。

 

ニードルピンと並行ピンの履き心地を比較

それぞれのピンを受けるとどんな感じになるのか、管理人がやってみた感想をご紹介。

ニードルピンと並行ピンの最大の違いは抵抗感の有無です
ニードルピンで走るまではピンの抵抗なんて言われても全くピンとこなかったのですが、一度ニードルピンを使ってしまうと並行ピンの引っかかりが気になります。ピンの抵抗を気にするならニードルピンが最強です
なんていうか、並行ピンだとピンがスパイクの邪魔をしている感じすらあります。
また、ニードルピンは上で書いた通り、とにかくスパイクの性能がモロに出ます
これはつまり、ニードルピンだとスパイクの性能が引き出されるということだと思われます
高反発モデルならプレートの反発感を感じやすくなるため、ニードルピンに付け替えるだけで扱いやすくなる可能性もあります。

①ニードルピンはスパイクが地面に近くなる

感覚としては、ウインドスプリントにプレートを入れた感じになります
並行ピンとは明らかに走った感じが変わりますので違和感を感じるくらい。なんていうか、地面が近くなった感じ
ピンによる反発とか引っかかりがないので、プレートの反発感をよりダイレクトに感じることができます。良くも悪くもスパイクの性能がより強調されるため、クッションが強いスパイクはグニャグニャに、硬いスパイクはガチガチに感じます。サイバーブレードのように反発がないスパイクだと反発感が全くなくなるし、Xブラストネクスだとより硬さを感じる。
ピンが刺さる感触も抜ける感触も全くないため、ピンの抜き差しによる抵抗なんてものは体感的にはゼロ。スムーズな足運びを追求するならニードルピン以外の選択肢はなし!!

②細いピンは不安定

細いピンは並行ピンの中では一番ニードルピンに近いのですが、そこには越えられない壁があるのは間違いない。
地面が近い感じはあるものの、ニードルピンに比べるとピンの突き上げ感があるので不安定な感じがして、ブレを感じます。
個人的にはこれならグリップピンでいいかな?
でも、抵抗感は並行ピンのなかでは一番少ないのでピッチ走法の選手にはいいかも

③グリップピンは一番抵抗感がある

グリップタイプは刺さって抜ける感触が最も感じられます。言い換えれば、抜き差しの抵抗感がある。
その名の通り、グリップ力は非常に高い感じがするので地面を捉えて走る感覚です。ニードルピンよりも明らかにピンの存在感があるのでグリップと同時に抵抗にもなってしまいます。
母指球で押して走る選手や脚力で走るタイプの選手にはこのピンが一番走りやすいと思います

④二段並行ピンは疲れるけど押しやすい

管理人は昔からこれを使っているのでこんなもんだと思っていましたが、今回の比較で明らかに疲れやすことに気づきました。
地面を押しても深く刺さらないので接地が長くならず、反発を使って走るにはやっぱりこのピンがベストだと思います。しかし、歩くだけでも足裏が結構疲れる。特に小指側のピンからの突き上げを感じるので、ある程度の脚力や体重がないと走りにくいと感じるかも
ピンの存在感は一番大きいため、ピンが少ないスパイクだと突き上げ感もかなりあります。プレートが硬いスパイクのほうがマッチングは良い。

 

 

ニードルピンの注意点は?

いままでずっと並行ピンを使っていた選手にとって、ニードルピンに変えることはメリットことだけでなくデメリットもあります。

固定ピンとの相性が最悪

国産スパイクには固定ピンが付いているモデルがあります。固定ピンは並行ピンです。固定ピンとニードルピンを組み合わせるとめちゃくちゃ走りにくいので注意
本来、固定ピンは取り換え式ピンよりも軽くて刺さりが良いことが売りなのですが、ニードルピンと組み合わせると固定ピンからの突き上げが強くなってしまいます。足裏に違和感があるだけでなく、確実にブレーキになります。
固定ピンのあるスパイクには並行ピンを組み合わせた方がいいでしょう。

国産スパイクとの相性は悪い?

ミズノ・アシックスのスパイクは出荷状態だと並行ピンが付いているので、開発も並行ピンで行っていると思います。
ナイキやアディダスに並行ピンを付けても違和感ないのですが、国産スパイクにニードルピンをつけると走りにくく感じます
その理由はよくわからないのですが、プレートが厚いスパイクにニードルピンは合わないのかと思われます。海外のスパイクって高反発でもペラペラっていうかプレートが薄いのですが、それに比べると国産スパイクはプレートが厚い感じがします。
たぶん、ニードルピンは薄いプレートのほうがマッチングが良いんだと思います。

 

 

今回のまとめ

最近話題のニードルピン。国産スパイクしか履いたことがないとニードルピンに触れる機会はほとんどないと思いますが、海外スパイクには最初からついてきます。
ピンには4種類あるので好みによって使い分けることでちょっとだけタイムが良くなる可能性があるのですが、ニードルピンだけは別格。ほかのピンとは全然走り心地が変わります。いいか悪いかは好みと組み合わせるスパイクにもよるのですが、地面との距離が近くなってスパイクの性能を引き出せるかも!?
どのメーカーのピンでも互換性があるので適当に買っても問題はないのですが、ニードルピンは店舗での取り扱いがほとんどないのでが欲しければネットで買うしかありません。ネットでも楽天には見当たらないのでアマゾンで。
試しに買うなら18本入りとかでいいのですが、ちゃんと使うなら削れやすいので50本あった方が安上がりです。ちなみに、3mmや5mmもありますが抜き差しが軽くてほとんど抵抗がないので7mmで良いと思います。

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ニードルピン 7mm 18本 陸上競技用ピン


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