【走り高跳び】ムタズ・エサ・バーシムはどんな選手?~東京五輪有力選手をご紹介~

2020年東京五輪, マニアックな競技解説, 五輪・世陸

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東京五輪で陸上をみてそのおもしろさを知る人もいるはず!!そして陸上は選手を知っているかいないかで楽しみ方も変わってきます。
現在の陸上にはレジェンド級の選手が数名いて、東京五輪でも世界記録や歴史に残るような記録が期待されています。そんな選手をいろいろとご紹介していきますので、知っていれば東京五輪の陸上競技をより楽しめるはず!!

ってことで今回は
走高跳のエタス・エサ・バーシムはどんな選手?
をテーマにご紹介。長いこと世界記録が更新されていない走高跳において、もっとも記録更新に近いのがこの選手です!!

 

 

バーシムは高跳びのレジェンド選手


画像:WAより引用

選手名:エタス・エサ・バーシム
生年月日:1991年6月24日
身長体重:192cm、65kg
国籍:カタール
種目:走高跳
PB:屋外2m43(世界歴代2位)、室内2m41(世界歴代4位タイ)
主な戦績:五輪(ロンドン3位、リオ2位)、世陸(モスクワ2位、ロンドン優勝、ドーハ優勝)

バーシムはカタールの走り高跳び選手で、身長は192cmといわれています(wikiでは189cm)。
体重は65~70kgくらいですので、高跳び選手らしくヒョロ~っとした印象の選手。弟も走高跳選手で2m28のベストをもち2020年のU20アジア選手権で優勝しています。
バーシム自身はU20では世界歴代11位タイの2m31の記録を持っており、20歳ではすでに2m35を跳んでいます。
もち記録が良いわりには国際大会での優勝経験は少なく、優勝は世陸2連覇があるのみで五輪ではいまだ優勝がありません。そのため、東京五輪では優勝を狙っており、テスト大会にもエントリーするなど力が入っています
30歳で迎える東京五輪は選手としてピークかそれを越えたくらいのタイミングであるため、東京五輪がバーシムにとってベストな状態で臨める最後のチャンスとなるでしょう。次回の五輪でも最前線にいる選手ではあると思いますが、2m40レベルで優勝を狙うなら今大会が最後かも。

 

バーシムのすごさはどんなとこ?

走高跳の世界記録はソトマヨル(キューバ)が1993年にマークした2m45
ドーピングではないといいますが、この時代の記録は多くが抹消されていて、30年近く破られていないこの記録もまた多くの人が疑っています。が、いまのところこれはクリーンということですので、バーシムはこの伝説的な世界記録まであと2cmと迫っています。
バーシムの自己ベストは2m43(世界歴代2位)。
ちなみにサッカーのゴールの高さが2m44ですので、ちょうどゴールを飛び越えると思うとヤバい。
そしてバーシムのすごいところは長年好記録を出し続けているところにもあります。
年別のベストは以下の通り

バーシムのシーズンベスト

年齢 記録 備考
2021 30 2m25 シーズン前
2020 29 なし  
2019 28 2m37  
2018 27 2m40  
2017 26 2m40  
2016 25 2m40  
2015 24 2m41  
2014 23 2m43 自己ベスト
2013 22 2m40  
2012 21 2m39  
2011 20 2m35  
2010 19 2m31  
2009 18 2m06  

はじめて2m40を跳んだのが2013年で、その後2018年まで7年連続で2m40を超えています。
2019年は2m39がベストではあるものの、この年には世陸ドーハで2m37を跳んで優勝しています。

スムーズな跳躍がバーシムの特徴

バーシムのPBである2m43の跳躍はこちら↓

高跳びの選手はみんなバネ人間でバーシムもまたバネ人間です。当然はさみ跳びで2m跳んだりする超人なのですが、バーシムの特徴は『スムーズな跳躍』にあります。
他の選手は助走の内傾をもっとハッキリしていたり、踏切りでもっとガツンとブレーキをかけているのに対してバーシムは助走から踏み切り、空中動作に至るまでが非常にスムーズでロスが全く感じられません。
硬さのないヒョロ~っとした動きのなかでスルっとクリアする跳躍はなかなかマネできるものではないでしょう。

ナイキと契約

バーシムはナイキと契約しており、いつもナイキのソックスとスパイクを着用しています。
バーレーンはユニフォームもナイキなのでバーシムは全身ナイキ。

 






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