【アシックス】カーリーモデル『メタスピードSP』は29,500円!!厚底スパイクへ参入!!
『厚底』と言えばナイキのヴェイパーフライ。
2017年、ヴェイパー登場当初は色モノ扱いだったものの、たった数年でマラソン界は薄底がほぼ完全に淘汰されいまやマラソン=厚底シューズが常識に。その波は短距離スパイクにも波及し、現在の短距離界ではナイキ「マックスフライ」、アディダス「プライムSP2」が世界大会で猛威をふるっています。
ちょっと期待外れだったけどミズノも「エックスブラストNEO」をリリースし、残るはアシックス…
そこででてきたのが
100m世界チャンピオンフレッド・カーリーとアシックスの契約!!からの新型厚底スパイク発売!!
カーリーの他にも山縣選手も履くことが発表されたりとチラチラと露出していた新型スパイクでしたが、諸々発表になりました。
ってことで今回は
アシックスの新型厚底スパイク『メタスピードSP』が出るぞ!!
をテーマにご紹介。
やっとですね。アシックスの新型厚底スプリントスパイクがやっと発売になります!!
カーリーモデル『メタスピードSP』が29,500円!!
カーリーがアシックスと契約したことがリリースされると、なんとカーリーのツイッターにはアシックスの新型スパイクが…!!
— Fred Kerley (@fkerley99) February 23, 2023
アシックスは世陸のメインスポンサーでありながら、ナイキ・アディダスのようにプロ選手との大型契約がなくてちょっと地味な状態でした。そこにきていきなりのカーリー!!
カーリーは大柄でいかにもアメリカンなパワフルな走りの選手のため、ナイキとの契約が続くものかと思っていましたが、アシックスは何を思ったのか世界チャンピオンと契約。
それはもうかなりのビッグニュースでしたが、管理人が気になったのは…
アシックスと契約したカーリーはどのスパイクを履くのか!?
アシックスと言えば桐生モデルとも言えるピンなしスパイクである『メタスプリント』がフラッグシップですが、カーリーがあれを履くとは思えないですよね。
そんな疑問はカーリー契約の衝撃と同時に、ツイッターで見せ付けられた厚底スパイクが解消してくれました。やっぱりカーリーモデルつくりますよね!っていうか、カーリーと契約すんだから、そりゃあ当然カーリーモデルを作らざるを得ないですよね!
そのカーリーモデルこそが今回発売されるメタスピードSPです!!
『メタスピードSP』が2023年6月29に発売!!
画像:アシックスプレスリリースより
市販モデルの発売がアシックスからプレスリリースで出されました。
情報を管理人的にまとめると…
・100メートル、200メートル向けの高反発、推進力を追求したスパイク
・定価は29,500円(税込)
・ミッドソール(甲被と靴底の間の中間クッション材)上部のつま先部からかかと部にかけてカーボンプレートを搭載※
・ミッドソールは高反発素材の「FF BLAST TURBO」
・アッパー軽量で通気性に優れた「モーションラップアッパー」
・カーリー以外にもシセ、山縣選手らが着用予定
・日本製ではなくベトナム製
・重さは不明
また、日本使用はニードルピンではなく平行ピンが付いてくるようですね。
気になる価格に関しては29,500円でしたね。思ったより安い!?
マックスフライ(22,000円)やプライムSP2(28,600)より高い値段設定ではあるものの、「メタスプリント」の39,500円を大きく下回り、「メタスピードLD」の27,500円をちょっと上回るという、安くないけど高すぎとも言えない微妙な値段。
4万近くするかなぁ?っと思っていたのでけっこう安く感じちゃう。まあ、ベトナム製ですからね。
クッションの内側にフルレングスプレートがあるから実質プレート2枚!!
たぶんみんな『プレート短くね?』っとは思ってたと思うんです。でも、実はミッドソールの上にカーボンプレートが入っているんです。
管理人、プレスを読んで「ん?」ってなったんです。っというのも、ルール的にプレートは1枚だけじゃないといけないと思ってたんですよ。
ルールはこれ↓
10.6.1 本規程10.6.3が適用される場合を除き、靴の全長または靴の長さの一部かどうかにかかわらず、2つ以上の剛性構造(プレート、ブレード等)を含んではならない(「1つの剛性構造」は認められる)。
10.6.2 本規程10.6.1の「1つの剛性構造」は複数のパーツで構成されている場合があるが、それらのパーツは同一平面上に配置されなければならない(互いに積み重ねたり、重なり合ったりしてはならない)。
10.6.3 スパイクを靴の外側下面に取り付ける場合にのみ、剛性構造または他の機構(プレート、ブレード等)を1つだけ追加することができる。スパイクを取り付けるための追加の剛性構造は、本規程10.6.1にある剛性構造と連続して取り付けられるものであってはならない。
引用:日本陸上競技連盟競技規則(競技用靴に関する規程)
「プレートは1枚」って規定はあるので複数のプレートを使うことは禁止されていますね。でもよく読むと10.6.3ではスパイクを取り付けるためならもう1枚追加できるっぽい。
マックスフライもそうなのでいまさらですが、実質的にスパイクには2枚のプレートが使えるんですねぇ。
ってことで、
メタスピードSPはクッションの中にもう1枚フルレングスカーボンプレートが隠れてる!!
見た目では外側のプレートがプレートっぽく見えますが、実際にはクッションの中につまさきからかかとまで伸びるカーボンプレートが隠れています。
厚底スパイクにもいろいろあるので、プレートの構造で区別できるようになりますね。
カッチカチプレートにピンが付いてる→プライムSP2、エックスブラストネオ
ソールの中にカッチカチプレートがある→マックスフライ、メタスピードSP
プレート2枚はズルくね!?って思うけど、2枚あったからといって速く走れるわけでもないでしょう。いやー、どんな履き心地なのかきになりますね。
アシックス激推しだった「HL-0メッシュアッパー」はどうなる!?
アシックスのアッパーといえば「HL-0メッシュ」ですよね。
管理人もロングジャンププロ3のアッパーで割と良い印象があるHL-0メッシュですが、メタスピードSPでは「モーションラップアッパー」が採用されています。
なんだってーー!?
(袋の中でピンが刺さって避ける未来が見えるぞ!!)
どうしたアシックス。みんなメッシュで十分だと思ってたのにそれほどあえてHL-0メッシュを激推ししてたじゃないか。他のメーカーがスケスケアッパーで軽量化するなかでもHL-0メッシュにこだわってたんじゃなかったのか…!?
モーションラップアッパーっていったらメタスピードスカイとかに使ってるあのふつうのメッシュでしょ?
アシックスの人も実はHL-0メッシュじゃなくていいやって思ってたのかな?
また、アシックスはどういうわけか重量をあんまり公表してないので、このモーションラップアッパーが実際に軽量化に効いているのかは今のところわかりません!
平行ピンとの相性はいかに!?
管理人が気になるポイントとしては、「平行ピンとの相性」です。
気にしなきゃ気にならないし、1本とれてても走り終わるまで気がつかないのがピンですが、ニードルピンと平行ピンとじゃ大違い。海外スパイクが軽やかに走れる一因にはニードルピンであることも関係あると思ってます。
海外スパイクに平行ピン付けるとなんかシックリこないように、ニードルピンで設計されたスパイクに平行ピンを付けると性能が落ちる感じがします(管理人調べ)。逆もしかり。
じゃあ、メタスピードSPはどうか?
最初のツイッター画像から、カーリー仕様はニードルピンですよね。初期の設計もニードルピンでやってるはずで、日本の選手(山縣選手)が意見する段階でどうなってるか、さらに実際に使用する時にどうするのかはわかりませんが、少なくとも日本仕様の市販モデルは平行ピンが標準のようです。
海外だとニードルだろうなぁ。
~まとめ~アシックスの厚底スパイク「メタスピードSP」が発売だ!!
待ちに待った人もいるでしょう。ナイキやアシックスに乗り換えちゃった人も大勢いるでしょう。いまさら!っと言う人もいるでしょう。
でも、ついに、やっとアシックスの厚底スパイクが出ます!!
カーリーとの契約っというみんなの期待を上回るニュースがあったアシックスは、カーリーモデルの新型スパイクとして厚底に参入となりました。
期待の新型厚底スパイクは『メタスピードSP』として、6月29日に発売!!
値段は29,500円で意外と安い!?いや、安くはない!!けど高くもない!
構造的には1枚プレートのプライムSP2ではなく、マックスフライのようにミッドソールの内側にフルレングスカーボンプレートを挟み込んだタイプになりました。実質2枚プレート。
アッパーはHL-0ではなくモーションラップアッパーで、耐久性がヤバそうだけど軽量ではあるはず。
まあ、期待しましょう!!
ちなみに、見た目そっくりな中距離向け「メタスピードMD」も同じ値段で出るので400m選手はそっち買う人が多そうだし安くなったら管理人もMD買おうかな。
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