【2022】全米選手権まとめ マクロフリンが世界新!カーリー、ライルス、ノーマンが優勝だ!!
世界陸上がアメリカ初開催となる2022年シーズン。そんな地元開催のアメリカでは全米選手権が6/23~26の日程で開催されました!!
世陸代表各国3枠(+ワイルドカード)のため、標準突破して各国の選手権で上位3位に入ることで代表権を獲得できるわけで、アメリカではこの全米選手権で3着に入れば代表です。
しかし、陸上大国アメリカではこの全米選手権で3着に入るていうのが超難関!!
世陸決勝に行くよりも全米選手権で3位に入る方が難しいんじゃないかと思うほどの超好記録が毎回出るのです。
ってことで今回は
2022年全米選手権の有力選手の結果はどうだった?
をテーマにご紹介。
なんと、東京五輪で世界新を出した400mHのマクロフリンがまた世界新を更新!!さらに、カーリー、ライルス、ノーマンらの『ポストボルト』も期待を上回るタイムを出して絶好調!
アメリカは偉大です…
有力選手の結果は?全米選手権のトピックス!
結果を全部紹介するのは無理なので、管理人が今回の全米選手権のポイントをご紹介!!
①【女子400mH】マクロフリンが51秒41の世界新!!
②【男子100m】カーリーが9秒76のWL!決勝も9秒77で完全優勝!!
③【男子200m】ライルスが19秒67で優勝!!5着まで19秒台!
④【男子400m】ノーマン43秒56の世界歴代8位相当の記録で優勝!!
⑤【男子砲丸投】クルーガーが23m12で優勝!!コバクスも22m87
⑥【女子100m】ジェファーソンが追参で10秒69
⑦【女子100mH】K.ハリソンが12秒34の世界歴代10い相当の記録で優勝!!
こんなところでしょうか…多いな!!
とにかく、絞ってこれですからアメリカはすごい。
女子400mHマクロフリンが51秒41の世界新!!
— Media Sports (@MediaNSport) June 25, 2022
東京五輪で世界新を出して優勝したシドニー・マクロフリンが51秒41で従来の記録を0.05更新して世界新記録!!
今季はすでに51秒61で走っていて絶好調だったマクロフリンですがまさかここまでとは…
女子400mH決勝 結果 |
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順位 | 選手 | 記録 | 備考 |
1位 | マクロフリン | 51秒41 | 世界新!! |
2位 | ウィルソン | 53秒08 | 今季世界3位 |
3位 | リトル | 53秒92 | 今季世界8位 |
4位 | コックウェル | 53秒98 | 今季世界9位 |
ウィルソンも今季3位(2位は東京五輪3位のボルの52秒61)と超好記録。
4位のコックウェルまでが53秒台と、7台目くらいまではマクロフリンが抜け出せないほどのハイレベルなレースでした。
②【男子100m】カーリーが9秒76のWL!決勝も9秒77で完全優勝!!
The fastest man in the world, Fred Kerley, just ran 9.76 in the mens 100m. That is a world leading time and the 5th fastest time in American history. 🔥🔥 pic.twitter.com/dZBXP4cx3l
— Emmanuel Acho (@EmmanuelAcho) June 25, 2022
注目の男子100m。コールマンも出場して予選10秒08,準決勝9秒87と全体の4位でしたが、ワイルドカードで出場権を持つので決勝は棄権。
いっぽうで世陸ドーハでは400mに出場して銅メダル、最近は短い距離を中心にして東京五輪では100mで銀メダルを獲得したフレッド・カーリーが準決勝で9秒76の世界歴代6位タイの記録をマーク!!
カーリーは予選9秒83、決勝で9秒77と3本とも超高記録をマークしており絶好調。
男子200m決勝 結果 |
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順位 | 選手 | 記録 |
1 |
Fred
Kerley |
9.77
|
2 |
Marvin Bracy-
Williams |
9.85
|
3 |
Trayvon
Bromell |
9.88
|
4 |
Micah
Williams |
9.90
|
5 |
Elijah
Hall-Thompson |
9.90
|
6 |
Kyree
King |
9.96
|
7 |
Kenny
Bednarek |
9.98
|
8 |
Christian
Coleman |
DNS
|
2着にはPBの9秒85で走った28歳のマルビン・ブレイシーが入りました。先日の世界室内60mでギリギリのところでヤコブスに逆転を許し優勝を逃した選手で、今季の好調ぶりは本物でした。世陸でも優勝候補になり得る!!
ちなみにジャマイカ選手権ではブレイクがブレイシーと同じ9秒85野タイムで優勝しています。
3着はトレイボン・ブロメル。これでカーリー、ブロメル、コールマンの世界歴代6位タイの9秒76のPBをもつ3選手+ブレイシーが代表ってことで歴代最強のアメリカ勢。
アメリカの表彰台独占もかなり現実的です。
③【男子200m】ライルスが19秒67で優勝!!5着まで19秒台!
この種目ドーハ優勝、東京五輪銅メダルのノア・ライルスが19秒67の世界歴代12位相当の記録で優勝!
予選から3本19秒台を揃えてすべて1位通過で完全優勝です。
男子200m決勝 結果 |
|||
順位 | 選手 | 記録 | 100m-150m |
1 | Noah Lyles | 19秒67 | 10.44-14.98 |
2 | Erriyon Knighton | 19秒69 | 10.31-14.86 |
3 | Fred Kerley | 19秒83 | 10.52-15.10 |
4 | Kenny Bednarek | 19秒87 | 10.39-14.98 |
5 | Josephus Lyles | 19秒93 | 10.43-15.06 |
6 | Matthew Boling | 20秒15 | 10.45-15.14 |
7 | Kyree King | 20秒19 | 10.49-15.20 |
8 | Javonte’ Harding | 20秒31 | 10.61-15.37 |
中間タイムを見るとわかるように、ライルスの強さはラスト50m。そこまでは他の選手に許していて、もし子の後半のまま前半が改善すると19秒3くらいでるかも!?
レースは5位までが19秒台という異次元のレベルでライルスですら抜けだせなかったほど。その中でも2着には今季19秒49の世界歴代4位(上はボルト、ブレイク、MJだけ!!)の記録をマークしているナイトンが入り、3着には100mVのカーリーが入っています。東京五輪で19秒68を出して銀メダルを獲得したたベドナレクが4着という結果に…
100mに並んで200mも歴代最強メンバーが揃った!?
この種目ももしかするとアメリカ勢の1-2-3あるか!?
④【男子400m】ノーマン43秒56の世界歴代8位相当の記録で優勝!!
Champion Allison. We are speechless.
43.70. He’s going to worlds in the 400 meters!
📺 @NBC | @IamChampallison pic.twitter.com/R6mwHpbVLv
— Gators Track and Field & Cross Country (@GatorsTF) June 25, 2022
アメリカ注目の若手選手といえばコールマン、ライルス、そしてノーマンの3選手です。それぞれが100m、200m、400mのスペシャリストで、アメリカチームに死角なし。
そんなノーマンが43秒56で優勝!!
男子400m決勝 結果 | ||
順位 | 選手 | 記録 |
1 |
Michael
Norman |
43.56
|
2 |
Champion
Allison |
43.70
|
3 |
Randolph
Ross |
44.17
|
4 |
Elija
Godwin |
44.34
|
5 |
Vernon
Norwood |
44.35
|
6 |
Bryce
Deadmon |
44.54
|
7 |
Noah
Williams |
45.04
|
8 |
Ismail
Turner |
45.56
|
2位にはアリソンが43秒70の世界歴代10位の好記録で入りシニア初代表(?)となります。これはマクワラ(43秒72)やキラニジェームス(43秒74)をも上回る記録で、世陸ではノーマンと並び注目です。
⑤【男子砲丸投】クルーガーが23m12で優勝!!コバクスも22m87
男子砲丸投と言えばクルーガーとコバクスの2強。クルーガーは23m37の世界記録保持者で、コバクスは歴代4位タイの22m91のPBを持ちます。ライバルはオーストラリアのウォルシュ。世界大会では子の名前ばかり出て来ます。
そんなクルーガーが23m12で優勝!この記録は世界歴代2位で31年間破られなかったランディー・バーンズの元世界記録の記録と同じです…
ってことで比較動画も。
Ryan Crouser threw 23.12m (75’10”) to win the US Championship.
The last man to throw that far?
It was Randy Barnes when he threw the previous WR in 1990.
Barnes 23.12m 5/20/1990 (Right)
Crouser 23.12m 6/24/2022 (Left)Crouser vid via throwersuniverse pic.twitter.com/nuEPPKLO4u
— Beau Throws (@beau_throws) June 25, 2022
ちなみにクルーガーは3本が23mオーバー(1-22m42,2-×,3-23m12,4-23m01,5-23m11,6-22m98)という異次元の強さを見せています。
世界歴代で23mを投げたのは3名しかいないんですけどね…
⑥【女子100m】ジェファーソンが追参で10秒69(+2.9)
VIDEO: Holy smokes! @CoastalTFXC‘s @Melissajanae21 wins the 100 meter final in the USATF outdoor track championships with a time of 10.69 seconds! She’s onto the World Championships in July in Oregon! The pride of Carvers Bay HS!
🎥courtesy of @CNBC pic.twitter.com/BxXjWNHCaN
— Chris Parks (@ChrisParksWBTW) June 25, 2022
女子100mは以前としてジャマイカ勢が優勢ですが、+2.9と追参ながら10秒69は公認なら今季ランキング2位相当のタイムです。
女子100m決勝 結果 | ||
順位 | 選手 | 記録 |
1 | Melissa Jefferson |
10.69 |
2 | Aleia Hobbs |
10.72 |
3 | Twanisha Terry |
10.74 |
今日今日五輪代表の3選手は、オリバーが7位(10秒94)、プランディーニとダニエルズが準決勝敗退となり代表リレー代表で予選を走ったホッブスが個人で代表入り。
⑦【女子100mH】K.ハリソンが-1.4mで12秒34の世界歴代10位相当!
What a finish between Keni Harrison and Alaysha Johnson!pic.twitter.com/kxWcAFwD8t
— Travis Miller (@travismillerx13) June 25, 2022
-1.4の向かい風のなか行われた決勝レースでは、世界記録保持者のケンドラ・ハリソンが12秒34の歴代10位相当の記録をマークして優勝!!
女子100mH決勝 結果 | ||
順位 | 選手 | 記録 |
1 | Keni Harrison |
12.34 |
2 | Alaysha Johnson |
12.35 |
3 | Alia Armstrong |
12.47 |
2着に入ったジョンソンも12秒35の世界歴代12位の好記録で、この2人がランキング今季1位2位となります。
世界陸上では12秒20の世界記録更新もありえる!?
今回のまとめ
いよいよ開催まで1カ月を切った世界陸上。
今回は、全米選手権の結果を紹介しました。
やはり注目は男子短距離勢で、100m、200m、400mでそれぞれスター選手を擁し、しかも層がメチャクチャ分厚くて次々と新星が現れるという、さすが陸上大国。
今回紹介していませんが、110mHのホロウェイ、400mHのベンジャミンを合わせて男子短距離完全制覇もあり得ると本気で思える布陣です。
そしてなんといっても女子400mHではマクロフリンがまたまた世界新記録を樹立!!
投擲でもクルーガーが強さをみせつけ、ちょっとジャマイカに遅れている女子短距離もしっかり好記録を出しています。
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