招集漏れを防ごう!!確実にコールするためのルーティン【陸上大会で失格にならないために】

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陸上の大会では出場すらできずに失格になる恐ろしいシステムがあります。
それがコール(招集)というもの。
陸上初心者のうちはコール漏れする選手も非常に多く、私もコールのことを知らずにあやうく失格になるところだったこともあります。
また、年に1回くらいは同じチームでコール漏れをするやつもいました…

今回は
招集漏れをしないためのコールまでのルーティン
についてご紹介。
大会のときは毎回同じようなルーティンでうごくことで、コール漏れを防止することができます。
招集漏れ、コール漏れという言葉が混在するとややこしいので、ここから先はコール漏れで統一します。

 

 

コールを確実にするために

まず、『コール』あるいは『招集』と言われる行為はルールで明確に規定されていますので、条文を紹介します。

招集所での参加の除外
5. 第142条4による追加的な処分を受ける際や、招集所に示された指定時間(第136条参照)に招集所にいない競技者は、以下の場合を除き、当該種目への参加から除外され、DNSとして記録される。
当該審判長は、抗議に対してすぐに判断できず「抗議中」として競技を行っている競技者も含め、競技への参加除外について判断し、除外した場合は根拠となる競技規則を正式記録に明記しなければならない。
正当と認められる事由(例:競技者の責によらない公共交通機関のトラブルや招集所に掲載された時間の誤り)があり、それを審判長が認めた場合には、招集完了時刻の後でも競技者の競技への参加が認められることがある。
引用:陸上競技ルールブック2020

要するに…
大会に参加する選手は指定された時間に招集所にいなければDNS(失格)になる。
ということ。
もし、招集を受けていない選手がレースの開始時間にスタート場所に行ったとしてもすでに失格になっているため走ることすらできません。また、この時点での抗議は認められないことも多いため、どんなに大事な試合であってもレースには参加できません。
このように招集所に行き忘れて失格になることをコール漏れといいます。

 

 

ルーティンでコール漏れを防げ!!

コール漏れを防ぐためには、大会の時の時間配分をあらかじめある程度決めておくことが一番確実です。
ジョグ、ドリルなどのアップと同じように、大会のルーティンのなかにコールを入れておくことで、確実にコールをすることができます。
大会の動き方は

  • スパイクなどの一式をカバンに入れる
  • コンビニで軽食を買う
  • 試合時間の3時間前に競技場につく
  • 競技場についたらプログラムを読み込む
  • 1次コールをする
  • おにぎりを食べる
  • ジョギング・ストレッチ・流しをする
  • 最終コールをする
  • スパイクでアップをする
  • 試合に臨む

このように大会でやることをリスト化して毎回同じように動けばコールは防げます。
そのためにはまずはプログラムをちゃんと読むことからはじめましょう。プログラム招集時間と招集場所が必ず書いてあります
競技場についたらまずはプログラムを読み、招集時間を確認したうえで1次コールをしてからウロウロしましょう。マネージャーに任せておかずに、必ず自分でチェックすることが大切です。

1次コールと2次コール(最終コール)

じつにややこしいことで、コールは1度ではなく何回もある場合があります。

  • 1次コール(名簿に〇付けをする)
  • 2次コール(ゼッケン番号と参加の意思の確認)
  • 最終コール(開始直前の確認)

大きい大会になると招集場所で最終コールをしてそのままみんなでゾロゾロ競技場所まで移動します。
小さい大会であれば、開始40分前に招集場所でゼッケンを見せてあとはスタート地点に行けばいいだけの場合もあります。
このように、大会の規模によってコールの回数が変わりますので、必ず自分でプログラムを読んで確認しましょう
1次コールをすっぽかしたとしても2次コールをちゃんとやれば参加を認めてもらえることもあるので、1次コール漏れをしても泣かずに交渉してみましょう。

コールの時間はだいたい試合の40~30分前

フィールドとトラックでは招集時間は違います。
フィールドの場合は招集をしたらそのまま練習跳躍がはじまります。
トラックの場合は招集したら一回解散してレース開始時間にスタート地点に集まります。
どちらの場合でも競技開始時間の40分前か30分前までが招集時間になっていて、この時間を過ぎるとコール漏れになります。招集完了時間は必ずプログラムに書いてあるので、ちゃんと読みましょう。

 

 

コール漏れをしないための心得

コール漏れはどうしようもなくマヌケで初歩的ミスです。コール漏れをするというのは気持ちの持ち方に問題がありますので反省して改めましょう。大会なのにスパイクを忘れるのと同じようなもので、そんなやつ笑われて当然。誰も同情してくれません。
コール漏れは心得だけで防げます。

コールは自分の仕事

大会で走るのと同じように、コールを受けるのも試合の一部です。
ゼッケン番号の確認とコール場所と時間の確認は選手の最初の仕事です。例えばゼッケンをつけるとかの雑務をマネージャーにまかせている人もいるかもしれませんが、そんなもの自分でやりましょう。
マネージャーがコールの時間を間違えていても失格になるのは自分だし、ちゃんと確認していないのが悪い。

コールもアップのルーティンの一部

コールの時間は決まっています。特にフィールドの場合は招集したらそのままピットに行って足合わせ(練習跳躍)が始まります。そのため、コールの時間にはスパイク流しくらいまでのアップを終わらせていないといけません
ってことは、コール時間に合わせてアップをするのが当たり前。コールもアップのルーティンの一部として考える必要があります。そしてそう考えていればコール漏れは絶対にありません。

 

 

リレーのオーダー提出漏れに気をつけろ!!

コール漏れで一番多いと思われるのが『リレーのオーダー用紙の提出漏れ』でしょう。
個人種目の場合には自分のことなのでコールのことも考えますが、リレーともなると4人いるので責任が分散しがち。リレーでも自分で責任をもってコールをしましょう。
リレーオーダーについてもルールがあります。

11. リレーチームの編成は、各ラウンドの第1組目の招集完了時刻の1時間前までに正式に申告しなければならない。
一度申告したらその後の変更は、招集完了時刻までに主催者が任命した医務員の判断がない限り認められない。
各チームは申告された競技者がその順番で走らなければならない。この規則に従わなければ、そのチームは失格となる。
〔注釈〕
招集完了時刻前であっても、一度申告した編成の変更(オーダー用紙の差換え)は認められない。
医務員の判断による変更は出場選手の変更のみ認められ、編成(走る順番)の変更は認められない。
引用:陸上競技ルールブック2020

要するに…
1時間前までにオーダー用紙を提出。提出後はケガの場合以外のオーダー変更は認められない。
ということ。
つまり、1時間前までにオーダー用紙を提出していないと失格になります。

オーダーの提出は後回しにするな!!

オーダー用紙の提出はコールと別の時間軸で行われます。1時間前までに出せばそれでいいので、朝いちばんで提出してもいいし、提出時間ギリギリに提出してもいい。
アップでケガをした場合に備えてある程度の時間になってから提出することが多いかもしれませんが、そう思っていると忘れます
っていうか、ケガの場合は選手の変更ができるのでさっさと出しましょう
もし誰かがケガをしたらもうそれはあきらめるか、審判に話して再提出すれば済む話です。
もしオーダーを出し忘れていると、ちゃんと招集時間に招集場所に行っても『オーダー出してないから失格だよ!!』っておじさんに言われます。オーダー用紙の提出は1時間前までなのでもうアウト。こればっかりはアウトです。残念。

 

 

今回のまとめ

陸上で一番多いと思われる失格がコール漏れでしょう。走る気満々で準備したのになにもせずに帰ることになるなんとも悲しい失格がコール漏れです。

  • コール漏れすると失格になる
  • コール漏れは行動ルーティンで防げる
  • 競技場についたらプログラムを確認しよう
  • コールの時間に合わせてアップしよう
  • オーダー提出はサッサとやろう

コール漏れでの失格は気を付ければ防げます。人任せにせず、自分でちゃんと管理しましょう。

 






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