ニードルピンがおすすめ!!速く走りたければピンを選ぼう

スパイクのニードルピン

陸上スパイクの最大の特徴は『ピン』がついていることでしょう。国産スパイクは並行ピンがついており、海外のスパイクにはニードルピンがついています。それぞれのピンには特徴があり、シューズとの組み合わせによって走りの良し悪しを左右するであろうけっこう大事なパーツです。
当ブログでもなんどかスパイクピンについての記事を書いています。


今回は
速く走りたいならニードルピンがおすすめ!!
っていうことでニードルピンの良さをご紹介。トップ選手でも並行ピンを使っている選手とニードルピンを使っている選手がいますので実際のところどっちでもいいのですが、ニードルピンを使うと走りがブラッシュアップできるかも?

 

ニードルピンは走りやすい!!

ニードルピンっていうのはこういうやつ

ニードルピン 7mm 50本 陸上競技用ピン
先端がとがっていて、7mmが標準ですが中には5mmのものもあります。ねじ山部分は並行ピンと同じ長さのため、国産のスパイクであっても問題なく装着できます。
メーカー品であればねじ回しもだいたい共通であることを確認していますので、ミズノでもナイキでもねじ回しは共通で大丈夫。しかし、ものによってはねじ回しが合わないのでそういう場合はペンチやネジザウルスを使って外しましょう。
そのへんのことは以前の記事をご参照。


並行ピンであろうがニードルピンであろうが削れるとねじ回しが空回りして外せなくなることがあるのですが、ネジザウルスさえあれば一生ねじ外しに困らないので一家に1本おすすめです

 

ニードルピンは刺さりと抜けがバツグン!!

スパイクを履くと速く走れますが、その要因の一つに『ピンが地面を捉えて力をロスなく伝えることができる』というものがあります。ピンが地面に刺さることで、パワーをスピードに変換してくれるのです。
一方で、いくところまでいくとピンが刺さるときやピンが抜けるときの引っかかりを抵抗感として感じるようになります。

100mであれば10秒ちょっとの間で50歩くらい接地するわけで、つまり100mの間にピンの抜き差しが50回もあるのです。1回1回の抵抗は少なくても50回もやれば塵も積もれば…で影響が出てくるものなのです。
初心者のうちは全く気にならないと思うのですが、トップ選手になればなるほどその抵抗は相対的に増えてきます。
で、この抵抗をいかに減らすかがスパイク選びのポイントの一つで、ピンの少ないモデルを選んだり、自分に合ったピン配置のスパイクを選べるかどうかで記録が変わってくるのです。

ニードルピンにすれば抵抗はほぼなくなる!!

ピンによる抵抗をなんとかしたいのであれば、ニードルピンに付け替えれば一発で解決です
ニードルピンは針です。考えなくてもわかると思いますが、針は刺さります。ニードルピンを付けたスパイクで足を踏めば貫通するレベルでめちゃくちゃ刺さる。
しかし、並行ピンではそれほど刺さりません。ニードルピンと並行ピンでは刺さりやすさに明らかな差があり、その差は履けば一瞬でわかるでしょう。

ニードルピンのサクッと刺さる感覚にはほぼ抵抗感がなく、ニードルピンを付けて歩けば足が地面に吸い付くような感覚。並行ピンは刺さらないため、ピンの上に乗っている感覚で歩くだけでも結構足に負担があります。

ニードルピンはグリップがすごい!!

グリップ力を高めるためには、並行ピンであればピンを長くするかピンを増やす必要があります。そのため、グリップの高いスパイクには8本や9本のピンを必要としています。それは上で書いたように並行ピンはタータンに刺さりにくいから。
グリップを出すためにピンを長くしたり増やしたりすればその分抜き差しにかかる抵抗が増えてしまいます。並行ピンはその特性上、グリップを発揮しにくいのです。しかし、ニードルピンであれば1本1本が地面にグイっと刺さってくれるので6本ピンんであっても十分なグリップを発揮してくれます。
非常に大きなグリップ力が必要な幅跳びスパイクを見るとその差がよくわかります。

左がミズノ、右がナイキの幅跳びスパイクです。(ナイキも並行ピンを付けていますが…)
設計段階でニードルピンを想定している海外スパイクと、並行ピンを想定している国産スパイクでは設計思想が変わってくるのは当然のことでしょう。国産は9本ピンのところを海外メーカーはたった7本しかピンがありません。それだけ見てもニードルピンと並行ピンで期待できるグリップ力がどれだけ違うかがよくわかります。

スパイクの特性を生かすなら断然ニードルピンだ!!

ニードルピンはピンの存在感を感じないのもその特徴です。
つまり、スパイクの特性をより感じやすくなります。重たいスパイクはより重たく、クッションの強いスパイクはよりフカフカに、プレートがシャープなスパイクはよりシャープに感じることでしょう。
特に反発特性を感じやすくなるため、海外スパイクのように反発力が強いスパイクはうまく乗れると非常に強い反発を受けることができます。

国産スパイクにニードルピンは合わない?

国産スパイクは並行ピンを採用しています。設計もそれに合わせてあるため、国産スパイクのなかにはニードルピンと相性が良くないモデルもあります。
例えばこれ↓

だいぶ古いのアシックスのスパイクですが、ニードルピンを合わせてみたところめちゃくちゃ走りにくくなりました。
それもそのはず、固定ピンが並行ピンなのです。
国産にニードルピンを付けてしまうとメーカーの設計から大きく外れてしまい性能が十分に発揮できない可能性はあります。ニードルピンはよく刺さるのに固定ピンの部分が刺さらないため、突き上げ感があり走れたもんじゃありませんでした。これはスパイクが悪いといよりも、並行ピンを想定して設計されているためニードルピンを付けるとバランスが悪くなってしまうのです。

海外スパイクはニードルピンにぴったり

ナイキのスパイクはニードルピンとの相性がバツグンで、逆に並行ピンだと走りにくさを感じます。

ニードルピンが刺さることで前足部のソールがうまくたわむため、スパイク全体を使って走ることができます。これに並行ピンを付けてしまうと前足部のたわみが突き上げに変わってしまいうまく前に反発してくれなくなります。
やはり海外スパイクにはニードルピンを付けたほうが合うように思います。

ニードルピンでスパイクがピーキーになる?

国産スパイクは走りやすく、海外スパイクは走りにくいという印象を持っているひともいると思います。私はそう思います。その要因のひとつはピンの違いでしょう。海外スパイクの扱いにくさはニードルピンのせいかもしれません。
並行ピンはスイートスポットが広く、粗い走りをしてもしっかりと走らせてくれます。
ニードルピンだとうまい位置で接地できた時と失敗してしまったときの差がはっきり出るため、ちょっと扱いにくくなります。
ニードルピンはピン自体の存在感が薄いためスパイクの特性を引き立ててくれますが、それが結果としてスパイク全体をピーキーにするのかも。いい走りをすればより大きな推進力を生みだしてくれるのがニードルピンで、そういう意味では中~上級者向けのピンかもしれません。

 

ニードルピンに合った走り方は?

ニードルピンは抵抗感が少なく少ないピンでも大きなグリップを発揮してくれます。並行ピンよりも力感が少なくなるため、走り方も多少変えていく必要があるかもしれません。
ニードルピンに合った走りと並行ピンに合った走りを考えてみると、どちらのピンを使うべきかが見えてくるかも?

短い接地の走りにはニードルピンが向いている

前述にように、ニードルピンは刺さりが非常にいいため、少ない力でグリップを発揮してくれます。
逆に並行ピンのような地面を掴んでグイっと押し込む感覚はニードルピンでは得にくくなっています
また、ニードルピンではスパイクの反発特性がダイレクトにでてくるため、シャープなスパイクを履けばよりシャープな反発を受けることができます。
ってことで
・スパスパと切り替えていく走り
・フラットな走り
・できるだけ筋力を使わない走り
・ピッチ走法
こういった走り方の場合はニードルピンが合うと思います。
一歩一歩をグイグイ押していくで走るならおいしいところが通り過ぎてしまって反発をもらいきれないかも。

フラット走法ならニードルピンがイイ!!

フラット走法を目指すならニードルピンを試す価値はあります!!
今使っているスパイクのピンをニードルピンに付け変えるだけでも接地の繊細さがまるっきり変わります。それによって走りに力強さがなくなってしまう可能性はありますが、フラットであれば接地の抵抗はできるだけ少ないほうがいいでしょう。
いままで並行ピンの抵抗を感じたことがない人であっても、一度ニードルピンでそっと接地する感覚を体験してみるとフラット走法の奥行きを感じることができるかも。

幅跳びでは並行ピンのほうがいいかも?

これは好みの問題も大きいと思いますが、私は幅跳びでは9mmの並行ピンを使うようにしています。ナイキもアディダスもどちらも使っていますが、ニードルピンではどうしても設置が短くなってしまい地面を押し切れないのです。
特に踏切板を踏むときには並行ピンでないとちょっと怖いくらい。
幅跳びに限らず、一歩一歩を押して走りたい場合には並行ピンのほうが狙った反発が返ってくると思います。

 

ニードルピンは安いのを買っても性能はかわらないので、ネットで適当に買っても公開することはないと思います。
しかし、削れやすいので大きな大会の前には新品に変えることをおすすめします。16本入りとかだと付け替えができないので、謎の50本入りとかを買っておくとストレスなく使えるはず。

 

 






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