初心者の陸上スパイクの選び方

初心者のスパイク選び

スパイクは陸上競技で必要になる唯一の道具!!
タイムに直結する非常に大事なものなのですが、最初は何を買ったらいいのかわからないもの。まだ専門種目が決まっていなかったり、部活に入った子供に初めてスパイクを買ってやろうという親が選ぶべきスパイクは?
どういったところをチェックして買えばいいのでしょうか?

基本的なところを解説。
ちょいちょい更新します。

長いので最初に書いておきます!!
個人的に入門モデルとしてオススメしているのはサイバーブレードジオスナイパーの2種類です。どちらも中級者向けとしてラインナップされていますが、反発は強くなく、クッションが強いモデルです。
その2つでは不安ならばジオバーサスという初級モデルがオススメ。
土でも使える初心者モデル、いわゆる兼用モデルはまったくオススメしません。

わかりにくいジオシリーズの比較はこちらでも解説しています。

オススメなサイバーブレードはこちらでも詳しく紹介しています。

 

 

 

陸上スパイクの基本

スパイクを買う前に陸上用のスパイクがどういうものなのか知っておきましょう。

①スパイクの構造

ここでいうスパイクとは、陸上競技に特化したシューズの事です。これが普通の靴、あるいは別の競技のスパイクとはどういう違いがあるのかという構造的なところを解説します。

・スパイクにはピン(針)がついている

陸上用のパイクの裏には本当にパイク(針)がついています
つま先にピンが着いていて、走るとコレが地面に刺さってグリップしてくれます。基本的には取替え式のため、すり減ったら場合はピンだけ交換します。また、ピンにも土用とオールウェザー用の2種類がありますので使用場所にあったピンを選ぶ必要があります。

・スパイクの底にはプレートが埋め込まれている

スパイクの靴底にはプレートという板が埋め込まれています。このプレートはプラスチックでできているものがほとんどですが、一部の上級者向けモデルにはカーボンプレートが搭載されているものもあります。このプレートがバネのような役割をし、ビョーンと反発してくれるおかげで普通のシューズよりも速く走ることができます。

・スパイクには土用(兼用)とオールウェザー用(専用)の2種類ある

学校のグラウンドで使うのであれば兼用のタイプを選ぶ必要があります。
スパイクをおおまかにわけると土のグラウンドでも使えるタイプと、オールウェザーと呼ばれるゴムのトラックでしか使えないタイプの2種類があます。
初心者用のモデルはほとんどが兼用タイプで、土のトラックでの使用にも対応しています。
初心者向けモデル以外は全てオールウェザー専用です
学校のグラウンドでは使わないのであればオールウェザー専用モデルを買いましょう。
兼用スパイクはピンさえ付け変えればオールウェザーでも使用することが可能です。
個人的には兼用スパイクなんて不要だと思ってます。

土用(兼用)スパイクの特徴

・靴底が厚く、分厚いため頑丈
・初心者向けモデルは全て兼用モデル
・反発が弱いので速く走るには不向き
・土用ピンとアタッチメントの取り付け山がある
・針(土用のピン)が付いた状態売っている
・初心者向けしかラインナップがない
・スパイクとしては最低レベル

オールウェザー専用スパイクの特徴

・どのモデルも高反発・超計量に出来ている
・初心者~上級モデルまでラインナップが豊富
・土では使えない
・乱暴に扱うと割れたり破れたりすることがある
・平行ピン(オールウェザー用のピン)が付いた状態で売っている

 

②スパイクを選ぶときの基本的な注意点

初心者がスパイクを選ぶ際には注意が必要なポイントがいくつかあります。

・出来れば専門店で買おう!!

陸上のスパイク、特に初心者向けのモデルは大型のスポーツショップでも売っています。ただ、大型店の店員の多くは陸上に詳しくありません。たまに詳しい人もいますが、基本的には素人に毛が生えた程度で、その辺の陸上部の高校生の方が詳しい可能性すらあります。そういうお店だと細かい比較なんてできませんし店員も知りません。そもそもあまり親身になってくれないので、結局自分でネットで得た情報を基に選ぶような感じになると思います。詳しい人が配属されていればラッキー。それ以前にランナップも薄いことが多いです。
サッカーにサッカーショップがあるように、陸上にも陸上に詳しい専門店がいくつかありまして、ネットで調べれば有名どころが出て来ます。関東圏なら2つのショップでしょうか。こういう専門店で相談して買うのが一番良いと思います。田舎なら旅行のついでに寄って買いましょう。
1つはオリジナルでスパイクを作っているような陸上部なら知らない人のいない超有名で超優良店。最近は店舗も増えました。値段は高いですが初心者でも店員が100点の対応で100点の買い物を約束してくれると思います。
もう1つは野球やサッカーも売ってますがやけに陸上の面積の多い中規模店。店員もかなり詳しい人がいるし、なによりラインナップが豊富。海外メーカー品なんかがめちゃくちゃ安く買えたりします。
まあ、検索したらどれのことだかわかると思いますので調べましょう。立川、吉祥寺、町田なら両店舗ともありますので東京の人ならそこに行けば陸上に関しては全部揃います。

・ちょっと小さいくらいがベストサイズ!!

非常に大事なことだけどあんまり教えてくれる人がいないポイントです。
スポーツ用品店なんかだと『余裕があるほうがいいですよ』って言われることもあります。サッカーや野球など、他の競技のスパイクはは若干余裕があるくらいがいいとされているのですが、陸上ではこれは必ずしも正しくはありません。
陸上のスパイクはダッシュする瞬間にできるだけパワーロスが少ないものが良いため、ブレがないサイズ、つまりすこしきつめのサイズを選ぶのが基本です。

陸上のスパイクはちょっときついくらいがベストサイズ
と思ってください。

これは陸上競技が他の競技に比べると競技時間が極端に短いためです。サッカーや野球では一度スパイクを履いたら練習が終わるまで2時間くらいずっと履きっぱなしですが、陸上は練習中でもメニューの合間にシューズを脱ぎます。
また、陸上のスパイクはピンが地面に刺さるため、ほかの競技と比べてグリップが桁違いです。サイズが大きいと靴のなかで足がずれて皮が剥けたり捻挫や膝を痛める原因になります。
大きめのサイズにしないと不安かと思いますが、初心者向けのスパイクはあらかじめゆったり目に作ってあるため、あんまり心配しなくて大丈夫です。ただし、極端に小さいサイズで履いただけで足が痛くなったり痺れたりするようなサイズはで小さすぎます。限度はあるし、成長期であればたしょう大きいのはしかたない。

購入時のポイント着の時は足がむくんでいるので、若干きつめだったとしても実際に履くときには余裕ができます。購入時にはむくみも考慮しましょう。
また、初心者向けのスパイクは足型がゆるめに作られています。

・初心者向け・中級者向け・上級者向けに分かれている

反発の大きさや耐久性によって、初心者向けのモデル、中級者向けのモデル、上級者向けのモデルに分けられています。基本的には初心者は初心者向けか中級者向けを選びましょう
中級者向けといっても、高校生までの部活生をメインターゲットに開発されています。耐久性やクッション性はぜんぜん問題ありません。

初心者向けのメリット・デメリット

・土でも使える
・値段が安い
・乱暴に扱っても壊れない
・反発が弱いため速く走れない
・足入れがダル

・重たい
・見た目がダサい

中・上級者向けのメリット・デメリット

・ラインナップが豊富で自分に合ったシューズが選べる
・反発があって速く走れる
・足入れがタイト

・2年くらいでヘタってくる
・値段が高い
・土では使えない

上級者向けは速く走ることだけに特化したモデルです。初心者が練習で使えるようなものではないし、見た目も値段も派手なので間違えて買うことは無いと思います。

・専門距離によってスパイクが違う

サッカーや野球とちがい、陸上のスパイクはショートスプリント向け、ロングスプリント向け、中距離・長距離向け、跳躍向けと、種目ごとに専用のスパイクがあります。
初心者向けスパイクはラインナップがないため、関係ありませんが、中級者向け以上のスパイクを選ぶのであれば専門の距離に応じたスパイクを選びましょう。
短距離用の中級向けモデルならどの種目でも使えるので1足持っておいて損なし。

ショートスプリント向けの特徴

・超高反発の設計
・とにかく軽い
・傾斜が強い
・かかとは着かないような形状
・クッション性が低くて脚への負担が大きい

ロングスプリント向けの特徴

・反発はそこそこ
・けっこう軽い
・傾斜はあまりない
・かかとで着地しても大丈夫
・クッション性があって足に優しい

・鉄則!!ミズノ・アシックスから選ぶべし!!

とりあえずミズノとアシックスから選びましょう。両メーカーの製品であればなにを選んでも失敗はありあません。ナイキやアディダスのスパイクは陸上界ではクセがあるものとされています。どうしても外国製が欲しければ2足目以降に考えましょう。

・上級者向けは筋力がないと怪我する?

上級者向けのスパイクについては、筋力が少ない初心者が履くと怪我の原因になると言われています。実際のところちょっと履いたくらいじゃあんまり関係ありませんが、上級者向けのスパイクは軽量・高反発に特化しているので負荷が高いのは確かです。最初のうちはそれほどまでのスペックは必要ありませんので、初心者~中級者向けのものを選んだほうが良いでしょう。
逆に言えば初心者用は怪我しにくいということになるかというと全然そんなことはない。初心者向けモデルもそれはそれで怪我しやすいです。ある程度の筋力がつくまではスパイクは履かずにシューズのほうがいいと思います。

・土トラックの練習ではスパイクなんかいらない(持論)

土とオールウェザーでは走る感覚がまったくが違います
そのため、土の練習ではスパイクを履いてもあんまり意味ありません。練習が土なのであればランシューで十分です。1足しか買わないのであれば、試合で使えるようにオールウェザー用を買うことをオススメします。試合用と練習用で2足買うなら何でもいいと思います。
っていうか、兼用スパイクで走ってもぜんぜん速くならない!!
田舎で競技場も土であればしょうがないですが、今どきタータンじゃない競技場ってかなり少数です。

 

 

超基本的なスパイクの扱い方

・こまめに脱げ!!

陸上のスパイクは速く走ることに特化した装置です。そのため、他の競技のスパイクに比べると快適性は低く出来ています。また、耐久性も低いため、走る時以外はできれば履かない方が良いくらいです。ずっと履いていると足が痛くなることもあります。
特にアスファルトを歩くとすぐに削れてしまうので、水を飲みに行く時などは横着せずに脱ぎましょう。初心者用はずっと履いていても大丈夫な造りをしていますが、最初のうちからこまめに脱ぐクセをつけましょう。
セットが始まる前に履く、ゴールしたら脱ぐ、次のセットが始まる前にまた履く。くらいで良いと思います。

・かかとは絶対に踏むな!!

中学生なんかはよくかかとを潰してますが、スパイクは繊細な道具です。ちゃんと靴紐をほどいて脱着しましょう。

・2年くらいでダメになるぞ!!

スパイクはプレートがヘタってくると買い替えです。たいていは2年くらいが限度でしょう。3年も使うとフニャフニャで終わってます。消耗品だと思って買いましょう。

・ピンもたまには替えたほうがいい

上級者向けでは固定ピンのものもありますが、基本的には付け替えタイプです。消耗品なので年に1回くらいは替えた方が良いでしょう。案外接地の感触が変わります。
800円くらいなのでケチらず替えましょう。

 

ピンの種類

ピンは買った時に付いているものをそのまま使えば問題ありません。消耗品のため、1セットはストックしておいたほうがいいでしょう。ついていたものと同じものを買えば問題ありませんが、一応は長さと形状の規定を知っておきましょう。
取替えにはピン回しを使いますが、これはスパイクに付属していますしバラでも売ってます。
中学校の大会なんかだと、顧問が陸上に通じていない学校では土ピンのまんま大会に出ている選手もかなり多いです。もうこれは誰か教えてあげないとだめ。

スパイクピンに関するルール

以前はピンの先端が平たくなければなりませんでしたが、2013年度からは針状のピンが使用できるようになりました。
ルール的には9mm以下(走高跳・やり投は11mm以下)であればおっけーです。針状のピンは競技場や大会の規定で禁止されていなければ使用できます(ほとんど売ってません)。
が、土ピンでタータンを走るのはご法度です!!

競技会一般規則
スパイクの数
3. 競技用靴の靴底および踵は、11本以内のスパイクを取りつけ
られる構造とする。11本以内であればスパイクは何本でもよい。
〔国内〕 靴底と踵には、スパイクの位置を変えることができるよう
な装置は11カ所を超えてはならない。
スパイクの寸法
4. 競技用靴の靴底または踵から突出した部分のスパイクの長さは
9㎜を超えてはならない。また走高跳およびやり投の場合は、12
㎜を超えてはならない。スパイクは先端近くで、少なくとも長
さの半分は4㎜四方の定規に適合するように作られていなければ
ならない。

平行ピン、土ピン、ニードルピンの3種類

ピンには3種類あります。それぞれ用途が違います。
ルール上はニードルピンの使用が可能ですが、日本ではまだほとんどニードルピンは流通していません。タータンでは平行ピン土では針ピンと考えて良いでしょう。
現在のミズノ・アシックスのピンであればどれでも根本は楕円で、ピン回しには互換性があります。

 

・平行ピン

先っぽが平たくなっている銀色のピン。国産の専用スパイクにはもともとこれが付いている。2段になっている二段平行タイプを基本として、3段や4段になっているタイプもある。ミズノ・アシックスの間には互換性がある。
ミズノは『2段平行』と、ちょっと丸みのある『グリップ』の2タイプがあり、名称は普通に平行ピン。
アシックスは『2段平行』、『平行柱(1段平行)』、『グリップ(3段)』があり、パウピラという謎の商品名で売られている。
ミズノとアシックスの替え用ピンはこのタイプ。9mmまで使用できるが、長いほどヌケが悪くなるため最近は7mm以下が主流。跳躍は長い方がいい。まあ、とりあえずは2段平行の7mmを買っておけば間違いない。

 

注意!!アシックスもミズノも銀色のシルバーピン!!
アタッチメントとの併用は不可!!

・針ピン(土ピン)

初心者用のスパイクにもともとついている、針状に尖がったピン。土ピンの場合はアタッチメントというねじ山保護のパーツをつけて使うため、通常の平行ピンとねじ山の長さが違う。土で使う分消耗は激しい。一般的には長め(~12mm)を使う事が多いが、長いとかなり引っ掛かる。
ミズノは普通にアンツーカ用という名称。
アシックスはランスパークという意味不明な名称。
ミズノは黒色、アシックスは金色をしている

注意!!土ピンは銀色のピンとはネジ山の長さが違うため、アタッチメントを使わずに土用ピンを付けるとスパイクが壊れます!!

アシックス曰く

無題

アタッチメント

アタッチメントというのは、土ピンと一緒に使うネジ山の保護部品のことです。土ピンを使うときには必須ですし、平行ピンでは使用してはいけません。10年くらい前まではチップタータン用に食い込みを良くするためのアタッチメントもありましたが、今はほぼ絶滅しています。
ミズノはアタッチメントと呼んでおり、白いのが土用で山のないタイプで旧タイプ。緑色のが山のあるタイプ。
アシックスはレジナスガードと呼んでいます。

 

また、土ピンは本当に針なので、ピンカバーがあったほうがいいでしょう。スパイク袋が破れます。初心者用スパイクには付属しています。

注意!アタッチメントは必ず土ピンとセットで使用します。銀色の平行ピンでは使用できません!!

特殊なピン

その他のピンとして、かつてあった『アタッチメントと併用するチップタータン用のピン』と、いまでも使っている人のいる『つま先に付けるVピン』があります。
アタッチメントと併用するタイプのピンは、形は平行ピンですがネジ山が長く、土ピンと同じように黒いです。銀のピンと間違えてつけるとネジ山を壊すので気を付けましょう。
Vピンはアシックスのスパイクに取り付けるピンです。全てのスパイクに付くわけではありません。最近は使ってる人あんまりいないかな?
昔は3本の爪みたいになったピンもあったけど消えたなぁ。

ニードルピン

ニードルピンとは読んで字のごとく針状のピン。日本ではほとんど流通していませんが、海外製のスパイクを買うと付いてくる針タイプのタータン用ピンです。土用ピンとの違いは長さとネジ山。このニードルピンはアタッチメントを付けずに使用します
ミズノ・アシックスでは販売しておらず、店舗でも売っていないためネットで買うしかありません。また、かつては国内での使用は禁止されていたため、一部の大会や競技場では使用が禁止されたままになっていることもありますが、今は特に指定がなければ使用出来ます。

注意!ニードルピンは国内メーカー品ではありません。ミズノ・アシックスのスパイクに付ける場合はネジがゆるかったりねじ山がおかしかったりしますのでその場合は壊れる原因にもなります。
また、軟らかくて削れやすい物が多いので、ネジが外せなくなったりもします。使うならそれなりの覚悟と準備が必要です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スパイクの話全然でてこねぇ!!
とここまで読んだ方は思っていることでしょう。
この記事は初心者のオススメスパイクを紹介するための記事ではないのです。
初心者がスパイク選びで心がけることを説く記事だったのです。

まあでもここからはやっとスパイクの話になります。

 

 

 

 

 

 

 

スパイクの種類

サッカーの場合はポジションが違ってもスパイクは変わりませんが、陸上の場合は種目によってスパイクの形や特性が大きく違います。大まかに知っておきましょう。
100、200mを短短やショートスプリント、200、400mを短長やロングスプリントと呼ばれます。
対応距離が短くなるほどスパイクの攻撃性も高くなり、長い距離に対応したものほどスパイクは軟らかく履きやすいものになってきます

オールラウンド用①(初心者向け)

ターゲット:初心者、スパイクを始めて履く人、土でスパイクを使う人

ラインナップは
アシックス:エフォートヒートフラット


ミズノ:ブレイブウィング
シティウスウィング

こんな人にオススメ・スパイクに触れるのも全く始めて
・練習が土のグラウンド
・とにかく安いスパイクが欲しい
・試合はまだ考えていない
・まだ小学生

いわゆる初心者用スパイクで、店員や先輩や先生はこぞってこれを買わせようとすることでしょう。それは怪我の責任を取りたくないから。このラインのスパイクはスパイクの中では最下層。運動靴に針が付いたようなスパイクで、ランニングシューズのほうが速く走れる可能性も高い。
速く走ることよりも怪我をしないことやスパイクに慣れるための構造をしている。試合で使うにはダメだけど小学生が履くならこれで十分だと思う
土での使用を前提に作られているため非常に頑丈だが、プレートが短く反発が無いため速く走るには不向き。っていうか、プレートが分厚すぎてタータンなんか走れない
安さゆえに学校の貸出しスパイクはだいたいがこのタイプのため、中学生が履いている事が多い。オールランドとは言うものの、どの種目でも使えないとも言え、陸上を辞める可能性があるなら安いのでこれでいいかも。本気でやるなら不十分。
もしすでに専門種目が決まっているのであれば中級者向けのものを買った方が良いと思う。
まだ足が出来ていない(筋肉が付いていない)初心者の足型を想定しているため、普通のモデルでもけっこうワイド目に作ってあるため、ワイドモデルを選ばなくても十分ワイド。試着してギューっと紐を締めてみて靴が寄ってしまうようであれば普通の幅のモデルか足入れがきつくなる中級者モデルを選ぼう。
このラインであればミズノだろうがアシックスだろうがどれを選んでも大差ない
初心者用スパイクを卒業して初めてちゃんとした専用スパイクを履いたときに『今までのはいったいなんだったんだろう』っと思うのは通過儀礼だ。

正直いって…
個人的にはお勧めしない。中級者向けでタータンを走るよりも、初心者向けのスパイクに土用の長いピンつけてグラウンドを走ったほうが怪我するリスクが高いと思っているからだ。特に初心者は土の練習であればランニングシューズで十分だし、タータンの練習であればちゃんとしたスパイクを履いたほうがいい。

オールラウンド用②(初級者向け)

ターゲット:100m13秒台まで

ラインナップは
アシックス:ヒートスプリント ヒートラッシュ


ミズノ:ジオバーサス(オールウェザー専用)

こんな人にオススメ・エフォート、ブレイブウィングはなんか嫌だ
・オールウェザーで使いたい
試合に初めて出る
・中級者向けモデルはなんか怖い
・耐久性があったほうが良い

あえて言う。初者ではなく初者向けだ!!
初心者向けよりは速く走ることを意識したモデルで、ここがスタートと言ってもいいだろう。機能的には初心者用と大差は無いが、このラインからは足入れや反発性がスパイクとして最低限のレベルに達している。ランニングシューズよりは速く走れるはず。

初心者が選ぶスパイクとしてはこのあたりがオススメだ

クッション性、安定性が高いので初心者が練習で使い倒すには最適かと思われる。オールウェザートラックでの使用を想定してあるため、反発は最低限確保されている。軽さもそこそこ。
スパイク入門機としての機能がバランス良く仕上がっている。

短短~短長距離用(中~上級者向け)

ターゲット:100m11.5~12秒台、ロングスプリンター、上級者の練習用

ラインナップは
アシックス:サイバーブレード SPブレード

ミズノ: ジオサイレンサージオストリーク

こんな人にオススメ・どれを選べばいいのか良く分からない
・あんまりレベルの低いスパイクは嫌だ

・練習でも試合でも使いたい
・反発のあるスパイクが欲しい

・脚へのダメージは少ない方がいい
・長い距離が走れるモデルが欲しい

初心者が買うには先輩や先生からストップがかかるラインのスパイク。
実際には高校生をメインターゲットとして開発されており、女子選手でも使えるように作られているので、見た目ほどの過激さはない。ある程度練習をしていれば問題なく履ける。特にロングスプリント系のスパイクは非常に軟らかくできている。
かかとの部分はクッションがあり、プレートは軟らかめで、傾斜があまりきつくないモデル群。競技用として使えるレベルのシューズ。当然土では使えない。
一気に専門性が高まって、速く走るためのシューズになる。足入れはキツめになるので必ず試着して足に合うものを選ぼう。このあたりからはミズノとアシックスで違いがでてくる。
反発性を高めつつもクッションがしっかりしていて懐が深いため、粗削りな走りでもグングン前に進めてくれる。オールラウンド的に短距離系のどの種目でも使えるが、専門的に使うのであればロングスプリント系の種目になる。100mで使うにはちょっと軟らかいが、反発は十分あるので高校県大会レベルや女子なら100mでも全然使える。
汎用性が高いので迷ったらこれ選んでおけば間違いない上級者でもこのラインのスパイクに文句を言う人はたぶんいない。
サイバーブレード、SPブレードはロングスプリントなら大学レベルでも対応。

短短距離用(中~上級者向け)

ターゲット:100m11.5~12秒台、高反発が好きな人

ラインナップは

アシックス:サイバーブレード SPブレード

ミズノ:ジオスプリント

こんな人にオススメ・とにかく反発がほしい
・ある程度走り込める脚力がある
・ショートスプリントに特化したモデルが欲しい
・もっとパワーをかけて走りたい
・練習でも使えるモデルがいい

高反発なモデルで、かかとの部分は丸くなっていて接地しない構造になっている。傾斜のきついモデルが多い。軽量性と反発性を重視しているため、足への負担は大きくなる。スピードがでる反面、足や走り方がある程度出来ていないとバテやすく、疲労骨折やアキレス腱痛になりやすい。反発をうまく推進力に変える必要があるが、上級者向けのスパイクに比べれば粗い走りでも対応してくれる。
初心者が履くには耐久性が足りない。
中学のそれなりのレベルから、高校の県大会出場レベルならこのシューズでなんとでもなるが、10秒台を狙うとなるとちょっときつい。
専門種目が100、200mに決まっているならこのラインのスパイクを履いておけば間違いない。
現在、アシックスには短短に特化した中級モデルはない。このあたりなら海外ブランドも検討してもいいかもしれない。

短距離用(上級者向け)

ターゲット:上級スプリンター

ラインナップは
アシックス:JETスプリント


ミズノ:クロノオニキスクロノインクス 9

憧れのトップエンドモデル
プレートが硬く、軽量化されているため非常に速く走れるが、クッションがほとんどないため足への負荷が高く疲れやすい。スパイク自体の耐久性も低いため、最初の1足には向かない。上手に走らないと推進力を発揮できないので、初心者が買ってもうまく使えない。
ここまでくると好みの問題。

こんな人にオススメ・とにかく良いモデルが欲しい
・練習用と試合用を分けている

中・長距離用

ターゲット:800m以上のランナー

ラインナップは
アシックス:コスモレーサーMDコスモレーサーLD

 

ミズノ:クロノディスト ジオスプラッシュ

プレートはやわらかい(というかほぼ無い)ので反発は少ないが、疲れにくいので長い距離を走れる。軽さを重視しているので耐久性は低い。短距離をやるなら買っちゃダメだけど、足に優しいスパイクが欲しい人はこれでもいいかも。

跳躍用

ラインナップは
アシックス:LJ PRO


ミズノ:フィールドジオ LJ

幅跳用、高跳用、三段跳用があり、プレートはめちゃくちゃ硬い。高く跳ぶことだけを考えてに作ってあるので100mとかで使うとピョンピョン浮く。跳躍選手には必須だが、これ1足で短距離もカバーするのはちょっときつい。見た目は初心者用と似てるけど履くと全く別物で、不思議なことにめちゃくちゃ跳びやすい。世界レベルのトップ選手もほぼ同じモデルを履いてる。

投てき用

スパイクではなくシューズ。ピンが付いてないので走るのは無理。槍投げ用と円盤・砲丸・ハンマー用がある。

 

 

 

おまけ

間違いだらけのスパイク選び

こんなふうに選ぶと後悔するという事例集

初心者だから初心者用

初心者用はランシューと変わりません。むしろランシューより重いので遅くなる可能性すらある。スパイクによる恩恵を受けたいならそれなりのやつを買わないと後悔します。というかあんまり意味ないです。練習用と割り切るなら良い。

・中級者だから中級者向け

そんなんだからいつまでたっても中級者。ある程度慣れたらどんどん良いやつ買いましょう。

・まだ種目が決まってないからオールラウンド

色々試して全部しょぼい記録で終わる事になります。オールラウンドでいろいろやるくらいなら、短距離用を買ってそれで他の種目にも出ましょう。どの種目になったとしても短距離用は練習で使いますのでどのみち1足は必要になります。

・練習が校庭だから土用スパイク

練習で速く走れても無駄です。だって大会はオールウェザーですから。試合で使えるスパイクを買いましょう。走りが出来てないのに土で長いピンつけたスパイクで走ると関節に良くない。ランシューで十分です。

・筋力がないから初心者向け

筋トレしないからいつまでも初心者なんです。初心者用のスパイクはスパイクとしては最低レベルのものです。中級者向けを履けるくらいには練習しましょう。

・怪我しないように上級者向けは履かない

怪我をスパイクのせいにしないでください。ちゃんとケアしてれば上級者向け履いたって怪我なんかしませんし、ケアできないなら中級者向けでも怪我します。

結局何を買えばいいのか?迷ったらこれを買え!!

最終的には好きなの買えばいいんですが、ケーススタディ。

・初めてスパイクを買う子供

オススメ

アシックス:エフォート


ミズノ:ブレイブウィング


小・中学生で初めてスパイクを履くという人。陸上を続けるかどうかもわからない。
店員や先生や先輩は『専門種目も決まっていないから初心者用』と言うでしょう。そりゃあそうです。あなたは初心者ですから。おとなしく初心者用を買っておきましょう。ただし、これはスパイクとしては最低レベルのものです。
そんなに高い物ではないので、とりあえずは初心者用を買ってみて、子供が真剣に陸上をやっているようであれば次の年にはもっと上のモデルを買ってあげましょう。

・中学の部活は陸上部に決めたという子供

オススメ

アシックス:サイバーブレード

ミズノ: ジオサイレンサー

何か事情がない限りは3年間は陸上部という人。上と同じく初心者用でもいいでしょう。でも、それでいいのか?もしかしたら3年間それ使うのかもしれませんよ。
今は初心者でも3年生になったら中級者です。初心者用なんか履いてたらいつまでたっても初心者です。それなりにいいヤツかっておきましょう。このレベルのスパイクはヘタってきても練習用に使えます。

・生まれつき足が速くて陸上部に入る人

生まれついての中級者です。ちょっと練習したら上級者になるので最初からそれなりにいいやつ買っておきましょう。基本ができていれば中級クラスの方がかえってスパイクが扱いやすいと思います。

・高校の県大会に出るために頑張っている人

オススメ(アシックス)サイバーブレード、ジェットスプリント
(ミズノ)ジオスプリント、クロノインクス

もはや初心者じゃないのでいいやつ買って頑張りましょう。上級クラスのスパイクは別世界です。

・遅いのに高いスパイク履くのが恥ずかしいという人

オススメアシックス)サイバーブレード、ジェットスプリント
(ミズノ)ジオスプリント、ジオサイレンサー、クロノインクス

誰もあなたのスパイクなんか見てないのでいいヤツ買いましょう。いいやつ買うと速くなります。

・上級者じゃないからと言って中級者用履いてる人

オススメ(アシックス)ジェットスプリント
(ミズノ)クロノブレイク、クロノインクス

そんなんじゃいつまでたっても中級者。ビビらないでいいやつ買いましょう。10秒台の人なんて競技人口の1パーセントもいません。11秒台ならもう上級者用履いても大丈夫。

・幅跳びを始めたい人

オールラウンド用でまかなえると思ったら大間違いです。早く跳躍用を買いましょう。50cm違います。

・大人になってから陸上デビューする人

オススメ(アシックス)サイバーブレード、ジェットスプリント
(ミズノ)ジオスプリント、ジオサイレンサー、クロノインクス

大人は子供と違って時間がありませんので初心者から中級者を経て上級者になるころには死んでます。時間がないぶんお金はあるはずですから練習用の軟らかいやつと試合用の硬いやつの2足買いましょう。
1足だけならサイバーブレードかジオスプリントがいいでしょう。練習量がすくないので、多少負荷の高いモデルでも大丈夫です。

 

 

結局は好きなやつ選べばいいと思います。
なんにもわからないならとりあえず初心者用を買ってください。店員に聞いたら絶対に初心者用勧められます。でも、初心者用だけでは絶対に足りません。半年くらいして慣れてきたら2足目を買いましょう。
そもそもスパイクはヘタってきますので消耗品だと思って後で買い足すつもりで選びましょう。

『体が出来てないのに高反発モデルは怪我する』とは言われますし、実際その通りですが、高反発モデルの方が速く走れるというのも事実です。速く走ればどんなスパイクでも怪我のリスクはあります。
それよりも校庭でスパイク履くほうがよっぽど怪我のリスクは高いと思います。
さすがに最初の1足目に上級モデルはやりすぎですが、試合用と割り切って使えば大丈夫。
高校生であればインクスくらい履けるように頑張りましょう。

上級者でもあえて練習用にオールラウンドを買う人もいます。