【ルール改正】レーン侵害の基準緩和で「1歩だけ」ならセーフになった!!

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基本的に陸上のルールは単純で簡単ですが、それゆえにルールを細かく知っている人はあまりいません。そして、陸上のルール違反で代表的なものがラインオーバー。線を出たらダメってのはみんな知っているはずなのにこれで失格になる選手はけっこういます。
っていうか、ラインオーバー以外で失格になるのはフライングとドーピングくらいだと思います。
今回は
ルール改正で1歩だけのラインオーバーはセーフになった!!
っていう話題をご紹介。
今までは当たり前に自分のレーンから内側に入ると失格だったのですが、これが変更になってちょっとだけ失格になりにくくなりました。
では質問。200mで内側の線を踏んだら失格になる?
結論から言えば、1回までならセーフです!!

 

 

レーン侵害のルールが緩和!!『1歩だけ』ならセーフ!!

2021年11月1日から競技規則と技術規則に変更が加えられ、そのうちの1つに『レーン侵害ルールの変更』があります。
レーン侵害っていうのはいわゆる『線出(せんで)』のことで、レーンから内側に入ったら一発で失格になるのが今までのルールでした。当然っちゃ当然と思われるルールなのですが、現実をみると、バーミンガムの世界インドア選手権ではなんと21ものレーン侵害による失格が発生し、これはちょっと厳しすぎるんじゃないか?ってことで今回の緩和に繋がったという経緯があります。
競技規則(ルール)では…
・セパレートレーンなら自分のレーンを走ること
・オープンレーンなら内側の縁石・ラインを踏んだり入ったりしたらダメ
っと決まっています。
つまり、レーンの内側を踏んだり越えたりしたら失格!!っていうのが陸上の基本的なルールで、違反すると『レーン侵害』で失格になります。

例外規定で失格にならない場合について

基本的には失格となるレーン侵害ですが、この規則には例外規定が設けられています。
利益を得たり他者の妨害にならなければという条件つきで
・他の人に押されたり妨害された時は線出してもセーフ

・直線なら線出してもセーフ
簡単に言えば、前の人がこけてそれにつまづいて線出した場合はセーフ。直線なら隣の人の邪魔にならなければセーフってこと。
オリンピックの100mなんかでも後半で隣のレーンに足が入る人がいますが、そういうのはセーフ。リオ五輪のリレーでケンブリッジ選手がボルトのレーンに入っていましたが失格になりませんでした。
例外規定なのでめったにないことですが、線出したことが利益にならなくて邪魔にもならないならセーフです。逆に言えば、コーナーで内側に入るのは走る距離が短くなって利益になるので完全にアウトでした。

 

1歩ならセーフの2つのシチュエーションが例外規定に追加

今回のルール緩和では例外規定のなかに2つのシチュエーションが追加されました。
①セパレートレーンのコーナーでも1歩だけなら内側の線を踏んでもセーフ
②オープンレーンで1歩だけならトラックの内側に入ってもセーフ
世界陸連からわかりやすいイラストが出ていますのでそちらを見ながら解説していきます。

①セパレートレーンのコーナーでも1歩だけなら内側の線を踏んでもセーフ


セパレートレーンの場合は線を踏んだだけなら1歩まではセーフに変わりました。
いままではセパレートレーンのコーナーでは内側の線を踏むだけでアウトでしたが、緩和されたことで1回の線踏みまでは失格にならなくなりました。
ただし、線踏みがセーフになったのではなく、1回までなら見逃すっていうだけで2回線を踏んだら失格です!!
また、線を越えて踏み出した場合はたとえ1歩であっても失格であることは変わりありません。

②オープンレーンでは1歩だけならトラックの内側に入ってもセーフ

オープンレーンの場合は完全に1歩踏み出していても1回までならセーフに変わりました。
セパレートの場合は踏み出したら1回であっても失格でしたが、オープンレーンの場合はトラックの内側に入っても1回だけならセーフです。
世界大会でも中・長距離では内側から抜こうとしたり接触してラインを踏み越えるシーンがけっこうありますが、今回の緩和によってこういったシチュエーションの扱いが明確になりました。
いままでも『他の選手に妨害された場合はセーフ』だったので実際のところセーフになる場合がおおかったのですが、ルールが明確になったのは運用上いいことでしょう。

 

 

今回のまとめ

国際大会においても失格が多く見られるレーン侵害ですが、今回の緩和でかなり失格が減りそうです。
緩和の具体的な内容は2つで
①セパレートなら1回まで線を踏んでもセーフ
②オープンなら1回まで内側に踏み出してもセーフ
踏み出したか線を踏んだだけかは肉眼で判断するのは難しいと思いますが、これからは200mで失格になるリスクがちょっとだけ減ったと言えます。
ただし、セーフなのは1回までであって、意図せずやってしまった場合に救済されるというイメージ。あくまで例外規定です。あんまり考えずに普通にいつも通り走りましょう。

 






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