【2022年~アシックス編~】陸上スパイク事情 新作スパイクを紹介!!
陸上スパイクは毎年新しいのが出たり色が変わったりします。で、この毎年の変更が積み重なって歴史となるのです。そしてどのモデルがいつ出たのかっていうのは数年後に見るとけっこう興味深くておもしろい!
ってことで今回は
2022年スパイク事情~アシックス編~
をご紹介。
ミズノからは7モデルが新しく出るのですが、アシックスの新作は2モデルだけ。
アシックスは「ピンレス」を頂点としたラインナップがほぼ出そろった感じがしますので、しばらくは大きな変更はないかも。
とはいえ、今回はアシックスでたぶん一番売れているであろうエフォートが大きく変わっています!
ちなみに、2022年のカラーはグリーン+蛍光イエローで、前年のサンライズレッドと比べるとかなり渋くて落ち着きのある感じになりました。
世陸代表のユニフォームは引き続きサンライズレッドなのでかなりバランス悪い気がしますが、そのあたりのダサさが日本企業っぽくて逆に安心。
- 1. 2022年アシックス【新作】(2モデルだけ)
- 2. 継続
- 2.1. メタスプリント(超上級者)
- 2.2. ソニックスプリントエリート2(上級者)
- 2.3. ジェットスプリント2(上級者)
- 2.4. SPブレード9・サイバーブレード16(中級者)
- 2.5. ヒートスプリントFR8(初心者、短・中距離向き)
- 2.6. ヒートフラットFR7(初心者、オールラウンド)
- 2.7. ハイパースプリント7(初心者、短距離向き)
- 2.8. ハイパーMD7、LD6(初心者、中・長距離向き)
- 2.9. コスモレーサーMD2・LD2(中・長距離向き)
- 2.10. ガンラップ2(サンショー、中距離向き)
- 2.11. ロングジャンププロ3(幅用)、トリプルジャンププロ3(三段用)
- 2.12. ハイジャンププロ2(高跳用)
- 3. 今回のまとめ
2022年アシックス【新作】(2モデルだけ)
2022年のアシックスの新作は2モデルだけです。
・エフォート13
・メタスピードLD
初心者なら誰もがお世話になったであろうエフォートに大きく変更が入り『エフォート13』として新しくなったのが2022年最大のトピックス。ミズノもブレイブウイングが「エックスファースト」にモデルチェンジしましたが、あちらはほぼ名前が変わっただけみたいなものです。もともとエフォートのほうが人気がありますので今回の改良によってその差はさらにひらきそう…
また、「ピンレス」の長距離向けであるメタスピードLDに改良が入って新型にアップデートされました。
エフォート13(初心者向け)
定価:¥10,450(税込)
ピン:取り換え7本(アンツーカ用12mm)
初心者向けスパイクは「ゆったり設計」のため長く履いても疲れにくいのですが、逆に言えばフィット性能が最悪です。
「初心者向けはフィット感が犠牲になっても疲れない方がいい」っていうのが共通認識だったのですが、アシックスはついにエフォートのフィット感に手を入れました…
前作との最大の違いはARCHWRAP(アーチラップ)という土踏まずサポートがついたこと!
これによって初心者向けスパイク最大の欠点であるフィット感がかなり改善されました。
このアーチラップによってかなりブレが少なくなったので、もはや初心者向けならエフォート以外を選ぶ理由がない!!っといっても過言ではないでしょう。
あとはプレートが変更されていたり、アッパーも変わって耐久性がアップしています。
メタスピードLD
画像引用:ASICS HPより
定価:¥27,500(税込)
ピン:ピンレス
2021年に出たばかりの『ピンレス長距離スパイク』のメタスピードLDですが、22年モデルは改良が入ってて結構中身が変わっています。
そもそもプロトタイプ的なモデルなのでサイズ展開が狭かったりするためアップデートもしやすいのでしょう。
見た目はほとんど変わっていませんが、ソールの厚みが増していたり、ヒールカップが硬くなったりしているという…
ちなみにトラックでは厚さ規定があるので800m以上では25mmまでしか使えないのですが、このシューズは「20mm以上25mm未満」というギリギリを攻めています。
そのため、短距離では使えないけど800m以上と三段跳びでは使用可能。
ちなみに、この厚底規程は暫定的なもので、2024年秋からは800m以上も含めて20mmまでに統一されるため、メタスピードを使えるのはあと2年だけ!!
あと、税込み27,500円と高価だけどベトナム製!!
継続
ここからは継続して2022年も売っているモデルをご紹介。
カラーチェンジのみで性能に変更はありません。
新作とあわるとスプリントスパイクのチャートはこんな感じ↓
まあ、新作がないのでチャートも変わりません。
メタスプリント(超上級者)
定価:¥39,600(税込)
ピン:ピンレス
唯一無二の『ピンレススパイク』で、アシックススパイクの頂点に位置するモデル。
2022年カラーの「緑+黄」と、継続カラーの「青+黒」の2色展開。サンライズレッドの「メタスプリントtokyo」もまだ買えます。
ピンがないので特殊な走り方が必要で、さらにカーボンプレートによって硬さも最強クラス。履き手を選ぶ超上級者向けのスパイクです。
ソニックスプリントエリート2(上級者)
定価:¥27,500(税込)
ピン:取り換え4本(5mm)
メタスプリントのピンありバージョンというか、市販モデルみたいなスパイク。これも「緑+黄」と「青+黒」の2色展開です。
硬い上級者向けではあるものの、メタスプリントにくらべるとかなり扱いやすいので11秒台や12秒前半でも履けると思います。
ジェットスプリント2(上級者)
定価:¥25,300(税込)
ピン:固定4本(5mm)
フラット走法に特化した超フラットなスパイク。クセが強くて足裏全体で反発をもらうためある程度の技術が必要で、かなり硬いので筋力も要求されます。
扱い切るには11秒台の力はほしいところではありますが、フラットで走りたいのであればこれが最適なので、たとえタイムが遅くてもフラットを求めるならこれを選ぶべき。
SPブレード9・サイバーブレード16(中級者)
定価:¥19,800(税込)
ピン:8本(取り換え5本(7mm)、固定3本(7mm))
中級者向けのド定番モデル。2021年にアッパー改良とピンの長さが変更されましたが、基本的に10年以上変わっていないロングセラーモデルです。世陸カラーの緑が追加。
初めての専用スパイクとしてオススメできる扱いやすさを持ちながら、日本選手権でも着用者が多いという異常なほど汎用性が高いモデル。もはやこれ1足あればなんでも出来る!!
管理人も2足持ってます。
レビューもご参考下さい↓
ヒートスプリントFR8(初心者、短・中距離向き)
定価:¥15,400(税込)
ピン:取り換え7本(アンツーカ用12mm)
かかとに丸みをもたせて短距離で使いやすくしたモデル。特に変更なし。
土でガンガン使うならこれ。
ヒートフラットFR7(初心者、オールラウンド)
定価:¥13,750(税込)
ピン:取り換え7本(アンツーカ用12mm)
かかとが平たいエフォートの上位互換版。特に変更なし。
エフォートが変わったのでそろそろモデルチェンジか?
ハイパースプリント7(初心者、短距離向き)
定価:¥13,750(税込)
ピン:取り換え5本(アンツーカ用12mm)
初心者用でありながら中級者向けのような雰囲気を持つ、中間的なモデル。特に変更なし。
他の初心者向けと比べるとフィット感が良く、非常に柔軟性が高いので接地の感覚が良いのが特徴。
見た目はそれっぽいけどフニャフニャで反発はないので足への負担が軽いため、土よりも競技場メインで使うのであればヒートスプリントよりおすすめ。
ハイパーMD7、LD6(初心者、中・長距離向き)
ハイパーシリーズの中距離、長距離モデル。特に変更なし。
LDはオールウェザー専用ではあるものの、初心者や小学生の入門モデルという位置づけ。
コスモレーサーMD2・LD2(中・長距離向き)
定価:¥ 19,800(税込)
ピン:固定5本(4mm)
MDは400~1500mに対応した中距離向けで、LDは1500~1万mに対応した長距離モデル。変更なしで青とtokyoの赤が買えます。
メタスピードLDは厚底タイプなのに対して、こちらは昔ながらの超薄底トラックシューズ。
ガンラップ2(サンショー、中距離向き)
定価:¥ 16,500(税込)
ピン:固定5本(5mm)
3000mSCを主眼に置いた中・長距離用スパイクで、対応種目は800m~5000m。変更なしでサンライズレッドが売ってます。
割と傾斜があるのでどちらかというと中距離向きか?
サンショーのために排水穴が空いていてプレートは分割というかなりユニークなモデルです。
ロングジャンププロ3(幅用)、トリプルジャンププロ3(三段用)
定価:¥24,200(税込)
ピン:取替え式8本(8mm)
極端なフラット構造の幅用と三段用のスパイク。幅用はカラー変更で三段用は継続です。
管理人もLJを使っていてレビューはこちら↓
ハイジャンププロ2(高跳用)
定価:¥26,400(税込)
ピン:取替え式11本(9mm)
高跳び用で右踏み切りと左踏み切りがあります。変更なし。
投擲シューズは省略…
今回のまとめ
今回は2022年スパイク事情~アシックス編~をご紹介しました。
アシックスはどれが出てどれが廃盤になるのか非常に分かりにくい…
7モデルが新しくでたミズノに対して、アシックスの新作2モデルだけとさびしい感じもしますが、既にラインナップが完成しているので変更する余地がないとも言えます。
ただ、恐らく最も販売数が多いであろうエフォートが『エフォート13』として大幅アップデートされたのは大きな変化。
近年のアシックスは「ダイナラップ」や「HL-0メッシュ」によってアッパーのフィット感を上げる工夫をしていましたが、これが一番下のエフォートにも採用された形になります。来年にはヒートスプリント・フラットもモデルチェンジするかも?
ミズノ編はこちらです↓
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