短距離におすすめのランニングシューズはこれだ!!~21年アシックス・ミズノ編~
ランニングブームでシューズがたくさん売られていますが、その多くは長距離やロード向けのシューズです。そんななかから短距離で使えるシューズを抜粋!!
ってことで今回は
短距離におすすめのランニングシューズ!!
~アシックス・ミズノ編~
についてご紹介します。ロードに適したシューズが部活で使ったり競技場で使うのには最適とは言えないかもしれません。シューズ選びは怪我防止にもつながるのでとっても大切!!
アシックス
いまや市民ランナーはみんなアシックスを履いています。どのモデルも軽くて反発があって耐久性もあるのでどれを選んでも失敗ということはないのですが、厚みがあるモデルが多いのでかかとのスポンジが不安定に感じるなら薄底のモデルにした方が良いと思います。
おすすめのラインナップは…
・超薄底のソーティ系
・万能型のターサー系
・耐久性とコスパが良いライトレーサー
接地感覚で選ぶならソーティ、汎用性で選ぶならターサー、特にこだわりがないならライトレーサーがおすすめです。
ソーティ系(超薄底モデル)4種類
ソーティ系のここが○× | |
○ | ・ソールが薄くてスパイクに近い感覚。 ・スピード練習やドリルに最適。 ・接地感覚が非常に良い。 ・全体に軟らかくて履き心地が良い。 |
× | ・耐久性が著しく低い。 ・クッションが薄いのでジャンプ系には向かない。 |
サブ2.5(フル2時間半切り)のトップ選手向けのマラソンシューズがこのソーティ系。
超薄底で非常に柔らかい素材を使用しているため接地性が良いのでドリルやスピード練習に最適。冬季練習ではスパイクの代わりに使う選手もいます。
クッションや安定性が低くて自分の筋力や技術でカバーする必要があるものの、その分、接地感覚が非常によくて地面を掴んで走る感覚や重心が足の裏を移動して行く感覚が得られます。
耐久性は非常に低いのですが、タータンでの練習にに限って使用するのであればそれほど問題ななし。移動やアップでも使うとなると1シーズンもたないと思います。
ソーティ系は現在4種類あり、同じようにみえるけどミッドソールが違うのでいわゆる反発性が微妙に違います。ただ、ジャパンは設計が古いモデルです。
ちなみに、ジャパン、RP、LTは25mm以下で800m以上のレースに適合ですが、ジャパントレーナーは25mmを越えているので800m以上のトラックレースでの使用はできません。
ソーティジャパン、ソーティジャパントレーナー
ソーティジャパンはアシックスの最上級モデルで2種類あります。
・レース向けハイパフォーマンスモデルのソーティジャパン
・トレーニングモデルのソーティジャパントレーナー
2モデルの違いは、一発の速さを求めたのレース仕様がジャパンで、クッション少しを増やした練習仕様がトレーナーという感じ。
短距離で使う場合にはスピード練習やドリルとの相性が非常に良く、スパイクに近い感覚でありながら足への負担を小さくすることができます。また、フラットなソールはフラット接地の感覚を養うには最適。
どちらも『フラットソールの超薄底』が特徴のシューズで、ロードで履くには相当の筋力や慣れが必要な超上級者向けモデルです。その薄さは他のランニングシューズの比ではなく、ほぼ裸足のような接地感味わえるのが最大の良さです。
悪い点としては耐久性に難があること。レース仕様で一発のパフォーマンスを重視しているため、1シーズン履くとたぶん穴が開くかソールがなくなります。
ソーティマジックRP,LT
ソーティ系の下位モデルがこのソーティマジック。下位モデルとはいえ、ランニングシューズヒエラルキーのなかではほぼ頂点に位置する上級者向けシューズです。
これも2種類あって…
・レーシングスペックの『RP』
・練習も想定している『LT』
RPはリパルジョン(repulsion=反発力)の略で、LTはライト(light=軽さ)の略となっていて、見た目はそっくりですがミッドソールがちょっと違います(RPは反発重視の「FlyteFoam Propel」が、LTには軽量性重視の「FLLYTEFOAM」が使用されています)。まあ、短距離用として使うなら両者のミッドソール素材の違いはほぼ判らないと思うので値段が安い方や足を入れてしっくり来る方を選べばいいでしょう。
ソーティジャパンと違ってグリップがツブツブになっていてグリップ力が高いため、短距離でグっと力をかけるような使い方でも滑りにくいのがいいところ。耐久性もジャパンより若干高いのでこちらの方が使いやすいと思います。
ターサー系(汎用モデル)
ターサー系のここが○× | |
○ | ・スピード連にもジャンプにも使える高い汎用性。 ・前足部は薄いので接地感覚が良い。 ・クッションがあるので足に優しい。 ・軽量で扱いやすい。 |
× | ・耐久性は悪くないけど高くもない。 ・ドリルの時にはかかとがちょっと邪魔。 |
サブスリーくらいのそこそこのレベルのランナー向けのシューズがこのターサー系。
一般のランナーでも練習から試合まで使えるモデルで、軽量性とクッション性を兼ね揃えたちょうどいいモデル。ソールもそこそこ薄くて軟らかいので接地性も良い。
マラソンランナーが練習用に使うことも多く、アシックス派の人ならどこかのタイミングでターサーを履くことになります。管理人も高校入って2足目に買ったのはターサーでした。
短距離で使う場合にはアップ、ドリル、スピード練習、ジャンプ練習のどんなシチュエーションであってもバッチリ使え、ターサーを使っていて何か不満がでることはないと思います。
ちなみに…マラソンの川内優輝選手がソーティRPと間違えてターサーRPをレースで使って800mで失格になったというエピソードもあります。つまり、ターサー系は25mmを越えているのでトラックレースでは使えないということなのですが、その分高いクッション性を備えていますので短距離選手にとっては足にやさしいモデルといえます。
欠点はドロップがけっこうあるので短距離で使うとかかとの厚みがちょっと邪魔なになることくらいで、非常にバランスが良い。
ターサージャパン
質感を重視するのであれば間違いなくターサージャパンがオススメ!!
他のシューズがベトナム製なのに対してターサージャパンは日本製であり、一度履けばその質感の高さに感動することでしょう。すべてのランニングシューズの中で最も履き心地が良いシューズの一つだと思います。
アシックスの超ロングセラーモデルで今の基準だと若干重たいものの、足入れもクッションもグリップも非常にいい。
かかとがボテっと厚いのでソーティ系に比べればドリルなんかの接地感は劣るものの、前足部はやわらかくて『地面を掴んで走る』感覚が非常に強く、蹴り出し感覚が非常にいいのが特徴。
ランニングシューズの原点にして頂点的なシューズだと思います。陸上選手なら死ぬまでに一度は履いて起きたいモデルでしょう。
ターサーRP
現代のターサーとしてランニングシューズに求められる性能を全部入れたようなモデル。
軽量で接地性もよく、そしてなんといっても耐久性が高いのが特徴。ただ、飛びぬけた良さがないので個性はあんまりないかも。
サブスリーレベルの選手がロードの練習でもガンガン使える耐久性があり、短距離に置き換えるとパワーをかけてもアッパーがぶれないという利点があり、トラックなら1年使うことができると思います。
アッパーが若干硬いので足入れはあまりよくないものの、実売価格では1万円をきっているためコスパは非常に良いと言えます。
ターサーエッジ2
市民ランナーに絶大な支持を得ていたターサージールの後継モデルで、ターサーRPにクッション性と耐久性をプラスした感じのモデル。RPより若干重くはなっているものの十分すぎるほど軽い。
迷ったならコレ!!的な全方位に万能な間違いのないモデルで、どんな人でもこれを買っておけば間違いありません。
接地性も悪くないしバウンディングでも十分使える安定性と耐久性を持っていて、さらにこれを買わない理由のほうが少ない。
個人的にはこの感じのシューズでありながらツブツブグリップなのが好きなポイント。
RPとエッジはどう選ぶ?
RPとエッジはどっちを選べばいいか?っというと、違いはクッションや安定性にあります。
走りやすさに特化したのがRPで、クッションや安定性も備えているのがエッジです。ってことで、スピード練習で使うならRP、バウンディングをするならエッジをオススメします。
スピード練習は全部スパイクでやるのであれば、エッジを選んだほうがシューズとしての使い勝手は良いでしょう!!
ライトレーサーとその他
アシックスの練習用シューズと言えばライトレーサーがド定番です。ヒエラルキーとして、トップがソーティで中位がターサーでエントリーがライトレーサーというイメージ。
また、値段重視のヒートレーサーや、ドリルに特化したウインドスプリントもあります。
ライトレーサー3
それなりに軽量・高反発でありながら耐久性に優るというこれさえあればなんでもできる万能モデル。
部活生をターゲットに開発しているだけあって専門的な使い方のハードユースに耐えられるようにできており、クッション・軽量性・耐久性を十分なレベルでクリアしている。
エントリーグレードとはいえ、ライトレーサーであってもランニングシューズに求められる性能はすべてそれなりに高いレベルで網羅されているため、特にこだわりがないのであれば全く問題なし。
質感という点においてはソーティやターサーには及ばないものの、移動とアップで使うシューズとしては全く不満はないレベル。値段も安くてコスパは最高レベル。
ヒートレーサー2
ライトレーサーと似たような感じながら若干軽いモデル。ネームバリューが低いので他の人とかぶりにくいのはいいところ。
若干値段は上がるものの、ライトレーサーでは重たいという人はこちらがおすすめ。
ウインドスプリント2
かつて一部マニアの間で一世を風靡したドリルシューズ。競技場でスパイクのように使うならこれがベスト!!
裸足感覚(?)といわれるように、硬いミッドソールとフラットな靴底によってスパイクを履いているかのような感覚で走れるため、その名の通りウインドスプリント(流し)で使うにはこれ以上にいいシューズはない。ドリルも非常に感触がいいため、これを持っているかどうかで練習の質も変わってくるレベル。
ただ、ジョギングなんかには使えないので1足だけじゃあダメですが、ジョギングが終わってからスパイクを履くまでの間に履くシューズとしては最高。
管理人は古いモデルをまとめ買いしていまだに使っています。
ミズノ
かつては箱根駅伝でほとんどの選手がミズノを履いていたこともあり、いまでも質感が高いモデルがしっかりラインナップされています。
ランナップとしては
プレート内蔵のデュエル系
柔軟性が高く接地感覚の良いクルーズとエンペラー
汎用性重視の高いエアロ
といったあたりがオススメ。最近はプレート内蔵のデュエル系をメーカーは推していますが、管理人は昔ながらのクルーズやエンペラーも好きです。
ウエーブデュエル系
ミズノの最新シューズで、プレートが内蔵されているのが特徴のシューズ。
他社が厚底に傾くなか、薄底を保ったままプレートを入れて反発を出すというアプローチのシリーズです。
トラックレースでシューズを履くことを想定しており、新型は25mm以下の設計となっていて軽量薄底シューズでありながら高反発というピンレススパイク的な性格を持つシューズでもあります。
ラインナップはGTZと無印シリーズとネオシリーズの系統があり複雑。
ウエーブデュエル(GTZ)、ウエーブデュエルネオ
全部同じように見えるけどミッドソール素材とかが微妙に違いますが、短距離で使うという今回のコンセプトから考えるとどれでも一緒!!っと思ってください。大した違いはありません。
耐久版のウエーブデュエル(無印)と、上位版のウエーブデュエルネオ、そしてGTZがあります。さらに、無印は1,2,3がありネオは1,2とエリート(SP)に分かれますが、数字によってもちょっと厚さとかが変わっているのでもはやどのシリーズがどうというものでもなくなっています。
ただ、ネオは長距離を主眼にしたモデルのため短距離で使うにはコスパという点で劣るため、無印の1,2,3かGTZのいずれかがオススメです。
デュエルソニック
アシックスで言うライトレーサーにあたるのがこれ。プレート内蔵で反発性を高めつつ、耐久性を重視した構造で部活でのハードユースを想定したモデル。
履き心地や接地の繊細な柔らかさを求めるとイマイチかもしれないが、そこそこ軽量で反発性があって耐久性と安定性が高いのでランニングシューズとして十分な性能を持っている。
実売価格で6千円くらいと非常に安価で、部活で使うシューズとして考えると非常に優れている。
ウエーブクルーズ、ウエーブエンペラー
ミズノの薄底シューズと言えばクルーズとエンペラーです。
ロードのエキスパートモデルであるクルーズは非常に軽量で柔らかいため接地感覚が非常によく、厚底ブーム以前はトップランナーも多くが着用していたモデルです。
エンペラーはクルーズっよりもクッションが多く、安定性もたかくスムーズな足運びができるモデル。
どちらも日本製のジャパンをラインナップしていて、これはミズノのシューズの良さを実感できる質感で履き心地も最高。
ウエーブクルーズ(JAPAN、13)
アシックスで言うところのソーティシリーズがこのウエーブクルーズです。
日本製で質感の高いジャパンと、ベトナム製でコスパのいい13がありますが、現行はジャパンです。
デュエル系と違ってプレートが入っていないので非常に屈曲が良く、接地性は最高なのでスピード練習をするのであれば最高の選択肢になると思います。
しかし、クッションがほとんどなく耐久性も低いのでバウンディングなんかをするならやめておいたほうがいいかも。
ウエーブエンペラー(JAPAN、無印)
アシックスのターサーにあたるモデルで、これまたクルーズと同様日本製のジャパンとベトナム製の無印があります。日本製のジャパンは非常に履き心地が良く、管理人も昔履いていました。
屈曲が非常に良くて地面を掴む感覚がわかりやすく、かかとにそれなりのクッションがあるので非常に使い勝手が良いのが特徴。どんな練習でもこれがあればベストなパフォーマンスを発揮でることでしょう。
耐久性には難があるものの、1シーズンは余裕で使えます。
エアロとその他のシューズ
ミズノもランニングブームに乗って多くのクッションモデルをラインナップしていますが、短距離で使うにはエアロとシャドウがオススメ!!
このモデルはクッションがありながらも接地感覚を犠牲にしておらず、高いスピードと安定感をもっています。
ウエーブエアロ19
市民ランナーのちょっとレベルが上がった人に人気のモデルで、サブスリーがターゲットのシューズ。
厚さは多少があるものの接地感覚は悪くなく、それなりに軽くてクッション性も高い汎用性の高いモデル。タータンでダッシュするにはちょっとクッションが強い気もしなくはないものの、マルチに使えるがいいところ。
バウンディングなんかでもガンガン使えてバランスが良いのでけっこうオススメ。
ウエーブシャドウ4
中足部接地を意識して作られたモデルで、ドロップが低いのが特徴のシューズ。
軟らかくてクッションが厚いのでで接地感覚は良いとは言えませんが、フラットに使えるのでスムーズな足運びができます。これ以上クッションがあると走りにくくなるギリギリのクッションがあり、クッション重視ならこれがオススメです。
ビルトトレーナー
アップ・ドリルに特化したフラットシューズで、アシックスのウインドスプリントと同じように使います。
ジョギングには適さないので他にもシューズが必要ではあるものの、ジョギング以外のすべての動作には最高のシューズです。
今回のまとめ
短距離では『接地』が大事です。ランニングシューズも接地感覚を磨くための道具として考えるとイイと思います。
しかし、接地感覚が良いシューズはクッションが薄くなるためバウンディングには適しません。そのあたりのバランスをとるのがシューズ選びと言えます。
接地感覚という点ではソーティ系とウエーブクルーズがオススメ。薄くて柔らかいシューズは地面を掴む感覚が非常にわかりやすいのがメリットです。
クッションが欲しいならターサー系とウエーブエンペラーがオススメ。スピード練習以外にもいろいろと使えて汎用性の高いモデルです。
耐久性とコスパを重視するならターサーエッジとデュエルソニックとウエーブエアロがオススメ。レースの速さではなく、練習での使いやすさを重視して設計されているので足への負担が少なく、バウンディングでも使える十分な安定性と耐久性をもっています。
もしすでに1足持っていて、アップに特化したシューズが欲しいならウインドスプリントとビルとトレーナーがオススメ。ジョギングでは使えないものの、ドリルや流しではこれ以上ない感覚が得られ、冬季のスパイク代わりにもなります。
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