【全米選手権2025】100mの注目選手

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2025年全米選手権が7/31~8/3の日程で開催されます。
この大会は世界陸上の選考会となっているのですが、全米で3位に入る方が世陸で入賞するより難しい!?っていうくらいアメリカのスプリントはレベルが高いのです。

ってことで今回は
【全米選手権2025】100mの注目選手をご紹介!!
をテーマにご紹介。

全米選手権は「Automatic (“A")→10秒05」と「MINIMUM→10秒25」の2つの標準が設定されています。今回の出場選手はPBの最低が10秒15と、出場するだけでもとんでもないレベルなのです(ひとり10秒8台の選手が混ざっていますがなぜかは不明→同盟の別選手でした!9秒99です)。そのため、全員注目っちゃ注目なのですが、管理人が注目選手を14名まで絞りました!
とりあえずこの14名を観ておけば決勝まで楽しめるはず!

 

男子100mのエントリーは34名!予選は4組

とりあえず、4組あるので選手をご紹介。赤字で数字を付けた選手が注目で、次の項で詳しくご紹介します。

【1組目】
①Tマーズ・マカラム
キャメロン・ワッツ
クーパー・ビブス
②トレイボン・ブロメル
デヴィヨン・ブラックネル
ジャボンテ・ハーディング
ピジェイ・オースティン
③クラヴォン・チャールストン
マーセラス・ムーア

【2組目】
カイリー・キング
④クリスチャン・ミラー
⑤ケニー・ベドナレク
イリアス・ガルシア
デロン・ダドリー
ブレンドン・スチュワート
⑥テイト・テイラー
⑦モーリス・グリートン

【3組目】
トリスティン・フローレス
⑧ロニー・ベイカー
⑨ケンダ・ウィリアムズ
ローレンス・ジョンソン
⑩ノア・ライルズ
ブランドン・カーンズ
テイラー・バンクス
ザビエル・バトラー
⑪ジョーダン・アンソニー

【4組目】
ナイジェル・グリーン
サム・ブラスコウスキー
⑫コートニー・リンジー
マックス・トーマス
⑬クリスチャン・コールマン
デメク・ケンプ
⑭ブランドン・ヒックリン
ダプリースト・ホーガンズ

管理人の注目14選手をご紹介!!

①Tマーズ・マカラム(PB10秒03,SB10秒03)
テネシー州立大学の21歳。昨年までのベストは10秒03/20秒33だったものの、今期9秒87(+2.1)、19秒73(+1.8)をマークし急成長の選手。NCAAでは8位/6位。どちらかというと200mが得意?という感じで、セカンドベストの19秒83も今季マークしています。

②トレイボン・ブロメル(PB9秒76,SB9秒84)
19歳で9秒97(2014年)、20歳で9秒84(2015年)で走った選手で、リオ五輪では8位に入っています。この9秒97は22年にテボゴに破られるまでU20世界記録でした。当時の活躍から今でもファンが多い選手で、ニューバランスといえばブロメル。
カーリー(95年生)、コールマン(96年生)とならぶアメリカ最強世代のひとりで、なんとこの3選手のPBは9秒76(世界歴代7位タイ)で並んでいます。しまし、コールマンとカーリーはそれぞれ世陸ドーハと世陸オレゴンで優勝しているものの、ブロメルだけはまだ五輪・世陸での優勝がありません…
リオ五輪後にケガによってしばらく離脱していたものの、21年にはPBの9秒76をマーク。30歳とベテランの域に達した今季は6月に9秒84の今季アメリカ1位の記録をマーク。東京に来たら熱い選手ですね…!?

③クラヴォン・チャールストン(PB9秒90,SB10秒16)
23年の全米選手権チャンピオン!コールマン、ライルズに先着しての優勝は予想外でした…
世陸ブダペストでは10秒18で予選落ち。23年以来9秒台も出ていないのですが、元チャンピオンとしてどんな走りをするのか注目。

④クリスチャン・ミラー(PB9秒93,SB10秒02)
2006年生まれの19歳。次世代を担う選手として注目されている選手。25年5月にはゴールデングランプリで来日しているので生で見た方も多いでしょう。
2023年に10秒06をマークして、ブーンソンと並び当時U18世界最高記録保持者となった選手で、この記録は先日の広島IHで清水選手に塗り替えられました。2024年(当時17歳)には9秒93のU20世界歴代2位(世界陸連非公認ですが当時アメリカU181位)をマークししていて、前回大会では決勝に残り9秒98の5位に入っていますがパリ五輪には出ていません。

⑤ケニー・ベドナレク(PB9秒86,SB9秒86)
ライルズと並ぶ再注目選手。五輪では200mで東京・パリで銀メダルを獲得しています。100mでは前回大会で9秒87の当時PBをマークするもライルズに次ぐ2位。五輪でも7位でした。
今季はグランドスラムトラックのショートトラック(100m,200m)で3試合で完全優勝していて、6月のフィラデルフィア大会ではPBの9秒86もマークしています。
ダイヤモンドリーグの年間チャンピオンなのでワイルドカードがあると思うけど、ライルズとどちらか一人しか使えないはず。

⑥テイト・テイラー(PB10秒10,SB10秒10)
2007年9月26日生まれの17歳。次世代再注目株と言っていいでしょう。世陸東京で記録を出せばU18の記録となります。
世界陸連には公認されていないものの、25年5月3日に行われたTX UIL 6A State Championshipsという大会で9秒92(1.1)という記録をマークしていて、これはU18歴代1位相当、U20歴代2位相当。上で紹介したクリスチャン・ミラーの記録を更新してU18,U20アメリカ記録です。
NIKEエリートプログラムっていうやつに選ばれていて、ナイキからサポートを受けています。

⑦モーリス・グリートン(PB10秒10,SB10秒10)
名前が往年の名選手モーリス・グリーンに似ている!っというだけでなく、+2.4の追参ながら9秒87で走る実力を持つ2006年生まれ18歳の選手。
9秒87をマークしたレースでは2着コールマン10秒03,3着チャールストン10秒15、4着ケンダ・ウィリアムズ10秒16と有力選手に大きく先行しています。そのあとの決勝では+2.8で9秒82でフィニッシュしているものの、この記録はリザルトではNTになっていて残っていません。ここでもヒックリン、コールマンに先着。

⑧ロニー・ベイカー(PB9秒83,SB10秒26)
31歳ベテランの選手。60mでは6秒40の世界歴代3位の記録を持っていて100mPBは9秒83。東京五輪では5位に入っています。今季は記録が出ていませんが、どうでしょう?

⑨ケンダ・ウィリアムズ(PB9秒93,SB10秒08)
1995年生まれ29歳、2014年U20世界選手権のチャンピオン。この時の2位はブロメルで、3位は桐生選手です。今年はまだ9秒台がでていないものの、2024年に9秒93のPBをマークしているだけにまだ伸びしろがある!?前回大会では決勝に進み8位でした。

⑩ノア・ライルズ(PB9秒79,SB10秒00)
現役最強スプリンター!ブダペスト2冠のディングチャンピオンで、パリ五輪では100m1位200m3位。今季はケガの影響で100mには1本しか出ていないものの、10秒00をマークしています。
調子が良いときの後半の伸びはすごいものがあって、
ワイルドカードがあるのでたぶん全米で3位に入れなくても出場権があるはずだけど、わからん。

⑪ジョーダン・アンソニー(PB9秒95,SB9秒95)
2025年NCAAチャンピオンの21歳。NCAA室内でも優勝しています。PBは9秒95ながら、+2.1の追参でマークした9秒75は今季パフォーマンス世界1位!NCAAでは準決勝4着からプラスで決勝に進んで優勝しました。
今季は7回走って9秒台4回(内追参2回)、10秒0台3回と安定して好走しています。

⑫コートニー・リンジー(PB9秒89,SB9秒97)
2023年NCAAチャンピオンでの26歳。前回大会では5位に入り、パリでは4継予選でアンカーを走って決勝進出を決めました。
世界リレーにも24年25年と出場していて、リレーメンバーの印象が強い選手です。

⑬クリスチャン・コールマン(PB9秒76,SB10秒06)
世陸ドーハのチャンピオン。22年、25年のゴールデングランプリでも走っているので知っている人も多いはず。60mでは6秒34の世界記録を持っています。
ドーハのあとドーピング(居場所の申告)違反で東京五輪等に出ていないのですが、22年から復帰しました。前回大会では100m,200mともに4位となり個人代表を逃しましたが、リレーでは予選・決勝とも1走を走っています。(決勝ではバトンミス…)
今季は8本走っていて9秒台は追参の1本のみと調子は良くなさそうではあるものの、実力者だけにどこまで行けるか!?

⑭ブランドン・ヒックリン(PB9秒93,SB9秒93)
前回大会は決勝8位だった26歳の選手で、今季PBの9秒93を2度マークするなど好調。⑦で紹介したグリートンが9秒82で走ったレースの2着で9秒92の追参ベストで走っています。
25年世界リレーではアンカーを走り、トップでバトンを受けたものの南アフリカのシンビネに抜かれて2位に…リベンジの機会はくるのか!?走力はあるものの、スター揃いのなかで3着に入ることはできるのか!?

 






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