【アシックス】ヒートスプリントとヒートフラットの違いはなに?

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陸上スパイクは、大きく「専用スパイク」と「兼用スパイク」に分かれています。
専用っていうのはタータン(競技場)だけで使えて、兼用ってのはピンを付け変えればタータンでも土(校庭)でも使えるって言う意味。
そして兼用スパイクは”初心者向けオールラウンド”とも呼ばれ、全種目に対応しています。
兼用スパイクは2023年のラインナップではミズノから2種類「Xファースト」「Xスピリット」が、アシックスからは3種類「エフォート」「ヒートスプリント」「ヒートフラット」が出ています。

ってことで今回は
アシックスの初心者向けスパイク「ヒートスプリント」と「ヒートフラット」はなにが違う?
をテーマにご紹介。

兼用スパイクはどれも初心者向けオールラウンドなので、シューズチャートでは短距離のみならず跳躍や中距離にも対応しています。
全種目に対応してるなら1種類あればいいんじゃない?って感じですが、なぜかアシックスは兼用モデルが3種類もあるんです。

そこで当然出て来る疑問が…
「ヒートスプリント」と「ヒートフラット」はなにがちがうの?
見た目はほぼ一緒。兼用オールラウンドなので対応種目も一緒。じゃあ、何が違うのか?って言うお話です。

 

 

ヒートスプリントは短距離向き、ヒートフラットはクッション重視


見た目がそっくりな両者ですが、前提としてどちらも用途は「初心者向け兼用オールラウンド」で一緒です。
つまり、初心者に優しいケガをしにくい設計で、土でも使えて、全種目に対応しているっていうのは共通ってこと。
そのため、専門種目で選ぶっていうのはあんまり意味ないです!!
また、入門モデルの「エフォート」の上位版として、少しだけ軽量で走りやすくなっているのも両者共通。

じゃあ、なんでモデルが分かれてるの?

違いはミッドソールの厚さ

両者を見比べるとほぼ一緒に見えますよね。見てわかる違いはソールの厚さだけ。実際、違うのはそこだけです。
端的に、ヒートスプリントとヒートフラットはミッドソールの厚さが違います!!
逆に言えば厚さが違うだけでそれ以外は一緒です。(もし他に違いがあればごめんなさい教えて下さい)

2022年モデルまではかかとの形状だったり、足首のベルトの有無といった違いがあったのですが、2023年モデルからは厚さがちがうだけ

最近は厚底ブームなのでミッドソールが厚いと良さそうな気がしますが、ヒートフラットのミッドソールは別に高反発素材じゃなくてただのクッションです。足には優しいけど弾むようなものじゃない。
ほとんど一緒じゃん!!って感じですが、実際ほとんど一緒なのでたぶん2年か3年したら統合されると思います。

 

アッパーやプレートは一緒!!

まず、「スプリント」と「フラット」は共通点が多いのですが…
・アッパー
・プレート
・対応種目は100~1500m・跳躍・ハードル
これが共通点。
「アッパー」はわかるとして、「プレート」っていうのは靴底についているプラスチックの板のことで、このプレートの反発によって速く走ることが出来ます。
陸上スパイクはこのアッパーとプレートで代替の性能が決まるので、雑な言い方をすればアッパーとプレートが共通ならほとんど同じスパイクだと言えます。
そのため、どちらも対応種目は100~400m・跳躍・ハードルとなっていて、いわゆるオールラウンドで一緒。
短距離だからとか中距離だからって言う理由で選べばいいわけではないんです。

 

スピードが出るけど疲れやすい「スプリント」
クッション重視で疲れにくい「フラット」

「スピードが出るけど疲れやすいスパイク」か、「スピードは出ないけど疲れにくいスパイク」かどちらを選ぶ?
これがそのまま「ヒートスプリント」か「ヒートフラット」かって話になります。

陸上スパイクは薄いほど軽くなり、軽いほどスピードが出て速く走れます。だから上級者向けスパイクはメチャクチャ薄くて軽い。
一方で、薄くて軽いスパイクは衝撃が大きくて疲れやすいのでタイムが落ちることがあります。だからクッションがあって足への負担が小さいスパイクの方がタイムが良くなる場合もある。

で、ヒートスプリントは短い距離を速く走るために無駄なものを削ってあります!
ヒートスプリントはエフォートをベースに「ゴム底」「アッパーの補強」を排除したモデルで、エフォートよりも耐久性を落としてその分走りやすくしてあります。
一方、ヒートフラットは足への負担が軽くなるようにクッションが追加されています!
ヒートフラットはヒートスプリントにクッションを追加して足へのダメージが減るようにしてあります。

 

「スプリント」と「フラット」はどっちを買うべき?

プレートが一緒なのでスパイクとしての性能はどちらも一緒です。
だからどっちを履いたら速く走れるっていうのはないと考えていいです。

ただ、一つの選び方として提案するのは…
・100,200mとハードル跳躍なら「ヒートスプリント」

・400m以上なら「ヒートフラット」

この選び方をしておけば間違いないと思います。

理由としては
・短距離・跳躍・ハードル(110mH)なら過剰なクッションは不要でシンプルにスピードが出る方がいい。
・400m以上(400mH含)ならクッションがあった方が疲れないから結果的に速くなる。

こんな感じ。
たまに「跳躍はクッションがあった方がいい」っていう人もいますし、メーカーもフラットを跳躍におすすめしています。しあkし、跳躍でもヒートフラットほどのクッションはいらない。っていうか、ヒートスプリントでも十分すぎる量のクッションが入っていますので、跳躍でもヒートスプリントで大丈夫です。

 

~まとめ~ヒートスプリントとヒートフラットの違いは『クッションの厚さ』

今回は、アシックスの初心者向け兼用オールラウンドモデルである『ヒートスプリント』『ヒートフラット』の違いについてご紹介しました。
見た目は一緒です。それもそのはず、アッパーもプレートも一緒で、違いはミッドソールの厚さだけですから。
基本的に同じスパイクだと思って良い程の違いで、種目にかかわらずどっちを買ってもほぼ同じ結果が出るはずです。

っとはいえ、分かれているからには違いもある。
ヒートスプリントはエフォートの軽量版で、無駄を排除してシンプルになっていてスピードを出しやすいスパイクです。
ヒートフラットはヒートスプリントの厚底板で、クッションが増えたことによって足への負担が軽くなり、スピードは若干出ずらいもののゴールまでしっかり走り切ることが出来るでしょう。

選び方のポイントとしては、スピード重視ならヒートスプリントを、クッション重視ならヒートフラットを選びましょう。

管理人的おすすめは
・100,200m・跳躍・ハードルならヒートスプリント
・400m以上ならヒートフラット

 

これで選べばOK。
100mなのにあえてヒートフラットを選ぶ必要はないし、1500mならヒートスプリントを選ぶ意味がない。
ただ、前述の通り、プレートが一緒なので性能自体はほぼ一緒で、ヒートスプリントも初心者向けなので十分なクッションがあります。だから跳躍もヒートスプリントでOK。
また、800mでヒートスプリントを使っても良いし、100mでヒートフラットを使っても全然問題ありません。






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