ニューオータニのスーパーモンブラン!!3300円のモンブランはスーパーなのか?
スーパーモンブランをご存じだろうか?
ただのモンブランではなく、超モンブランというそのネーミングに違わないだけの品格をもつとされるそのモンブランは、ホテルニューオータニのパティスリー『SATSUKI』で9月1日から販売されている特別なモンブランだ。
ホテルニューオータニと聞けば、日本人であればそれだけで格の高さを想像することだろう。
そのニューオータニがあえて『スーパー』と銘打って販売するそのスーパーモンブランには、はたしてそれに応えるだけの質の高さがあるのだろうか?
今回は
スーパーモンブランをレビューでご紹介
します。
今、一部で話題となっているこの特別なモンブランはいったいどんなものなのか?
これまでケーキを選ぶときにはチーズケーキやショートケーキ、あるいはフルーツ系ばかりに目が行きがちであまりモンブランに興味がなかったという方も、ここはあえてモンブランを手にとってみてはどうだろうか。
スーパーモンブランはこんなスイーツだ!!
まずはスーパーモンブランがどんなものなのか、そしてそのスーパーたるゆえんはどこにあるのかをご紹介して行きます。
スーパーモンブランのスーパーなところ
いつ発売されたものなのかは定かではないが、少なくとも2014年にネットで紹介されている記事を見つけることができる。
ホテル開業40周年の記念事業としてスーパーシリーズが始まったというので、開業40年目にあたる2014年が初回なのかと想像するが、本当のところは知りません。
以降、毎年9月1日に販売が開始され、こんにちに至るまでニューオータニの秋の風物詩としてその名をとどろかせているのが、このスーパーモンブランだ。
販売期間は9月1日から翌年1月末まで。2018年には販売店舗の合計で約20,000個が売れたというのだから、その人気がスーパーであることは間違いない。
まずはスーパーモンブランがスーパーを名乗るだけのその特徴をご紹介しましょう。
ルックスについては後ほど紹介もするが、綺麗な写真が見たければそれぞれニューオータニのHPで確認して欲しい。リンクは張らないので検索してくれ!!
お値段1個で3300円!!
スーパーモンブランのスーパーなところ、なんといってもまずはその値段がスーパーだ。
SATSUKIでは普通のモンブランも販売されているが、その値段は1個700円であり、若干高めではあるもののスタンダードの域だと言えよう。
スーパーモンブランの値段なんと…
1個で3300円だ!!
2014年は1800円だったようで、2015年には2100円、2018年は2300円だったという。いずれも税別だ。
ジリジリと値上げ傾向にはあったようだが、2019年には一気に1000円もの値上げに踏み切ったということで、その自信の大きさが値段に表れている。
ちなみに写真でみる限りでは2018年から特に変わったようには思えない。いろいろと改良が加えられているだろうが、1000円アップはまあ、正直あれだ。
いろいろとこだわりがすごいらしい
3300円もするモンブランだけに、その素材へのこだわりも相当なものだという。
詳しいことはニューオータニのHPを見れば全部書いてあるので省略するが、ざっくり並べるとこんな感じだ。
- 元祖くず餅「船橋屋」の「くず餅乳酸菌(R)」と「豆乳葛」を使用し、「美味と健康」をテーマにしたハイブリッドスイーツ!
- ”奇跡の栗”と称される「利平」や”栗の王様”と呼ばれる「銀寄」、希少品種「人丸」などの和栗の中からパティシエが季節に合った和栗を厳選!
- 青ヶ島の「ひんぎゃの塩」など和栗を引き立てる素材を使用することで絶妙なバランスを実現!
ハイブリッドスイーツ…!?
正直言ってよくわからないが、700円の普通のモンブランよりもこだわって作っているということだろう。
ちなみにこれもこだわりなのかは分からないが、ニューオータニではモンブランは『ケーキ』ではなく『洋菓子』の欄にラインナップされている。
ちょっとデカイぞ!!
こだわりの素材に関しては正直見た目ではわからない。
スーパーモンブランと普通のモンブランとのパッと見でわかる最大の違いはその大きさだろう。
普通のモンブランとの差額2700円分をカバーするほどの大きさの違いではないと思うが、ちょっとだけデカイ。
ちょっとってのも抽象的だが、高さで言えば倍、体積で言えば3倍くらいでかいと思う。ちょっとじゃないかも。
普通のモンブランを一緒に買って並べればわかりやすいのだが、今回はそんな野暮なことはしなかった。その違いは是非店頭ショーケースで比べて頂きたいところだが、ザックリ言えば2まわりくらいデカイ。
モンブランってショートケーキとかに比べるともともとそれなりに大きいものが多いように思うが、一般的な大きいモンブランよりはデカイと思う。
その大きさは↓で紹介しましょう。
スーパーモンブランはこんなルックスだ!!
スーパーモンブランは実際に目の当たりにするとなかなかスーパーだった。
スーパーの名に恥じない丁寧な造り
まずはその造りに注目してみたい。高級スイーツは見た目も大事だ。
2600円分の差額の内の800円分くらいは見た目分だと思う。
たぶん下っ端ではなくてそれなりに修業を積んだ人だけが造ることを許されるのではなかろうか、と想像させるそのルックス、これもまた3300円を払うことで生まれる価値なのだと言えよう。
写真がうまくないのでこんな程度だが、実際は凹凸もはっきりしており、なかなか綺麗だ。
2時間持ち運んだのに全く崩れてはいない。
『綺麗』というのにはいろいろな意味があるが、スーパーモンブランの『綺麗』には2つの意味がある。
1つは単純に丁寧な作業から造り出される『見た目の綺麗さ』だ。これはもう見ればわかる。
そしてもう一つのスーパーモンブランのもつ綺麗は、宣伝の写真と同じものが出てきたという『期待を裏切らない綺麗さ』だ。
ニューオータニのHPで見たあのスーパーモンブランそのものが実際に提供されている。
スーパーモンブランに3300円の価値を生み出しているこの綺麗さは、『バンドのコンサートでCDでいつも聴いていたあの音が生で聴けた』という感動に近いかもしれない。
生で聴くと下手クソでがっかりすることも多いが、CDのラインをキッチリとクリアするバンドは生で聴くとより良いのだ。そういうバンドのライブには価値がある。
見た目より味だろうっていう人もいるかもしれないが、マックのような写真詐欺をしようものなら、翌年にはスーパーシリーズは赤字を叩きだすはずだ。
数年わたって金持ちに支持され、しかも値上げを繰り返しているにも関わらずこのスーパーモンブランが売れている理由の一つに、この『期待を裏切らない綺麗さ』があるのは間違いないだろう。
今風に言えば映える。
チーズケーキよりだいぶ大きい!!
同じくSATSUKIで購入した700円のベイクドチーズケーキとその大きさを比べてみた。
絶対的な大きさに関しては確かにスーパーモンブランはデカイ。
だが、ベイクドチーズケーキにようにスポンジ系のケーキと並べてみるとわかるのはサイズよりもその重量感だろう。
人の感覚と言うのは不思議なもので、みただけでそのものの重さがなんとなくわかるのだ。
実際、スポンジーなベイクドチーズケーキとペーストで構成されているモンブランとを比べると3倍か4倍くらい重さが違う(手で持った感覚調べ)。
700円より3倍くらい重量感があるので、そういう意味では大きさだけでも2500円分くらいの価値があると言えよう。
スーパーモンブラン、その味は?
3300円もするモンブラン、さぞ美味しいのだろうと想像できるが、その実のところはどうだったのか簡単にご紹介します。
スーパーモンブランはおいしい
おいしかったです。
ふつうにおいしかった。
マロンペーストが絶品
モンブランの主役、そして絶対的な基準となるのがマロンペーストだ。
マロンペーストというと、フランス土産なんかでよくあるアンジェリーナのペーストや、家でモンブランを作る(そんな人いんのか?)時に使われるやつ。
砂糖でごまかしているようなペーストは栗きんとんのペースとのように水っぽいものが多く、そういうものだと栗の風味はほぼない。っていうか栗きんとんのペーストは栗ではなく芋で作られる。
マロンペーストはモンブランの味を大きく左右するだけに、これがおいしくなければ無条件でダメなモンブランとなってしまう。
スーパーモンブランでは『和栗』が使用されており、そのなかでもパティシエが厳選したものだけを使用しているというだけあって、このマロンペーストは他のモンブランと一線を画すものがある。
なんというか、上品なお味がするのだ。
口に入れた瞬間にはモッタリとした舌触りでありながら甘さ控えめな印象だが、これが口の中で熔けると、栗をそのまま食べているかのような栗の風味が広がる。
じゃあ栗そのものを食べれば良いじゃんと思うところも多少はあるのだが、栗の美味しいところだけを抽出して濃縮したような風味と余韻が感じられるのはペーストならではだ。いわゆる雑味はない。
実際に栗を食べるよりも栗を食べた感があるのではないだろうか?
モッタリ系でありながら甘さ控えめでとってもおいしい。
甘露煮と塩とタルトが良いバランス
厚いペーストで覆われたモンブランだが、食べ進めると中身が出て来る。
断面図はニューオータニのHPでみてもらえばいいのだが、中にはクリームと栗の甘露煮とモチとあんこが入っており、それらがサクッとしたタルトの上に乗っている。
まずは塩だが、ペーストの上になぜかひんぎゃの塩という塩がふってあるのだが、これが以外にも合う。重たいペーストを引き締める絶妙な塩加減。
そして中に入っている甘露煮は『栗そのもの』という印象だったマロンペーストよりもむしろすっきりとした味わいだ。
そしてタルトはサクっとしていながらもペーストの重さに負けない甘みがあり、このバランス感は3300円ださないと得られないのではないだろうか。
モチはいらんかな
基本的にとってもおいしいスーパーモンブランですが、中に入っているモチは要らない気がする。
スーパーモンブランの『ハイブリッドスイーツ』という謎の触れ込みだが、これは「船橋屋」というお店の「くず餅乳酸菌(R)」というモチが中に入っていることに由来している。このモチ、食べると善玉菌が増えて体にイイらしいのだ。
まあでもモンブランのなかにモチが入っている必要はないかと。
味があるわけでもないので食べにくいだけかな…
3300円分のおいしさがあるのか?
普通のモンブラン700円に対してスーパーモンブランが3300。その差額は実に2600円だ。
『スーパー』の名には2600円分もの価値があるのだろうか?
おいしさという点で評価すれば、
3300円出しても食べたくなるだけのおいしさがある
と思う。
ここではあくまで『おいしさ』で評価する。
3300円で年1なら買ってもいいかな
スーパーというだけあってモンブランを超越したおいしさがある。
スーパモンブランのおいしさの1つはスイーツとしての完成度の高さだ。
おいしい栗ペーストとおいしいタルトを組み合わせただけではこれだけの味を出すことは出来ない。3300円だけあって、やっぱりここにはパティシエの技術、あるいは心意気というものを感じる。
頻繁に買える値段ではないが、年に1回、秋の季節ものとして贅沢のために買うのには、決して贅沢すぎるほどではない。
3300円のものを食べているというおいしさ
3300円は非常に高いが、『おいしいもの』を食べようと思うとそれなりの値段はするものだ。居酒屋でエサみたいなもの食べてもなんやかんやで3000円くらいはするし、同じくニューオータニに入っている寿司の『久兵衛』であればランチの一番安いメニューでも4000円だ。
3300もするモンブランを食べているんだという気持ちになれるだけのおいしさはある。
スーパーモンブランを比較
スーパーモンブランをサイバーブレードと比較します。
大きさを名作スパイク『サイバーブレード』と比較
スーパーモンブランの特徴の一つである大きさだが、普通のモンブランを買って比較するようなことは野暮(お店の人に「比較するのかな?」って思われるのが恥ずかしい)と思ったので、700円モンブランと比較することはしない。
そのかわりに、アシックスのサイバーブレードと比較してみました。
サイバーブレードと比べるとモンブランは小さい
ショーケースで他のケーキと並んでいるスーパーモンブランはかなり大きく見えた。実際、チーズケーキと並べても大きいと思う。
これは当たり前のことかもしれないのだが、サイバーブレードと比べるとその大きさはかすんだ。
参考までに書いておくと、サイバーブレードは27.5cmと大きめながらも男子では一般的なサイズだ。
中級者向けスパイクということもあって、アッパーは薄くできており、スニーカーなんかと比べるとかなりシュっとしたフォルムであろう。
そんなサイバーブレードであっても、やはりモンブランと比較してしまうと相当大きいということがわかる。
スーパーモンブランもベイクドチーズケーキ同じように見えてくる
サイバーブレード、スーパーモンブラン、ベイクドチーズケーキの3つを並べて観て気が付くのは、サイバーブレードが大きいからかスーパーモンブランもベイクドチーズケーキもほとんど大きさが変わらないように見えてくるということだ。
繰り返すが、スーパーモンブランはケーキのなかではかなり大きい。
一説には普通のモンブランの約3倍の大きさがあるということで、皿に乗せてみてもやはり第一印象は『デカイ』なのだが、それは結局のところケーキという枠でみた場合にデカイというだけだった。
チーズケーキ、モンブランという2つを並べるたときには大きくみえたスーパーモンブランだったが、サイバーブレードと比べてしまうと結局はただのケーキなのだ。
コスパはサイバーブレードの方がイイ
ケーキとスパイクなので直接の比較は難しいが、スーパーモンブランは食べてしまえばそれまでだ。大きいので1度に一人で全部を食べると言うのはなかなかキツイものがあるのだが、それでも3300円が胃に消えてしまうという感覚がある。
一方で、サイバーブレードは1万円前後と値段はスーパーモンブランの3倍くらいではあるものの、長ければ5年は現役で使える。
サイバーブレードは短距離からロングスプリント、練習から試合までいつでも使えるスパイクだけに、古くなっておいしいところをすぎても使えるという点でもサイバーブレードはコスパに優れていると思う。
どちらか迷ったらサイバーブレードを買うべきかもしれない。
3300円という値段は妥当か?
『3300円のモンブランは高い』私はそう思うし、ほとんどの人がそう思うでしょうう。
では、この値段は『スーパーモンブランの値段』としては妥当なのだろうか?
高級スイーツとしては高くはない?
3000円位するスイーツの代表はやはりチョコレートだろうと思う。
たとえばピエールマルコリーニやデルレイといったいわゆる有名ショコラティエの展開するパティスリーではパウンドケーキなんかがだいたい同じくらいの値段だ。
ショコラティエのチョコレートが8個で3000円とかそういう値段であることを考えると、これだけ大ききくて味わいも深いモンブランが3000円であることは、それほど高額というわけではないのかもしれない。
ホールケーキだと思えばそんなに高くない
スーパーモンブランはホールケーキではない。
注文すればホールのスーパーモンブランもあるらしいのだが、いくらするのか知らないし、一生買うことは無い。
スーパーモンブランは繰り返しになるがケーキとしてはけっこう大きいし、ペースト主体なので重量感はかなりある。一人で1つを食べるにはちょっと大きすぎるというサイズだ。
2人で分けてもけっこうなボリュームがあるくらいのサイズだと思う。
1個で3300円もするわけで、たしかにこの値段はなかなか勇気のいる金額だ。
しかし、コージーコーナーとか不二屋で売っているホールケーキ、いわゆるデコレーションケーキは4号という小さいサイズで2000円くらいするし、大きいサイズなら4000円くらいでもまったく珍しくない。ちょっと高いところだと5000円位は普通にする。
『4号のデコレーションケーキを2000円でかうか、でかいモンブランを3300円で買うか』という二択であれば、3300円のモンブランも特別高いものではないのかもしれない。
ちょっと贅沢くらい。
3300円分の特別感はある
『3300円のケーキを食べている』っていう特別感は間違いなく味わえます。
無駄遣いであることは間違いないですが、たった3300円でニューオータニのあの高級な緊張感を味わい、そしてかなりおいしいモンブランを食べるというその非日常感が得られるのであれば、決して高くはない。
たった3300円で金持ちになった気分になれるのは間違いない。
3300円分くらいの味はする
前述しましたが、スーパーモンブランはおいしいです。
世の中、金を出せばおいしいものはいろいろ食べられますが、スーパーモンブランは比較的安くかなりおいしいものが食べられると思います。
それこそ高級チョコレートなんかよりもよっぽどおいしいと感じられると思います。
大きさはさておき、『おいしいから3300円なんだよ』って言われてもまあなんとか納得できるくらいの味です。
正直、2300円が適正価格だよ!
2018年のスーパーモンブランは2300円で販売されていたそうです。
とってもおいしくて非日常感が手に入るスーパーモンブランですが、3300円払ってまで食べたいかって言われるとかなり微妙です。
去年までの2300円であればかなり満足度は高いでしょうが、3300円はハードル上がりすぎ。
評価としては、もし2300円であれば『毎年1回オススメ!!』なのですが、3300円だと『これはこれで悪くない!』とう感じでしょうか。
さすがに高すぎて人に勧められるようなものじゃないかな。
ちなみにエクストラスーパーシリーズもあるよ!!
今回は『スーパーシリーズ』の中のスーパーモンブランをご紹介しましたが、このスーパーシリーズには他にスーパーチーズケーキやスーパーメロンショートケーキなど9種類が展開されています。
それぞれ1000円からで、スーパーチョコレートミルフィーユは2000円。
スーパー黒豆カン1100円って高いんでしょうか?
スーパーシリーズでも十分高いのですが、さらに上の
『エクストラスーパーシリーズ』
もあるのです。
このシリーズもどれもデカイというか背が高いです。このうちのエクストラスーパーメロンショートケーキに至ってはなんと3分の1個分ものマスクメロンが使用されていて、お値段3800円。
もう高いんだか安いんだかよくわかりません。
スーパーモンブランはオススメか?
3300円もするモンブラン。
そのおいしさには目を見張るものがありました。そしてボリュームは文句なし。
一見すると高額なスーパーモンブランですが、コスパという点では悪くないと思います。しかし、オススメできるかと聞かれると何とも言えないところかもしれません。
人生で1度は食べて損は無い!
モンブラン好きなら迷わず食べろ!!
これが今回の結論です。
全然陸上関係ない!!
ニューオータニは永田町や赤坂見附駅からすぐですので、新国立競技場に行った際には多分タクシーで10分位で行けると思います。是非立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
ってことでいいでしょうか。
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