初心者向けオールラウンドスパイクで幅跳びはできるのか?

スパイク, 初心者のスパイク選び

Twitterもありまぁす↓

幅跳びは幅跳び用のスパイクでやるのがベストです。しかし、最初から専用スパイクを持っている人はほとんどいないため、初めての大会では初心者向けオールラウンドスパイクを使う人が多いと思います。

っていうことで今回は
初心者向けスパイクで幅跳びをすることはできるのか?
をテーマにご紹介。
オールラウンドモデルはオールラウンドといっているだけあって幅跳びにも対応しているわけですが、そのなかでも幅跳びに適したモデルがあるはず。

 

オールラウンドモデルで幅跳びはできる?

まずは初心者の方でオールラウンドモデルで幅跳びをしたいと考えている方に向けた内容から。
オールラウンドモデルで幅跳びをすることはできるのか?
結論から言えば、それなりにはできます。
そりゃそうです。短距離スパイクでも長距離スパイクでもできますからオールラウンドモデルでできないわけがない。
では、だからといってオールラウンドモデルで幅跳びをするべきなのでしょうか?

幅跳び専用スパイクとオールラウンドスパイクの違い

まず、幅跳び専用スパイクと初心者向けオールラウンドスパイクではどんな違いがあるのか?を知っておく必要があります。
幅跳び用スパイクは幅跳びをするために開発されていて、オールラウンドスパイクは初心者が使うために作られていますので、その開発思想の違いが構造の違いとなっています。

幅跳びスパイクは見た目に特徴が少ないため、一見するとオールラウンドモデルと同じように見えるかもしれません。
しかし、専用スパイクは踏切の瞬間には体重の15倍以上もの力がかかると言われており、それに耐えられる構造とその力を跳躍力に変換するための作りになっています

アッパーは強度の違いが大きく、跳躍用では強い踏切をしてもブレないようになっています。大きな力がかかる部分にはベルトなどの補強材が使われている場合もあり、当然ながらフィット感も大きく違います。
ソールはプレートの硬さの違いが顕著で、専用スパイクは幅跳び特有の強い踏み切りをするために適した構造をしています。幅跳びは木の踏切板を踏んで踏み切るということもあり、専用スパイクではプレートは他の種目よりかなり硬くなっています。この硬いプレートのおかげで、踏切の力を効率よく跳躍につなげることができます。

幅跳びを専門にすると決めているなら絶対に専用モデルを買うべき!!

前提としてわかっておいてほしいのは
幅跳びを専門にすると決めているなら絶対に専用モデルを買うべきだということです。
陸上競技は微妙な違いを突き詰めていく競技。10cmの違いが人生を大きく変えることもあります。そのためにはオールラウドではダメなんです。
オールラウンドモデルは幅跳びで使うことができるとはいうものの、専用モデルと比べてしまうと全然ダメ。上のレベルの大会を目指すのであれば専用モデルを買うべきです。

 

 

オールラウンドモデルのなかで幅跳びに適しているのはどれ?

オールラウンドモデルはどれも初心者向けなのですが、そのなかでも小学生や中学入学で初めて陸上を始める初心者をターゲットにしたモデルと、それなりの運動経験があったり2足目のスパイクとしても選べるようなモデルがあります。
まあ、どちらもそれほど大きな違いはないのですが、いろんなモデルがあるということは頭に置いておきましょう。

で、次にオールラウンドモデルの特徴についてザックリおさらいしておくと…

  • 初心者は必ずオールラウンドモデルをすすめられる。
  • 種目が決まっていない人はまずオールラウンドモデルを買う。
  • オールラウンドモデルのなかにも全種目向けと短距離向けとがある。
  • 土で使えるようになっていてどのスパイクも重たい。
  • すべてのオールラウンドモデルが初心者向け。
  • 反発はほとんどない。
  • ベースモデルがエフォート、ブレイブウイング。
  • ヒートスプリント、ヒートフラット、シティウスウイングが上位モデル。

こんな感じがオールラウンドモデルです。つまり、初心者が最初に買ってどんな使い方をしても大きな失敗をしないのがオールラウンドモデル。
で、この枠のなかで幅跳びで使うのに適しているモデルがどれなのか?を考えていきましょう!!

 

 

エフォート・ブレイブウイングでも大丈夫!!

オールラウンドモデルで最初に名前が出てくるのがエフォート(アシックス)ブレイブウイング(ミズノ)です。

最初にスパイクを買う時にはこの2モデルを検討することが多いと思います。
このページを見ている人のなかには
幅跳びをするならエフォートじゃなくてヒートフラットのほうがいいのだだろうか…
と悩んでいる人もいることでしょう。
でも心配いりません!!
エフォート・ブレイブウイングで幅跳びをやって大丈夫です!!

この2モデルはエントリーモデルで値段も安いため、なんとなく何かが劣っているような気がするかもしれません。しかし、上位モデルとの大きな違いはかかと部分がゴムになっているためちょっとだけ重いというところくらい。
実際のところ
他のオールラウンドモデルと比べて特に何かが劣っているということはないので心配する必要はありません。上位モデルでできることはこのモデルでもできると考えていいでしょう。

ヒートフラットとヒートスプリントならどっちが幅跳びに向いている?

アシックスはエフォートのワンランク上のモデルとしてヒートフラットヒートスプリントの2つをラインナップしています。

ヒートフラットはかかとがフラット(平ら)になっており、中距離にも使えるとのこと。対するヒートスプリントはかかとを削ってあるのでスプリント動作での抵抗が少ないとのことです。
では、幅跳びで使うにはどちらが良いかというと…
幅跳びだけならヒートフラットだけど短距離でも使うならヒートスプリントを買うべき!!
です。なんだって!?
幅跳びだけを見ればヒートフラットの方が適しています。しかし、練習の事を考えると買うべきなのはヒートスプリントなんです。

幅跳びだけならヒートフラットだけど練習でも使うならヒートスプリント

ヒートフラットはかかとが平たいので幅跳びに適していることは間違いありません。しかし、ヒートスプリントが適していないかといえばそうではない。っていうか、ヒートスプリントのかかともほぼフラットです!!
そのため、ヒートスプリントを幅跳びで使ってもなんの問題もありません。
そうなると、使用するシチュエーションを考えるべき。

そもそもオールラウンドモデルで幅跳びをする理由はスパイクを2足買えないからでしょう。
2足買えるなら1足は幅跳び専用を買えばいいのですが、それができずに1足でいろいろやりたいからオールラウンドで幅跳びをするわけです。
1足しかスパイクをもっていなければ、普段の練習や100mの試合に出る時にも同じスパイクを使うことになると思います。そういう使い方に適しているのはヒートスプリントです。
幅跳びだけを考えればヒートフラットでいいのですが、練習や普段の使い方まで考えるとヒートスプリントを買うべき。
とはいえ、どちらを買っても大きな違いはない!!ということだけは言っておきます。フラットでもスプリントでもどっちでも失敗することはない。

 

オールラウンドで幅跳びをするならどれを選ぶ?

管理人がもしオールラウンドモデルで幅跳びをするとしたらどれを選ぶのか。
それは…
幅跳びと普段の練習で使うならシティウスウィングかヒートスプリントを選ぶ!!

もしこの1足しかスパイクが履けないのであれば、シティウスイウィングかヒートスプリントを選びます。ミズノがいいかアシックスがいいかでこのどちらを選ぶかは変わると思いますが、どちらも同じランクのスパイクです。

足首のベルトがあると幅跳びでは怪我のリスクが減る!!

エフォートやブレイブウィングではなくあえてヒートスプリントとシティウスウィングを選ぶ最大の理由は足首のベルトがあるからです。
幅跳びでは踏切りの瞬間に非常に大きな力がかかるため、足首を痛めてしまう場合があります。ベルトがあるだけで足首の固定ができ、怪我のリスクを減らせます。
ベルトの有無がエフォート・ブレイブウィングではなくヒートスプリント・シティウスウィングを選ぶ理由です。

 

 

中級者が幅跳びをやるからオールラウンドを買うというのはアリなのか?

ここからは中級者の場合の内容です。

この記事を読んでいる方のなかには
『幅跳びをやるから短距離用ではなくオールラウンドを買おうと思っている』
という方もいると思います。
短距離だけならサイバーブレードとかの短距離用を買うんだけど、幅跳びもやりたいからオールラウンドにしようか迷っている。という方。
管理人の意見をいえば…
幅跳びをやるなら絶対に幅跳び用スパイクを買った方がいい!!
つまり、短距離用と幅跳び用の2足持ちは必須だということです。
これについてちょっと説明します。

オールラウンドでは好記録は狙えない!!

ここまでの内容を否定するようなことかもしれませんが、幅跳びで好記録を出すためには幅跳び用のスパイクを買うべきです。
記録を狙いたいと思っているのであればオールラウンドモデルで幅跳びに出るというのはダメ。
高校2年生以上であれば迷っちゃダメ!!ちょっとお金はかかるけど、その出費は人生を大きく変える可能性があります!!

オールラウンドはあくまで初心者向け

オールラウンドモデルで幅跳びをすることはできます。しかし上級者でオールラウンドを履いている人はいません。
なぜなら、記録が出ないから。
オールラウンドで幅跳びに出ても大丈夫というのは、『幅跳びを専門にするかまだ決まっていない』という選手や『体がまだできていないので専用スパイクを履くにはまだ早い』という選手です。
記録を狙う段階ではなく、初心者で幅跳びに出てみたいという段階の選手。もし中級者以上なのであればオールラウンドを幅跳びで使うことはオススメしません
体がある程度できていて、幅跳び用スパイクを履いても怪我をしないのであれば幅跳び用を選びましょう。

管理人はスパイクを買えただけで50cm以上も自己ベストを更新した

これは当ブログではなんども話している管理人の実体験です。
スパイクをオールラウンドからフィールドジオLJに変えたら記録が5m80から6m40まで伸びて自己ベストを60cm更新しました。

全ての人に言えることではないと思いますが、この体験から私は専用スパイクをすすめています。
見た目は似ているオールラウンドモデルと幅跳び用モデルですが、中身は全くの別物です。

 

今回のまとめ

初心者で幅跳びもやってみたいという選手は、まずはオールラウンドモデルを買って幅跳びに出てみましょう!!
幅跳び専用のスパイクは幅跳びをするために設計されているので使いやすいのですが、足への負担も大きいため、最初はオールラウンドで十分です。
初めてのスパイクだとエフォートブレイブウィングという2つのモデルをオススメされることが多いと思いますが、これで幅跳びをやっても大丈夫!!

さらに、初心者向けモデルのなかでもヒートスプリントヒートフラットシティウスウィングなどの上位モデルもあります。

もし管理人が選ぶとすれば、シティウスウィングかヒートスプリントのどちらかを選びます
なぜなら足首にベルトがあるから。このベルトのおかげで怪我のリスクが減らせます。
とはいえ、幅跳びだからといってベースモデルにするか上位モデルにするかで大きな違いはないとは思います。エフォートを買って失敗することはないし、ヒートスプリントを買ったからといって急成長することもありません。

もしあなたが中級者以上で記録を狙っているのであれば、幅跳び専用モデルを買う事をオススメします。

見た目はオールラウンドとあんまり変わりませんが、反発性やフィット感などまるっきり別物です。

 






Twitterで更新をお知らせしています↓