【2022年~ミズノ編~】陸上スパイク事情 新作スパイクと廃盤モデルを紹介!!

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陸上スパイクは毎年新しいのが出たり色が変わったりします。で、この毎年の変更が積み重なって歴史となるのです。そしてどのモデルがいつ出たのかっていうのは数年後に見るとけっこう興味深くておもしろい!

ってことで今回は
2022年スパイク事情~ミズノ編~
をご紹介。
2021年にXシリーズを出したミズノなのですが、2022年はなんとミズノから7モデルもの新モデルが出ます!!
出たばっかりのXシリーズが早くも2代目になるのです…
そしてエフォートに押され気味な初心者向けモデルもテコ入れ!!

 

 

2022年ミズノ【新作】(7モデル!!)

2022年はなんとミズノから7モデルもの新モデルが出ます!!
・エックスブラストNEO
・エックスブラスト エリート2
・エックスブラス トネクスト2
・エックスレーザー エリート2
・エックスレーザー ネクスト2
・エックスファースト
・エックススピリット
注目はついに「厚底短距離スパイク」がデビュー!厚底の『エックスブラストNEO』がついにリリースされます。
ジオシリーズの後継の中級者向けモデルとして2021年にデビューしたばかりの「エックスシリーズ」が早くもアッパー改良を受けて「エックス○○2」に進化して4つが新モデルとして登場。今回はプレートは変更なしでアッパーが変わっただけのマイナーチェンジです。
また、初心者モデルの「ブレイブウイング」と「シティウスウイング」がモデルチェンジして「エックスファースト」「エックススピリット」に名前が変わって登場します。中身の変更はマイナーチェンジ程度。
もはやエックスシリーズとは!?って状態のラインナップ構成でミズノの迷走はまだ続きそう。

エックスブラストNEO(上級者向け)

定価:¥27,500(税込)
重さ:約185g(27.0cm)
ピン:固定6本(7mm)
短距離にもついに厚底ブームの影響が!!
「エックスブラストエリート2」をベースにして、いわゆる「反発素材」であるミズノエナジーライトをミッドソールに挟み込むことで高反発を狙った革新的なモデルです。ベースモデルより20g重さが増え、値段は3,300円アップ。
約185gという重量はスプリントスパイクとしてはかなりの重量級です。
定価はクロノインクスよりちょっとだけ安い27,500円とかなり強気ですが、ベトナム製でアッパーの質感がヤバめ?

まあ…なんていうか…これじゃない感がハンパない。
とはいえ、多くの日本人が初めて手にした「厚底短距離スパイク」として歴史に残る1足でしょう!ミズノの迷作「クロノダッシュ」のように一部ファンから愛され続けるかも。

エックスブラスト エリート2(ショートスプリント中・上級者向け)

定価:¥24,200(税込)
重さ:約165g(27.0cm)
ピン:固定6本(7mm)

ウーブンアッパーに変更されて足入れが良くなりました。クロノブレイクがなくなった今となってはNEOとこれがミズノで一番硬いスパイクです。
前作より5gくらい軽量化されて165gになりました!!上級者向きのモデルとしてはまだまだ重すぎではあるのですが、先代は170gとだったので多少マシになったかな?ちなみにインクスは150gです。

エックスブラス トネクスト2(ショートスプリント中級者向け)

定価:¥19,580(税込)
重さ:約175g(27.0cm)
ピン:取り換え6本(8mm)
反発性重視の中級者向けスパイク
前作より5gくらい軽量化。
硬めのプレートに取り換え式ピンを組み合わせたいわゆる『高反発モデル』で、管理人も先代を先代を購入して1シーズン使いました。
先代はスパイク自体はけっこうよかったのですが、アッパーが致命的に悪かったので早くもテコ入れしたことには好感がもてます。それでもまだアッパーの雑さは大きな欠点でしょう。まあ、先代よりはかなり良くなってそう。

エックスレーザー エリート2(ロングスプリント中・上級者向け)

定価:¥24,200(税込)
重さ:約165g(27.0cm)
ピン:固定6本(7mm)

柔軟性の高いロングスプリント向けの中・上級者モデル前作より5gくらい軽量化。
前モデルもスケルトンではあったのですが、ウーブンアッパーにアップグレードされました。
「レーザー光線のようなコーナリングを。」という意味不明なキャッチコピーのもと、柔軟性を重視した設計になっていてコーナーも走りやすいモデルです。(むしろレーザーは直進するのでは…!?)

エックスレーザー ネクスト2(ロングスプリント中級者向け)

定価:¥19,580(税込)
重さ:約175g(27.0cm)
ピン:取り換え6本(8mm)
柔軟性重視の中級者向けロングスプリントスパイク。前作より5gくらい軽量化。ちなみに旧型である「ジオサイレンサーFX」は26cmで170gでしたのでほぼ一緒。
ウーブンアッパーになったのですが、ライバルであるアシックスのSP/サイバーブレードが「HL-0メッシュ」を採用して足入れにかなり差をつけられていたので、当然っちゃ当然の改良です。

エックスファースト(ワイドあり)(初心者向け土兼用)

定価:¥9,900(税込)
重さ:約220g(27.0cm)
ピン:取り換え7本(土用ピン)

「初心者向けの最初の1足」のエントリーモデルのエックスファーストが新登場!実質的には従来のブレイブウイングのアップグレード版で、前作「ブレイブウイングFX」は26cmで約230gだったのでかなり軽量化されています。
見た目も従来のボテっとしたアッパーから、ニット風の一体っぽいルックスのアッパーとなり見た目はかなりシュっとしたのでエフォートに対抗できるか?
カタログでは約220g、HPでは約215gになってますねぇ。まあ、このクラスの5gは誤差です。

エックススピリット(ワイドあり)(初心者向け土兼用)

定価:¥14,300(税込)
重さ:約210g(27.0cm)
ピン:取り換え7本(土用ピン)

「初心者用ステップアップモデル」であるシティウスウイングがモデルチェンジしてエックススピリットが新登場!エックスファーストよりもワンランク上のモデルです。
初心者向けの兼用モデルでありながら、エックスファーストより10g軽量化してあり、足首ベルトで安定感を出しているのが特徴。ソールも「セミラウンドソール」になっているのでエックスファーストよりちょっと走りやすい。
先代からは微妙に穴が変わったりしているけどまあマイナーチェンジです。

 

 

【継続】モデル(9モデル)

インクスはまだ9のまんまですねぇ…
2021年にはモデルラインナップが大きく変わりスプリントモデルでは「ジオシリーズ」が廃止され「Xシリーズ」になったのですが、上位モデルの『クロノシリーズ』は今年もまだ残ります。
また、フィールドでは「ジオ」が継続使用されていて、どれも長いこと変更がないのでいずれ一気にかわるかも?

クロノインクス9(カラー変更)

定価:¥28,600(税込)
重さ:約150g(27.0cm)
ピン:固定7(7mm)+1(3mm)本

2022年は黄色!!
「9」になって何年だ?もはや覚えていませんが「WR-I」(2012年?)で小指のところにピンが付いたのが「9」の始まりだったかな?2013年(?)の飯塚選手の世陸モスクワモデルがあったので2013年か2014年から「9」になった?
2013年が「9」の最初だとすると10年でモデルチェンジするなら2022年モデルが最後のインクス9かも!?それともあと1年ある??
あるいは、1996年に初代が出ているので2026年の30年週年までは「9」が継続?
っていうか、そもそもなにが9なんでしょう…?いずれにしても次は節目となる「10」なのできっと大きな変更があるはずです。

クロノディスト7(カラー変更)

定価:¥22,000(税込)
重さ:約145g(27.0cm)
ピン:固定6本(2.5mm)

2022年モデルはまさかの白シルバー。めっちゃ汚れそう。
これまた超ロングセラーで歴代日本代表選手も履いている名作スパイクですが、近年は海外メーカーに押されてますね。

ジオスパートLD(カラー変更)

定価:¥20,350(税込)
重さ:約150g(27.0cm)
ピン:取り換え6本(7mm)+固定2本(2.5mm)

かつての中級向け中・長距離向けモデル「ジオスプラッシュ」のプレートを引き継いだ中級者向け長距離モデル。
実質的にはジオスプラッシュのアッパーアップグレード版と言えるモデルなので、ジオスプラッシュから数えれば相当なロングセラーです。多分2005年くらいにはあったと思います…(初代が何年か知ってる人いたら教えて下さい。)
「LD」なので長距離向けってことではありますが、「MD」が廃盤になったのでミズノの中・長距離モデルはすべてこれでまかなうことになります。まあ、もともとこのプレートは中・長距離向けなので800mでの使用も全く問題なし。
ちなみに、このプレートを使った特注スパイクを女子棒高跳びのブラッドショー(イギリス)が東京五輪で使っていました。なんでこれ!?

フィールドジオLJ-C、AJ-C(カラー変更)

定価:26,400円
重さ:約210g(LJ)、約250g(AJ)
ピン:取り換え9本(9mm)
末尾が「C」になっているのが21年以降のモデルです。LJが幅用、AJが三段用。
21年の変更は別記事でまとめています↓


これまた超ロングセラーモデル。フィールドジオLJは五輪入賞の橋岡選手が使っていますが、開発にはそのコーチで元日本記録保持者の森長さんが関わっていたはずで、発売されてからほぼ形を変えていない完成度の高いモデルです。

フィールドジオHJ-C

定価:26,400円
重さ:約280g(27.0cm)
ピン:取り合え式11本(9mm)
高跳び用です!右踏み切り用と左踏み切り用があります。

フィールドジオJT-C、RD-C(カラー変更)、TH(カラー変更)

投擲シューズ。THだけはなぜかブルーで7月発売予定です。

 

【廃盤】モデル(7モデル)

新しいのが出た分、押し出されたモデルが多いです。買うなら在庫のある今のうちだぞ!!
また、なぜか中距離用のジオスパートMDが廃盤に!!これで「中距離用」のスパイクはなくなり、ジオスパートLDが中距離もカバーすることになります。中距離選手には厳しいですね。

ジオスパートMD

もともと短距離向けだった「ジオマッハ」のプレートを使ったスピード重視の中距離モデル。ジオマッハからジオストリークにになってその後なぜか中距離向けのジオスパートMDとなった超迷走モデルでした。
400mと800mを専門にしている選手なら良いと思うんだけど、あんまりマッハプレートが好きって人みないですからねぇ…
マッハは2008年発売なのでプレートの金型もそろそろ天寿を全うって感じだと思いますが、一部ファン向けにはスペクトラで残るのかな?

エックスブラストエリート、ネクスト

たった1年でお役御免となった初代のエックスブラスト。アッパーがなかなかダメだったからしょうがないかな。
プレートは「2」と一緒なのでアッパーが気にならないなら安くなった初代モデルが買い時だ!

エックスレーザーエリート、ネクスト

これまた1年でモデルチェンジの初代モデルとなりました。
反発控えめなので安くなったら練習用にいいかも!?

ブレイブウイングFX

ついにブレイブウイングも廃盤です。管理人が最初に買ったスパイクはこれの前身の「アルシオーネ」だったので思うところも多少はある…ないか。
昔はエフォートとアルシオーネが半々だったきがしますが、最近はエフォートのほうが多い印象ありますのでテコ入れが必要だったのかもしれませんね。
新型のエックスファーストとほとんど変わらないので安いならこっちでもいいと思います。

シティウスウイングFX

昔のミズノのスパイクはクロノ(上級者)→ジオ(中級者)→シティウス(中・初心者)っていうわかりやすいラインナップで、かつてシティウスシリーズには「スプリント(短距離)」と「ジャパン(中距離)」ってのもあったんですよ。
なぜかいまだにシティウスの名前が初心者向けの兼用スパイクにだけ残っていたのですが、やっと整理されました。

これまたエックススピリットとほとんど変わらないので安いならこっちでいいと思う。

 

今回のまとめ

今回は2022年スパイク事情ミズノ編をご紹介しました。
なんといっても「厚底短距離スパイク」である『Xブラストneo』が出たのがトピックです。
そしてXシリーズはたった1年でもう2代目が登場して4モデル、さらに初心者向け兼用モデルも名前が変わって新登場となり2モデルが出るので、全部あわせて7モデルが新作となります。
一方で、マッハプレートの「ジオスパートMD」がいよいよ廃盤となります。また、「シティウス」の名前もついに消滅。
ラインナップが整理されたかというとそんなことはなくて、「Xシリーズ」だらけになってしまったのでしばらくはややこしい状況が続きそうです…
「クロノインクス」「クロノディスト」は継続でトップブランドである『クロノシリーズ』は生き残っています。

 






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