【織田記念2021】男女ハードルで日本新記録!!
4月28日、第55回織田幹雄記念国際陸上競技大会が広島で開催されました。昨年はコロナで中止されたのですが、今年は5000人の観客を入れての開催となりました。
客席はかなり密だったのでアウトな気がしますが、陸連はそんなもんです。
で、この大会で男女のハードル種目で日本新記録が誕生!!
日本選手権、そして東京五輪に向けてかなり期待できるけっかとなりました。
男女ハードルで日本新記録!!
男子110mHで金井選手が13秒16!!
13秒32が五輪標準記録となっている男子110mH。
現日本記録保持者の高山選手は大会直前に足の状態が良くないとのことで欠場しましたが、元日本記録保持者の金井選手と泉谷選手が出場しました。
18年、20年の日本選手権チャンピオンの元日本記録保持者の金井選手が1台目からリードを奪い抜け出すと、そのまま他の選手から体一つ分リードしてレースを展開。
金井選手は13秒18の速報タイムでフィニッシュ、13秒16の日本新記録をマークしました。
この記録は今シーズン世界3位となるかなりの好記録。2019年のランキングでも世界7位に相当します。
世界歴代では55位、100mでは9秒93くらいに相当するかなりの記録です。つまり、東京五輪でメダル獲得もあり得るタイムです!!
雨で地面が濡れたコンディションにもかかわらず世界トップレベルの日本新記録更新となり、自身出るも想像以上に記録が出たとコメントしています。
2着の泉谷選手もハードルを5台くらいぶつけながらも13秒33でPBを更新し、日本選手権での標準突破を期待させる走りでした。ちなみに13秒33は19年で世界19位、今季世界7位です。
女子100mHで寺田選手が12秒97!!
五輪参加標準記録は12秒84と日本記録よりかなり速い100mH。日本記録保持者の寺田選手、20年の日本選手権チャンピオンの青木選手らが出場しました。
110mHの日本記録が出た直後に行われ、日本記録への期待がかかった決勝レース。寺田選手が期待に応えました。
3台目までは寺田と青木が並ぶ展開となったものの、そこから青木は集団に飲み込まれ、男子と同じように寺田が一人抜け出しました。
速報タイムは12秒97、正式記録は12秒96の日本新記録!!
自身のもつ日本記録を0.01更新しました。
有力選手も続々登場
男子走り幅跳び
走り幅跳びでは城山、津波、橋岡らの有力選手が出場しました。
日本大学から富士通に進んだ橋岡選手が2本のファールののちの3回目に安全に踏み切りながらも7m97を記録。ファールが先行したことで記録を狙いにくい状況ではありましたが、その自力を見せつけました。
5回目には小田選手が追い参ながら7m98で1cm差のトップに立つと、以降橋岡はファールが続き小田選手の優勝となりました。
橋岡選手は大きく8mを越えるような跳躍をしながらも5本のファール。
男子100m
日本選手権を彷彿とさせる顔ぶれとなった男子100m。出雲で10秒04をマークしている小池選手が今シーズン好調で、肺気胸で欠場が続いていた山縣選手も出場し、各有力選手が予選では悪天候の中10秒3~4で通過しました。
決勝では序盤は多田と山縣が良く、中盤からは山縣が大きく抜け出して10秒14でフィニッシュ。
五輪標準を突破している小池、桐生を抑えて山縣選手が復活となりました。山縣選手が五輪代表になるにはまずは10秒05を切ることが必要ですが、実現すれば3大会連続の代表となります。
2位は小池(10秒26)、3位は桐生(10秒30)、4位は多田(10秒32)と続きました。
女子やり投げ
62m88のPBをもつ佐藤選手が出場し、1本目に61m01をマークしてそのまま優勝。2本目には60m11をマークしています。
61m01は今季世界12位で、20年だと世界19位相当、19年だと世界36位相当の好記録です。
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