【2022年】幅跳び専用スパイクのおすすめはどれ?4メーカー5モデルを比較

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自慢ですが、管理人は元7mジャンパーです。
現役時代はミズノだけを履き続けていたのですが、趣味でやるようになってからはアシックス・ナイキ・アディダスの幅跳びスパイクをそれぞれ実際に使って履き比べたりしています。
そんな管理人が声を大にして言いたいのは…
幅跳び専用スパイクを履けば50cmは記録が伸びる!!っていうこと。兼用オールラウンドスパイクで幅跳びをしているなら今すぐに専用スパイクを買いましょう。
とはいえ、上級者向けなイメージの強い幅跳びスパイクはどれを買ったらいいのかイマイチ分からない。

ってことで今回は
幅跳び専用スパイクのおすすめはどれ?
をテーマにご紹介。
アシックスは不良品を出して自主回収になっていたのですが2022年には改良版が手に入るようになりました。さらには巨人ナイキがエアズーム搭載の次世代モデルをリリース!!
そんなことで2022年はミズノ・アシックス・ナイキ・アディダスの4メーカーの幅跳びスパイクが揃ったわけですが、じゃあこのなかでどれを選ぶべきなのか?をタイプ別に紹介しましょう!!

 

 

2022年幅跳びスパイクの選び方

2022年の幅跳びラインナップは…
①フィールドジオLJ(ミズノ)
②LONG JUMP PRO3(アシックス)
③アディゼロLJ(アディダス)
④ロングジャンプエリート(ナイキ)
・番外 ZOOM LJ(ナイキ)
ミズノとアディダスは従来モデルを2022年も継続します。
アシックスは2019年に発売したもののネジ山が壊れるというリコールで回収された『LJPRO2』が改良されて『LJPRO3』として出て来ました。
ナイキはエアズームユニットを搭載した全く新しい『LJエリート』をリリースしています。ただ、東京五輪で野実績も踏まえて従来品の『ZOOM LJ』も紹介します。

①『フィールドジオLJ』は踏み切り重視の選手におすすめ!!

管理人は幅跳びで最も重要な局面は『踏み切り』だと思っていて、その踏み切りが一番強く行えるのがこのフィールドジオLJだと感じています。
見た目こそ20年前からほとんど変更がないものの、微妙にマイナーチェンジをしていて完成度は非常に高い。
ピンは2-3-4の9本で、後列4本によって踏み切りでガッチリ止まるので硬いプレートの反発を最大限生かすことが出来るのが特徴です。
9本ピンと鬼のように硬いプレートの組み合わせは他にはないので初めて幅跳びスパイクを触る人はびっくりするかもしれませんが、強く踏み切っても潰れることなくしっかりと反発を返してくれる頼もしさは他のスパイクでは得られない感覚です
唯一欠点を上げるとすれば、かかとが薄いのでファールをして踏み切り板の角を踏むと痛い事くらいでしょうか。管理人も昔かかとが痛くてスポンジをテープで張ったりしていました。あと、上級者向けの設計でアッパーがかなりタイトなのでちゃんと足入れして買う事をおすすめします。
ちなみに、日本記録保持者の城山正太郎選手、日本歴代2位の橋岡優輝選手もフィールドジオ(多分特注)です。

力強い踏み切りでスピードを跳躍に変換したい選手にはフィールドジオLJがおすすめ!!

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②『LONG JUMP PRO3』はフラットに走りたい選手におすすめ!!

フラットといえばアシックスですが、幅跳スパイクでもついに極端にフラットなモデルを出してきました。
他社の幅跳びスパイクは『ロッカー構造』でつま先が上がっていることで踏み切りの足離れをスムーズにしているのですが、アシックスはつま先を持ち上げない『フラット構造』にすることで差別化しています
フラットにすることで反発を効果的に受け止めて強い踏み切りを安定して行えるということですが、管理人はまだ履いていないので実際どうだか良く分かりません!!そのうち買ってみようと思います。
そもそも幅跳びスパイクは短距離スパイクと比べるとどれも非常にフラットなので、他社でも十分にフラットな走りはできると思います。さらに極端なフラットにすることで助走にはメリットもありそうですが、踏み切りでのモタつきがどうなのかは気になるところ
ただ、フラットに走りたいというのは非常に良く分かる。

中・上級者でもっとフラットな感覚で跳びたい選手にはロングジャンププロ3がおすすめ!!

 

 

③『アディゼロLJ』はスピード感重視の選手におすすめ!!

東京五輪優勝のテントグルー(ギリシャ)が使用していたのがこれ。他にもヘンダーソン(アメリカ)など世界のトップ選手の多くが着用している実績のあるモデルです。
ボテっとした見た目でソールが大きくて接地面積も広いのが特徴のスパイクで、他の幅跳びスパイクに比べるとクッションが強い。ただ、さすがアシックスらしく反発自体はかなり強くて、一度沈み込んでから強烈に反発するような独特な反発特性を持っています
接地面積は広いので安定性が高いかというとそんなことはなくて、ベルトがなくシューレースだけで固定するので踏み切りでのブレはかなり大きく、強靭な足首がないと強い踏み切りが難しいので注意
一方で助走は非常にスムーズで、フラットな短距離スパイクで走っているような高いスピード感が得られるため、スピードを受け止めるだけの踏み切り技術がある選手にはかなりマッチするはず。
端的に言えば、扱いにくいけどはまれば凄いスパイク。

高い踏み切り技術があってよりスピード感ある跳躍を求める選手にはアディゼロLJがおすすめ!!

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④『ロングジャンプエリート』は助走のスピードを重視する選手におすすめ!!

これまた管理人は履いたことがないのですが、まあこれだけ個性的ならみればわかるでしょ!!
東京五輪では女子優勝のミハンボ、2位のリースらが着用していたモデルで、短距離を席巻している『マックスフライ』や中距離の『エアズームビクトリー』の幅跳び版みたいなスパイク。
簡単に言えば、前足部にズームエア(空気バネ)が入った次世代スパイクです。もちろんカーボンプレート搭載!!
従来の陸上スパイクはプレートがしなって反発するのですが、ナイキのズームエア搭載モデルはプレートの反発に加えて空気バネの跳ね返りもあるというチート仕様。常識を覆すこの技術はまさに次世代スパイクと言えます。
スパイク自体をみてみると、極端に接地面積の狭いアウトソールから助走最重視であることは明らかなのですが、エアは踏むだけで反発するので従来とは違う踏み切り方法を前提としているのでしょう。
いずれにしても、スパイクに合わせた技術が要求されるスパイクでしょう。

とにかく助走スピードを高めたい選手にはLONG JUMP ELITEがおすすめ!!

【番外】『ZOOM LJ』はクセがなくて扱いやすいぞ

ナイキの従来品である『ZOOM LJ』を外してしまうのはもったいない!!
東京五輪でも新型のエリートではなくZOOM LJを履く選手がいて、4位のカセレス(スペイン)はこのZOOM LJだったため、東京五輪での男子幅跳びナイキ最上位はエリートではなくZOOM LJだったのです!!
それもそのはず、2019年の世陸ドーハではこれを履いたゲール(ジャマイカ)が優勝するなどナイキの選手はみんなこれをはいていましたから、コロナでほとんど試合のなかった20~21年シーズンに全く新しいエリートに履きかえることはけっこうなリスクです。
ZOOM LJは見た目は奇抜ですが履いてみると非常に扱いやすく、踏み切りやすさとスピードの出しやすさをハイレベルで両立しているのが特徴です。
フィールドジオLJを走りやすくしたような特性のスパイクで、プレートは非常にかたいけど7本ピンによってスムーズな重心移動ができて助走のスピードが出しやすい。フィールドジオだと跳ね返される感じが強すぎるという場合にはZOOM LJの方が合うと思います。

スピードと踏み切りのどちらも大事にしたい選手にはZOOM LJがおすすめ!!

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東京五輪でのシェアはどうだった?

2022年の幅跳びスパイクを考えるうえで欠かせないのは2021年の東京五輪でのシェアでしょう!!
トップ選手と一般の選手ではレベルが違いすぎるのであんまり参考にはならないのですが、スパイク選びの楽しみ要素として入賞者のシェアがどうだったかみてみましょう!

東京五輪男女幅跳び上位のスパイク
  男子 女子
1位 アディゼロLJ
(テントグルー)
LJ ELITE
(ミハンボ)
2位 エヴォスピード
FUTURE JUMP
(エチェバリア)
LJ ELITE
(リース)
3位 エヴォスピードLJ
(マッソ)
アディゼロLJ
(ブレーメ)
4位 ZOOM LJ
(カセレス)
LJ ELITE
(スパノヴィッチ)
5位 LJ ELITE
(ハリソン)
LJ ELITE
(ロマンチェフ)
6位 フィールドジオLJ
(橋岡)
LJ ELITE
(デービス)
7位 LJ ELITE
(モントレル)
アディゼロLJ
(ストラットン)
8位 LJ ELITE
(ランダッツォ)
アディゼロLJ
(ソーヤーズ)

男子はメーカーがバラけていますがアシックスはゼロという結果に。ミズノも日本人くらいしか履いていません。
女子はなぜかLJ ELITEのシェアが高く、ナイキかアディダスという2択状態。
また、日本では売っていないので今回は紹介していませんが、エチェバリアマッソのキューバ勢はそれぞれ別のプーマを使用していました。
エチェバリアは後列4本ピンの『エヴォスピード フューチャー ジャンプ』で、マッソは2-2-3配列の『エヴォスピードLJ』で、ナイキとプーマはトップ選手でも使っているモデルが分かれると言うカオス。

まあ、あんまり参考にならないですね!!

 

 

今回のまとめ

今回は2022年の幅跳び用スパイクのラインナップの紹介と、それぞれどんなタイプの選手におすすめなのかを紹介しました。
管理人を含め、フィールドジオLJは日本で非常に高く評価されているスパイクで、これを履かずして幅跳びスパイクは語れないでしょう。設計自体は古いけど完成度が高く、9本ピンと硬いプレートが強い踏み切りをガッチリ受け止めてくれます。
踏み切りでガッツリ止めたいならフィールドジオが最適!!

アシックスも復活してLONG JUMP PRO3をリリースしたのですが、これは従来から大きく変わって極端なフラット設計となったので履き手を選ぶモデルではありそう。ここまでフラットな必要ある?
フラットに走りたいならLONG JUMP PRO3が最適!!

アディダスのアディゼロLJは安定感がないものの強烈な反発と独特なクッションがあり世界レベルの選手にも愛用されるモデルで、助走のスピード生かした踏み切りが出来る技術があるならかなりハマると思います。
技術があって助走スピードを求めるならアディゼロLJが最適!!

ナイキはズームエア搭載のLONG JUMP ELITEをリリース。ほぼ短距離スパイクのような少ない接地面積と空気バネによる反発を扱えるかどうかが決め手でしょうが、東京五輪では女子で上位に多く入賞した実績があります。
助走スピード際重視ならLONG JUMP ELITEが最適!!

厚底ブーム、エアブーム以前であってもナイキは最強メーカーでした。次世代モデルのELITEが出てもなお従来のZOOM LJの良さは健在で、東京五輪の男子ではELITEよりZOOM LJのほうが上位に入っています。硬いプレートと7本ピンによるスピード感はパワフルでありながらスムーズな跳躍が出来る以外にも扱いやすいスパイクです。
踏み切り・助走をハイレベルで両立したいならZOOM LJが最適!!

こんな感じでどうでしょう?
管理人も5個中3つしかちゃんと履いたことがないので、アシックスのLTPRO3とナイキのELITEは出来れば買ってみたいとは思っていますが、コロナで試合もないので考え中。
個人的な見解なのでご意見等あればコメントでもツイッターにでもいいのでコメント下さい。

 






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