【世界リレー】個人的感想とこれからの展望

世界リレー

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世界リレーが2019年5月11~12日、横浜国際総合競技場(日産スタジアム)で開催されました。私も2日目には現地観戦しまして、それなりに楽しめました。
そんな世界リレーの個人的感想と、世界リレー後、ドーハに向けた展望です。

 

 

 

世界リレー、グダグダはそんなもん

放送は本当に最悪だった

1日目は家でテレビ観戦していました(前半はBS、後半は地上波)。個人的に全然面白くなさそうだと思っていた1日目からゴールデンタイムの地上波で放送するあたり、『今回の世陸にはTBSもけっこう力を入れるのかな?』なんて思いもしました。
結果、放送はグダグダでなぜか1日目の決勝2種目を放送せず(両種目とも日本がメダルを獲得する)、びっくりするくらいダメダメでした。

世界リレーはガチじゃない

放送の質が悪かったこととは別に、世界リレーを世界陸上の前哨戦のように扱ってしまった事もまた今回のテレビの問題だったと思います。

世界リレーは世界陸上よりぜんぜんゆるい

世界リレー自体のゆるさというか、適当な感じはあんなもんです。入場の時にポーズとるやつも前々回だかの世界リレーから導入されたんだったと思います。
世界大会であるにもかかわらず、運動会的なゆるさをもっているのが世界リレーの魅力。ブラジルが4継で優勝したのには驚きましたが、実力のある選手からしたら5月に開催されるリレーの大会で頑張って走る必要なんて全然ありませんので、アメリカとジャマイカが手を抜いてくるのは最初からわかっていたこと。
にもかからわず、世界陸上の前哨戦的な感じの放送はちょっとミスリードだったと思います。
例えば、バトンパスに関しては4継以外の種目では日本を含めてほとんどの国がめちゃくちゃだったと思います。それもそのはず、あんまり練習してないから。

決勝より予選が大事な試合だった

4継とマイルは決勝に残れさえすれば世陸ドーハへの出場権が与えられます。1日目の予選でバトンミスが目立ったのは、とにかく予選を通過したいチームが多かったから。予選さえ通っちゃえばあとは余興です。
そんなこともあって、ブラジルが優勝したんでしょう。そんへんの事情を考えずにリレー新時代の幕開けと思うのはちょっと違う。もちろんブラジルがいい走りをしたのは間違いありませんが。

メインは翌週のダイヤモンドリーグ上海

翌週の5/18にはダイヤモンドリーグ第2戦が上海で開催されます。国際陸連的にもダイヤモンドリーグ上海に良い選手を集めたいところ。
有力国からしたら出場してちょっと頑張れば世陸ドーハのリレー出場権をとれる世界リレーがお隣の横浜で開催されるのであれば、世界リレーとダイヤモンドリーグの2戦をからめて2週間の遠征が組みやすい。ダイヤモンドリーグの調整でリレーを走るのも悪くない。
そんな事情のある大会です。世界リレーは格式は高いけど、おまけ。
ダイヤモンドリーグのエントリーをみるとエグいです。
100mではエントリー9名全員が9秒台、アメリカのコールマン、ノアライルスの次世代エース2人がエントリー。
400mは4人が43秒台。
このまんま世界陸上の決勝スタートリストでもおかしくないメンバーです。

DL上海100mエントリーリスト

選手 PB
COLEMAN, Christian 9.79
LES, Noah 9.88
ESCOD, Reece 9.94
RODGERS, Michael 9.85
MBINE, Akani 9.89
SU, Bingtian 9.91
ACEY, Tyquendo 9.96
E, Zhenye 9.97
NG, Isiah 9.92

DL上海400mエントリーリスト

選手 PB
N, Nathon 44.13
BLOOMFIELD, Akeem 43.94
CHERRY, Michael 44.66
EWO, Paul 44.43
GARDINER, Steven 43.87
RLEY, Fred 43.70
KWALA, Isaac 43.93
STROTHER, Nathan 44.34
APLIN, Bralon 44.38

世界リレーで良い走りをしたって金になりませんが、ダイヤモンドリーグは賞金レースです。そのへんの感覚は日本人にはイメージしにくいですが、海外勢はプロ選手が多いのでシビアなんでしょう。
ダイヤモンドリーグまでのレベルにない選手は大阪のゴールデングランプリで小遣い稼ぎ。

日本陸連、なめられすぎ

イベントのオーガナイザーがどこなのかよくわかりませんが、日本陸連なめられすぎ。
例えばチケット販売。国際陸連のつくった怪しいスッカスカなサイトからしかネットでは買えず、買おうとして画面を勧めると怪しげな登録を住所まで入力してやらないといけない。普通の人はこんな怪しいチケット買いません。
翌週の練習に位置付けられ誰も本気で走らない大会を担がされて『世界と戦う日本チーム』を演出させられる日本陸連。しかもTBSの放送はメチャクチャ。
たしかに日本の陸上のレベルはまだ世界のトップには及ばないけど、もし、日本陸連に強化したい、陸上を普及させたいという気持ちがあるのであれば、もっと強く出ないとダメ。

 

なんやかんやで生観戦はおもしろい

ガチでやってないとわかっていれば納得できる大会です。
なんやかんや言いながらも、世界のトップ選手達の走り生で観ることのできる貴重な機会。生で観る価値のある大会でした。

生観戦の面白さ

陸上を生で観る面白さをご紹介。

ウォームアップエリアがエグい

客数が少ないこともあってウォームアップエリアは良く見えました。ちょっと早めに会場について、ウォームアップエリア(サブトラック)を眺めているだけで別次元の動きを観ることができました
ウォームアップエリアを観て楽しめるのも、出場選手の多いリレーならでは。

生トップ選手は体がすごい

テレビで観てもムキムキマッチョな短距離選手。生で観ると芸術のような体つきです。
普段生活していて日本では絶対に出会わないレベルのマッチョたち。

走るのが想像の2倍くらい速い

世界レベルの速い人が走るのはどれくらい速いかなんとなく想像着くと思いますが、実際に生で観ると想像の2倍くらいの速さで走ってます。マッチョが一瞬の接地で飛ぶように駆け抜けていくその迫力はテレビでは絶対にわからないものがあります。
400mはそんなに速くないです。

観戦位置はどこが正解だったのか?

メインスタンド、コーナー、バックスタンドのどの席が正解だったのでしょうか?

3コーナー入口で観戦してみた

4継の3走スタート付近で観戦してみました。マニアなら楽しめる場所です。
例えば中国4継の3走といえば蘇炳添で、今回も彼が3走でした。
あとは4×200mの南アフリカのアンカーはシンビネ。
待機しているこれらの選手を観ることができる3コーナーは、マニアにはオススメな場所だと思います。

 

 

 

 

 

 






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