【中長距離】シファン・ハッサンはどんな選手?~東京五輪有力選手をご紹介~

東京五輪選手紹介, 2020年東京五輪, 五輪・世陸

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東京五輪で陸上をみてそのおもしろさを知る人もいるはず!!そして陸上は選手を知っているかいないかで楽しみ方も変わってきます。
現在の陸上にはレジェンド級の選手が数名いて、東京五輪でも世界記録や歴史に残るような記録が期待されています。
そんな選手をいろいろとご紹介していきますので、知っていれば東京五輪の陸上競技をより楽しめるはず!!

ってことで今回は
女子中・長距離のシファン・ハッサンはどんな選手?
をテーマにご紹介。
歴代の陸上選手でもしかすると最も偉大な結果を出しているのがもしかするとハッサンかもしれません。
中距離と長距離の多くの種目で世界トップの記録を持ち、大会でもしっかり結果を出すことのできる天才選手です!!

 

 

800mから1万まで世界でトップの天才!!ステファン・ハッサン


画像引用:https://media.aws.iaaf.org/

選手名:シファン・ハッサン
生年月日:1993年1月1日
身長体重:170cm、45kg
国籍:オランダ
種目:800m,1500m,3000~10000m
PB:
800m
1分56秒81(世界歴代58位)
1500m
3分51秒95(AR,世界歴代6位)
1マイル
4分12秒33(世界記録)
3000m
8分18秒49(AR,世界歴代4位)
5000m
14分35秒34(AR,世界歴代9位)
1万m
29分06秒82(AR,世界歴代2位(元世界記録))
1時間走
18930m(世界記録
5Kmロード
14分44(AR,世界歴代2位)
ハーフマラソン
1時間5分15(AR,世界歴代8位)
主な戦績:世陸(北京:1500m銅、ロンドン:1500m5位,5000m銅、ドーハ:1500m金,1万m金)、五輪(リオ1500m5位)

ハッサンのすごさを一番表しているのが世陸ドーハの1500mと1万mでの2冠です。1500mは中距離で、1万mは長距離。この2冠はあり得ません。たぶんあと100年たってもないことだと思います。
800,1500mのセットか5000,1万のセットであれば二冠もあるのですが、中距離と長距離である1500と1万の2冠というのは男女含めて史上初の快挙。っていうか、普通は大会スケジュール的に体力が無理。
ドーハでは大会2日目に1万m決勝で優勝し、6日目からの1500m予選・準決・決勝とすべて1着で完全優勝しています
東京オリンピックにはアメリカのジュバーン・ハリソンが高跳びと幅跳びの2種目に出場して両種目とも決勝に残りましたが、ハッサンはそれをやって2冠してるわけです。
さらに2021年6月には1万mで 29分06秒82の世界新記録をマーク!!
2日後にエチオピアのギディに記録を塗り替えられてしまうという珍事が起こりましたが、それでも従来の世界記録を10秒以上も上回る歴代2位の記録を持っています。

 

 

絶対無理なことを普通にやるのがハッサンのすごいところ!!

どちらかといえば中距離系の選手という印象があったハッサンですが、ドーハでは1500mと1万mの両方にエントリーして話題となりました。
さすがに1万mは無理でしょ…って感じだったところを大会2日目にいきなり優勝!!
疲れもあるはずなのに6日目の1500m予選、7日目の準決勝をまさかの組1着で通過し、勢いそのままに9日目の決勝ではなんと 3分51秒95という世界歴代6位のヨーロッパ記録を樹立して優勝してしまったのです。
1500mと1万mは見ていると同じような感じに見えるけど実際にはスピードなどが全然違う種目なんだそうです。この中・長距離の2冠っていうのは絶対に無理!!
でもそれをやっちゃうのがハッサンのすごいところ。
中距離から長距離まですべての種目で世界トップの力をもっていることだけでもとんでもないのですが、さらにタイトなスケジュールでも着実に結果を出してくるのがハッサンです。

東京五輪では転倒しながらも予選を1着通過!!

ハッサンの伝説となるであろう出来事が東京五輪でも起こりました。
1500m予選に登場したハッサンはラスト1周の鐘がなったところでまさかの転倒!!
が、なんとそこからグングン前に出てまさかの1着で無事に予選を通過したのです…
無理なことをやってくれるハッサン。桁違いの実力を持っているからこそできることなのでしょうが、さすがにすごすぎる!!

東京五輪では1500m,5000m,1万mの3種目にエントリー!!

ドーハの2冠でびっくりなハッサンですが、なんと五輪では3種目にエントリー!!
1500m、5000m、1万mの3種目。日程キツすぎでしょ!!

日程 種目 ラウンド 記録 順位
7/30
5000m 予選 14:47.89 組1着
8/2
午前
1500m 予選 4:05.17 組1着
(転倒したのに!!)
8/2
5000m 決勝    
8/4
1500m 準決勝    
8/6
1500m 決勝    
8/7
1万m 決勝    

たしかにインターハイとかに比べればなんとかなるような気もしなくはないですが、世界のトップレベルと争うのにこれだけタイトなスケジュールで戦おうっていうのが天才の発想。
しかも流すわけでもなくちゃんと1着で通過しようとしてきて結果を出してしまうのが本当にすごい!!






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