【2022】日本選手権の幅跳び・三段跳のスパイクはミズノとアシックスどっちが多かった?

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6月9~12日の日程で開催さえれた第106回日本選手権。
今大会の跳躍種目では橋岡選手が8m27を跳んで標準の8m22をクリアして代表内定を決めるなど、特に男子走り幅跳びは風にも恵まれ史上稀にみるハイレベルな試合となりました。
また、女子幅跳びの秦選手も標準クリアはなりませんでしたがランキングでの出場権獲得が濃厚です。

そんな日本選手権で気になるのが選手の足元、スパイクですよね。

ってことで今回は
2022年日本選手権の幅・三段のスパイクはミズノとアシックスどっちが人気?
をテーマにご紹介。
世界大会だとナイキ・アディダスがほとんどでたまにプーマの選手がいる感じで、ミズノ・アシックスを履く選手はほとんどいないのが現状。
しかし、日本メーカーのスパイクが性能で劣っているわけではありません。
日本選手権に目を向けると黄色いスパイク、ミズノのフィールドジオを履く選手が目立っているのです…

 

 

幅・三段ベスト8のスパイクシェアを調べてみた

全員はちょっときついので、男女の幅と三段のベスト8の選手のスパイクを調べてみました!
(管理人が映像から集計したので間違ってるかもしれません。)

男子走り幅跳び

【男子】走幅跳
順位 選手 記録 スパイク
1 橋岡
優輝
8m27
(+1.4)
ミズノ
2 津波
響樹
8m07
(+2.3)
アシックス
3 松本
彗佑
8m07
(+1.9)
ミズノ
4 城山
正太郎
7m98
(+1.3)
ミズノ
5 山川
夏輝
7m96
(+1.7)
ミズノ
6 谷口
7m91
(+1.2)
アシックス
7 山浦
渓斗
7m90
(+1.1)
ミズノ
8 吉田
弘道
7m84
(+1.0)
ミズノ
ミズノ:6
アシックス:2

シェアはミズノの圧勝。フィールドジオLJのスペックの高さが反映された結果になりました。フィールドジオも特注で硬さが変わっていたりするのでしょうが、見た目では市販品と変わりません。
一方のアシックスの2選手は津波選手はアッパー違い、谷口選手は旧型と、現行市販モデルの「ロングジャンププロ3」とはだいぶ違うスパイクを履いています。
アッパーやプレートの素性の良さでいえばやはりアシックスよりもフィールドジオの方が上なんだと思います。

 

女子走り幅跳び

【女子】走幅跳
順位 選手 記録 スパイク
1
澄美鈴
6m43
(-2.5)
ミズノ
2 髙良
彩花
6m18
(+0.8)
アシックス
3 嶺村
6m17
(+1.3)
ミズノ
4 木村
美海
6m13
(-1.1)
アシックス
5 権瓶
明日夏
6m12
(+0.4)
ミズノ
6 小玉
葵水
6m06
(-1.6)
ミズノ
7 北田
莉亜
6m02
(-0.7)
ミズノ
8 竹内
真弥
6m01
(+0.7)
ミズノ
ミズノ:6
アシックス:2

男子と同じ比率で、ミズノの圧勝。
アシックス2名いたものの、髙良選手は津波選手と同じく緑色でベルトが細いタイプのアッパー違いを使用していて、市販っぽいのは木村選手のみ。やっぱりロングジャンププロ3はアッパーに難ありか?
男女を通して結果から見れば、幅跳びならアシックスよりミズノの方が良さそう。

 

男子三段跳

【男子】三段跳
順位 選手 記録 スパイク
1 伊藤 陸 16m57
(+1.5)
ミズノ
2 安立 雄 16m22
(-1.5)
ミズノ
3 池畠 旭佳瑠 16m14
(+0.8)
アシックス
4 山下 航平 15m90
(-0.2)
アシックス
5 許田 悠貴 15m86
(-1.1)
ミズノ
6 黒木 雄太朗 15m55
(-1.1)
ミズノ
7 廣田 麟太郎 15m49
(-1.2)
ナイキ
8 荒木 基 15m43
(+0.5)
ナイキ
ミズノ:4
アシックス:2
ナイキ:2

幅跳びではいなかったナイキが2名。しかしながらここでもミズノのシェアがトップです。

 

女子三段跳び

【女子】三段跳
順位 選手 記録 スパイク
1 森本 麻里子 13m58
(0.0)
ミズノ
2 船田 茜理 13m46
(0.0)
アディダス
3 髙島 真織子 13m42
(0.0)
ミズノ
4 内山 咲良 12m96
(+0.5)
アシックス
5 剱持 早紀 12m91
(+0.9)
アシックス
6 髙良 彩花 12m88
(+0.8)
アシックス
7 齋藤 遥 12m83
(+0.5)
ミズノ
8 浅野 紗弥香 12m72
(+1.1)
ミズノ
ミズノ:4
アシックス:3
アディダス:1

ここでもミズノがシェアナンバーワン。
髙良選手は三段跳びではオレンジのスパイクですが、これもベルトが細いと思います…

 

結果:シェアはミズノ62%、アシックス28%、海外10%

男女の幅・三段のベストエイト32名のうち
ミズノ20名
アシックス9名
海外3名(ナイキ2、アディダス1)
っと言う結果に。

シェアとしては…ミズノ62%、アシックス28%、海外10%になります。
トップ3に限るとミズノ67%(8名)、アシックス25%(3名)、海外8%(1名)。
そして、4種目とも優勝者はミズノを着用していました!!

最近、世陸や五輪でミズノを履いている選手がほとんどいないのでミズノの存在感が薄いと感じていましたが、日本国内でみると未だにミズノが強いですね。
ランニングや市民マラソンではアシックスがかなり目立っているのですが、競技レベルになるとミズノ支持が厚くなるのはおもしろいところ。
流行りでいえばナイキやアディダスなんでしょうが、性能でみれば特にフィールドジオ一級品で、完成度が高いし、これといった欠点がないのでもっと世界で評価されてもいいスパイクだと思います。
また、アシックスは「ロングジャンププロ2」でリコールをだしたり、新型になってかなりクセが強くなったことで避ける選手もいるのかも?

日本と海外ではスパイク事情が全然違う!?

東京五輪のシェアはこちらでまとめていますが…

なんと、東京五輪の跳躍種目(走高跳・棒高跳含む)のメダリストではミズノが1名だけ、アシックスの着用者はなんと0名でした!
しかも、ミズノの1名は女子棒高のブラッドショーで、これがウエーブデュエルを改造した特注スパイクなのでフィールドジオではありません。
短距離・中長距離まで含めてもミズノでメダルを獲ったのはブラッドショーだけ、アシックスに至ってはメダリストなしです。

日本だけが置いて行かれてるのか?
それとも日本メーカーのスパイクは日本人に合っているのか?

この状況をどうみるかはいろいろあるでしょう。

管理人としては
ミズノ・アシックスは海外の超有力選手をひとりくらいスポンサードして世陸決勝で走らせて欲しい!!
と思います。
かつて、リロイ・バレルがアシックスを、カール・ルイスがミズノを履いていたように、海外のトップ選手に金を積んで夢を見させてほしいところです。






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