【20ｍｍオーバー】24年11月以降使えなくなるスパイク

2024年1月9日スパイク, 厚底問題

2024年11月1日から厚底に関するルールが変更になって、
トラックでは20ｍｍを超えるシューズ（スパイク）の使用が出来なくなります！
中・長距離、三段跳の選手には重要なルール変更となるので、ちゃんとおさえておきましょう。知らないと失格になるぞ！！

ってことで今回は
24年11月から規程変更で厚さは【20ｍｍ≦】に統一！
中・長距離と三段跳びでは使えなくなるスパイクがあるから注意！！
をテーマにご紹介。

厚底に関するルールについては当ブログでも何度も取り上げていますがザックリおさらいすると、従来はシューズの厚さは800ｍ未満は20ｍｍ以下、800ｍ以上と三段跳びは25ｍｍ以下までという規制がありました。つまり、使えるシューズは基本的には20ｍｍまでで、中・長距離と三段跳びだけ例外的に25ｍｍまでOKだったということ。
んで、24年11月の変更で、800ｍ以上と三段跳びも含めて全ての種目で厚さがは20ｍｍまで統一されます！！
（今回の変更はトラックとフィールド種目に関する者で、ロードレースはこれからも40ｍｍまでOKです。）

今までOKだったのに24年11月以降はNGになるスパイク一覧

厚底規定が変わるのは何回もやっているのでいいとして、厚底規定の変更で今まで使えていたのに使えなくなるスパイクがあります！
今まで使っていたスパイクが来シーズンからNGになって試合に出られないってこともあるので注意が必要です。

今回のルール変更で使えなくなるスパイクはこちら↓

今回のルール変更でOKからNGになるのは【20ｍｍ≦厚さ≦25ｍｍ】のスパイクです。
問題なのは三段跳び用。
ミズノのフィールドジオAJはもともと20ｍｍ以下なので継続使用出来ますが、アシックスとナイキの三段跳びスパイクはNGに変わります。アシックスは『ソニックスカイプロ』に移行していますので現行ならOKですが、ナイキを使っていた人は買い替えが必要です。

また、中・長距離用でが、アシックスのメタスピードLD（初代）とニューバランスのLD-Xが使えなくなります。
ややこしいのですが、後継の『メタスピードLD２』は20ｍｍ以下なのでOKです。ダメなのはLDの「無印、0、LE」の3モデル。

シューズは「超薄底」もほぼ全滅！トラックはスパイク必須

今回の変更に伴って、シューズはほぼ全滅です！
ソーティマジックRP６→NGに
ウエーブデュエル３→NGに
ウエーブクルーズ→NGに
このあたりの「超薄底」の代名詞的シューズですら全滅。前に調べたときにはウエーブクルーズジャパンだけは20ｍｍ以下になっていましたが、やっぱりNGになってました。

現実的なところでほぼ唯一OKなのはアシックス『ハイパーレーサー』くらいです。

あとミズノ『デュエルフラッシュ』

ハイパーレーサーとデュエルフラッシュはそれぞれのメーカーが20ｍｍルールを見越して部活生向けに作ったと思われるモデルで、レースモデルというよりもトレーニングモデルに近いシューズです。記録を狙うならスパイクを履きたいところ。
1500ｍや5000ｍでスパイクでは負荷が高すぎるっていう選手はハイパーレーサーを履くしかないような状況。実質的にトラックではスパイクが必須と考えた方が良いと思います。

 

フィールドでは厚底スパイクはそもそもNGだから気を付けて

今回の話とはちょっとずれますが、今回のルール変更とは関係なくフィールドではそもそも厚底スパイクはほぼNGです。
厚底じゃなくても『SPブレード』とか『ソニックスプリントエリート』もフィールドではNGです。っというのも、フィールドでは前足部がかかと部より厚いとフィールドではNGっていうルールがあるんです。

フィールドの基本的なルールとしては
①20ｍｍより厚いとNG
②前足部がかかと部よりも厚いとNG
この2点。たとえ薄くても前足部の方がかかとよりも厚いスパイクはフィールドでの使用はNGなんです。
高校生だとSPブレードで幅跳びにでることがあると思いますが、失格です。

 

【まとめ】24年11月1日からが20ｍｍ以下のシューズ・スパイクしか使えない！

今回は、いよいよ24年11月に迫った厚底ルールのおそらく最終版についてのお話でした。
24年11月からは20ｍｍ以下のスパイクしか使えなくなる！

短距離はもともと20ｍｍ以下なので変更はありませんが、三段跳びと中・長距離のスパイクではOKからNGになるスパイクやシューズがけっこうあるので注意してください。
三段跳びではフィールドジオAJ、ソニックスカイプロは継続して使用OKです。
旧型のアシックストリプルジャンププロ３やナイキを使っている場合には買い替えが必須ですので注意しましょう。

シューズに関しては、トラックではシューズはほぼ全滅です。
ソーティマジックやウエーブクルーズでもNGなので、スパイクが必須になったと考えた方が良いです。
アシックスは『ハイパーレーサー』、ミズノは『デュエルフラッシュ』っていう20ｍｍ以下のトラックでも使用OKの新作シューズを今回の変更に合わせて（？）リリースしていますので、中・長距離選手でスパイクに不安があるっていう選手はハイパーレーサーかデュエルフラッシュで試合に出ましょう。これなら失格になりません。

そんなわけで、24年11月に迫ったルール変更についてご紹介しました。
ルール的には今回が最終的な変更になるとは思いますが、実はまだちゃんと決まっていないところがあります。
それは、中学生や一般の大会では厚底に関してはどれくらいまで許容するのか？っていうポイント。
トップ層の大会では厳しくする一方で、アマチュア層の大会では厚底の扱いゆるくするってことのはずでしたが、まだ『一般レベルのレース』でこの規定を厳密に扱うのかについては日本陸連から案内はされていないと思います。（すでに案内があったら教えてください）

全中やインハイは20ｍｍ以下になると思いますが、場合によっては記録会では25ｍｍであっても公認されるかも？
その辺についてはもうちょっと詳しく分かり次第、ご紹介します。