中敷きチューンで速く走れるのか?長距離なら中敷きも有効かも!!

ランニングシューズ

Twitterもありまぁす↓

陸上ではスパイク・シューズが唯一使える道具です。
そのため、少しでも自分にあったシューズを使用することがタイムを上げるためには必要。しかし、よほどのお金持ちでなければオーダーシューズを履くことはできません。一般ランナーは市販のシューズのなかから少しでも自分に合うシューズを選ぶことが大切なのですが、市販のなかではどうしても限界があります。
そこで奥の手として『中敷きチューン』というものがあります。
中敷きを変えることで市販のシューズのフィット感を上げたりクッション性をコントロールするというのがこの中敷きチューン。

っていうことで今回は
中敷きチューンで速くなるのか?
というテーマでご紹介。
オーダーシューズを買うほどでもない。だけど今よりもうちょっとシューズのフィッティングをよくしたい。そんなあなたは中敷きを変えれば速くなる!!のか?

 

 

中敷きチューンで速くなる?

市販シューズにはシューズの特性に合わせていろいろなタイプの『中敷き』が入っています。『インソール』といった方が今風です。
中敷きが何かはわかると思うので細かい説明は省きますが、初心者用シューズには通気性とクッション性を重視したものが、上級者向けシューズにはフィット感と軽さを重視したものが入っているのが普通です。
つまり、初心者向けシューズだと中敷きも分厚く、上級者向けシューズだと中敷きも薄いということ。
多くの人にとってはこれで何も問題ありません。特に上級者になると接地感覚の邪魔になるため中敷きはない方がいいくらい。短距離スパイクだとそもそも中敷きはありません(貼り付け式になっている)。
インソールって言った方がかっこいいので今回はインソールっていう言い方も積極的に使っていこうと思います。

中敷きを変えるとシューズの特性が変えられる

インソールを後付けのものに変えると当然シューズの特性を少しだけ変えることができます。
例えば
インソールを硬くする→反発性がアップ!!
インソールをやわらかくする→クッション性がアップ!!
プルプルなインソールにする→衝撃吸収性がアップ!!
特殊形状のインソールにする→安定性がアップ!!
こんな感じで、インソールを変えればシューズ特性を調整できます。
市販シューズの中敷きを変えることで、オーダーシューズでアウトソールやミッドソールの厚みや固さを変えて調整するような変更が気軽にできるのです。
しかもインソールなら失敗したときに簡単に元に戻すことも可能!!

そんな後付けインソールですが、ミズノをはじめとする各メーカーからいろいろと販売されています。

管理人は昔サッカーをやっていましたが、当時からサッカーではプルプル中敷きを使っている選手が多くいました。
陸上では感覚を悪くするだけでなく反発を殺してしまうため使っている選手はあまりいませんが、幅跳びをやっていた管理人の大学時代のチームメイトはかかとの保護のためにやわらかいやつを使っていました。

 

インソール変更はシューズのフィット性を悪化させる可能性がある

インソールを変える際の注意点は『後付けのインソールはブレる』ということ。
市販のシューズはメーカーが何度もテストをして設計したちょうどピッタリなインソールがついています。また、シューズはモデルごとにラストが違うためインソールの形状もそれに合わせてそれぞれ違います。インソールを後付けのものに変えるということは、ピッタリなものをわざわざブカブカなものに変えるということ。インソール自体の性能が良くてもシューズの中でブレてしまえばメリットはありません。中敷きデチューンになってしまえば速くなるどころか遅くなってしまうので気を付けましょう。

速く走るためには硬いインソールのほうが良い

今回のテーマである『インソールを変えると速く走れるのか?』という点で言えば、硬いインソールを選べば速くなる可能性があります
理由は簡単。反発が強い方が速く走れるから。
もともとシューズ自体のクッション性が高い初心者向けシューズのインソールを硬いものに変えれば、クッション性能を保ったまま反発を受けやすくなることでしょう。
衝撃を吸収してくれるインソールはケガの防止には有効ですが、一発の速さで言えばマイナスです。特にゲル系のぷにぷにしたインソールは衝撃吸収だけでなく重さも増えてしまうため注意。

 

長距離なら中敷きチューンも有効かも

シューズの特性を変えられるということは、効率的な力の使い方ができるようになる可能性があるということです。
いままで足が落ち込んで力をロスしてしまっていた人の場合、インソールで力を受け止めることができればタイムはあがるでしょう。短距離の場合は反発のロスが大きくなって遅くなると思いますが、1歩1歩の力が弱い長距離の場合には反発よりも正しい方向に力を加える続けることの方が重要です。

衝撃から足を守れば速くなる

インソールを変えることで地面からの衝撃を和らげることができます。筋力のある選手であれば強い衝撃を受け止めて反発に変えることができますが、市民ランナーレベルであれば大きな衝撃は受け止めきれないためクッションする必要があります。インソールによって衝撃を分散できれば、衝撃をレベルに合った強さに緩衝することも可能です。

 

中敷きを変える必要はあるのか?

速く走ることを目的とした場合、インソールを変える必要があるのか考えてから変更しましょう。
インソールを変えるということはシューズの特性を変えるということで、それは今の状況を十分に理解したうえで、次の手段として取るべき方法です。

インソールで足の筋力をサポートする

インソールのなかには土踏まずをサポートするなどの機能性のある製品があります。
初心者に多いのが土踏まずが落ちてしまう状態。筋力が少ないと長距離を走ったときに土踏まずだんだんと落ち込んできてしまい、偏平足のようになり衝撃を吸収できなくなってしまうことがあります。それによって膝・腰や脛などに疲労がたまってケガにつながります。
こういった場合には初心者用の分厚いシューズを選んでクッションを増やす必要があるのですが、インソールにサポート性能をプラスすることでも状況を改善できます
BMZというメーカーの場合、立方骨を中心に足の骨格バランスをサポートするという特許をとったなにやら特殊な考え方で作っているそうです。

こまかいことは各メーカー色々ありますが、インソールを変えることによってサポート性をアップさせるというのは多くのインソールに共通しています。サポート性の高い初心者向けシューズでは重すぎる場合には、軽量なシューズにサポート性の高いインソールを組み合わせることで軽量性とサポート性を両立することも不可能ではない!!

ケガ防止にインソール変更は有効

陸上でインソールを変える場合にはケガ防止という目的が多いと思います。
特にロードを走る長距離や市民ランナーにとっては、一歩一歩の衝撃を分散することで関節や足への負担を大きく減らすことができます。やわらかいインソールをつければその分シューズのクッションが増えたのと同じような効果が得られるため、市販のシューズではクッションが硬いと感じた時にはインソール変更が有効です。

ミズノやアシックスのシューズを使用しているのであれば、インソールもできれば同じメーカーのほうがケガ防止という点では安心です。
あんまりぐにょぐにょなインソールだとそれはそれで関節への負担がありますのでやわらかいものと言ってもそれなりに硬いやつのほうが良いと思いますが、その辺はお好みで。

あるいはかかとの保護にもそれを目的としたやわらかいインソールがありますので有効です。かかとだけのタイプであれば中敷きのズレが少ないため変な負担がかかりにくくなります。

かかとは衝撃を受け止める部分で、一度ケガをしてしまうとけっこう長いこと痛みが続いたり、走り方に変な癖がついてしまう恐れがある場所です。幅跳びが専門だった管理人もかかとが痛くなって踏み切りができなくなった時期がありました。
かかとだけのインソールは走りへの影響をなるべく少なくしながらもかかとへの衝撃を減らせるため、かかとに不安があってインソールを選んでいるという人ならこのタイプがおすすめです。

また、成長期にはかかとが痛くなりやすいため、ジュニア用のヒールカップも多く販売されています。

かかと保護の場合には靴に入れるタイプと足に付けるタイプがありますが、足に付けるタイプのほうがブレは多少小さくできると思います。
しかし、かかとを保護するためだからと言ってぐにょぐにょインソールをいれてバウンディングなんかしたら足首や膝を故障しますので注意しましょう。

 

で、中敷きチューンで速く走れるの?

管理人の個人的見解では…
中敷きチューンで一発の速さは得られない!!と思う。
というのも、インソールはもともとシューズごとに最適なものが採用されている。スピードタイプのシューズにはスピードを出しやすいものが、クッションタイプのシューズにはクッションが高いものがついていて、メーカーの開発というのは素人があれこれ考えるのとは別次元に高度なものだ。そのインソールで不満が出るということは、おそらくシューズ選び自体を間違っている。
では、インソールチューンは不要か?というとそんなことはない。
インソールを変えることでサポート性がカスタマイズできるのであればそれは非常に有効で、インソールによってケガを防止できればより効果的な練習が可能になる。そうすればインソールを変えることで結果的に速くなることはできる!!
中敷きを変えたからと言って一発のタイムが上がることはなくて、むしろ重くなったりブレが大きくなってタイムは落ちると思います。

コスパというものがあってだな…

インソール、いくらなら出せるでしょうか?
1万円のシューズに付けるインソールが5000円って高くない?
かといって5万円のシューズのインソールを変えたらシューズの良さを台無しにしかねない。
5000円で練習の質が良くなってその結果速く走れるならそれはそれで悪くない。でもその保証はないどころか、走りに変な癖がついて遅くなる可能性だってある。

インソールを勧めてくる人には気をつけろ!!

シューズの専門家ほど怪しいものはない(管理人的主観)!!
専門家が勧めてたからと言ってそれを妄信するのはどうかと思います。専門家に相談するとだいたい『膝が入っている』とか『足が外に流れている』とか言って内外で硬さが違うインソールなんかを紹介してくれます。まあ、それはそれでいいんですけどこういうやつは結構高い!!自分の販売しているものをオススメするのは当然で、それが高額であればあるほどオススメにも熱が入ります。
インソールで走りを調整できることはその通りですが、走りのクセや筋力の不足をインソールに頼って矯正するのはあまりおすすめできません。正しいフォームを意識してゆっくり練習を積むのが正しいフォーム矯正方法で、それ以外の方法ではどこかでシワ寄せがきます。もともとサポート性の高い初心者向けシューズであれば、それ以上のサポートはないほうが良い場合もあるでしょう。






Twitterで更新をお知らせしています↓