【速く走るコツ】『流れない動き』を身に付ければ速く走れるぞ!!

速く走るコツ, 足を速くする方法, 陸上の基礎とフォーム

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陸上競技の動きとそれ以外のスポーツの動きとでは素人が見てもわかるくらいの違いがあります。
それを理屈で説明するのは素人には難しいのですが、陸上選手であれば陸上競技の動きがほかのスポーツとどう違うのかを分かっていなくてはいけません。
そしてその違いこそが『速く走るコツ』なのです!!

っていうことで今回は
『流れない動き』を身に付けて速く走る
というテーマで速く走るためのコツをご紹介。
「足が流れている」と言われたことがある選手は多いことでしょう。しかし、その意味をわかっている人がどれだけいるのか?流れているとなぜダメなのか?そして足の流れない走りとはどういう動きなのか?

 

 

足の流れない走りで速く走れる!!

まず、足が流れていると速く走れません。そして足が流れていなければ速く走れます。
足が流れると速く走れない理由は簡単で、足が流れると反発をロスしてしまって推進力が発揮できないから。
逆に言えば、足を流さない動きを身に付けさえすれば反発を使った推進力のある走りができるようになります!!
しかしこれがまた難しい。大学レベルまで競技をしていてもこのテーマが解消しないことも珍しくないでしょう。良いフォームを身に付けるためにはこれだけやればいいというものはないので、いろいろ試して少しずつ改善させていく必要があります。
今回紹介するのは、速く走るためにいろいろやっている人がさらにいろいろ試すための助けになるような内容になると思います。

流れない動きはこれだ!!

足が流れていない動きはネットを漁っていれば見つけることができます。
そんな理想の動きがこれだ↓↓

 
 
 
 
 
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走っている動きではなくてドリルの動きですが、これが理想です。
走りをみても動きが早すぎて流れてるんだか流れてないんだかわかりにくいのですが、跳躍ドリルの動きをみれば一目瞭然。
ちなみにこの選手は三段跳びで17m27のPBをもつベンジャミン・ウィリアムズというイギリスの選手です。

蹴り出した足がまっすぐに戻ってくるのが流れない動き

見た目の動きとしては蹴りだした足を巻きこまない動きを目指しましょう。
地面を蹴った足の動きは意識するのが難しい部分ですが、小さいバウンディングやワンステップ、ギャロップ走などのドリルをすることによってこの動きがわかりやすくなります。上のベンジャミンのように、蹴り出した足を巻かずにまっすぐに引き付ける動きが流れない動きです。
ベンジャミンはうますぎて参考にしにくいかもしれないので、もうちょっと親しみやすい感じのバウンディングはこんな感じ↓

この動画なら現実感のある動きなので流れない動きの参考にしやすいと思います。明らかに重量オーバーなせいで跳躍が潰れてはいますが、足はあまり流れていません。
この動画で参考にしたいポイントは…

  • 蹴り足が伸びても巻かずに我慢できている
  • つま先がちゃんと上がっている
  • 腰が折れずに反発を受けている

陸上競技とほかの競技との動きの違いは『反発』を使えるかどうかの違いと言っても過言ではないのですが、動画の男女は上のポイントの動作ができているため、見た目にも陸上の動きになっていると思います。
つまり、この男女は足が流れずに反発を受け止める動きがそれなりにできています。試しに自分の動きを動画にとって見てみるとわかりますが、このレベルの動きができる選手はそう多くないでしょう。なんかボテっとしているように感じるかもしれませんが、トップ選手でなければこんなもんです
逆に言えば、足が流さずに動ければこんなに重たくても反発感ある走りができるということでもあります。

足を流さないために意識することは?

足を流さないために何を意識すればいいのでしょう?
見た目的には「蹴り出した足をまっすぐに引き付ける動き」なのですが、これを作るために足を意識してしまうとたぶん失敗します。
細かいことは今回は省略しますが、陸上では末端を意識するのはダメ!!
末端っていうのは手や足のことで、足が流れているときに足を意識するのはダメなのです。見た目の動きと意識の動きは違うというのが陸上競技ではスタンダードな考え方ですので覚えておきましょう。
末端ではなく体の中心から体を動かすことを体幹主導といいます。
その考え方でいくと、足が流れているときはその根元である腰や股関節の動きを意識する!!というのが正解に近いでしょう。もちろん感覚は人によって違うので末端を意識しても速くなる人もいるとは思います。県大会出場レベルならそれで足りるかも。

太ももを引き付けて足を前に持ってくる

足を流さないための動きとして一番簡単なのが「太ももを引き付ける」意識だと思います。
当たり前ですが、太ももを引き付ければそれにくっついている足も引っ張られます。足を引き付けても太ももを引き付けても見た目の動きにはほとんど差はないのですが、その小さな差がタイムの差につながるのが陸上競技。細かいことを気にしましょう。
太ももを引き付けることで末端は最短距離で引き付けられることになります。その結果、足は流れることなく戻ってきます。

骨盤を回す感覚でも足が流れなくなる

太ももは誰にでも意識しやすい場所だと思いますが、もうワンステップ上の感覚を求めるならば「骨盤を回す」とか「腰を前に出す」みたいな感覚で足を動かすといいと思います。足を鞭のように使うことで無駄のないスイング動作が可能になり、見た目としては流れない動きになります。
太ももよりもさらに体の中心に近い部分を意識することになるため、陸上での理想的な意識により近くなります。腰を回すことで太ももが引っ張られ、それに引っ張られて足がスイングしてくる感覚です。

 

 

今回のまとめ

今回は短く足を流さないことが大切だというお話でした。
部活レベルの中学生だとほとんどの人が流れまくった走りをしているので、それだけちゃんとやれば県大会くらいまでならいけるような気もするくらい大切な動きです。ただし、足が流れていても速い人います。
流れない動きをするためには理想の形をイメージして、その形が作れるようにフォームを作っていく必要があります。流れない動きが上手なのはやっぱり跳躍選手。特に三段跳びの選手の足さばきはとても参考になります。
足を流さないようにしたいのであれば、まずはドリルとして小さいバウンディングスキップ動作を繰り返すことで体に反発を使った動きをたたき込みます。ドリルをビデオに撮ってなんども見返すことで自分の動きを理想の動きに近づけていくといいでしょう。感覚と実際の動きにはズレがありますので、末端ではなく体幹主導の動きを意識するとより洗礼された動きになっていくと思います。






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