【レビュー】ミズノスプリントネオ 高反発でクセがなくて走りやすい!アッパーだけが残念

中・上級者のスパイク,スパイクレビュー,短距離スパイク

Twitterもありまぁす↓


2025年末、『ミズノスプリントネオ/ミズノスプリント』という中級者向けの厚底モデルが発売されました!!
厚底に出遅れていたミズノも2024年に『クロノインクスネオJAPAN』をリリースしてようやく厚底スパイクに本格参戦。そして各社厚底スパイクのラインナップを広げる中で、アシックスは中級者向けモデルの『サイバー/SPブレード』を厚底化。これまで薄底の『Xシリーズ』を中級者向けとしてラインナップしていたミズノでしたが、いよいよ中級者向けモデルも厚底化が必須な状況となったのです…

ってことで今回は
【レビュー】『ミズノスプリントネオ』ミズノから待望の『厚底中級者向けモデル』が出た!
高反発なのにクセがなくて抜群に走りやすい!もう中級者にはこれが正解!!だけどアッパーは残念

をテーマにご紹介。

2000年代、ミズノは中級者向けに『ジオシリーズ』をラインナップしていて、当時のジオサイレンサー・ジオスナイパーはそのソールがオーダーモデル(スペクトラ)のベースとして2025年現在でも使われ続けている名作でした。しかし、人気だったジオシリーズもモデルチェンジするとだんだんと人気が落ち込みいつの間にか消滅。ミズノにも厚底になったブレードに対抗できるスパイクの登場が待たれていました…
そこで出てきたのが『ミズノスプリントネオ』『ミズノスプリント』の2つのモデルです!

見た目も名前もそっくりな2つのモデル。
メーカーは『中級者向け』とは直接的に入っていないのですが、宣伝文句は

全国への道を切り開け!レベルアップを約束する高機能スプリントスパイクシリーズ(ミズノHP

ってことで中級者向けです。
どちらも短距離・ハードルを対応種目としていますが、ネオは前足部が厚くなっていて、ネオが付かない方(無印と呼びましょう)は全面に厚みがあるという違いがあるようです。なんで分けているのかはよくわかりませんが、ネオはショートスプリント(100m200m)、無印はロングスプリント(400m)向けになっているのだろうと解釈しています。

待望のミズノの中級者向け厚底スパイクであるミズノスプリントネオ。ミズノ育ちの管理人は速攻でポチったので早速レビューです!!
ちなみに、管理人はネオ買おうとして間違えて無印を一回ポチっていたので気をつけろ!!
あと最初に書いておきますが、購入時点で管理人はインクスネオを持っていません!ちょっと触っただけで履き込んでないからインクスネオとの比較はできません!すまん!!

 

【どんなスパイク?】こういうのが欲しかった!ミズノ初の『中級者向け厚底スプリントスパイク』は理想的で現実的なインクスの取り換え式バージョン


画像:ミズノ初の中級者向け厚底スプリントスパイク

レビューの前に、まずは『ミズノスプリントネオ』がどんなポジションのスパイクなのかを見てみましょう。
管理人は現役時代7年間ずっとミズノのジオスパークっていう今思うとかなりやべぇ(悪い意味で)スパイクを使い続けていたし、『Xシリーズ』も3足買っているので言う権利あると思うのですが、ミズノの中級者向けは長いこと「なんでこうなる?」っていうモデルが続いてました。

「もっとシンプルに、取り返し式のインクスを出してくれ…」
これ、管理人はずーーーっと思っているのですが、ミズノの中級者向けモデルはトップモデルのクロノインクスの系譜ではないモデルばかりが出てきています。『ジオサイレンサー』がベルトになってみたり、『ジオマッハ』ってやつが出てきたりとよくわからないモデルも多く、最近では『Xシリーズ』が”同じ形状でも樹脂の硬度を変えることで別の特性をもつスパイクができる”って言って3年で13種類(管理人調べ)も出たりしていました…(詳しくは別記事で)


同じプレート形状で13種類って…ものは悪くないんだけど、選手はそれ望んでいないでしょ?トップモデルのクロノインクスが支持を維持する一方で、中級クラスのスパイクはそこに繋がらないなんか違うモデルが続いていました。
一方そのころ、アシックスは中級者向けとして『サイバー/SPブレード』を小変更だけで20年くらい売り続け、いつの間にか”中級者向け”と言えばサイバー/SPブレードという状況に。そのブレードも時代の流れで厚底になり戦闘力を増す2025年、いよいよXシリーズまでも消滅してミズノは中級者向けのラインナップが抜けてしまったのです…
そんな状況のなか、いよいよミズノの中級クラスで初めての『厚底スプリントスパイク』として出てきたのが【ミズノスプリント】シリーズなのです。

待ちに待った新型の中級者向けモデル!ミズノ好きな管理人は発売直後に買っちゃったよね。これが実際履いてみてこれがどうだったかというと…
こういうのが欲しかった!アッパー以外は理想の中級者向け厚底スパイク!です。とても良いです。ミズノに求めるものが概ね入っています。

ミズノスプリントネオはインクスネオのソール構造を踏襲していて、これなら「シンプルにインクスネオを取り換え式の中級者向けにしたようなスパイク」と言って良い出来になっています。細かい違いはあれど、これは理想を現実に落とし込んだひとつの形と言って差し支えないでしょう。これでだめならインクス買うしかないよ。
ただ、一つだけ現実に引き戻されるポイントはアッパーです。理想部分は概ね良い感じなのですが、アッパーだけは「どうしてこうなる?」が引き継がれています。詳しくは後述。アッパーさえ気にならなければ買い推奨のスパイクです。

 

名前がややこしい!インクスネオJPの廉価版いろいろ

ミズノは厚底スパイクに出遅れていました。世間がマックスフライに沸くなかミズノが出した厚底スパイクは『Xブラストネオ』でだったのですが…まあ…あれもモノは悪くないと思うんだけどさ…失敗だったよね。
で、2024年にようやくみんなが待ち望んでいた厚底版インクスである『クロノインクスネオJAPAN』がリリースさました。
そして25シーズンには清水空跳選手がインクスネオ(にも色々特注品はあるんだけど)を履いて10秒00を出すなど、厚底スパイク戦線の第一線でミズノを観る機会もがぜん増えました。

ミズノはクロノインクスネオJAPANを頂点にスプリントスパイクを整理したのですが、ミズノスプリントネオ/ミズノスプリントが出たことで、似たような5種類のモデルがラインナップされる複雑な状況になっています。
ここで簡単に整理しておきましょう。

ミズノの中・上級者向けスプリントスパイクラインナップ
モデル 定価 生産国 ピン アッパー ミッドソール 重さ公称値
(27.0cm)
クロノインクスネオJAPAN ¥36,300 日本 7本固定 スケルトン(日本) 厚底(前足部) 約170g
クロノインクスネオ ¥29,700 ベトナム 7本固定 スケルトン(ベトナム) 厚底(前足部) 約180g
クロノインクスJAPAN ¥30,800 日本 8本固定 スケルトン(日本) 薄底 約155g
ミズノスプリントネオ ¥19,800 ベトナム 7本取換 ウーブン 厚底(前足部) 約175g
ミズノスプリント ¥19,800 ベトナム 7本取換 ウーブン 厚底(全体) 約165g
対応種目は全て短距離/ハードル

しかしまぁ…名前がややこしい!!
っていうか、ミズノスプリントってそんなネーミングでいいのか?
何が違うかはここで説明しなくてもだいたいわかるでしょ?ってことで詳しくは省略します。
ザックリ言うと、ミズノエナジーライトを搭載しプレートには樹脂のPebax Rnew®に加えカーボンシートを挟んだ『クロノインクスネオJAPAN』を頂点として、ベトナムインクスは廉価版。JAPANは旧型の薄底版。ミズノスプリントは耐久性とかに性能を振った中級者向け版。
無印のミズノスプリントはプレートはインクスネオ系だけどミッドソールの入り方がちがうのでちょっと毛色が違います。1年も
すれば安売りしてる気配がしますね。

 

【レビュー①見た目とか構造とか】アッパーだけ残念!他はすごく良い

まずは『ミズノスプリントネオ』の見た目や構造について詳しく見ていきましょう。
ザックリいえば、インクスネオのソールとXシリーズのアッパーをくっつけて中級者向けに調整したスパイクです。良いところ悪いところあるものの、ミズノの中級クラスのスパイクとしては久しぶりにかなり良いモノになっていると思います。
①の項では概要をご紹介。実際に履いてみたレビューは②でやりますので、すっ飛ばしたい人は②へワープ!! 

【重量・サイズ感】重さはけっこう軽い!サイズ感はタイトだけどサイズアップすると多分フィットしなくて悩ましい


画像:28.0cmの実測で182gは厚底としてはだいぶ軽い

ミズノスプリントネオの公称値は27.0cmで約175gです。実測では28.0cmで182gでした。
フィット感についての管理人の判定は【ちょいキツ】です。ただし、サイズアップすると【緩い】判定になりそうなのでサイズアップせず痛いのを我慢するのが良いのかなと思います。これについてはアッパーの項でご紹介します。

管理人コレクションのサイズ感と重さの比較はこんな感じ↓

参考までに、管理人の他のスパイクのサイズ感と重量はこちら↓

メーカー モデル サイズ サイズ感 実測重量

アディダス
フィネス(厚底) 28.0 ジャスト 189g
アンビション(厚底) 28.5 ちょいゆる 178g
アクセラレータ 28.0 ジャスト 182g 
【幅】アディゼロLJ(旧) 28.0 ちょいゆる 250g
【幅】アディゼロLJ(新) 29.0 ゆるい 275g
アシックス

メタスプリント 28.5 ゆるい 144g
ジェットスプリント2 28.5 ジャスト 154g
エフォート13 28.0 ゆるい 211g
サイバーブレード(薄底) 28.0 ジャスト 167g
サイバーブレード(厚底) 28.0 ジャスト 195g
【幅】LJプロ3 28.5 ちょいキツ 245g
【幅】ソニックスカイプロ(厚底) 28.0 ジャスト 235g

ミズノ
クロノインクス9 28.0 ジャスト 164g
Xブラストネオ(厚底) 28.0 ジャスト 194g
Xレーザーエリート2 28.0 ジャスト 170g
【幅】フィールドジオLJ-B 27.0 キツい 243g
【幅】フィールドジオLJ-JAPAN 28.0 ジャスト 229g
【三段】フィールドジオAJ 29.0 ゆるい 270g

ナイキ

マックスフライ2(厚底) 28.0 ジャスト 193g
ドラゴンフライ(厚底) 28.0 ジャスト 145g
ビクトリー(厚底) 28.0 ジャスト 143g
スーパーフライエリート2 28.5 ゆるい 170g
JAフライ3 28.0 キツい 160g
【幅】zoomLJ4 28.0 ちょいキツ 249g
【三段】zoomTJエリート 28.0 ジャスト 248g
【幅】LJエリート(厚底) 27.5 改ジャスト 262g

多くなってきてわかりにくいですね。重量を比較しやすいところでいうと
サイバーブレード17→195g
厚底フィネス→189g
マックスフライ2→193g
Xブラストネオ→194g
薄底クロノインクス9→164g
(参考)クロノインクスネオJP→約170g(27.0cm)
(参考)クロノインクスネオ→約180g(27.0cm)
となっています。インクスネオと比べると、公称値でがミズノスプリントネオの27.0cmは約175gなので、インクスネオJPより重くてベトナムインクスより軽いというスペック。
そのため、ミズノスプリントネオの182gは厚底スプリントスパイクとしてはかなり軽いと言えます。10g以内は誤差ともいえますが、小さい違いが大きい違いになるのが陸上スパイク。軽いに越したことはない。同じ中級クラスのサイバーブレード17と比べると13gも軽く、1年遅く出ただけあって重量ではミズノが勝っています。

サイズ感はタイト目?同サイズでOKだと思うけど、パツパツ系なのでキツく感じる


画像:タイト目ではあるけどサイズアップは必要ないと思う。

気になるサイズ感は…
多分同サイズでOKだけど、伸縮性がないからタイトに感じる!です。管理人ジャッジは【ちょいキツ】判定の範囲とします。
足型自体は他のミズノと同じくゆったり目な感じで、ナイキのような幅がキツいってことはないとは思うのですがまた違う種類のキツさがあって、アッパーの伸縮性がないせいでパツパツして圧迫されて痛いです。
ゆるめが好きな人や、キツいくらいなら緩い方がいいっていう人はワンサイズアップの方が良いと思うのですが、多分このアッパーだとサイズアップすると擦れて靴擦れしたりガバガバしたりするんじゃないかなぁ…?
キツくて痛いのを我慢して履くか、ガバいのを気にせず履くか、どちらがイイかは悩ましいところです。管理人はスパイクはキツメで履くのが正解と思っているのでギリ許容範囲ですかね。ギリですが。
失敗したくない人は試着した方がいいです。

 

【アッパー】
硬くてパツパツ!履き心地は悪くて痛い。フィット感は微妙で値段なり


画像:アッパーは薄くい。インクスみたいなベルトも透けて見える。なんかサッカーのスパイクみたいだなぁ

最初に書いておきますが、アッパーは酷評します。個人の意見として薄めて飲みこんで下さい。これは管理人の足がウーブンアッパーに合わないだけで、他人には良いアッパーの可能性もあります。あり…ます…?

正直言って、アッパーは硬くて履き心地は悪いし痛いです。
インクスJPより1.6万円安いからギリ我慢できますが、ほんとギリです。アッパーは安いなりに悪いです。逆にソールの良さが際立って、「アッパーを良くできるならあと1万だしてベトナムインクス買ってもいいか…」と思えるほどにはミズノスプリントのアッパーは悪いです。
思い返せば、Xブラストネクスト(初代)が出た時も指の皮が剥けて血が出たのですが、あれ以来の悪アッパーです。


このスパイクの欠点はアッパーがダサぃ…じゃなくて、硬すぎることです。いや、「硬い」っていうとちょっと表現が違うかもしれないんだけど、伸縮性がないせいでパツパツでフィットしないし痛いです。アッパーは極薄の一体型メッシュの内側にベルト型の補強が入っている構造のためクッションもほぼゼロで、力をかけて足が広がると足が壁に押し付けられて圧迫されてしまいます。ベロも極薄のペラペラ。立ってるだけでどこかが痛い。
ブレやパワーロスは特に感じないのでアッパーの性能自体は悪くないと思うのですが、長い時間履いているとうっ血した感じになってジンジンするからレストでは脱ぎたくなります。

ミズノスプリントネオのアッパーはXブラストネオとかと同じ『ウーブンアッパー』っていうのを使っているのですが…
メーカー曰く「柔らかく足当たりが良いウーブンアッパー(メーカーHPより)」ということなのですが…マジ!?確かに柔らかくはあるんだけど、全く伸縮しないから
パツパツ感があって常にどこかが強く当たっているので安いスパイクを履いている感じがします。まあ、実際安いので値段なりの履き心地と言えるのですが。
ウーブンアッパー自体は他メーカーでも使われているのでミズノスプリントが他社と比べて特別に履き心地が悪いってこともないのですが、インクスと比べちゃうとフィット感は雲泥の差で期待を下回っていることは確かです。これの後にインクスに足を入れると、寒い日に温かい風呂に入ったような心地よさがあります。
中級者向けの安い(って言っても2万だが)スパイクにインクスのような履き心地を求めるのは間違っているのかもしれませんが、もうちょっと頑張ってほしいところ。
履き心地やフィット感を求めるなら別のスパイクをおすすめします。っと言いたいところですが、他社も似たようなものなので履き心地を求めるならインクスいくしかない。

 

かかと(内側)にクッションがなくて人工皮革だから皮膚が引っ張られる。しかもくるぶしが高くて当たる


画像:かかとはクッションが薄くて合成皮革が摩擦で引っ付くからけっこう痛い

アッパーで素材のほかにもう一つ気になるのがかかと(内側)の処理です。たいていのスパイクはここには起毛素材を使っていて多少動いても大丈夫なようになっているのですが、ミズノスプリントは足に当たる部分にツルっとした人工皮革を使っていて、摩擦が強いので動くと皮膚が引っ張られます。クッションも極薄なので皮膚がちぎれそう。
かかとのフィット感はどうなのか?っていうと、ギューっと張り付くのでブレはしないけど痛い。カパカパすることはないけどフィットしているっていう感じではないです。


画像:ナイキと比較。ミズノスプリントはかかとは処理が甘い。

ヒールカップは入っていないのでかかとの下半分はアディダスと同じように柔らかいのですが、くるぶしのところの壁がすごく高いので当たって痛いです。
同じく硬いアッパーのスーパーフライエリートではクッションを張り付けてあって、あれはあれでビックリなのですが痛くはなかったです。ミズノスプリントのかかとはそういう工夫がなく処理が甘いと感じます。せめてLJエリートのようにくるぶし部分がえぐれていたりすれば良かったのですが、複数の要因でかかとがずっと痛いので我慢が必要です。走り出しちゃえば気にならないとはいえ、靴擦れとか以前の問題でに履いているのが苦痛にさえ思えます。


画像:他モデルと比較。くるぶしは直線的で高い。

Xブラストネオもこんなんだったかな?っと思って引っ張り出してみたのですが、Xブラストはちゃんとくるぶしがえぐれてるんですよね。ついでに色々出してみたのですが、かかとの高さ自体は他のモデルの方が高くても、くるぶし回りはミズノスプリントが一番高くなっていました。
ミズノスプリントはアッパーを立体カットせずに靴にしているような印象で、薄くて柔らかいかかとがクニャクニャにならないために高さが必要なのかもしれません。だとしたらアディダスのようにテープで補強してくれた方がよかったです。
もしかしたら管理人のくるぶしが低い(そんなことある!?)のかもしれませんが、試着の際にはくるぶしが当たらないか要チェック!

Xレーザーエリート2のスケルトンアッパー使えばよくない?


画像:ミズノスプリント見てたらXシリーズを思い出した。よう兄弟!

ミズノスプリントはソールはインクスネオなのですが、アッパーはXシリーズを継承している感じがします。
アッパーのせいで履き心地は悪いので、これならせめてXレーザーエリート2で採用されていたウーブン素材のスケルトンアッパーにしてくれればよかったのに。あれはあれで微妙なとこもあるんだけど、ミズノスプリントのアッパーよりだいぶ履き心地は良いです。19,800円であのアッパーだったら文句はなかったでしょう。

えっ!Xレーザーエリート2なんて知らないって!?

まあそれは良いとして、どうしてスケルトンアッパーを使わないの!?」ミズノスプリントのアッパーの感想はこれに尽きます。
アシックスみたいに上から下まで全部同じ見た目になったっていいじゃない。履き心地の良さってミズノの良いところのはずなのに、ウーブンアッパーだとナイキ・アディダスに対してイニシアチブ取れないですよ!
Xブラストネオの時には「スケルトンアッパーは日本じゃないと作れないから…」と納得できた部分もあったのですが、今はベトナムでもインクスを作っていますからね。あえて履き心地の悪いアッパーを採用している点はマイナスです。
安くてスケルトンアッパーのスパイクが履きたいならベトナムインクス買えって話なんですが。

【プレート・ソール】屈曲は硬いのに履くと柔らかい!インクスネオの取り換え式バージョン


画像:前足部に厚みがあるインクスネオと同じソール形状

ミズノスプリント最大の魅力はこのソールです。
クロノインクスネオと同じ高反発素材『ミズノエナジーライト』を使い、プレート形状はほぼそのままで取り換え式ピンになっています!
厳密にはインクスネオとは微妙に形状が違うのですが、パッと見は一緒です。トップモデルの基本構造を引き継ぎつつ中級者のレベルやニーズに合わせた調整を施したソール構造と言える範囲で、これこそ『理想の中級者向けスパイク』だと思います。

プレート・ソールの形状や構造上の特徴としては…

  • プレート→インクスネオとほぼ同じ形状。
  • カーボン→『内蔵カーボンシート搭載により、プレートの曲げ剛性向上を追求(ミズノHPより)』とのこと。
  • 傾斜→そこそこ。気にならない。
  • 屈曲→ガッチガチに硬い。なのに履くと柔らかい。
  • ミッドソール→柔らかくてよく弾む。ネオは前足部だけで無印は全体にミズノエナジーライトが入ってる。
  • ピン→4-3の2列7本ピン
  • 安定性→最高レベルで高い。左右のブレはない。
  • かかと形状→セミフラットソールで安定感ある。
  • 支え台→あるらしいけどあんまり感じない。後列ピンが支点になって疑似的に支え台のようになっている。
  • フォアorフラット→傾斜はないけど反発材がフォアにしかないんだからフォアで踏んだ方が良い。

こんな感じ。
履いた感じは後の項で詳しくレビューしますが、特性としては、パワー系ではなく軽い接地で弾んでいく感じです。走っていて硬さは感じず、思いっきり踏み込んで反発させる感じではなくて、もっと地面を転がしていく感じです。そういう意味では薄インクスに近いかもしれません。
とにかく一番感じるのは、反発はあるのに柔らかくてクセがなくて走りやすい!っていうこと。硬さがないから接地を強制されることはないし、安定感が高くて反発のスイートスポットも広いからスパイクに合わせて走りを変えるみたいなことをしなくても気持ちよく走れます。

屈曲はガッチガチに硬い!でも履くと柔らかい


ガッチガチで手じゃ曲がらん!!

ミッドソールにカーボンシートを挟み込んだ一応”カーボンスパイク”なだけあって、プレートの屈曲は薄底時代では考えられないほどの硬さがあります。フィネスとかと同じようにガッチガチで手で曲げるのは不可能なほど。
しかし不思議なことに、ガッチガチにもかかわらず履いてみると硬さはほぼ感じず、むしろ柔らかい気すらします!
プレートは硬いはずなので、ミッドソールとの組み合わせによって柔らかく感じているのでしょうが…他社の似たようなやつだとサイバーブレードは屈曲自体が柔らかかったし、フィネスはミッドソールが入っていても硬かったので、ここにミズノの技術があるのでしょう。どういうわけか、硬いのに柔らかいです。
足裏にカーボンシートが入っているのに足当たりは柔らかくて、接地感がわかりやすいので地面に力をかけやすくて自然に走ることができます。強い反発感はあるに柔らかいのは他社スパイクにはない感覚です。めちゃくちゃ良い!!

カーボンを謳いつつ実際にはカーボンじゃなかったアシックスは足裏に硬さがあってずっと履いていると足底が痛くなるのですが、ミズノスプリントにはそういう硬さもありません。
ところで、カーボンシートってなに!?ってのはありますが、世の中知らなくてもいいこともあるのです。カーボンのシートです。

ピン配置は4-3の2列7本で力がかけやすくてスムーズ!後列は支え台的な役割がある?


画像:ピン配置は普通。支え台はある?

ピンは後列4本前列3本の一般的な配置の7本ピンで特に変わったものではありません。同じピン配置のスパイクは何か?っていうとパッと浮かないですが、一般的な配置だと思います。後列はグリップが高く、中列がないので転がりが良く、足が離れる直前にピュンと押し出してくれる感触があって、特に抵抗感や踏みにくさを感じることはありません。アディダスの配置に近いですが、後列4本なのでアディダスよりもグリップ感は高いです。

標準装備はU1GZ2603(7mm)のグリップピンです。

海外メーカーはニードルピンを採用しているので、それと比較するとミズノスプリントにはピンの抜き差しの感触はあります。その分グリップも感じやすく力をかけやすい。同じく段ピンを採用しているサイバーブレードと比べると、プレートが硬い分ミズノスプリントの方がピンの存在感が薄くて抜けるときの抵抗感は少ないです。まあ、ピンの感触は好みでしょう。

また、ミズノスプリントは”支え台”があるとのことで、メーカーHPには

独自の「支え台」設計が接地時の踵の落ち込みをサポートし、前へ進む力に変えることをサポート。
メーカーHPより

との記載があります。ただ、プレートには薄インクスのような支え台の出っ張りはほとんどないように感じます。構造的に前足部に反発素材が厚く入っているので、どこかにそのボコっとしたところを超えるラインはあるはず。言われてみればちょっと段差はあるかもしれませんが、後列ピンが支え台を兼ねているように感じます。
足裏を転がしてみると、後列ピンを超えるときに段ピンだけあって少しだけ押し返される感じがあって、ここを超えると前にコロンとなる感じがあります。アディダスにもこれと同じような『カクンとするライン』がもっと露骨にあるのですが、アディダスの場合はもっと構造的な出っ張りを感じます。ミズノスプリントではそれほど出っ張っている感じではなくて、後列ピンが疑似的に支え台のような役割を持っているのかもしれません。
走るときにも、このラインを意識してそれより前で押すと推進力を感じやすく、それより手前で踏むと上に返される感じがします。そんなわけで、フラットで本領を発揮するようなスパイクではないかもしれませんね。フラットが良ければ無印の方が良いと思います。

形状はフィネス、ブレードと似てるけど履くと全然違う!


画像:似たようなコンセプトの3モデル。同じようなシルエット

アディダスの『フィネス』、アシックスの『サイバーブレード』は似たような立ち位置のモデルですので比べてみました。それぞれのレビューも見ておいていただくと話が早いです↓


見ての通り、傾斜やミッドソールの入り方やプレートの形状は似たような感じですね。この形状が厚底スパイクの最適解なのかもしれません。ただ、見た目は似ていても実際に履くと『硬さ』の感じ方は全然違っています。

  • サイバーブレード→反発感低い。ミッドソールは柔らかくてプレートは柔らかくて、履いても柔らかい。
  • フィネス→反発感高い。ミッドソールは硬くてプレートは硬くて、履くと硬い。
  • ミズノスプリントネオ→反発感高い。ミッドソールは柔らかくてプレートは硬くて、履くと柔らかい。

反発感ではサイバーブレードだけ低くて、自分で踏まないと進みません。フィネスとミズノスプリントは勝手に足が出ます。バウンド感は、フィネスはほぼプレートの硬さしか感じないのに対してサイバーブレードとミズノスプリントは反発材のバウンドを感じます
どれが良いか?は人によるでしょうね。っていうかどれもそれぞれに良さがある。管理人は2025年シーズンの練習で一番使ったのはサイバーブレードだし、フィネスも常にカバンにいれていて毎回1本は履いていましたが、どれか選べと言われたらミズノスプリントネオが良いですが、アッパーが痛かったら履き替えたいです。

また、ミズノスプリントは柔らかくは感じるものの、ダメージは普通にあるので足への優しさはフィネスとそんな変わらないと思います。ダメージが少ないスパイクが欲しいならサイバーブレードの方が良いでしょうね。

 

【レビュー②走った感じ】めっちゃ良い!高反発でクセがなくてすごい走りやすい!
ただしアッパーはダメ。


画像:ソールはほぼインクスネオ!もうこれでいいじゃん。

ここからがやっと実際に履いたレビューです。長かったですね。

ミズノスプリントネオで実際に走った感想は…
めちゃくちゃ良い!!反発はすごいあるのにクセがなくて自然に走れる!
最高と言って良いかもしれません。インクスネオも買おうかなと思っちゃいます。ただ、アッパーが悪すぎてそれだけで平均点近くまで押し下げられます。気に入ってるけど、痛くなったら履かないかも。

特徴としては…

  • 柔らかくて接地感がわかりやすい。
  • クセがないナチュラルな走り心地。
  • 反発が強くて推進力を感じやすい。
  • パワー系ではなく、重心移動系。
  • 足離れが良くて、蹴り出しで弾いてくれる。
  • 安定性が高くて力を加えやすい。
  • ダメージはそれなりにある。
  • アッパーだけ残念。

こんな感じ。実際の硬さと体感の硬さにかなり違いがあって、反発は硬さなりにありつつも足当たりが柔らかくて接地感が良いから地面を踏む感触がわかりやすく力をかけやすいです。硬いスパイクにありがちな接地を強要される感じや弾かれる感じはなく、”クセ”がないので自然に走ることができます。

中級者向けの短距離スパイクとして多くの人に最適解になると思います!!
相当よく出来たスパイクです。フィネスの時もサイバーブレードの時もそんなこと言ってますが、良いモノは良い。また、上級者でもこれで全然満足できると思われます。インクス買うほどじゃねぇなって人はこれで十分。アッパー以外は。

柔らかくてクセがない!自然に走れるのが最大のメリット


画像:ちゃんと厚底!硬いのに柔らかいのは一体どういうわけなのか…

ミズノスプリントを履いて一番に感じるのは『柔らかさ』とそれによる『クセのなさ』です。この”柔らかさ”が一体どこから来るものなのかは不明です。屈曲はガチガチだしミッドソールもそれなりにハリがあるのでそこまで柔らかくはないはずなのですが、履くと柔らかい。不思議。

『厚底スパイク』は硬いプレートと高反発素材を組み合わせて高反発な特性にするのが基本です。硬いスパイクは強く踏み込まないと反発が返ってこなかったり、最適な位置で踏まないと推進力を得られなどの『クセ』があり、扱いが難しくてこのクセに合わせられないと「弾かれる」とか「乗り込めない」みたいな感覚的なギャップが出てきます。
ミズノスプリントもカーボンシートと高反発素材を搭載した『厚底カーボンスパイク』で、屈曲は硬くバウンドも強いスパイクです。ただ、前述のように実際に履くと硬さはほぼ感じず、むしろ柔らかいとすら思えます。
接地の瞬間から乗り込んで蹴り出すまで、常に接地感があり、どのタイミングでどのように力を加えるかをコントロールできる。そのため、走りをスパイクに合わせる必要がなく、自然な走りができて非常に走りやすい。
つまりクセがなくて走りやすい。
このクセのなさは、ミズノスプリントネオの最大のメリットです。サイバーブレード17も柔らかく、クセがない点では共通していますが、その分反発は控えめです。一方、ミズノスプリントネオはその両立を実現しているのが特長で、反発がありながらクセがありません。10秒台の選手であれば、よりシャープな反発を求める場合もあるかもしれませんが、この感触でこれだけの反発を得られる点は、ミズノスプリントネオを選ぶ十分な理由になります。

 

反発はかなり強い!ロマンはないけど十分な強さ


画像:サイバーブレードと比べると反発はかなり強い!

ミズノスプリントネオの反発はかなり強いです!
クセのなさからくる扱いやすさに目が行きがちですが、高反発であることもミズノスプリントネオの特徴でしょう。
こ上位モデルであるクロノインクスネオとの違いは判らないのですが、ガッチガチで高反発なフィネスとは変わらない反発の強さがあるので、これだけ反発があれば不満をもつ人はほとんどいないと思います。一応、クロノインクスネオにもカーボンシートではなくカーボンプレートを使った特製品があるのですが、一般レベルならカーボンシートでも十分でしょう。
カーボンシートの耐久性だけが心配ですが…まあそんなことは気にしなくていいはず。

反発の強さ自体はマックスフライの方がたぶん上で、あの反発には何度履いてもロマンを感じます。マックスフライだと接地した瞬間にもっとバスコーンとスパイクが勝手に前に出てくる感覚があるのですが、その反発を推進力として使いきれていない感覚も同時にあります。それもそのはずで、マックスフライは9秒台でも使えるスパイクですから、筋力や技術などの要求度はケタ違い。
その点、ミズノスプリントネオはロマンは感じないけど現実的な強い反発あって、それがちゃんと推進力になっている感覚です。
ミズノスプリントでも反発はかなり強くて、十分すぎる反発があると思います。

パワー系じゃなくて薄インクスと同じく重心移動系かな?

ミズノスプリントネオは硬いプレートの高反発スパイクではあるけど、パワー系ではなく重心移動系だと思います。
硬さはあるので強く踏み込んでも腰砕けにならずに反発は得られるのですが、それよりも軽い接地で足裏を丁寧に転がしていく方がスピード感が高いです。この感覚は薄底クロノインクスに通じるものがあって、接地から蹴り出しまで足裏の感覚が続いてスムーズな重心移動ができます。
また、蹴り出しの瞬間にスパイクがピュンと弾いてくれる感覚があって、蹴った後ろ脚が足が素早く戻ってきてくれます。つま先を使うっていう意識は特にないのですが、反発によってスパイクが勝手に回ってくれるような感覚があります。

サイドウォールが効いているのか安定感がすごく高い


画像:前足部の周囲に壁が立ってる。

クロノインクスネオには『サイド・スタビリティ・ウォール構造』っていう壁が前足部をグルっと囲っていて、ミズノスプリントネオのプレートもこれを踏襲しています。
これが直接的にどれだけの効果を発揮しているのかはわかりませんが、体感的には前足部のブレが全くなく安定感が非常に高いです。
厚底スパイクは構造的にどうしてもグラつきが出やすく、特にエアを搭載したナイキや、プレートが薄いアシックスのモデルでは、力をかけた際にプレートの角が潰れやすいため、まっすぐ踏めないと大きくブレてしまいます。正しく踏む技術があれば問題ありませんが、中級者にとっては、このグラつきを修正する際にもロスが生まれやすいと感じます。
ミズノスプリントネオの場合、立っている状態(土踏まず付近に重心があるとき)では、わずかに内側へ倒れ込むような感覚があります。しかし、走って前足部に重心が移ってからはその倒れ込みを一切感じず、プレートが地面にぴったりと接地し、まっすぐに力を伝えられている感触があります。
これはおそらく、サイド・スタビリティーウォール(名前長いな!)が倒れ込みをしっかり支えてくれている効果だと思います。
また、かかと部分がセミフラットソールになっているため、ロングスプリントの後半でフォームが崩れ、足が落ちてきた場面でもグラつきがありません。安定感が非常に高く、どんなシチュエーションでも踏みやすいスパイクだと感じます。
さすがにこのモデルで1500mは厳しいと思いますが、同じプレートを使用している無印のミズノスプリントであれば、800mは行けなくもない気がする。

とにかくアッパーが残念!フィット感は薄く、伸縮性がないので足当たりが悪く痛い

ミズノスプリントネオ最大の欠点はアッパーでしょう。ここまでさんざん書いたのでここでも書くか?って感じですが、他の部分が良いだけにアッパーの悪さが目立ちます。
履いた感想としては、機能は十分でフィット感が特別悪いということはないけど、とにかく痛い。
ブレなどはないので機能的にはこれで十分だし、フィット感が悪くてズレるとかってこともありません。アッパーの性能としてはマイナスはないとは思うので、痛いということを除けば欠点のないスパイクになっていると思います。ただ、痛い。
履いた瞬間は「お?けっこういいじゃん?」っと思うんだけど、立って力がかかると痛くてこりゃだめだ。歩いてもダメ。走ってるときは気にならないけど止まろうとブレーキをかけると痛い。

お前の足が合ってないんじゃねぇか!?
それはそうかもしれません。ワンサイズ上げた方が良いのかもしれません。でも痛いのは事実。

履き心地は残念。やっぱり日本製しか勝たん!?


画像:ぼく、オーダーシューズ!ぼくしか履いてないとこの履き心地がミズノだと思うよね!

ミズノスプリントネオの履き心地は残念です。でも、おかげでいまさら気づきました…
ミズノの履き心地が良いっていうよりも、ミズノの日本製の商品が良いのかもしれません!
だとすると、満足するためにはあと1.6万円出してインクスネオJAPANを買うべきなのかもしれません。それは悩むな…倍だもんな。

管理人は高校時代にアシックスのシューズからミズノのウエーブスペーサーっていうシューズに履き替えた時にその履き心地に感動し、以降ずっとミズノを履き続けています。大学時代にはランシューも毎年オーダーしていたほどに、ミズノの履き心地が好きなんです。それだけに、ミズノスプリントネオの履き心地は残念。
でも、よく考えたら管理人が好きなミズノってフィールドジオLJ、クロノインクス、ウエーブエンペラー…このあたりで、どれもみんな日本製なんですよね。
多分海外製造だったであろうジオスパークは当時も全然ダメだったし、最近ではウエーブデュエルとかXブラストも履き心地にメリットは感じなかった。ミズノが良いっていうより、日本製のミズノが良いだけなのかも?
だとしたらやはり日本製。日本製こそミズノです。ミズノスプリントネオJAPANに期待しましょう。

【まとめ】ミズノスプリントネオは「中級者向け厚底スパイクの最適解」!だけどアッパーは残念

総合評価 ★★★★☆(アッパーが惜しい)
買い推奨のかなり良いスパイクです!

今回は、ミズノスプリントネオをレビューしました。
中級者向け厚底スパイクとしてほぼ理想形でたぶん中級者には最適解!ただ、アッパーは残念でどうしてこうなってしまったのか。
そんなスパイクです。ソールは満点、アッパーで減点。アッパーさえ許容できれば買いを推奨します。
中級者向け厚底スパイクとしてこれ以上の完成度のものはなかなかありません。アッパーさえ気にならなければ最高のスパイクに成り得ます。

中級者向けでありながらフラッグシップであるクロノインクスネオJAPANの構造を踏襲し、反発性と扱いやすさを高次元で両立したすごく良くできたスパイクです。
屈曲の硬さに対して実際の感触は非常に柔らかく、とにかくクセがないので走りやすい。厚底にありがちなブレや不安定さがほとんどないのでコントロールしやすく、スパイクに合わせて走らなくていい厚底になっています。ソール性能だけ見れば歴代最高の中級者向けモデルだと思います。

ただ、伸縮性のないウーブンアッパーが最大の欠点で、これはだいぶキツイです
アッパーの感想としては、

  • 伸縮性がなく、足当たりが悪い
  • フィット感も値段なり
  • パツパツだから当たって痛い
  • 日本製ミズノの履き心地を期待すると落胆する

性能以前に「痛い」という理由で履けなくなる可能性があるのは無視できない欠点です。アッパーに不満がない人にとっては最高のスパイクに成り得ますが、アッパーがダメな人にとっては履くだけで苦痛を覚えるかもしれません。これがサイズアップでどうこうなるかはわからないので、できれば試着しましょう。

もし次があるなら、

「ミズノスプリントネオJAPAN」

それが本当の完成形になるのかもしれません。

ならねぇか。






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