2025年は10秒台が40人以上出る!?5月4日までに9秒台をマークした選手は7人
陸上競技の花形男子100m。男子100mでの【9秒台】というのは世界のトップ選手の証であり、世界大会で決勝に進出するためには9秒台は必須と言えます。
じゃあ、毎年どれくらい【9秒台】が出ているのでしょうか?
ってことで今回は
【2025】5月4日時点での9秒台は7人!
をテーマにご紹介。
なぜ5月4日なのか?っていうと、春のシーズンが始まり、各選手がそれなりに試合に出るタイミングだから。っというのもありますが、2024年にこの時点で9秒台を数えたら3人だけだったからです。
今回は、上記記事の最新版。2024年シーズンの集計と2025年のここまでの状況をアップデートしました。
厚底時代もある程度成熟し、世陸イヤーという2025年。
もしかすると9秒台の選手が過去最大になるかも!?
5月4日時点で9秒台はすでに7人!
男子100mで9秒台をマークした人数を【その年の5/4時点】と【シーズン通して】それぞれカウントした表が下のものです。
9秒台をマークした選手の数 | |||
年 | 5/4時点 | シーズン | 主要大会 |
2025 | 7 | ? | 世陸東京 |
2024 | 3 | 34 | パリ五輪 |
2023 | 7 | 40 | 世陸ブダペスト |
2022 | 8 | 30 | 世陸オレゴン |
2021 | 10 | 24 | 東京五輪 |
2020 | 1 | 4 | |
2019 | 2 | 19 | 世陸ドーハ |
2018 | 1 | 21 | |
2017 | 4 | 19 | 世陸ロンドン |
2016 | 5 | 25 | リオ五輪 |
2015 | 0 | 27 | 世陸北京 |
2014 | 1 | 16 | |
2013 | 0 | 14 | 世陸モスクワ |
2012 | 2 | 19 | ロンドン五輪 |
2011 | 3 | 20 | 世陸テグ |
2010 | 1 | 13 | |
2009 | 0 | 11 | 世陸ベルリン |
2008 | 1 | 14 | 北京五輪 |
2007 | 1 | 6 | 世陸大阪 |
2006 | 0 | 6 | |
2005 | 0 | 8 | 世陸ヘルシンキ |
2004 | 0 | 7 | アテネ五輪 |
2003 | 0 | 8 | 世陸パリ |
2002 | 4 | 9 | |
2001 | 0 | 5 | 世陸エドモントン |
赤字は最高、太字は当時最高 |
見ての通り、男子スプリント界はインフレしています!
これだけ9秒台の数が変わっていると、2000年代までの『9秒台』と2025年の『9秒台』とではその意味も変わったいるかもしれません。
9秒台でも決勝に残れない!25年はシーズンインが遅いって本当?
2000年代であれば9秒台は世界のトップと言ってよかったと思いますが、今では『世界で戦うには9秒台が必要』と言えるでしょう。実際、パリ五輪の決勝qは9秒93(ベドナレク)で、95のベンジャミン、96のサニブラウン、97のヒンチリフ、98のドグラスは9秒台にも関わらず準決勝で敗退しています。
2024年は5月4日時点の9秒台は3名と少なかったので、21年から続く世界大会の疲れとかがあるのかな?っとも思ったのですが、25年の状況を見ていると連続とかあんまり関係ないのかも。
本番は9月!DLは8月でシーズンインは遅いのでは…!?
基本的に五輪や世陸は8月に開催されるため、5月ごろにはある程度そのシーズンの有力選手の動向が見えます。しかし、25年の世界陸上東京大会は9月開催。それに合わせて例年よりもシーズンインが遅いという話があったはずですが…
5月4日時点では、過去最高に近いペースで9秒台が出ています!
2021年は10人と抜けているものの、それ以外で5月4日時点で7名以上の9秒台がいたのは2022年と2023年だけ。2025年の7人っていうのは歴代トップレベルです。
っていうか、もはや2020年以前の薄底時代とは別ゲームと言った方が良いのかもしれません。
シーズンインが遅いと予想されてはいたものの、結局ダイヤモンドリーグが前倒しになって、ファイナルが8月27~28日に開催のため、プロ選手たちは5月時点である程度仕上がっているのかもしれませんね。
まとめ:5月4日時点で9秒台7人は過去最高ペース!シーズン通して40人以上の9秒台がでるかも!?
今回は短いですがこれだけ。毎年集計していこうと思います。
2025年の5月4日時点で9秒台が7人というのは、薄底時代とは比較にならないほどのハイペースです!
このペースでいけば、シーズンを通して40人の過去最高の9秒台が出るかも!?
ボルトが引退してから低迷しているようにも見えなくもない男子100mですが、全体で観ればインフレ状態。厚底スパイクの出現が直接の要因なのかはわかりかねますが、マックスフライ登場の2021年を境に明らかに全体のレベルが上がっています。
シーズンを通して9秒台が過去最高だったのは2023年の40人ですが、この時も5月4日時点では25年と同じ7人でした。ナイキ・アディダスだけでなく、プーマも厚底スパイクのシェアを伸ばした25年。もしかすると、40人以上の9秒台が現れるシーズンになるのかも!?
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