幅跳び用スパイクを買えば記録が伸びる!短距離スパイクとはまるっきり別物だぞ

【幅スパ】幅跳び用スパイクの違い

陸上部に入部して幅跳びを専門にしようと思っている人はまちがいなくスパイク選びで迷うと思います。

幅跳び用スパイクと兼用スパイクは何が違うのか?
短距離用スパイクで幅跳びしちゃだめなのか?
そもそも幅跳び用スパイクってなんなのか?

幅跳び専用のスパイクを履いたことがないと、わざわざ幅跳用のスパイクなんか買う必要があるのか分からないかと思います。
今回は、中学から大学まで幅・三段をやっていた私が主観を交えて幅跳び用スパイクについてザックリご紹介しようかと思います。

 

 

幅跳用スパイクと他のスパイクとでは全然ちがう!!

幅跳スパイクは専用品というだけあって、幅跳びに特化した構造をしています。
見た目ではよくわからないと思いますが、一度履けばその違いは明白。幅跳用スパイクはメチャクチャ跳びやすいのでスパイクを変えるだけで記録が伸びます

踏み切りやすい構造をしている

幅跳用のスパイクと普通のスパイクの最大の違いは『踏み切りのしやすさ』です。走りやすさだけでいえば短距離スパイクの方が勝っていますが、幅跳びスパイクを履くだけで踏み切りが劇的に良くなります

幅跳用はソールがフラット

一般的な短距離用スパイクは傾斜がついていますが、幅跳用スパイクは傾斜が浅くほぼフラットです。
このソール構造によって、踏切でのローリングと言われる動作がスムーズにできるようになっています。
ローリングというのは、かかとから入ってつま先に抜けていく動作で、これができるだけで強い踏切ができるようになります。幅跳びスパイクは自然と足が転がるようにできているため、何も考えずに踏み切ってもそれなりのローリングになるのです。

つまり、幅跳びスパイクを履くだけで勝手に強い踏み切りが出来るようになる!!かも。

グリップ力がすごい

メーカーによってピンの数や配置は様々ですが、アシックスとミズノでは9本ピンが採用されています。(アシックスの2020年モデルは8本)
アディダス・ナイキではピンは7本ですが、ピンが短距離用よりも手前(後ろ寄り)に配置されていることによって、体重が乗せやすく高いグリップ力を生み出します。
このグリップによって、木で出来ているツルツルの踏切り板をトップスピードで踏んでも滑ることなく正確な跳躍をすることができます。

どのメーカーにも共通しているのは、一番後ろの列のピンが直線的に配置されている
このピン配置が強烈なグリップとブレーキを発生させる事によって、強い踏み切りが可能になります。これは踏み切りを考慮した構造ですので、スプリントに使うには抵抗にもなってしまいます。

 

 

アッパーやプレートがしっかりしている

短距離用と比べると幅跳用は耐久性がかなり高くなっています。
それもそのはず、幅跳びは全力で走って木の板を踏んで跳ぶわけですから、短距離用よりも高い耐久力が求められているのです。

プレートが硬い

短距離用に比べればどれもガッチガチのプレートが付いています。
プレートが硬い事によって、体重の数十倍の衝撃がかかるとされる踏み切りでもスパイクが負けることなく反発してくれるます。その結果、幅跳用スパイクを履くだけでポーンと高く跳ぶ跳躍が出来るようになります
当然足への負担も大きいため、扱い切るにはそれなりの筋力は必要になるでしょう。

アッパーもガッチリ

強い踏み切りでもブレないアッパー性能が求められるため、短距離用のペラペラな感じとはまるっきり違う感触のアッパーになっています。アッパーはガッチリ系。
足首等のベルトでよりガッチリ締めつける構造になっていて、人によっては長時間履けないくらいきつくして履くのが好きと言う人もいます。

 

 

幅跳用スパイクの○と×

幅跳スパイクは幅跳びに特化したスパイクですので、良いところがある一方で悪いところもあります。そのせいで幅跳スパイク1足でなんでもやろうと思うとなにかと不都合な部分もありますので、幅跳びスパイクを買うならもう1足短距離用スパイクを持っておいた方が良いと思います。

ここが○だよ!!

まずは良いところから。跳びやすいという点につきます。

めちゃくちゃ跳びやすい

ビックリするくらい幅跳びがやりやすくなります。本当にびっくりします。私が初めて幅跳スパイクを買ったのは高校1年生の夏でした…
それまで初心者用を履いてい私の自己ベストは5m80。思い切ってミズノのフィールドジオLJを買って次の大会で使ってみたらなんと…6m40まで一気に記録が伸びました。びっくり。
スパイクを変えただけで60cmも記録が伸びたのです!!
伸び盛りだったのかもしれませんが、明らかに踏み切った時の体の浮き方が違いましたのでスパイクのおかげだと思っています。
アルシオーネはすぐ捨てました。

意外にも軽い

頑丈そうな見た目から重そうに見えますが、意外な事にめちゃくちゃ軽い。
フィールドジオの場合はメーカー公称210g(26cm)だそうです。
よくわからないと思いますが、初心者用のブレイブウイングが230gなのでこれよりも10%軽いことになります。
ちなみにジオサイレンサージオスプリントは170g、クロノインクスは140gです。ピン1本の重さが1.5gくらいなので9本のピンだけで13gあることを考えると、メーカーの技術を集めて頑張って軽量化していることがわかります。

 

 

ここが×だよ!!

できれば幅跳び以外には使いたくありません。

上に跳ねるから速くは走れない

幅跳びだって速く走らないといけないのですが、短距離スパイクに比べると明らかに遅い。どうしても上に跳ねて力が逃げてしまいます。
ハードル選手のなかにはフィールドジオを突かている選手もいますが、やっぱり走ることに関してはあまり得意ではないのが幅跳びスパイク。

ピンが9本もあって市販のピンだと1本足りない

普通のピンって16本入りなんですよ。で、幅跳びのスパイクは18本ピン。
ってことは、幅跳びのスパイクだと片側1本、両方で2本足りません。ナイキとアディダスなら足りますが。

短距離用は短距離用で別に買わないといけない

幅跳びスパイクだけでは短距離を走れません。走れないことは無いと思いますが、練習で走る時は短距離スパイクがもう1足あった方がなにかといいでしょう。
練習でも短距離用と幅跳用を買って持ち歩かないといけませんのでちょっとかさばるのが悩みどころです。

 

 

幅跳びするなら幅跳び用のスパイクを買った方が良いという事が分かったと思います。
ここからは、各メーカーの幅跳び用スパイクについて特徴の比較をご紹介します。

 

 

メーカーごとのラインナップ

メーカーごとの2019年時点のラインナップと個人的なざっくりレビューをご紹介。トップ選手は見た目は市販品と同じでもスポンジが違ったりする特注品ですが、細かいことは省略。

ミズノ フィールドジオLJ

 

[ミズノ] フィールドジオ LJ 

恐らく日本では一番シェアがあると思われるミズノ。世界大会でも履いている人がたまにいます。日本のトップジャンパー、橋岡選手もこのモデル。
個人的にもこえrを使っていて一番気に入っています。
定価は\22,000(税抜き)。流通価格も高めで18,000円くらいはすると思う。

ざっくりレビュー

個人的には一番しっくりくる。
人工皮革とメッシュで構成されていて、皮革部分は硬くメッシュ部分は軟らかめな履き心地。全体としてはタイトでがっちりしている。
一番の特徴は9本ピンによるブレーキ感と安定感で、踏み切りのときに上から踏まずに斜めぎみにスーっと足を出してもガッチリ受け止めてくれる感覚が好き。
助走はうまく乗せていかないと押し返される感じがする時がある。
かかとのスポンジは硬くて薄いが、シャークスキン(表面の黄色いところ)はかなり耐久性が高い。
踏切りをガッチリ受け止めてくれるスパイクが欲しいならこれが良いと思う。
詳しい事はレビュー記事で書いていますのでご参照ください。


アシックス LONG JUMP PRO

 

[アシックス] LONG JUMP PRO 

これも国内シェアが相当高い。このモデルではなさそうだけど、世界レベルでもローソン(アメリカ)がアシックスを履いている。1-3-5の9本ピンの配置が独特だけど履くと違和感はない。
定価\22,000(税抜き)。流通価格はミズノと同じくらい。

レビュー

他のメーカーに比べるとプレート自体は軟らかいような気がする。
アッパー全体が人工皮革でできていて、これが硬いのでスパイク全体としてはかなり硬い印象。
ミズノに比べるとプレートのしなりが効く感じで、押し返される感覚は若干少なめなので助走がスピードに乗せやすいかも。
踏切りの安定感もミズノとそんなに変わらないと思うけど、ガッチリ感はミズノかな?
ミズノとアシックス迷ったらどっちを買っても良いと思う。アシックスのほうが助走重視?

 

アディダス Adizero LJ

[アディダス] Adizero Lj  

世界大会でも多くの選手が履いている。
定価は不明。流通価格は1万円前後なので、国産の半額近くで買えるのも魅力。

レビュー

国産2モデルと比べるとかなり履き心地が違う。
まーとにかく独特な履き心地で、助走はメチャクチャ走りやすいのに踏み切りの安定感はありません。強烈な反発をうまく跳躍に繋げられる技術があれば良い相棒になるでしょう。
足の裏のつま先のところがツルっとしているので、ファールしても粘土板に跡がつかないんじゃないかと期待しましたがそんなことはありませんでした。
助走スピードはおそらくこれが一番高いと思う。
詳しい事はレビュー記事で書いていますのでご参照ください。


 

ナイキ ズームLJ

 

【ナイキ】 ズーム LJ 4 

ナイキはマニョンガ、サマーイ(共に南アフリカ)、メンコフ(ロシア)など、世界レベルでのシェアが非常に高い。
このモデルも1万円出せば買えてしまうのがナイキのすごいところ。

レビュー

ナイキでありながらあまりクセがない。足入れは細いので足型で人を選ぶところはあるが、履き心地に関してはこれと言った特徴は無い。
踏み切りの安定感は高いし助走も走りやすいので、足型さえ合えばこれを履いて後悔をすることはないんじゃないかと思う。
ガッチリ感を求めるならミズノかアシックスだけど、スピード感とガッチリ感のバランスはこれが一番いいかも。
詳しい事はレビュー記事で書いていますのでご参照ください。


 

 

幅跳スパイクの選び方

幅跳用にスパイクを買うと言うのは、普通に陸上をやるよりもちょっとだけ贅沢です。短距離用スパイクだけでは幅跳びはできませんので、スプリンターよりも1足多くスパイクを持つ必要があります。

お金をかけたくないけどスパイクは欲しい、失敗したくはないという方に向けたオススメのスパイクの選び方をご紹介。

絶対に失敗したくないなら国産

ミズノかアシックスの2択!!
国産2メーカーを買っておけば失敗はありません。
店舗に必ず置いてあるので試着もできます。お店で試着してネットで買えばちょっと安いかも。

ミズノとアシックスのどちらかを履いておけば、兼用スパイクとは明らかに違う跳躍が出来ます。
正確な踏み切りとリズミカルな助走をスパイクが勝手に作ってくれます。スパイクに身をゆだねて跳べばこれまでのベストを大幅更新できるはず。

ミズノとアシックスはどちらがいいか問題

これに関しては好みの問題です。どちらがいいということはありません。
どっちだっていい。

個人的にはミズノがオススメですが、もしもアシックスを履いていればもっと記録が良かったのかもしれないと思うことはあります。
おそらく、試着で足を入れてみてもどっちがいいとかは無いと思いますので、見た目が好きなほうを選べばいいんじゃないでしょうか

助走を重視するならアディダスかナイキ

国産はどちらかというとリズムをとって助走するようなスパイクで、スピード感で言えばアディダスとナイキに分があるように思います。
ピンの数が少ないこともあって、一歩一歩の抜けの良さを生かした助走が可能。

アディダス・ナイキはどこに売ってる?

スパイクを買う時にどこのお店で買っているでしょうか?
都内などある程度の都会であれば陸上専門店や陸上に力を入れているお店があるので、アディダスやナイキも売っていることがあると思います。
地方だと大型店しかなかったりして国産メーカーしか売っていないかもしれません。

アディダスやナイキを買うなら、たぶんアマゾンが一番安いし早いです。
アマゾンに在庫がなかったらショップのHPでネット通販も出来ます。

踏み切りにかけるならミズノ

いろいろ履いた結果、個人的にはミズノが一番踏み切りはガッチリしてる気がします。個人的にはですが。

やっぱりオードソックスな配置の9本ピンは間違いない!!

助走は他のメーカーの方が走りやすいので多分スピードはあんまり出ていないと思いますが、スピードを踏み切りでガチっと跳躍方向に変えるのはミズノが一番やりやすいように思います。

 

 

 

そんなところです。
最初は無難にミズノかアシックスを買った方がいいとは思いますが、どのスパイクでも兼用スパイクとは別次元の跳躍が出来るようになると思いますよ!!

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