【2021年スパイク事情】~ミズノ編~エックスブラストとエックスレーザーが登場!!ミズノの2021年新作は固定ピンと取り換えピンの2種類
最近勢いのないミズノですが、2021年モデルで大きなラインナップ変更がありました。
今回は
2021年スパイク事情~ミズノ編~
エックスブラストとエックスレーザーが新登場!!
についてご紹介します。
ジオシリーズが実質廃止となって、新しくエックスシリーズが登場です!
2021年ミズノのスパイク事情
今回は中級者向けのスパイクに大きな変更がありました。
廃盤になったモデル↓
- クロノオニキス
- ジオスプリント
- ジオサイレンサー
- ジオバーサス
新しく登場したモデル↓
- エックスブラストエリート
- エックスブラストネクスト
- エックスレーザーエリート
- エックスブラストネクスト
ミズノのロングセラーモデルのジオサイレンサーがついに廃止となりました。
登場時にはショートスプリント向けだったのにいつのまにかロングスプリント向けになっていたりとあんまり一貫性のないモデルではあったものの、長く続いたサイレンサーの名前がなくなってしまったのは残念(でもない)。
中級者向けのジオシリーズが3つとも廃盤になったことで、中級者向けのスプリントモデルとしてのジオの名前も消えました。これからは中・長距離用のジオスパートMDとLDフィールドスパイクにのみジオの名前が使われます。
また、超上級者向けというかトップスプリンター向けのクロノオニキスがなくなったことで、ミズノのフラッグシップモデルはクロノインクスとなります。黒のブレイクに続いて、硬い超高反発モデルがなくなりました。
ジオシリーズが廃盤になってエックスブラストとエックスレーザーが登場!!
今回の目玉はエックスシリーズの登場です。ミズノの従来のラインナップでは上級者向けの『クロノシリーズ』と、中級者向けの『ジオシリーズ』に分かれていましたが、これが変わります。
2021年のラインナップ整理ではジオシリーズが短距離では実質廃止となり、新しく『エックスシリーズ』が登場しました。ジオシリーズはジオスプリント、ジオサイレンサー、ジオバーサスが廃盤となり、かわりにエックスブラストエリート、エックスブラストネクスト、エックスレーザーエリート、エックスレーザーネクストの4モデルが新発売となります。
エックスシリーズはショートスプリント向けの『エックスブラスト』とロングスプリント向けの『エックスレーザー』あり、それぞれ固定ピンの『エリート』と取り換え式ピンの『ネクスト』がラインナップされています。
固定ピンならクロノインクスのほうが良いんじゃない?
っていう気がしますが、これに対しては『クロノシリーズはオールラウンドモデルで、Xシリーズはそれぞれの種目により特化したモデル』だそうです。
エックスブラストエリート/ネクスト(X BLAST ELITE/NEXT)
対応距離:100~400、ハードル(ショートスプリント向け)
ショートスプリント向けのエックスシリーズ。固定ピンで上級者向けののエリートと、取り換え式ピンでエリートよりも若干軟らかい中級者向けネクストの2種類がある。
ジオスプリントの後継モデルの位置づけ。プレートはいわゆるフルレングスで、100~200mを中心にした選手にむけた高反発モデル。アッパーはスケルトンタイプではなく、ハイパワーをかけてもぶれないような構造をしている。
エリートのほうがネクストよりも高反発で、見た目はそっくりなもののアッパー素材も違う。
エックスレーザーエリート/ネクスト(X LASER ELITE/NEXT)
対応距離:100~400、ハードル(ロングスプリント向け)
ロングスプリント向けのエックスシリーズ。ブラスト上級者向けのエリートと、中級者向けのネクストの2種類がある。
ピン配置もプレートの見た目もブラストと同じのため一見すると同じようにみえるものの、ブラストとは硬さが違ってを重視したモデルになっている。アッパーは軽量性重視のスケルトンタイプで、
ジオシリーズで言えばジオサイレンサーで、アシックスのSPブレードと対抗するモデルです。
2021年ミズノのラインアップ
スプリント向け
クロノインクス(固定ピン・上級者向け)
対応種目:100~400m、ハードル(オールラウンド)
定価:\26,000+税
クロノオニキスが廃盤になったことで、オールラウンドモデルであるにもかかわらずスプリントスパイクの頂点に位置することになりました。固定ピンでプレートの耐久性も高くはないものの、スパイクとしての完成度は世界トップクラスでこれ以上のスパイクはこの世に存在しない!!
と言っても過言ではないでしょう。重量は27cmで約150g。
かつてはインターハイ決勝でほぼ全員がインクスを履いていたりと、スプリントスパイクの代名詞で、上級者といえばインクス!!
肉球プレートになったりアッパーがベルトになったりと迷走していた時期もありますが、現行モデルはもはや完成品です。
エックスブラストエリート(固定ピン・上級者向け)
対応種目:100~400m、ハードル(ショートスプリント重視)
定価:\22,000+税
2021年に新登場したショートスプリント向けトップモデル。
重量は27cmで約170gとインクスより20gほど重い。
固定ピンのためインクスとの住み分けが難しいのですが、ミズノ曰くインクスはオールラウンドのトップモデルで、こちらがショートスプリントのトップモデルだそうです。重量もインクスより重いため、正直、インクスじゃなくてもっちを買う意味があんまりわからないのですが、今シーズンの動向を見守りましょう。
見た目が下位モデルのネクストと区別付かないので、たぶん2年後くらいに大幅なモデルチェンジがあると予想します。
エックスブラストネクスト(中級者向け)
対応種目:100~400m、ハードル(ショートスプリント重視)
定価:\17,800+税
ジオスプリントが廃盤となり、かわりに出てきたのがこのエックスブラストネクストです。重さは27cmで約180g。
中級者向けのショートスプリントモデルで、高反発を重視した設計とのこと。
ジオスプリントがちょっと残念なモデルだっただけに、ショートスプリント市場はだいぶナイキにシェアを奪われている感じがしますので、このモデルの良し悪しがミズノの将来を左右するといっても過言ではありません。
管理人も買おうかと思っています。
エックスレーザーエリート(固定ピン・上級者向け)
対応種目:100~400m、ハードル(ロングスプリント重視)
定価:\22,000+税
上級者向けのロングスプリントモデル。固定ピンです。重さは27cmで約170g。
ピン配置はエックスブラストと同じものの、プレートはやわらかくなっておりロングスプリントで使いやすくなっている。いままでロングスプリント向けの固定ピンなんてなかったため、一部ではこういうモデルを求める人もいるのかも?
エックスレーザーネクスト(中級者向け)
対応種目:100~400m、ハードル(ロングスプリント重視)
定価:\17,800+税
ジオサイレンサーが廃盤となり、代わりに出てきた中級者向けのロングスプリントモデル。重さは27cmで約180gとエリートより10gほど重い。
プレートは長いものの軟らかめになっていて、内側がやわらかく外側が硬い構造になっているためコーナーも走りやすいとのこと。
ピンは6本ピンなので同じくロングスプリント向けであるアシックスのSPブレードと比べると安定性がどうなのかというのはあるものの、近年のスパイクは少ないピンでスムーズに走るというのがトレンドなので良い変更だと思います。
中・長距離向け
ジオスパートMD(中級者向け)
対応種目:200~1500m(中距離向け)
定価:\20,500+税
中距離向けモデルではあるものの、なぜか200mにも対応している謎のモデル。それもそのはず、このプレートはもともと『ジオマッハ』というフラット設置に特化した短距離スパイク用として使われていたもので、今でもスペクトラオーダーではマッハタイプ(短距離向き)としてオーダーできます。
短距離向けのプレートとフラットソールを組み合わせたことでスピード感と抜け感を重視したスパイクになっているのがこのジオスパートMD。
重量は26cmで約170gとちょっと重たいのと定価がやけに高いのが気になる。
ジオスパートLD(中級者向け)
対応種目:800~10000m、3000mSC(長距離向け)
定価:\18,500
2020年に登場した新しい中・長距離モデル。かつての『ジオスプラッシュ』の後継モデルで、プレートは踏襲されているもののアッパーがニットアッパーに変更されており、その名の通りラストスパートに耐えられる強度があるとかなんとか。
重量は26cmで140gと非常に軽量になっており、長い距離を走るならMDよりもこちらを選ぶべきでしょう。
クロノディスト(固定ピン・上級者向け)
対応機種目:800~10000m
定価:\20,000+税
27cmで約135gと超軽量で、日本選手権などでも多くの選手が使用しているトップモデル。トラックで長距離を走るならこれ以外を選ぶ理由はない気がします。見た目はランニングシューズみたいだし、実際ランシューにピンが埋め込まれたような構造をしているものの、ランシューと値段も変わらない。
初心者向け
ブレイブウイングFX
対応機種目:オールラウンド
定価:\13,500+税
最初の一足目に最適なスパイクとしてラインナップされている初心者向けモデル。
26cmで約230gと重たいものの、ヒール部分がゴムでできているため耐久性が非常に高く、荒い使い方をしても壊れない。
ワイドモデルもあるので、足の筋肉がついていない選手でも選択の幅がある。
シティウスウイングFX
対応機種目:オールラウンド
定価:\13,500+税
初心者向けだけど若干の軽量化がされているモデル。ブレイブウイングよりも約30g軽い。ワイドモデルもある。
跳躍向け
フィールドジオLJ-C
定価:\24,000+税
2021年にマイナーチェンジをした幅跳び用モデル。詳しくは別記事で。
フィールドジオAJ
定価:\24,000+税
LJとそっくりだけどソールが分厚くなっている三段跳び向けモデル。
違いは別記事で。
フィールドジオHJ-C
定価:\24,000+税
走り高跳び用にかかとにもピンのついたモデル。左踏切用と右踏切用がある。
投擲向け
フィールドジオJT-C
定価:\25,000+税
これまた右投げ用と左投げ用があるので注意。
フィールドジオRD-B
定価:\18,000+税
投擲用のエリートモデル。日本製。
フィールドジオTH
定価:\11,000+税
投擲用のエントリーモデル。ベトナム製。
今回のまとめ
2021年のスパイク事情、ミズノの目玉はなんといってもエックスシリーズの登場です。これまで長いことミズノの中級者向けを担ってきたジオの名前はスプリントスパイクから消えました。
エックスシリーズは正直言って見た目の差や機能の差がわかりにくいので近いうちに大幅なテコ入れがあると予想できますが、これから15年続くブランドになるかもしれません。そういう意味では2021年は大きな節目となる年かもしれません。
せっかくなので管理人もエックスブラストネクストでも買おうかと思っています。
一方で、クロノオニキスが廃盤となったことでトップカテゴリーではクロノインクスだけに頼り切った感じになってしまっていますので、近い将来クロノインクスのアップグレードも期待せずにはいられません。
エックスシリーズのエリートが今のインクスくらいのパフォーマンスを手に入れることができれば、クロノインクスもさらに機能性をアップできることでしょう。
あと5年以内にそんな変化があるのかも?
それ以外で言えば、幅跳びスパイクであるフィールドジオLJがマイナーチェンジ。末尾がCになりました。
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