ウエーブデュエルの違いは?ネオとGTZとデュエルは違う?

ランニングシューズ, 短距離のシューズ, シューズ選び

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ミズノはプレート内蔵シューズを『ウエーブデュエル』という名前でシリーズ化してラインナップしています。
ウエーブデュエルにはネオ、GTZ、ソニックがあってそのなかでも1,2,3とナンバリングがあり、2021年7月現在で10種類以上のデュエルシリーズが乱立して市場に混乱をきたしています。
各モデルそれぞれ特徴が微妙に違うからどれを選んだらいいのかわからない!!っていうひとも多いことでしょう。

ってことで今回は
ウエーブデュエルシリーズの違いはなに?
をテーマにご紹介。
デュエルがありすぎてなにがなんだかわからないというあなたもこれを見ておけば違いがわかるはず!!自分に最適なデュエルを選べば練習効率も上がるかも!?

 

 

ウエーブデュエルの違いはなに?

ミズノのプレート内蔵シューズである『ウエーブデュエル』ですが、2021年7月にネオ2と無印3が出たことで10種類以上のデュエルシリーズがラインナップされています。
わかりやすくカテゴライズすると…

  • エリートモデルのネオ系
  • ハイパフォーマンスモデルのGTZ系
  • トレーニングモデルの無印系
  • 耐久性重視のソニック系

という4種類に分けることができます。この4系統を主眼においてその中でイヤーモデルを選んでいくとベストなデュエルが導き出せるはずです!!
さらにいえばワイドモデルもあるのですが、それは今回は省略します。

ウエーブデュエル系シューズ一覧

モデル 発売年 定価(税込み) 25mm
以下
参考重量 ソール素材 特徴
デュエルネオ2エリート 2021 \25,300 185g MEL アッパーがウーブンアッパーになり若干軽量化。ハイカット。
デュエルネオ2 ¥20,900 175g MEL エリートのローカットモデル。
デュエル3 \17,600 180g MEL アッパーがウーブンアッパーに。ソール素材も変更され25mm以下にも対応。
デュエルネオSP 2020 \33,000 × 240g MEL ネオの厚底モデル。
デュエルネオ \25,300 × 185g MEL 『MIZNO ENERGY Lite』をソール全体に使用したエリートモデル。ハイカット。
デュエルGTZ2 \17,600 165g U4ic アッパーがニットに変更されタンレスになった。
デュエル2 \15,400 × 190g U4ic アッパーがニットに変更されタンレスになった。GTZ2のトレーニングモデル。
デュエルGTZ 2019 \17,600 170g U4ic 初のプレート内蔵。
デュエル \15,400 × 200g  U4ic GTZのトレーニングモデル(耐久・クッション重視)。
デュエルソニック2 2021 \9,790 × 210g U4icX デュエルの部活向けモデル。アウトソールはラバー。
デュエルソニック 2020 \9,790 × 215g U4icX デュエルの部活向けモデル。アウトソールはラバー。

※「ウエーブ」は省略
※ミッドソール素材のMIZUNO ENERZY LITEはMELに省略して記載
※無印3とU4icのシューズのかかと部分にはU4icXも使用されています。

ざっくりと言えば、ソニック→無印→GTZ→ネオの順でパフォーマンスが高くなります。
つまり、軽量性や反発性を重視するならネオ寄りを、耐久性やクッション性を重視するならソニック寄りを選ぶのが正しい選び方と言えます。
ちなみにGTZっていうのは箱根駅伝の名所である権太坂(GonTaZaka)の略らしいです。

 

 

ネオとGTZはロードのエキスパート向け

当ブログは短距離を想定しています。それで言えば、ネオとGTZを選ぶのが最適とは言い難いかもしれません。
ネオとGTZはレース向けのシューズで、いわゆるエキスパートランナーがレースでパフォーマンスを発揮するためのスパイク的な位置づけのシューズです。
ネオ系は特にハイスペックで、ミズノで最もハイパフォーマンスなランニングシューズと言えるでしょう。
値段を考えれば短距離でここまでのスペックのシューズが必要か?といえばオーバースペックだと思います。むしろ、かかと部分の耐久性については取り扱いで気を遣うかも。
もちろん、良いものが欲しい!!というならこれでいいと思いますので、安く売っていればこちらを選ぶのも大いにアリです。

GTZのトレーニングモデルが無印

ウエーブデュエルGTZとウエーブデュエルの違いは耐久性とクッション性です。
GTZと無印では機能自体は大きく変わらないのですが、
一発のパフォーマンスを重視したのがGTZ、クッション性と耐久性を重視したのが無印
です。
この2つのシューズはコンセプトは同じで、レース仕様がGTZ、トレーニング使用が無印という位置づけです。
初代は見た目もそっくりなのでよく見なければ間違えると思います。
見た目でわかる違いとしてはかかとのアウトソールがツブツブのグリップ素材になっているのがGTZで、ゴムのX10になっているのが無印です。いわずもがな、移動で歩いたりジョギングをしているとGTZはかかとが削れます。X10ならものすごく丈夫なので普通に使っていて削れることはないと思います。

 

 

無印とソニックは耐久性を確保したトレーニングモデル

ネオとGTZがレースモデルなら、その雰囲気のまま耐久性とクッション性を確保したトレーニングモデルが無印とソニックです。
アウトソールについては無印は前足部がG3でかかとにX10が使用されており、デュエルソニックは前足部もゴムです。
デュエルと名のつくシューズはどれもプレートが内蔵された薄底シューズではあるのですが、そのベーシックなモデルが無印で、コストと耐久性に振ったモデルがソニックと言えます。
また、無印とソニックの違いは機能性です。
ウエーブデュエルはミズノのハイスペックシューズで、現代のシューズ技術をいろいろと投入した機能性重視のシリーズで、速く走るために作られたシューズと言えます。
一方、デュエルソニックは部活生向けの廉価モデルです。
ほかのデュエルとはコンセプトが違い、練習でハードに使うためのシューズです。必要な機能は備えているものの安さと耐久性とクッション性を重視しているのがソニックです。
ってことで、質の高いシューズが欲しいのであればデュエルソニックを選ぶのはイマイチ。ある程度のコストをかけてもいいのであればウエーブデュエルを選びましょう。
また、部活向けシューズには名前がウエーブソニックと似ている『デュエルソニック』っていうのもありますので間違えないように注意。

 

 

無印系ウエーブデュエル1,2,3の違いは?

ウエーブデュエルの基本となる無印系。初登場の2019年以来3年連続で新作がリリースされてて、2021年には3がリリースされました。

モデルごとの進化としては
ベースとなる1
→2でアッパーがニットに変更
→3でアッパーが1枚構造になってミッドソールがミズノエナジーライトになった
という流れで変更がされています。

1と2は似たようなもので2から3は大きく変わった

1→2の変更はあまりありません!!
アッパーが柔らかく変わってシュータンが一体になったことだけでシューズの性能自体に大きな変更はないと言えますので、1と2で迷っているならアッパーの好みと値段で選んでも大丈夫です。
しかし、2→3ではけっこう大きな変更があります!!
3ではアッパーがネオ2と同じシームレスのものになり、ミッドソール素材も高反発なMIZNO ENERGY LITEに変更されました(かかと部はU4ic)。
また、3ではトラックレースに対応するためにソールの厚みが25mm以下になっています。シューズでトラックレースに出る可能性があるのであれば、1,2ではなく3を選ぶ必要がありますので注意しましょう。

デュエル3はGTZに近い?

GTZと無印はレースモデルとトレーニングモデルという兄弟モデルだったのですが、2021年7月に無印が3にモデルチェンジしたもののGTZの新作は出ませんでした。もしかするとエキスパートモデルはGTZからネオに移ってGTZは消滅するのかもしれません。
そして、2までの無印はミッドソールにU4icを使用してクッション性を重視していたのが、3からは高反発素材のMIZUNO ENERGY LITEを採用したことにより高反発モデルになりました。
そんなことから、クッションと耐久重視だった無印も反発性能を上げたため、無印も従来のGTZに近いシューズになったといえるかもしれません。ただ、かかとのX10は無印の特徴でこれはそのまま継続されています。

 

 

短距離の練習に使うにはどれがいい?

ウエーブデュエルシリーズのなかで短距離で使うにはどれがいいのか?というのは誰もが思うところ。
デュエルシリーズはすべてプレートが入っていて高反発で、薄底なので接地感覚もいいため短距離選手が練習で履いていることも多いシューズです。
反発の低いシューズで練習した方が『走る能力』が上がるっていう人もいれば、スパイクに近いシューズのほうが実践に近いからいいという人もいます。デュエルシリーズはプレートがはいっているため、ほかのシューズに比べてもスパイクに近いと言えるでしょう。

スペックとしては無印の3がベスト!?

ネオやGTZは軽量性とグリップを高めるためにかかとにもG3ソールが使用されていますが、無印はX10になっています。
短距離で使う場合には走っているときにかかとはつかないため、『かかとの耐久性は移動で使えるかどうかに影響する』部分です。競技場に行くときや会場での移動で使う場合にかかとがG3ソールだとけっこうすぐダメになってしまいます。
ってことで、全面G3ソールのネオやGTZを選ぶのはメリットよりもデメリットが多いと言えます。
そこで出てくるのが無印の3。
デュエルシリーズはプレートが入っていてそもそも反発性が高いため、無印であっても短距離での蹴り出しに応える反発を持っています。新作である無印3はさらにミッドソールの反発性が上がっているため、弾むような感覚で気持ちよく走ることができます。

スピード練習やドリルでの使い勝手に最適なスペックはどれか?っという視点で考えると無印の3がベストスペックだと思います。

コスパで選ぶなら無印の1でしょう!!

シューズは新しければいいというものでもありません。無印のウエーブデュエルは毎年改良されているので新しい方が良さそうな感じはしますが、基本的な構造は変わっていないので1でも3でも劇的な違いはありません。
中・長距離の選手であれば新作のほうが良いことも多いでしょうが、本練習ではスパイクを履くことを考えればシューズ自体の細かいスペックにこだわりすぎる必要はないでしょう。
そこで出てくるのが無印の1です。
2019年に出たモデルで新作に比べれば若干重たくてアッパーも硬いのですが…
実売価格で7千円台で買えます!!
新品の低下が15,400円なので半額で売られているのですが、これは2と3が出たことで1が旧モデルになってしまったから。普通はシューズがでたら3年くらいは最新スペックになるのですが、デュエルにかんしてはミズノもけっこう気合が入っているのかガンガン改良が入ります。
設計の古いウエーブエンペラーやターサージャパンなんかでもいまだに多くの人に選ばれていますので、シューズの設計の古さっていうのは決定的な欠点にはならないはず。しかもエンペラーよりデュエルのほうが安い。
『最新』と言っても差し支えないスペックでありながら半額で投げ売りされている無印の1はまさに買い時なシューズだと思います。

 

 

耐久性でいえばデュエルソニック1が最強!!

部活生向けのプレート内蔵シューズがこのデュエルソニックです。
なんといっても安いのがデュエルソニックの強み!!
実売価格で5,000円程度で、サイズによってはもっと安く買えるかもしれません。たしかに質感は高いとは言えずにどことなく安物感は漂うモデルですが、必要な機能はちゃんとあるのでこだわらないならこれで十分。
そしてやっぱり耐久性も最強レベルです。前足部もゴムソールのため、部活でも普通に使っていればたぶん2年くらいいけます。たぶんソールよりも先にアッパーに穴が開くと思います。

っていうか、こだわるならデュエルシリーズはすべて微妙。履き心地が良いシューズが欲しいならウエーブエンペラージャパン、ウエーブクルーズジャパン、ターサージャパンといったシューズを選んだほうがいいでしょう。

 

 

今回のまとめ

ミズノが厚底シューズに対抗してごり押ししているのがプレート内蔵のウエーブデュエルシリーズ。薄底でありながら硬めのソールで短距離のスパイクに近い感覚すらあるのが特徴です。
2019年に発売されてからラインナップが膨らんで現在市場には10種類以上のデュエルが溢れていてなにがなんだかわからない状態ですが、それぞれ微妙にスペックが違います。
エリートモデルのネオ系、ハイパフォーマンスモデルのGTZ系、トレーニングモデルの無印系、耐久性重視のソニック系という感じでざっくり分けることができますが、値段もスペックなりに変わります。
レース仕様のネオとGTZに対して、トレーニング仕様なのが無印で、部活向けなのがソニックだと思って間違いはないでしょう。
なかでも短距離におすすめなのは無印なのですが、毎年改良されていて1,2,3それぞれちょっと違います。
1と2は似ているのですが3になるとソール素材も変わって反発性も上がってハイスペックになっているのですが、短距離で使うのにそこまでのスペックが必要か?と考えると、旧モデルのコスパが光ります。
無印の1は定価からすれば半額で買えるし、質感にこだわらなければデュエルソニックも非常にコスパが良いといえるかも。

ちなみに、管理人も無印の1を履いていますのでそのうちレビューします…






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