【陸上競技場のマナー】安全に使うためには『ゆずりあい』が大事!!

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陸上の練習は競技場を使うことが多いのですが、ほとんどの競技場は公共施設で市や町の施設です。そのため、部活だけでも中学生から大学生まで多くの人が集まり、タイミングによっては非常に混雑することも。
陸上は30kmを越えるスピードで走るため、ぶつかると大きな怪我を負うだけでなく、過去には衝突による死亡事故も起きているんです。

ってことで今回は
安全のための陸上競技場のマナー
についてご紹介。

陸上部に入ると土日に競技場に行くこともあるでしょう。しかし、ほとんどの場合競技場でのマナーなんて誰も教えてくれません。経験を積めばなんとなく暗黙の了解がわかってくるのですが、ネットの時代なんだからあらかじめ知識をつけておけば防げる事故もあるでしょう。

 

 

競技場は「公共施設」だから”ゆずりあい”が前提

まず最初に、競技場は公共施設のため一般開放されていて、陸上部じゃなくても誰でも使用できます。ジョギングのおじいちゃんがいたり、サッカー少年がいることもたまにある。
また、強豪校だけでなく、部員3人の学校だっていれば、自主練で一人で使う人もいます。

前提として、占有はダメ!!ゆずりあって使いましょう!!
当たり前じゃんって思う人は常識人で、実際には自分の学校の校庭かのようにデカい顔してる強豪校や、混雑しているところに全速力で突っ込んでいく人もけっこういます。
そういうの、マナー違反。
競技場にいる人全員が安全に使えるように考えて使いましょう。

道具もレーンも共用だからゆずりあいで使おう

「ゆずりあい」っていうのは、精神面に限った話じゃありません。レーンや道具(スタブロやハードル)もすべて共用物ですので一緒に使いましょう。混雑していると3校が同時に幅跳びのピットを使うようなことも珍しくありませんが、そういう時はちょっと気まずいけど一緒に使って下さい。
道具は早いもの勝ちじゃないぞ!!
先に借りていても、それを使いたい人がいるなら一緒に使いましょう。

また、レーンを使ってドリルするときは周りの状況をよく見ましょう!
明らかにメニューに入っていてコーナーを走ってくる人がいるのにストレートでドリルやってたら超ジャマでしょ。朝イチとかでレーンが空いてる時間なら問題ないけど、混雑してるならドリルなんか空いてるスペースでやればいい。インフィールドでやるのがおすすめ。

ただ、幅跳びやってるのに「三段跳びをしたいから板の位置変えてくれ」って言われたらそういう時は断ってもいいと思います。コミュニケーション取ればそんなにモメることはないはず。(ピットが2つあるなら1つは三段にゆずったほうが良いとは思う)
たとえ相手が強豪校でも大学生でも、公共施設なので対等です。ビビッて直接言えない場合には受付の人にクレームすれば対応してくれます。

レーンもゆずりあい。一番外側はハードルが使う

レーンって8つしかないので、スタブロを並べるなら3つが限度だと思います。
また、100mのスタートラインにスタブロを置くとコーナーを走る6レーン以降とかぶってしまうので、スタート練習だけなら110mHのスタートラインに並べるとあんまり邪魔になりません。

そして、一番外側(8レーン)はハードルが使うので空けておくことが多いです。っていうか、ハードルの場合は競技場のルールで8レーンとかって決まっている場合が多いです。
混雑していると110mHと100mH(高さと間隔が違う)を並べることもあるので、その場合は7・8レーンをハードルが使います。
結局、ゆずりあいなので、絶対にこのレーンじゃなきゃダメ!ってことはハードル以外はないですが、他の人が使いやすいように考えてレーンを使いましょう。空いてりゃなんでもいいです。

 

 

安全のためにレーンを横切るときは左右を確認!!

一番言いたいのはこれ。
レーンを横切るときは必ず左右をよく確認してから横断して下さい!!
マジで事故ります。
最近では日本選手権の男子1万mの競技中にNHKのカメラクルーがレーンを横切りカメラのケーブルが競技中の選手に引っかかるという事故があったり、ハードルを運搬していた運営スタッフが200mのスタート練習中のレーンを横切って選手と接触する事故がありました。
これ、トップ選手の大会で起こった事故です。
そのレベルで安全確認の認識が低いのが現状。そのうちもっと大きな事故が起こってもおかしくない状況だと思います。
気を付ければ防げる事故は気を付けて防ぎましょう。

レーンには走っているとき以外は立ち入らない!!

レーンは車道だと思ってください。横断してもいいけど、突っ立ってたら事故る。
基本的に…レーンは走る場所なので、走るとき以外はレーンに入らない!!
①スタート前はレーンの外で待機
②レーンにはスタート直前に入る
③走り終わったらさっさとレーンから出る
これをやっておけば事故ることはないはずです。

レストが終わるまではレーンの外で待って、レーンに入ったらサッサと走りだす。走り終わったらそのまま後ろから人が来ないか確認してレーンの外に出る。
レーンの中に倒れこんだり、スタート前にレーン内で時間を待つのはやめましょう。

織田フィールドみたいなマナー悪いところだと、レストが終わりそうだからレーンに入って後ろから人が来ないようにブロックしてレスト時間きっちりにスタートするみたいな人がいまだにいますが、そういうのはギルティ。

中・長距離が1~3レーン、短距離が4~8レーンを使えば割と安全

これは別に決まってるわけじゃないのですが、短距離がアウトレーンを、中・長距離がインレーンを走ることが多いです。ストレートなら5レーンより外側でいいし、周回するなら3レーンより内側を走るのがいいと思います。
直線や200mを走るなら4~6レーンを使うのがベター。人がいなければどこ走ってもいいのですが、短距離ならわざわざ内側を走る必要もないですからね。
まあ、厳密にやらないで雰囲気をみてうまいことレーンを決めて下さい。

ホームストレート付近は特に注意!!

250m以上を走る場合にはスタート地点からだとホームストレートの状況がよく見えません。
ホームストレートではドリルをやってる人や、スタート練習で跳び出してくる人がいるかもしれないので、あんまり外側を走ってると、ホームストレートで交錯する可能性がありますので注意しましょう。
そのため、コーナーを走る場合には短距離でも3・4レーンを走るのがいいと思います。

結局、どこ走ってもいいのですが、できるだけリスクを避けるように気を付けて下さい。

 

レーンは走ってくる人が優先!!

例えば、100mをスタートしようと思ってレーンに入るタイミングで、200mを走ってくる人がいたとします。
その場合取るべき行動は『15秒待つ』です。レストの時間とかどうでもいいので、走ってくる人がいるならその人がゴールするまでスタートを待ちましょう。
レーンは走ってくる人が最優先で、追っかけるのも危険だからダメ!!
追っかけると前の人が急に曲がったり、怪我をして転んだときに衝突します。前の人が通り過ぎて、追いかけても追いつかないくらいの距離になってからスタートしましょう。ゴールするのを待てればそれがベスト。

自分が優先とかどうでもいいから「ゆずりあい」

ぶつかった場合は優先とか関係なく両方悪いです。相手がぶつかってきたって怒るのはちょっと間違ってるので改めましょう。
あんまり伝わらないと思うけど、車のサーキットと一緒で、ぶつかったら自分のことは自分の責任。相手が悪くてもその相手をよけなかった自分が悪いってことで自責して次から気を付けましょう。

『走ってくる人優先』ってのは、走ってない人のメンタルです。走ってない人は走ってくる人の邪魔をしないように気を付けろってこと。走ってる側の人は自分が優先だからといって人がいるところに突っ込んでいったらダメ。
ゴール付近が混雑しているのがわかっているなら、ゴール手前で減速するとかレーンを変えるとか、場合によってはバックストレートに行ったりメニューを変えたりしましょう。わざわざ肩をかすめて行くようなクソイキリをしているとそのうち事故るのでやめましょう。

ゆずりあいってのは相手のためにやるもので、自分がゆずってもらうっていうことじゃありません。

 

 

~まとめ~競技場ではゆずりあい精神

今回は競技場のマナーについてご紹介しました。
競技場ってのは公共施設で、陸上ガチ勢だけじゃなくていろんな人がいろんな目的で使用しています。400mトラックだからめちゃくちゃ広いのですが、中学校が複数校来てたりするとかなり混雑して結構危険。

基本的にはゆずりあいを意識して使えば安全に使えるはずで、貸し出しの道具、レーン、ピットなどはすべて共用物。同じタイミングで他にも使いたい人がいる場合には、一緒に使いましょう。
レーンについてもゆずりあいで使うことが大事で、5列になってレーンでドリルをやってたら超ジャマなのは考えればわかるはず。周りの状況を見て、ゆずりあって使いましょう。

また、ゆずりあいは『安全のため』でもあること!
陸上は原付くらいのスピードがでるので衝突すると大怪我します。過去には死亡事故があり、トップ選手の大会中ですら事故が起こっています。競技場での事故は利用者がちゃんとゆずりあっていれば防げるはずです。

一番意識してほしいのは、レーンを横断するときは左右をよく確認すること!!
ちゃんと安全確認していれば事故は起きません。
また、レーンは走るとき以外は立ち入らないようにしましょう。
スタート直前にレーンに入り、すぐにスタートして、ゴールしたら倒れ込まずにすぐにレーンの外に出る。
これさえやっておけば安全なはずです。レーンは車道だと思って下さい。

また、レーンを走ってくる人がいればその人が優先。走ってる人がいるならその人の邪魔にならないように気を使ってください。スタートしようとしたタイミングで人がきたら、15秒待ってその人が通り過ぎてからスタートしましょう。
もしぶつかってしまった場合には、それはお互い様。どっちが悪いってことはないので、そうならないためにも常に注意して競技場を使いましょう。






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