<2020年版>100mでオススメのスパイクはどれ?アシックスがすごいことになってるぞ!!

100mでおすすめのスパイク

Twitterもありまぁす↓

陸上の花形である100m。専門にしている人口が一番多く、すべての陸上競技の基本となるのが100mです。どれだけ100mを速く走れるかが陸上選手としてのレベルを決めると言っても過言ではないでしょう。
何も考えずに陸上部に入った人はとりあえず100mを走らされるので、そのまんまずっと100mをやり続けるという人もたくさんいます。
1年前に100mでオススメのスパイクをまとめた記事を書きました↓


しかし、スパイクは水もの。特にオリンピックイヤーであった2020年はニューモデルが出るなどしてちょっと情勢が変わってきました。

ってことで、今回は
100mでオススメのスパイク2020年版
をご紹介。
いろいろな種目があるなかで、ショートスプリントに絞ったお話。例によって初心者から中級者スプリンターにむけて2020年のスパイク事情をかんがみたオススメのスパイクをご紹介します。

 

 

フラットかそれ以外かで選ぼう!!

2020年のスパイクには2種類しかありません。
フラットか、それ以外か!!
ここ数年のフラットブームがついに実態としてスパイク市場にあらわれました。アシックスがラインナップを一新し、フラットなスパイクを続々とリリースしてきたのです!!
これによって2020年のスパイクのラインナップは『超フラットなスパイク』『ガッツリ傾斜のついたスパイク』の2つにわけることができます。フラットならアシックス。
最初に申しますが、フラットなスパイクを履いたからといってフラット走法ができるわけではありません。フラットなスパイクはフラット走法で使うとより性能を発揮するスパイクです。自分の走りをよく考えて、フラットで走るのであればフラットなスパイクを選ぶべきです。しかし、フォアで走ったほうが走りやすいのであれば傾斜のあるスパイクを選んだほうが良いでしょう。
2020年はわかりやすくジェットスプリントかクロノインクスのどちらかがオススメだ!!

フラットならジェットスプリントを履け!!


[アシックス] JETSPRINT 2
フラットなスパイクが欲しいのであればジェットスプリントを買うべき!!
それ以外を買ったらおそらく後悔するでしょう。
というのも、ジェットスプリントが世界で一番フラットなスパイクだから!!
実際にはアシックスはジェットスプリント2メタスプリントソニックスプリントエリート2の3モデルをフラットなスパイクとしてラインナップしています。しかし、メタスプリントは定価36,000円もするのでユーチューバーかトップ選手向け。ソニックスプリントエリート2はジェットスプリントに比べればフラットではありません。
どうせフラットなスパイクを買うなら極端にフラットなものにしたほうが後悔はないはず。
『フラットなスパイク』という選択をするのであればジェットスプリントが一番オススメです。
もしジェットスプリントのぺったんこ加減を見て『そこまでフラットじゃなくても…』と思ったのであればソニックスプリントエリート2にしましょう。他のスパイクに比べればこれでもかなりフラットです。

[アシックス] SONICSPRINT ELITE 2

フラットなスパイクはこんな人にオススメ!!

フラットなスパイクを履くべき人はどんな人なのか?
①スパイクの傾斜や支え台が邪魔だと感じる
②スムーズな走りを目指している
③力感なく走っても速い
この条件のどれかに当てはまるのであればフラットなスパイクがオススメです。反発感や力感が欲しいのであれば傾斜のあるスパイクのほうがいいと思います。どっちを履いたから速く走れるというものではなく、これは走りの好みの問題です。
足裏全体で地面を捉える感覚を突き詰めていくのがフラット走法。そしてそれを邪魔しないあるいはそのメリットを引き立てるスパイクがフラットな構造のスパイクです。
これは走りの理論みたいなもので、フラット走法は高度な技術です。ちょっとやそっとで身に着くものではなく、11秒後半くらいの走力だとまだ難しいかもしれません。

 

 

フラットじゃないならクロノインクスを履け!!

フラットにこだわらないのであればクロノインクスが絶対的にオススメ。

[ミズノ] クロノインクス 9
固定ピンなので12秒台で履くのはもったいない気もしますが、12秒台の選手が履けば11秒台で走らせてくれるスパイクがクロノインクスです!!
履くだけで足が速くなるスパイクはクロノインクスだけだと思います。(個人的感想)
プレートは硬いのでド初心者にはオススメできませんが、11秒台を目指して頑張っている選手であればこれを履けば11秒台に手が届くかもしれません。道具を変えるだけで足が速くなる。それがインクス。
インクスは傾斜が強いもののピン配置が良くてスムーズに重心移動ができたり、薄いながらもクッションがあって足に優しかったり、アッパーのフィット感が極上だったりと、スパイクとしての完成度ではインクスが最高の一足と言って良いと思います。
『傾斜のあるスパイク』を選ぶのであればクロノインクスが一番オススメ
耐久性には難があるので練習でガンガン使うのは気が引けますが、新品は最高。

傾斜のあるスパイクはこんな人にオススメ!!

傾斜のあるスパイクはどんな人におすすめなのか?
①力強さが欲しい
②反発感が欲しい
③グングン進みたい
普通に走ると人はみなフォアフットになります。フラット接地の感覚でも見た目にはフォアです。スプリントでは腰を高く保つ動きが不可欠ですが、フラットの意識でこの動きをするのは非常に難しい。そういう意味でも、普通に走るのであれば傾斜のあるスパイクのほうが走りやすいはずです。で、それに合わせて作ってあるのが傾斜のあるスパイク。
フラットなスパイクと違って頑張って走れば速く走れるので、力感とスピード感にギャップがないのも傾斜の強いスパイクのいいところ。初心者のうちは腰が落ちるので傾斜があると走りにくく感じるかもしれませんが、ある程度筋力がついてくれば傾斜によってサポートされて体が落ち込みにくくなります。
海外製のスパイクのように極端に傾斜の強いものは扱うのに技術と気合が必要ですが、国産のスパイクであれば中級者向けに作ってあるので傾斜が強くても問題ありません。

 

 

12秒台にオススメのスパイクは?

100mで多いのは12秒台の選手です。もともと足の速い人であれば高校入学してすぐに12秒台で走れると思います。13秒台であっても高校で3年間がんばれば12秒台くらいならなんとかいけるはず。
しかし、11秒台となるとそれなりの努力と良い道具が必要です。12秒台の選手が履くべきスパイクはちょっと硬めのモデルだ!!

ジオサイレンサーかSPブレードなら速く走れる!!

端的に言って…
12秒台の選手が履くべきスパイクはジオサイレンサーかSPブレードのどちらかです!!
ジオスプリントとSPブレードはそれぞれミズノとアシックスの中級者向けスプリントスパイク。中高生がメインターゲットのため、練習から試合まで1足ですべてをまかなえるようになっているのが特徴です
どちらも傾斜はそれなりに強くてプレートもそこそこ硬いモデルで、いわゆる高反発タイプのスパイクといえます。しかし、高反発でありながらクッション性が確保されていて、ソールの安定感も高いので100mから400mまで短距離種目ではオールラウンドに使うことができる汎用性の高いモデル。

反発重視ならジオスプリント


[ミズノ] ジオスプリント 4
ジオスプリントの特徴は反発の強さ『高反発設計』を謳っているだけあって中級者向けスパイクのなかでは反発性を重視して作られています。
100mで使っても不満がない反発があり、上級者向けスパイクに通じる反発特性をもっています。ある程度体重がある選手や反発を使って走れる技術が身に付いていればこれくらいの硬さがあったほうがグイグイ体を前に進めることができるでしょう。

バランス重視ならSPブレード


[アシックス] SP BLADE SF 2
SPブレードの特徴はバランスの良さです。ジオスプリントに比べると反発自体は控えめですが、クッション性が高いのでレース後半の動きを重視するならこっちのほうが良いと思います。反発に頼りすぎずに走ることができるため、練習で距離を踏むときにも使いやすいのもいいところ。SPブレードとサイバーブレードと実質一緒なので好きなほうを選びましょう。
詳しいことはサイバーブレードをレビューしているのでそちらで↓


 

 

初心者は別記事で!!

初心者向けの100mスパイクの選び方は土で使うかどうかです。
が、詳しいことは初心者向けスパイクをまとめていますので別記事で!!


とはいうものの、100mで使う初心者用はジオバーサスがオススメです。

土で使わないならジオバーサスがオススメだ!!


[ミズノ] ジオバーサス FX
サイバーブレードでは不安という人はジオバーサスがベスト!!
ミズノの初心者向けのなかで上位モデルであるジオバーサスがマイナーチェンジしました。FXとなって柔軟性があがり、従来のモデルよりも走り心地が向上しています。
初心者に優しいようにクッションが強く入っていて反発は弱いのが特徴。まだ足ができていない選手でも十分にはきこなせるスペックになっているので中学生でも安心して履けます。
それでいてオールウェザー専用にすることで柔軟性と接地性が初心者向けとは思えないほど良いのがこのスパイクの良いところ。

 

 

アシックスが新商品をリリースしたことによってフラットの選択肢が広がりました。基本的にはインクスが最高なんじゃないかと思いますが、フラットを突き詰めるにはインクスではダメ。ジェットスプリントかソニックスプリントエリート2が調子よく売れればアシックスはこれからもフラット系のスパイクをどんどん展開していくかもしれません。

 






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