2024年【中学・高校】陸上部におすすめのランニングシューズは?
厚底シューズが登場して早数年。ロードレースではもはや薄底シューズなんてほぼ存在しない世界になりましたが、『陸上競技』では接地感覚を磨くために薄底シューズを履いている選手が多くいます。直結する重要な要素。
でも、壁一面に並んだシューズのなかから、陸上競技に向いているシューズを選ぶのって難しいですよね…
ってことで今回は
2024年版【中学・高校】陸上部におすすめランニングシューズ
をテーマにご紹介。
今回は、管理人が陸上で使うならこれを買っておけば間違いない!っていうおすすめシューズをピックアップしました!
「陸上部に入ったけど何を買えばいいのか分からない!」とか、「シューズは安さだけで選んでたけどもうちょっとイイのが欲しい!」っていう方なら、今回ご紹介するシューズがおすすめです。
シューズは値段が高いければ良いってもんではなくて、狙った練習をするために最適な性能ってのがあります。
ちなみに、管理人は学生時代はスパイクは市販品だったのにシューズは毎年オーダーしてました。マジで無駄。
陸上競技なら『薄底シューズ』の方が良い理由
最初にシューズ選びの前提的なところから言うと、『陸上競技』で使うなら薄底シューズがおすすめです!
短距離では基本的には薄くて軽いのが正義です。なぜならそれがスパイクに近いから。
厚底の本来の用途はロードなのでトラックで使うには過剰な装備が多く、シンプルで接地感覚のいい薄底の方がベター。っというのが管理人の考え。
厚底より薄底をおすすめする理由は…
・土やタータンなら薄底でもクッション性は十分足りる。
・薄底の方が接地感覚が良い。
・厚底は転がるように傾斜が付いていて邪魔。
・大きな力をかけたときには薄底の方が反応がいい。
最近のシューズは『厚底』が多いですが、土やタータンを走るなら厚底を使うメリットは特にないです!アスファルトを長い距離走るのであれば厚底の方が良いのですが、『陸上』で使うなら薄底の方がおすすめ。
薄底の一番のポイントは『接地感覚の良さ』で、普通に走る分にはなにを履いても大差はないのですが、ドリル(動き作り)では薄底のほうが得るものが多いです。
厚底シューズは単純に分厚いだけではなく、長距離を少ない力で走るためにソールに傾斜がついていて『転がる』構造になっています。これが短距離で使う場合には接地感覚の悪さにも繋がって邪魔。
また、厚さが薄い方が大きな力をかけたときに地面からの反発がダイレクトに感じられるため、コントロールしやすいです。地面に力を加えて大きな反発を得る感覚を養うには、やっぱり薄底がおすすめ。
っとはいえ、厚底が陸上ではダメか?っていうと全然そんなことはなくて、最近はトップ選手も厚底で練習しています。管理人も厚底履いていることがありますし、厚底で練習している人をみても特にネガティブに感じることはないです。好きなの履けばいいよ。
ってなわけで、ここからは具体的な2024年のおすすめシューズをご紹介!
【ミズノ】5モデル
まずはミズノ。なんといっても、【質感の高さ】がミズノの良いところ。陸上界は大きくミズノ派、アシックス派、海外派に分かれていますが、管理人はミズノ派。
フィット感が高いので接地や力を入れた時の感覚がつかみやすく、繊細な動きに対する反応がわかりやすいです。いわゆる「接地感覚が良い」シューズならやっぱりミズノだと思う。
特に『エンペラー』と『クルーズ』は最高級の質感をもっているので、良いシューズを履きたいなら絶対これ。
陸上競技向きとして管理人がピックアップしたモデルは…
- ウエーブエンペラー
- ウエーブクルーズ
- ウエーブデュエル3
- デュエルフラッシュ
- ウエーブリベリオンフラッシュ2
この5モデル。
質感重視なら日本製のエンペラーかクルーズの2モデルがおすすめ。この2つは別格の良さがあります。
バランス重視ならデュエル、耐久性重視ならデュエルフラッシュ、クッション性重視ならリベリオンフラッシュを選ぶといいでしょう。
ウエーブエンペラー,ウエーブクルーズ
定価:エンペラー22,600円(税込)・クルーズ19,800円(税込)
重さ:エンペラー約180g(27.0cm),クルーズ約160g(26.0cm)
厚さ:20mm≦25mm(24年11月以降はレースNG)
ミズノを代表するシューズで、日本製で品質は最高級です!最大のメリットは別格の履き心地の良さ。
実売価格で1万5千円前後なので安くはないですが、値段以上の価値があるシューズです。陸上人生のなかで一度は履くべきシューズ。
デメリットは耐久性ですが、部活で使っても1シーズンは持つかな。穴あくまで使うなら1年いけます。
エンペラーとクルーズの違いはクッション。かかとが厚くなっているのがエンペラーで、かかとまで全部薄いのがクルーズ。前足部はほぼ一緒だからスプリントでの走り心地はだいたい一緒です。
ウエーブデュエル3
定価:17,600円(税込)
重さ:約175g(27.0cm)
厚さ:20mm≦25mm(24年11月以降はレースNG)
シューズとしてスタンダードというか、短距離やるならこれ買っておけばいいよね!って言えるバランスのいいシューズ。ズバ抜けていいところはないけど、これといった欠点もない。
見た目はエンペラーと似ていますが、クッションや屈曲が硬めで強い踏み込みでもブレにくいです。逆に言えば、エンペラーのような柔らかくて優しい履き心地はないですが、全体で見れば履き心地は上位クラスのシューズです。
薄底でありながらプレートが内蔵されている『スパイク的要素があるシューズ』で、管理人も初代が出たとき買いました。実際のところ、プレートの感触はあんまりわからないですが、エンペラーに比べるとクッションの硬さもあって踏み込んだ時のブレは少ない感じがします。
耐久性はエンペラーより高くて値段もより安いので、こだわりがなければこれを買っておけばいい。おすすめです。
デュエルフラッシュ(24年newモデル)
定価:14,960円(税込)
重さ:約165g(27.0cm)
厚さ:20mm以下(24年11月以降もレースOK!)
薄底がおすすめ!っとかいいながらもこのシューズは厚底っぽいです。ですが、、見た目と違って20mm以下なのでエンペラーとかより数字上は薄くて、24年秋以降のトラックレースでも使うことができます。
25年シーズン以降にシューズで800mに出たいのであればこれを買った方がいい。他のシューズだとルール的に失格になります。
一見すると廉価モデルというか、初心者や部活生向けに耐久性を確保した万能モデルっぽくありながら、重量は165gと軽量で、厚底的な要素の入った現代的なシューズです。
かかと部がエグられた形状を踏襲しているので跳躍には向かないけど、短距離なら別にこれくらいなら問題ないです。むしろ、ブレーキがかかりにくいので走りやすいとは思う。
最大のメリットは安さで、新型モデルで発売から2カ月の執筆時点で実売価格は1万円ちょいとかなりお買い得。
ウエーブリベリオンソニック2(24年newモデル)
定価:14,300円(税込)
重さ:約240g(27.0cm)
厚さ:25mmオーバー(トラックレースNG)
薄底というのは厚いシューズですが、いわゆる『厚底』ではないのでセーフ。
高反発素材の『ミズノエナジー』を使った厚底系モデルである『リベリオン』のシリーズは24年はプロ2,フラッシュ2,ソニック2の3パターンのラインナップ。そのうち、一番ベーシックな形状をしているのがソニックです。
厚底なので基本的にはロード向けではあるものの、従来の薄底シューズに近い形状で『ウエーブライダー』的なシューズです。短距離で使っている人も多くて、管理人もこれを買おうかと悩んだ。(結果、ソーティマジックを購入しましたが…)
クッション性は25mm以下に抑えたシューズとは別格なので、バウンディングをたくさんしたいなら有力な選択肢になります。重量は240gなのでかなり重たくてスプリントをすると邪魔ですが、トレーニングシューズと考えれば問題なし。
新しいシューズなので、現代的なモデルが欲しいならこれが良いと思います。
アシックス
世界的メーカーであるアシックス。
先端技術を商品に反映させるのが早いのがアシックスの良さで、毎年のように新しい素材が出たりして頻繁なモデルチェンジがあります。流行に乗りたいならミズノよりアシックス。
陸上競技向きとして管理人がピックアップしたモデルは…
- ソーティマジックRP6
- ライトレーサー5
- ターサーRP3
- マジックスピード3
この4モデル。(24年夏に『ハイパーレーサー』が追加発売されました!5モデルになります!)
本当はあと『ターサージャパン』っていう名作シューズがあったのですが、メーカーHPからも消えてしまいました…
アシックスはラインナップが豊富にもかかわらず、ほとんどが厚底化されてしまい、陸上競技でおすすめできるモデルはあんまりないです。ターサーRPは廃盤というか飼い殺し状態なので、実質的にはソーティマジックかライトレーサーのどちらかでしょう…
っとはいえ、ソーティは先日管理人も購入しました。安いのでコスパは相当いい!
また、あえて厚底のマジックスピードを入れましたが、これは管理人も履いてます。厚底がいいならこれがベスト!
ソーティマジックRP6
厚さ:20mm≦25mm(24年11月以降はレースNG)
管理人も買いました。薄底シューズを代表する名作モデルでかつては多くのトップ選手が履いていたのですが、厚底の出現で今や不人気。ミズノ『ウエーブクルーズ』とだいたい同じですが、ベトナム製のため質感はクルーズと比べると大きく劣後します。
性能はアシックスの中でもトップレベルのためこれが安く買える今の環境は短距離選手にとっては最高と言えるでしょう。
いわゆる『超薄底』に分類されて、ロードでは2時間30分を切るような選手でないと扱いきれない薄さでクッション性はほぼないのですが、トラックで使うと接地感覚が非常に良く、クッション性も別にこれで十分です。
冬季練習でスパイクの代わりとして使うシューズとしても優れていて、なんといっても実売価格で1万円を切ることもありコスパ最強です!
ただ、バウンディングをすると一発でクッションが死ぬので注意。
レビューも書いてるので詳しいことはそちらで↓
ライトレーサー5(2024年newモデル)
定価:9,900円(税込)
厚さ:25mmオーバー(トラックレースNG)
4色展開(白、黒、赤、ピンク)で出た5代目モデル。
管理人はかねてから「陸上部に入ったらまずはライトレーサーを買っておけ!!」っと言っていますが、引き続きライトレーサー以外を買う必要が無い状況と言えます。
シューズの性能としては『薄底ではあるけど厚め出クッション性が高いけど軽くて耐久性も高い』っていうシューズで、こだわりがないのであればライトレーサーを買っておくのが最適解です。
デメリットとしては質感が低い点が挙げられますが、ウエーブクルーズと比べたらプアだけどアシックスの中で比べれば別に普通です。
なんといっても定価で9,900円は破格!!
5はまだ新発売だから高い(といっても1万ぎり!)かもしれないけど、旧型の4は6,000円くらいで買えますよ↓
陸上に人生をかけている人以外はライトレーサーを買うべきだと思いますし、陸上に人生をかけていてもシューズにこだわりがない大学生なんかはライトレーサーを履いている人も多いです。
性能面では上位機種に遜色はないので、無駄に高いシューズ買うよりもライトレーサーを買って浮いたお金でスパイクを買う方が記録が出ます。
ターサーRP3
定価:16,500円(税込)
厚さ:25mmオーバー(トラックレースNG)
プレート(といえるかは疑問)を搭載したターサーシリーズの中では反発性重視のモデルとして2020年に初代が発売されたモデルです。位置づけとしては『サーサーエッジ』(廃盤)の上位互換版でした。ロードがメインなので薄底の中では厚くてクッション性が高く、反発素材の『FFブラスト』はハリがあって固めのため、耐久性もあります。
ミズノでいえば『ウエーブデュエル』に相当するポジションで、パフォーマンス重視でありながら安くて練習でガンガン使うことを想定したバランスの良いシューズ。
じゃあ、ライトレーサーじゃなくてターサーを選ぶ理由は?っていうと正直疑問。一応、反発が強いってことにはなっていますが、あんまりわからんよ。
マジックスピード3
定価:16,500円(税込)
厚さ:25mmオーバー(トラックレースNG)
管理人も旧型の2を持ってますが、3はアッパーやらがアップデートされてますね。
厚底なので陸上用としては微妙ですが、時代は厚底なので、厚底が履きたいならこれでしょう。厚いわりにクッションは硬くて沈み込みが少ないので、スプリントで使っても問題はないはずです。アシックスの契約選手もこれでアップしてますし。
足裏感覚はマンホールを踏んでもわからないレベルで悪いですが、そういう細かいことを気にしないならどうってことはないでしょう。
レビューはこちら↓
ハイパーレーサー
定価:13,000円(税込)
厚さ:20mm以下(24年11月以降もレースOK!)
【24年9月追記】
アシックスから出た『20mm以下で試合にも出られるトレーニングシューズ』がこれ。
一足早くミズノがデュエルフラッシュをリリースしていますので、同じようなポジションのシューズです。デュエルフラッシュは厚底シューズの20mm以内バージョンって感じですが、ハイパーレーサーはもっとシンプルでスタンダードな印象。
形状的にはかなりシンプルでドリルシューズに近いので、薄底を履くメリットを感じやすいシューズだと思います。
安くて耐久性が高くて接地感覚が良いシューズが欲しいならこれがベストかもしれません。
普段の練習で使って、そのまま試合に出ることができるほぼ唯一のシューズですので、中学生や高校生だとスパイクで1500mを走るのが不安っていう人も多いと思いますが、そういう人にはこれが一番おすすめです。
【まとめ】24年おすすめシューズは薄底!
今回は、2024年版陸上部におすすめなシューズをテーマにご紹介しました。
毎年こんなテーマで記事を書いているのですが、いよいよ薄底シューズが絶滅寸前になっている実感があります。おかげで、薄底は安く変えていいんですがね…
え、ナイキ・アディダスは!?
そう、管理人はミズノかアシックスをおすすめしています。海外メーカーは変なシューズが多いので、ある程度自分でわかるようになってから買えばいいと思う。まずは、日本メーカーを履かないと良し悪しの判断もできないよ!
ミズノは5モデル、アシックスは4モデルをご紹介しましたが、陸上用で考えるとミズノを選ぶのが正解な気はします。
で、今回の中で管理人的ベストをそれぞれのメーカーから選ぶとすれば…
質感で選ぶならエンペラーかクルーズ!!これはもう最高です。
2つじゃん。でも、どちらも最高なんです。
コスパでいえばウエーブデュエル3が良いと思いますが、履いた時の気持ちよさは5千円の差額を埋めるだけの価値があると思います。
アシックスならライトレーサーでしょ!!
管理人はソーティマジックを買いましたが、昔と違ってソーティの質感が低いので、ライトレーサーで十分だと思います。
薄いのが良ければソーティですが、バウンディングをしたり移動で履いたりということを考えるとライトレーサーの優秀さは抜きんでたものがある!
そして何より、安い。
ソーティが安売りでコスパが良くなったとはいえ、ライトレーサーの安さにはかないません。
ディスカッション
コメント一覧
中1の息子にライトレーサー4使わせてました。
短距離で使うには耐久性がイマイチで、
半年でアッパーの屈曲部が切れました。
2足連続で同じ状況です。1年はもたないですね。
安かったので次はアディゼロRC試します。
ありがとうございます!
半年でアッパー破れですか…
アシックスは一枚アッパーになってから耐久性が落ちてるのは間違いないのですが、半年でとなるとエンジニアードメッシュの素材自体に難があるのかもしれませんね…
アディゼロRCも元祖コスパシューズですね!
参考にさせてもらっています。アディゼロRC5を息子にかいましたけど、3か月程度でアッパーに破れ発生。まだ穴空いている程度なので使わせてます!RC4の方が耐久性は高かったですね。ミズノとかアシックスの方が良いかも。いちいち新品かってたら金持ません。
ありがとうございます!
やっぱり耐久性やらを考えると海外メーカーより日本メーカーの方が安心ですね。